艦これキャラの登場するモンスター・パニック作品を作ってみた   作:垂直離着陸式扇風機

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 (ゆる)範囲(はんい)(ひろ)(ひと)()けです。腹筋(ふっきん)鍛錬(たんれん)をしたい、虚無(きょむ)体験(たいけん)したい、貴重(きちょう)時間(じかん)無駄(むだ)づかいしたい、などといった(ひと)にも()いているかも()れません。

「艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki* 」を参考(さんこう)にしています。

 映像化(えいぞうか)した場合(ばあい)鎮守府側(ちんじゅふがわ)のレイティングは公式(こうしき)4コマ程度(ていど)深海棲艦側(しんかいせいかんがわ)はそれよりだいぶ(たか)めです。()(がわ)想像(そうぞう)特殊効果(とくしゅこうか)などへの(ちから)()(かた)次第(しだい)では、さらに(たか)くなる可能性(かのうせい)があります。

 自分(じぶん)のやりたいことはアレな映画(えいが)やアクション(けい)作品(さくひん)(ほか)(かた)作品(さくひん)などで(すで)表現(ひょうげん)されてしまっているように(おも)えるので、(なに)とクロスオーバーしていることにすればいいのか()いている(がわ)もわからなかったりします。

 この作品(さくひん)一次創作物的(いちじそうさくぶつてき)部分(ぶぶん)(ほか)は、サンプル(あつか)いです。

 ()いている(ひと)は、
映像化(えいぞうか)するならば、○○からやってきた□□(がた)番艦(ばんかん)でアンケートをとっておもしろかったら採用(さいよう)しましょう」
 だの、
「VFXをワカリウッドスタイルでやってはいけないのだろうか? 」
 などという意味不明(いみふめい)なことを(おも)いつきで()いかねないので、連絡(れんらく)をとらないほうが無難(ぶなん)かと(おも)います。




第一話「平穏に不穏が忍び込む」

 (しま)海岸(かいがん)よりずっと(うみ)(はい)ったところで、(なみ)(しろ)(くだ)けていた。

 (はま)(さき)(うみ)(すこ)()いめの(あお)。だんだんと(うす)水色(みずいろ)になり、(なみ)(くだ)ける()こう(がわ)濃紺(のうこん)というより(くろ)(ちか)い。

 

 (なみ)(くだ)けている()は、サンゴでできた(すな)海中(かいちゅう)から()りあがって(おか)になっている。ところどころに()()があり、そのうちの間隔(かんかく)があいた(ひと)つに、一隻(いっせき)小型船(こがたせん)(なみ)()られながら()かんでいた。

 (かたち)漁船(ぎょせん)というよりも、(ちい)さなフェリーに(ちか)い。

 

 ()(ひと)()れば、それを「長官艇(ちょうかんてい)」と()んだだろう。それが、どういうものであるかも解説(かいせつ)してくれるに違いない。

 |船(ふね)屋根(やね)とその(うえ)()られた天幕(てんまく)のほかには、日差(ひざ)しを(かく)すものはほとんどない。(しま)()えている植物(しょくぶつ)建物(たてもの)(おき)のほうに()かんでいる(しろ)(くも)くらいだ。

 

 (なみ)がゆったりと上下(じょうげ)する(うみ)彼方(かなた)から、機械(きかい)(うご)くような連続(れんぞく)した(おと)(ひび)いてきた。(うみ)よりも(あか)るい(そら)に、シミのような(ちい)さな(かげ)(あらわ)れる。

 プロペラ()二機(にき)()んでいる。(まえ)のほうを()んでいる一機(いっき)は、前後(ぜんご)細長(ほそなが)胴体(どうたい)前側(まえがわ)に、プロペラが(ひと)つついている。

 

 両翼(りょうよく)(した)には(おお)きなフロートがそれぞれ(ひと)つずつ。両翼(りょうよく)上下(じょうげ)胴体(どうたい)(うし)ろの左右(さゆう)には所属(しょぞく)(しめ)すマーク。

 垂直尾翼(すいちょくびよく)には、(しろ)塗料(とりょう)()かれた数字(すうじ)とアルファベット。

 

 長官艇(ちょうかんてい)から双眼鏡(そうがんきょう)(なが)めている(もの)がいれば、この鎮守府(ちんじゅふ)所属(しょぞく)する偵察機(ていさつき)であるとわかったであろう。零式水偵(れいしきすいてい)という機種(きしゅ)であることも判別(はんべつ)できたはずだ。

 

 (うし)ろのほうの一機(いっき)は、左右(さゆう)(つばさ)にプロペラが(ふた)つずつついている。その外側(そとがわ)に、機体(きたい)(くら)べて(ちい)さめのフロート。

 胴体(どうたい)は、(まえ)から()ると渋柿(しぶがき)真桑瓜(まくわうり)(おも)わせる(かたち)をしている。機体(きたい)(した)のほうは(あか)るい(いろ)()られていて、飛行機(ひこうき)というよりも(ふね)(そこ)のようだ。

 

 零式水偵(れいしきすいてい)より(うし)ろのほうを()んでいるにもかかわらず、機体(きたい)はずっと(おお)きく()える。

 

 二式飛行艇(にしきひこうてい)──二式大艇(にしきたいてい)とも()ばれている。

 

 零式水偵(れいしきすいてい)長官艇(ちょうかんてい)姿(すがた)()つけたのか、(つばさ)(すこ)上下(じょうげ)()った。(うみ)(うえ)(すべ)るように()()けると、プロペラの回転音(かいてんおん)(たか)(ひび)かせながら(ふたた)(そら)彼方(かなた)へと()んでいく。

 二式飛行艇(にしきひこうてい)高度(こうど)()げて、サンゴ(しょう)外側(そとがわ)(うみ)にプロペラにかかるほど(たか)(みず)しぶきをあげながら着水(ちゃくすい)した。しばらく海面(かいめん)(はし)って速度(そくど)()げると、プロペラの(はや)さを調整(ちょうせつ)して方向転換(ほうこうてんかん)をする。

 

 サンゴでできた()()()(とお)()け、内側(うちがわ)(はい)()んでエンジンを()める。長官艇(ちょうかんてい)がエンジンを始動(しどう)させ、二式飛行艇(にしきひこうてい)近寄(ちかよ)っていく。

 

 しばらくして、飛行艇(ひこうてい)前方(ぜんぽう)出入(でい)(ぐち)(ひら)き、女性(じょせい)姿(すがた)(あらわ)した。

 

 いや、正確(せいかく)()うと女性(じょせい)であり、女性(じょせい)でないとも()える。その“女性(じょせい)”は、艦娘(かんむすめ)()ばれる存在(そんざい)だからだ。

 また、長官艇(ちょうかんてい)後部(こうぶ)船室(せんしつ)出入(でい)(ぐち)から姿(すがた)(あらわ)した“女性(じょせい)”も、飛行艇(ひこうてい)から姿(すがた)(あらわ)した“女性(じょせい)”と同様(どうよう)艦娘(かんむすめ)であった。

 

 ──この世界(せかい)において(みずか)らを“(ひと)”と(しょう)している存在(そんざい)は、(とお)過去(かこ)(りく)()(もの)(うみ)()(もの)(わか)れた。両者(りょうしゃ)(あいだ)で、様々(さまざま)理由(りゆう)による(あらそ)いが何度(なんど)となく()きた。

 (なが)時間(じかん)数多(かずおお)くの(あらそ)いのうちに、(りく)()(もの)(なか)に「妖精(ようせい)さん」という“(なに)か”を()ることのできる(もの)(あらわ)れた。「妖精(ようせい)さん」を()ることができる(もの)は、(うみ)()(もの)との(たたか)いで(おお)きな(ちから)発揮(はっき)することができた。

 

 それに対抗(たいこう)するかのように、(うみ)()(もの)(なか)にも(おな)じような存在(そんざい)(あらわ)れた。

 

 そして(いま)では、「妖精(ようせい)さん」を()ることができる(もの)鎮守府(ちんじゅふ)という場所(ばしょ)配属(はいぞく)されるようになった。艦娘《かんむすめ》と艦娘(かんむすめ)指揮(しき)する提督(ていとく)、その(ほか)鎮守府(ちんじゅふ)所属(しょぞく)する(ひと)たちのことだ。

 

 艦娘(かんむすめ)というのは、(べつ)世界(せかい)において兵士(へいし)銃火器(じゅうかき)装備(そうび)するのと(おな)じように、艤装(ぎそう)という方法(ほうほう)戦闘可能(せんとうかのう)艦艇(かんてい)装備(そうび)する兵器類(へいきるい)装着(そうちゃく)して(たたか)うことができる存在(そんざい)である。

 

(かん)記憶(きおく)のような(なに)かを()(もの)艦娘(かんむすめ)になる」

 と、()われているが、どのような条件(じょうけん)記憶(きおく)のような(なに)かを()られるかは、現在(げんざい)においてもはっきりとはわかっていない。

 

 基本的(きほんてき)に、艤装(ぎそう)鎮守府内(ちんじゅふない)でしか装着(そうちゃく)できない。それ以外(いがい)場所(ばしょ)でできるのは、使用(しよう)した兵器類(へいきるい)補充(ほじゅう)とある程度(ていど)修理(しゅうり)交換(こうかん)までである。

 艤装(ぎそう)複数(ふくすう)物資(ぶっし)(もち)いて建造(けんぞう)される。物資(ぶっし)は様々《さまざま》な方法(ほうほう)()られるが、一度(いちど)大量(たいりょう)には()ることができない。

 

 装着(そうちゃく)された艤装(ぎそう)全身(ぜんしん)(おお)う。(はだ)露出(ろしゅつ)しているように()える部分(ぶぶん)も、実際(じっさい)には艤装(ぎそう)(おお)われている。

 また、艤装(ぎそう)()かれる(さい)には(すべ)てが空気(くうき)変換(へんかん)されるため、本人(ほんにん)(まわ)りに爆発(ばくはつ)のような衝撃(しょうげき)(しょう)じてしまう。

 

 ただし、そのような存在(そんざい)実際(じっさい)にいるのか、(しる)されていないことはどうなっているのか、などと()われると返答(へんとう)(こま)らざるを()ない。

 そもそもこの世界(せかい)が、そのように()(ひと)世界(せかい)時間(じかん)空間(くうかん)でつながっていて、世界(せかい)構成(こうせい)する数々(かずかず)条件(じょうけん)法則(ほうそく)()ているかどうかがわからない。

 ここまで使用(しよう)してきた(ふね)名称(めいしょう)飛行機(ひこうき)名称(めいしょう)についても、「この世界(せかい)でそのように()ばれているからそう(しる)している」に()ぎない。艦娘(かんむすめ)(かぞ)える(とき)一人(ひとり)二人(ふたり)表現(ひょうげん)するのが()たり(まえ)のこの世界(せかい)を、()()れることのできない「(ひと)」がいたとしても仕方(しかた)がないことなのだろう。

 

 これ以降(いこう)もそうした世界(せかい)の出来事(できごと)(しる)していくため、ここで()()えて(わす)れてしまうか、それでも()もうとするかは、()(がわ)判断(はんだん)(ゆだ)ねたいと(おも)う。

 無理(むり)をしてまで()必要(ひつよう)はないのだ──

 

 それはさて()き、長官艇(ちょうかんてい)()った艦娘(かんむすめ)のうちの一人(ひとり)が、

 

Hey(ヘイ)大淀(おおよど)(わたし)提督(ていとく)元気(げんき)デスカ? (わたし)のこと話題(わだい)にしてたデスカ? 」

 

 と、飛行艇(ひこうてい)から姿(すがた)(あらわ)した艦娘(かんむすめ)──大淀(おおよど)(こえ)をかけた。

 大淀(おおよど)は、そうしたことに関心(かんしん)もなさそうに、

 

金剛(こんごう)さん。(ひさ)しぶりに()って最初(さいしょ)()くのがそれなんですか? 」

 

 と、返答(へんとう)をして、(あき)れたように(おお)きなため(いき)()く。

 

「あたり(まえ)デース。提督(ていとく)にバーニングラブの(わたし)(なん)だと(おも)っているのデス? 」

 

 金剛(こんごう)(なに)もおかしなことは()きていないと()いたげな表情(ひょうじょう)をしている。

 

「さ、(はや)提督(ていとく)()わせるデース」

「わかりました」

 

 大淀(おおよど)不毛(ふもう)なやりとりをする()がないようだ。

 

移乗(いじょう)用意(ようい)をお(ねが)いします」

 

 その一言(ひとこと)で、長官艇(ちょうかんてい)(うえ)一気(いっき)(さわ)がしくなった。

 金剛(こんごう)(つづ)いて船室(せんしつ)待機(たいき)していた艦娘(かんむすめ)たちが次々(つぎつぎ)姿(すがた)(あらわ)した。青葉(あおば)秋津洲(あきつしま)。それと吹雪(ふぶき)だ。

 |船室(せんしつ)から道具類(どうぐるい)()している()(のぞ)いているので、まだ数人(すうにん)()っているようだ。

 

 金剛(こんごう)(ふく)舷側(げんそく)()四人(よにん)は、接舷(せつげん)する(がわ)防舷材(ぼうげんざい)(うみ)()ちた(とき)()がるための(あみ)()りつけ、飛行艇(ひこうてい)出入(でい)(ぐち)にロープを()()んだ。

 飛行艇(ひこうてい)内側(うちがわ)(もど)った大淀(おおよど)はロープを支柱(しちゅう)仮固定(かりこてい)し、(ふたた)出入(でい)(ぐち)から(かお)を出して合図(あいず)をする。

 金剛(こんごう)号令(ごうれい)をかけ、青葉(あおば)吹雪(ふぶき)がロープをたぐり()せる。秋津洲(あきつしま)がそれを()()()()──つまり()(かたち)(たば)ねていく。

 

 飛行艇(ひこうてい)長官艇(ちょうかんてい)接触(せっしょく)しそうになるまで近寄(ちかよ)ったところで、金剛(こんごう)(ふたた)号令(ごうれい)をかけてたぐり()せるのをやめさせた。

 長官艇(ちょうかんてい)()きと飛行艇(ひこうてい)との間隔(かんかく)微調整(びちょうせい)──よし。

 

 長官艇(ちょうかんてい)(がわ)でもロープを仮固定(かりこてい)して、パイプを溶接(ようせつ)して(つく)ったらしきハシゴを飛行艇(ひこうてい)出入(でい)(ぐち)()ばした。艦娘(かんむすめ)たちの身長(しんちょう)より(あたま)(ひと)(みじか)く、その()(なか)付近(ふきん)左右(さゆう)水没防止用(すいぼつぼうしよう)()きがついている。

 大淀(おおよど)はそのハシゴを()()って、U字型(ユーじがた)になった先端(せんたん)出入(でい)(ぐち)(した)段差(だんさ)()っかけた。

 

 金剛(こんごう)青葉(あおば)吹雪(ふぶき)秋津洲(あきつしま)二人(ふたり)ずつがハシゴの左右(さゆう)(なら)び、金剛(こんごう)号令(ごうれい)一斉(いっせい)姿勢(しせい)(ただ)して略式(りゃくしき)登舷礼(とうげんれい)をとる。

 

「お出迎(でむか)えご苦労(くろう)さまー」

 

 飛行艇(ひこうてい)出入(でい)(ぐち)のほうから、この厳粛(げんしゅく)()にはいささか()つかわしくない、間延(まの)びした(こえ)()こえてきた。

 やがて「よっ」とか「おっと」などと()う小《ちい》さな声《こえ》が()こえ、一人(ひとり)女性(じょせい)(あぶ)なっかしい動作(どうさ)でハシゴを()りてくる。

 

 ちなみに、飛行艇(ひこうてい)出入(でい)(ぐち)長官艇(ちょうかんてい)甲板(かんぱん)との高低差(こうていさ)は、せいぜい()のひら(ふた)つぶんである。にもかかわらずこのような道具(どうぐ)使用(しよう)されたのは、それが必要(ひつよう)人物(じんぶつ)だからだと(こた)えるしかない。

 そういう器用(きよう)さ、あるいは不器用(ぶきよう)さの()(ぬし)なのだ。

 

 年齢(ねんれい)三十代(さんじゅうだい)くらいだろうか。町中(まちなか)(ある)いていても目立(めだ)ちそうもない風貌(ふうぼう)だ。

 細身(ほそみ)というほどでも長身(ちょうしん)というほどでもない。目元(めもと)口元(くちもと)(うす)化粧(けしょう)(ほどこ)している。

 

 準礼装(じゅんれいそう)から()ている(はだ)は、日焼(ひや)()めを()っているであろうにもかかわらず見事(みごと)褐色(かっしょく)()けている。

 そして(なに)よりも、本来(ほんらい)ならば軍帽(ぐんぼう)をかぶっているはずの(あたま)には、その(あた)りの(みせ)()っているような(むぎ)わら帽子(ぼうし)()っている。この(うえ)もなく(わる)目立(めだ)ちになってしまっていた。

 

「いやー、仕舞(しま)った軍帽(ぐんぼう)()()すのが面倒(めんどう)でさー」

 

 提督(ていとく)としての威厳(いげん)など何一(なにひと)(かん)じられない態度(たいど)口調(くちょう)だが、金剛(こんごう)(はじ)めとする艦娘(かんむすめ)たちが()(かい)していない様子(ようす)()るに、この鎮守府(ちんじゅふ)ではこの光景(こうけい)のほうが日常的(にちじょうてき)なのかもしれない。

 

「お(かえ)りネ、提督(ていとく)

「あー、()きつくのはやめてね。(うみ)()ちたくないから」

 

 提督(ていとく)近寄(ちかよ)ろうとした金剛(こんごう)にそう()いながら、あやすように(あたま)一撫(ひとな)でする。

 

「それで? それで? 」

 

 その様子(ようす)写真(しゃしん)(おさ)めた青葉(あおば)(くち)(ひら)いた。

 

()こうではどんな(はなし)があったんですか? みんな興味津々(きょうみしんしん)なんですよ」

「えー」

 

 生返事(なまへんじ)をする提督(ていとく)視線(しせん)(さき)()った青葉(あおば)はそこに、

 

「これがヨソの大艇(たいてい)ちゃん……あたしの大艇(たいてい)ちゃんはもちろんだけど、こちらもなかなか……」

 

 などとつぶやきながら、恍惚(こうこつ)表情(ひょうじょう)()かべて飛行艇(ひこうてい)(ほお)ずりしている秋津洲(あきつしま)姿(すがた)(みと)めた。

 

「いや、ちゃんと興味(きょうみ)()ってましたよ。(いま)はそうじゃないだけで」

「えー」

 

 提督(ていとく)青葉(あおば)駄弁(だべ)りのようなやりとりを()(なが)しながら、吹雪(ふぶき)飛行艇(ひこうてい)出入(でい)(ぐち)から(かお)()した大淀(おおよど)(こえ)をかけた。

 

荷物(にもつ)()りましょうか? 」

「あ、はい。お(ねが)いします」

 

 大淀(おおよど)()ろした荷物(にもつ)()()った吹雪(ふぶき)は、(ちい)さな(こえ)()しながら船室(せんしつ)(はこ)んでいった。

 

(さき)(はこ)荷物(にもつ)はあと二個(にこ)です」

 

 大淀(おおよど)は、長官艇(ちょうかんてい)()(だれ)にともなくそう()ってからつけたした。

 

「それと、依頼(いらい)のあった購入品(こうにゅうひん)作戦(さくせん)使(つか)荷物(にもつ)が、大発動艇(だいはつどうてい)一隻分(いっせきぶん)あります」

「ワオ」

 

 金剛(こんごう)(こえ)()して(おどろ)く。

 

「ところで、どんな作戦(さくせん)なんデスか? 」

「えーと、ねー」

 

 提督(ていとく)はアゴに人差(ひとさ)(ゆび)をあててしばし沈黙(ちんもく)していたが、やがて、

 

(くわ)しいことは鎮守府(ちんじゅふ)(もど)ってからにしよーかー」

 

 と、()ってから不意(ふい)大淀(おおよど)()んだ。

 

()わったら“(かれ)”も()ろしてねー」

「ホワット? 」

 

 金剛(こんごう)(おどろ)(こえ)は、(さき)ほどよりも(おお)きかった。

 

「えーと、ね。(じつ)(かえ)途中(とちゅう)出会(であ)ったんだけど」

 

 提督(ていとく)返答(へんとう)(なん)説明(せつめい)にもなっていないことは、金剛(こんごう)表情(ひょうじょう)()なくても(あき)らかだった。

 

「まー、それも鎮守府(ちんじゅふ)(もど)ってからねー」

 

 大淀(おおよど)から(わた)された荷物(にもつ)()った提督(ていとく)は、困惑(こんわく)したまま()ちすくんでいる金剛(こんごう)(のこ)したまま船室(せんしつ)へと(はこ)んでいった。

 




物語の導入部は、
→ 水上機と飛行艇を登場させたかった
→ 「飛行艇の乗降口と船や陸との間に高低差がある」ことに気がついたので乗り方を調べた
→ そもそも機体と船がどれくらい沈んでいるかを設定してなかったことを思い出した
→ それは無視して、オリジナル提督を出すのだからオリジナル装備を使うことにしようと決めた
→ 運動のセンスが壊滅的な提督になった
→ 色々とあきらめるついでに出身をノンベン・ダーラリ(のんべんだらり)、名前をタラ・グー(ぐーたら)と設定した
と、いう順番でつくりました。
たぶん参考にしないほうがいいと思います。

提督のモデルには北上他、複数のキャラクターがあてはまりそうです。

本国がどういうところかは決めていないので、水上機を含めて自由に置き換えして大丈夫です。

軍事用語を使うと「それらしく」なるのはわかってはいるのですが、なるべく使わない方向で書いてみました。
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