みんな! こんにちは!
今日はみんなに将棋の遊び方とルールを教えるよ!
この本は、可愛いポケモン達と一緒に、将棋を学べるようになってるんだ!
さあ君も、この本を読んで将棋の勉強をしよう!
まずは、将棋の駒の動きを解説するよ!
将棋には歩、香、桂、銀、金、角、飛車、王の8種類の駒があって、それぞれ違う動きをするんだ!
この本では、みんなが駒の動きを覚えやすいように、それぞれの駒をポケモンにたとえて説明していくよ。
それじゃあ『歩』の説明からいくね! お〜い、イーブイ!!
イーブイ「やあみんな! 僕は『歩』だよ! 『歩』は前に一歩ずつ動くことができるよ! 一番弱い駒だけど『歩』の使い方は将棋の勝敗に大きく関わってくるんだ。コツコツ強くなり進化を待つイーブイのように、『歩』もコツコツと頑張っていくよ!」
シャワーズ「僕は『と金』! 将棋の駒は敵陣に入ると、進化することができるんだ! 『歩』は進化すると『と金』という駒になるんだ。『と金』は斜め後ろ以外、どこでも動くことができるよ! シャワーズも、水を四方八方繰り出すことができるから、『と金』に似ているね! イーブイがシャワーズに進化して強くなるように、『歩』も『と金』になるとすごく強くなるよ!」
ポニータ「私は桂よ! みんなが知ってる通り、ポニータはジャンプ力がすごくて、東京タワーも飛び越えちゃうの。桂もポニータと同じでジャンプ力がすごいの。ニマス前方の、右か左のマスに移動ができるよ! 間に他の駒があっても、飛び越すことができるの!」
サイホーン「俺は香だ! サイホーンは相手に向かって一直線に突進して戦うポケモン。香はそんな俺とよく似ているな。香は直線上なら、どこまでも動くことができる! 直線上にいる駒なら、どんな相手も狙い撃ちだ!」
そこまで書いて俺は我に帰った。夜遅い時間だが、Zoomで担当者に連絡する。
「これ、無理がありますって」
俺は、今度出版される漫画のプロットを書いていた。
小学生でも分かりやすい、将棋の駒をポケモンにたとえて解説する本を出そうとしているのである。
しかし、どう考えてもこの試みは無理がある。
「余計分かりにくくなりますよ、これ」
将棋の駒をポケモンにたとえると、余計ややこしくなるのは明らかだ。『桂』はポニータとか『香』はサイホーンとか考えず、普通に駒の動きを覚えた方が絶対に分かりやすい。
「後、『歩』がイーブイなの、おかしいですよ絶対」
『歩』は人気ポケモンのイーブイにしてくれ、と注文があったのでイーブイにした。しかしそんな別に、イーブイに一歩ずつ前に進むイメージはない。
それに、イーブイは進化先が複数あるポケモンで、それもややこしい。一応『と金』役はシャワーズにしたが、ブースターでもサンダースでも別に問題はないのだ。
「お願いだから、変にポケモンを絡めず、将棋のルールを普通に説明する本にしましょうよ」