シン・仮面ライダーvsシン・ウルトラマン   作:イマジンカイザー(かり)

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長きに渡りお付き合いくださりありがとうございました。このおはなしはここで完結です。
今度こそ。本当にやり尽くしたので続きはありません。
さいごまでご覧いただきありがとうございました。


(終)エピローグ・2

※ ※ ※

 

 

『GUOrrrrrrrrr……ROARRRRRRRRRRR』

 地球を遠く離れ、金星に程近い宇宙の彼方。身体の大部分を光り輝く結晶で包んだ不気味な禍威獣が、空気のない宇宙空間で荒々しく吠えた。

 かの人口禍威獣、バラ・ゴジラオーグはウルトラマンと仮面ライダーの活躍で太陽に叩き付けられ、その大部分(・・・・・)は滅却されたが、それが『すべて』ではなかった。

 ふたりに運ばれるその最中、ゴジラの表皮はぱらぱらとめくれ、それぞれが独立のゴジラ細胞となってばら撒かれた。

 ゴジラ細胞はこの過酷な環境で生き残る術を模索し、道々の隕石の欠片を取り込みながら生長を続け、元のゴジラとも、今回のゴジラとも全く違う生命体となった。

 

『KISYAHHHHHHHHHHHH』

 新たなるゴジラ――、"スペースゴジラ"は、細胞に刻まれた帰巣本能に従い、地球を目指し移動を始めた。それも一匹だけではない。金星周辺を覆う黒い渦のようなもの、あれは金星の大気や隕石群などではない。総て同じ進化を遂げたゴジラの『群れ』だ。あんなものが同時に地球に攻め込みでもしたら――。

 

 

(禍威獣の王、ゴジラ……なんという生命力だ。あれが宇宙に適応すれば、間違いなくマルチバース全体の脅威となる)

 その様子を少し離れた場所で眺める生命体がひとり。金の身体に黒のライン。乳白色の瞳のそれは、ウルトラマンと殆ど同じ姿をしている。

 彼の名はゾーフィ。ウルトラマンと同じ光の星の外星人だ。既に太陽系を離れ、別の任務に就いていたが、この惨状を聞き付け、遥か銀河の彼方から馳せ参じたのだ。

 

(勇敢なる地球の戦士たちよ。今はゆっくりと休むといい。降り掛かる火の粉は、暫し私が引き受けよう)

 ゾーフィは臨戦の構えを取り、禍威獣の群れに敵意を飛ばす。向こうもそれを知覚する。かの存在が自分たちの生存を脅かす強者であることを理解した。

(さぁ、かかってこい)

 それはまるで、蝗害に突っ込むトラクターのようだった。たった一人の金色が百近いゴジラの群れに自ずから突っ込んゆく。これは無謀か、それとも余裕か。接触で生じた青白いスパークが金星の表面を紺碧に染め上げた。

 

 

※ ※ ※

 

 

「どうだ本郷。新しくチューンナップされたサイクロン号。いい感じだろう」

(あぁ。とても心地よい。"スッキリとした良い気分だ")

「は。言うじゃねぇか」

 かの戦いから一週間後。十分にプラーナを溜め込み、傷の癒えた一文字隼人は、単身愛機サイクロンを駆り峠道を走り抜けていた。本郷猛のプラーナは再び仮面ライダーのマスクに宿り、これまで通りのひとりで二人に戻っていた。宛もなく、身を寄せられる場所もなく。風の向くまま気の向くまま。目的地や終着点など彼らには無い。

 

「うぉ……おっと!」

 そんな彼らの行く手を遮る、見覚えのある黒いバン。一文字隼人はジャックナイフ気味に急停車し、苦々しく睨みつける。

「久しぶりだな仮面ライダー”諸君”。怪我の方はもう大丈夫か?」

「ンだよ、またあんたか」

 車の助手席から現れたのはひげ面の男・タチバナ。彼が来たということは、また厄介事を押し付けられるということだ。一文字はヘルメットの下で早くも辟易する。

「君たちの活躍で、この国に巣食うSHOCKERのオーグメントたちはほとんど駆逐されたよ。その件に関しては礼を言う」

「そりゃあどうも」皮肉なしの称賛か。ますます嫌な予感がする。一文字隼人はヘルメットを外し、バイクのハンドルにかけると。

「で? 今日の目的は」

「SHOCKERは君たちの存在を本気で障害と見なしたらしい。上級幹部”ヒル・カメレオンオーグ”がアフリカのヨハネスブルクで、現地ゲリラ組織『ゲルダム』を取り込んだという情報が入った」

「へェ……」

 理不尽な不幸せに見舞われた人間は世界中どこにだって居る。仮面ライダーがこの国でそれを邪魔し続けるのなら、この国に留まり続ける理由もない。成る程合理的な判断だ。

「国を出たなら治外法権……と言いたいが、生憎SHOCKERはこの国が産んだ厄災だ。アフリカ政府から何とかしてくれと『お願い』された。断れば国際問題になる」

「大変だねぇ、お役所って奴は……」

(一文字)

「解ってるよ本郷。SHOCKERに対抗出来るのは俺たちだけ。アフリカ旅行と洒落込むか」

 一文字隼人は渡された書類にざっと目を通し、再びヘルメットを目深に被ると。

「SHOCKERあるところ、仮面ライダーの姿在りってな。いいぜ。受けて立とう」

「理解が早くて助かるよ」

 休暇は終わり。仮面ライダー・一文字隼人/本郷猛は再び熾烈な戦いの渦に自ら乗り込んでゆく。

「――さあ、行こう。アフリカへ」

「あぁ。俺たちはずっと一緒だ」

 彼らの戦いは終わらない。SHOCKERを完全に沈黙させるその日まで。

 

 

 

 

シン・仮面ライダー

vs

シン・ウルトラマン

 

終劇




(997)スペースゴジラ
身長200M
体重80000トン
ウルトラマンと仮面ライダーがたおしたゴジラが、うちゅうで生き延びるためにしんかした姿だ。
背びれの代わりにはったつした結晶のような部位で宇宙エネルギーをとりこみ、かぎりなく無制限に活動できるおそろしいかい獣だ。






















(999)ラッキーカード
『あの……ここは一体どこなんでしょうか……?』
禍特対本部にメフィラスが連れ込んだなぞの少年、碇シンジ。
メフィラスは「おそろしい脅威が迫っている。彼のちからが必要だ」と禍特対メンバーに訴える。
この先、何が起ころうというのか?!
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