ポケモン、クセが強い短編集   作:@逆行

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71.目の前が真っ暗になった話

 あなたは現在ワイルドエリアにいた。

 エンジンシティに行く予定だったが、あなたはワイルドエリアの探索がつい楽しくなり、奥の方まで向かってしまった。途中強い野生ポケモンとも出会ったが、ピッピにんぎょうを投げて戦闘を回避できた。

 とうとう一番奥まで辿り着いた。これ以上は何もないので、あなたは引き返すことにした。

 しかし、あなたは引き返す際道に迷ってしまった。そして、不幸にもバンギラスに衝突してしまった。もう、ピッピにんぎょうは残っていない。

 

 

 バンギラスはとてつもない威圧感を放っていた。あなたは身の危険を感じ、咄嗟にボールからメッソンを出した。

 しかし、あなたのメッソンはまだもらったばかりなので強くない。メッソンの攻撃はバンギラスに命中したが、バンギラスは全く痛そうな様子を見せなかった。

 バンギラスは破壊光線を繰り出した。地面を抉るような凄まじい攻撃に、メッソンは呆気なくやられた。

 あなたはメッソンをボールに戻す。あなたは他にポケモンを持っていなかった。

 あなたは、目の前が真っ暗になった。

 

 

 ……。

 

 

 私は咄嗟に現状を把握する。前方には、怒りの形相のバンギラス。手持ちは全て戦闘不能。

 この状況でやるべきことは、ひたすら逃げることだ。

 うわー。何やってんのよプレイヤーは。こんな序盤からなんで負けんのよ。まだタクシーが使えないから、戻るの大変じゃないの。しかも、なんでこんなワイルドエリアの奥まで来るの。

 っていうか、バンギラスめっちゃ怒ってるじゃん。一回攻撃当てちゃったからだね。まったく、なんで攻撃したのよ。勝ち目がないときは、一切攻撃しないでよ。こっちが苦労するじゃん。

 しかも、よりによって、今日のワイルドエリアの天気は霧ですか。どっちが出口か分かりにくい。

 後ろを振り向くと、未だバンギラスは追いかけてくる。やばいそろそろ疲れてきた。

 でも、なんとか逃げ切らなきゃ。無傷でプレイヤーに体を返さないといけない。

 数分後、私はなんとかエンジンシティまで辿り着いた。

 ふう、良かったー。バンギラスに襲われずに済んだ。

 って違う! 私のバカ! まだプレイヤーは、エンジンシティには行ってないんだった。だから、ワイルドエリアの入り口に戻らないと。あーめんどくさい。

 私はようやく、ワイルドエリアの入り口まで辿り着いた。ワイルドエリアのスタッフの目の前まで歩く。

 よし、ここだ。ここが指定の位置だ。さて、プレイヤーに体を返すとしますか。

 

 

 ……。

 

 

 疲れて動けなくなったポケモン達を庇いながら、あなたは急いでポケモンセンターに戻るのであった。

「まずはポケモンを回復させましょう」

 あなたは、ワイルドエリアのスタッフにメッソンを回復してもらった。

「よろしければ街まで連れていってあげましょうか?」

 スタッフの言葉に甘えさせてもらい、あなたはエンジンシティまで連れていってもらった。

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