艦これキャラの登場するモンスター・パニック作品を作ってみた   作:垂直離着陸式扇風機

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第九話「だんだんきな臭くなってきた」

 千歳(ちとせ)たちと合流(ごうりゅう)する補給艦隊(ほきゅうかんたい)編成(へんせい)補給艦(ほきゅうかん)(やく)神威(かもい)宗谷(そうや)駆逐艦(くちくかん)睦月(むつき)望月(もちづき)(けい)四隻(よんせき)千歳(ちとせ)たちはいつ姿(すがた)(あらわ)すかと、全員(ぜんいん)がやきもきしながら()っている。

 

(なみ)(くだ)ける(おと)がするよ」

 

 ()()じて両耳(りょうみみ)()をあてていた望月(もちづき)がつぶやいた。

 

「およ? 到着(とうちゃく)にゃしか? 」

 

 睦月(むつき)はそう()うと望月(もちづき)真似(まね)をしながら(くび)をゆっくりと左右(さゆう)(まわ)し、

 

「うんうん、どうやら(ちか)づいてきてるにゃしね……おおーい! 」

 

 と、大声(おおごえ)()した。

 

「いえ、そうではなくてですね」

発光信号(はっこうしんごう)! 発光信号(はっこうしんごう)です!! 」

 

 神威(かもい)宗谷(そうや)(あわ)てて睦月(むつき)注意(ちゅうい)する。

 

「わかってるにゃしい。(かる)冗談(じょうだん)なのねっ」

 

 睦月(むつき)(ちい)さく(した)()して(こた)えると、信号灯(しんごうとう)()()して(ひかり)点滅(てんめつ)させた。

 (ほか)三人(さんにん)方向(ほうこう)(かさ)ならないように発光信号(はっこうしんごう)(おく)る。

 

 しばらくすると(ひかり)点滅(てんめつ)返答(へんとう)があり、薄暗(うすくら)がりの(なか)から千歳(ちとせ)たちが(あらわ)れた。

 

(みな)さん、お(つか)れさまです」

「そちらもお(つか)れさま。鎮守府(ちんじゅふ)はどう? 」

(むか)()準備(じゅんび)荷物(にもつ)移動(いどう)大騒(おおさわ)ぎです」

「あらら、(かえ)ってもゆっくりできそうにないわね」

 

 神威(かもい)千歳(ちとせ)言葉(ことば)()わす。

 

「あぁ゛ぁ゛ぁ゛~~もっちぃぃ゛ぃ゛ぃ゛~~、大変(たいへん)だったんだよぉ゛ぉ゛ぉ゛~~!! 」

 

 鬼怒(きぬ)は、よくわからない(さけ)びを()げながら望月(もちづき)()きついている。

 

時津風(ときつかぜ)(もど)りました」

雪風(ゆきかぜ)帰投(きとう)いたしました! 」

 

 時津風(ときつかぜ)雪風(ゆきかぜ)は、全員(ぜんいん)(ちか)くに停止(ていし)して、略式(りゃくしき)敬礼(けいれい)をする。

 

「はい、お(つか)れさまです」

補給(ほきゅう)をどうぞ」

 

 神威(かもい)時津風(ときつかぜ)に、宗谷(そうや)雪風(ゆきかぜ)液体(えきたい)()りのカップを手渡(てわた)すと、時津風(ときつかぜ)雪風(ゆきかぜ)(れい)()ってそれを()()った。(たが)いに(かお)見合(みあ)わせて(わら)い、ありがたそうにカップに(くち)をつける。

 

「どれくらい攻撃(こうげき)があったんですか? 」

 

 神威(かもい)が、千歳(ちとせ)にもカップを(わた)しながら(たず)ねた。

 

四十回(よんじゅっかい)くらいですね。それ以降(いこう)はずっとつかず(はな)れずで……」

 

 千歳(ちとせ)帰還途中(きかんとちゅう)出来事(できごと)簡略(かんりゃく)して神威(かもい)説明(せつめい)する。その(よこ)では鬼怒(きぬ)が、

 

「いつ直撃(ちょくげき)するかと()()じゃなかったんだよぉ~~」

 

 などと()いながら、カップ片手(かたて)望月(もちづき)()きついている。

 

「あぁー、()むか(はな)すかのどっちかにしてよー」

 

 望月(もちづき)は、色々(いろいろ)とあきらめたような表情(ひょうじょう)鬼怒(きぬ)相手(あいて)をしている。

 

偵察機(ていさつき)からの緊急電(きんきゅうでん)がありませんので、相手(あいて)は 速度(そくど)(たも)ったままのようです。夜戦(やせん)仕掛(しか)ける()はないのかもしれませんね」

 

 宗谷(そうや)確認(かくにん)するように()うと、

 

「それで、帰還(きかん)する(とき)ですが、明石(あかし)さんがこれを着用(ちゃくよう)するようにと……」

 

 と、(つづ)けながら、()りたたまれた銀色(ぎんいろ)(ふくろ)のようなものを()()した。

 

「ええと……これは(なに)かしら? 」

 

 ()()った千歳(ちとせ)がそれを(ひろ)げて(くび)(かし)げる。フードつきのマントのようではあるが、表側(おもてがわ)(うす)銀色(ぎんいろ)(いた)(おお)われている。

 

「『ああるみこおと』だそうです」

 

 宗谷(そうや)返事(へんじ)(なん)説明(せつめい)にもなっていなかった。

 

ああるみこおと? 」

 

 当然(とうぜん)のように時津風(ときつかぜ)()(かえ)す。

 

相手(あいて)電探(でんたん)使(つか)っているならば、これで居場所(いばしょ)をわからなくできるらしいです」

 

 宗谷(そうや)も、原理(げんり)までは理解(りかい)していなさそうな口調(くちょう)説明(せつめい)する。

 

「うん……でも……(つく)ったのは明石(あかし)さんだよね? 」

明石(あかし)さんですが? 」

()()明石(あかし)さんだよね? 」

「あの……すみませんが、どういう意味(いみ)でしょうか? 」

 

 ()()がるように()いてくる鬼怒(きぬ)に、宗谷(そうや)戸惑(とまど)いながら()(かえ)した。

 

「いや、だってさ。(なに)かの(おり)明石(あかし)さんが提督(ていとく)()ったことがあるじゃない。『九十九回(きゅうじゅうきゅうかい)失敗(しっぱい)しても……』」

「『(つぎ)一回(いっかい)()(もの)(あらわ)れることもある』、だっかしら? 」

「え、ええと……そうでしたか? 」

 

 鬼怒(きぬ)千歳(ちとせ)言葉(ことば)に、宗谷(そうや)(こま)(かお)返答(へんとう)した。

 

「それは百物語(ひゃくものがたり)ではないでしょうか? 」

 

 神威(かもい)()いづらそうに指摘(してき)をしたが、

 

「そこまで間違(まちが)ってはいないかも……」

 

 と、いう望月(もちづき)のつぶやきに、どういうわけか全員(ぜんいん)納得(なっとく)表情(ひょうじょう)をしてしまった。

 

「は、はい! とにかく補給(ほきゅう)()ませて、(はや)(かえ)ったほうがいいと(おも)うにゃし! 」

「ゆ、雪風(ゆきかぜ)もそのほうがいいと(おも)いますっ! 」

 

 その()をとりつくろうように(さけ)んだ睦月(むつき)雪風(ゆきかぜ)(いきお)いに()されるように、全員(ぜんいん)明石(あかし)発明品(はつめいひん)着用(ちゃくよう)した……のだが、

 

「ねー、これだと絵本(えほん)()てくるオバケみたいになってない? 」

 

 時津風(ときつかぜ)自分(じぶん)見下(みお)ろしながら()う。銀色(ぎんいろ)のマントを(あたま)から(かぶ)ったその姿(すがた)は、どこからどう()ても肝試(きもだめ)しで(おどろか)せようとしてシーツをかぶった子供(こども)のようだ。

 

「あぁー、フトンに(はい)っているみたいで()()くー」

 

 と、()ったのは望月(もちづき)である。

 

(かぜ)でひるがえらないよう、(ひも)()めてくださいね。()きますよ」

 

 神威(かもい)合図(あいず)で、全員(ぜんいん)(れつ)になって出発(しゅっぱつ)した。

 

「ねえ……」

 

 しばらくして鬼怒(きぬ)がポツリとつぶやく。

 

「これ……やっぱり、絵本(えほん)()てくるようなオバケが(れつ)になってスケートしているみたいに()えるのかな? 」

 

 失笑(しっしょう)全員(ぜんいん)(ひろ)がって、なかなか()まらなくなった。

 

 - - - ( ` ― ´ ) ノ

 

 水平線(すいへいせん)(ちか)くに()かぶ(くも)(した)が、朝日(あさひ)()らされてあかね(いろ)(かがや)いている。その光景(こうけい)をどう(おも)うかは、様々(さまざま)だ。

 (すく)なくとも、異変(いへん)(あらわ)れた(しま)にたどり()いた深海棲艦(しんかいせいかん)たちの士気(しき)(たか)い。陸上型(りくじょうがた)鬼級(おにきゅう)姫級(ひめきゅう)艤装(ぎそう)展開(てんかい)できる水辺(みずべ)まで()たのだから勝利(しょうり)確実(かくじつ)、という雰囲気(ふんいき)(ひろ)がっている。

 

 それぞれが艤装(ぎそう)調整(ちょうせい)をおこなっている。主砲(しゅほう)副砲(ふくほう)対空砲(たいくうほう)

 魚雷(ぎょらい)搭載(とうさい)した(もの)たちは魚雷(ぎょらい)の、航空機(こうくうき)搭載(とうさい)した(もの)たちは航空機(こうくうき)点検(てんけん)()ませていつでも攻撃(こうげき)できるよう態勢(たいせい)(ととの)えている。

 

 集積地棲姫(しゅうせきちせいき)だけは(ちが)っていた。

 作戦(さくせん)(たび)(ねら)われて、物資(ぶっし)()やされていることもあるのだろうか。艤装(ぎそう)確認(かくにん)早々(そうそう)()わらせると、(しま)()(とき)()っていた(いかだ)のような(ふね)(よこ)になって、攻撃(こうげき)のないうちにと休憩(きゅうけい)()()んでいる。

 

 それを注意(ちゅうい)する(もの)はいない。リコリス棲姫(せいき)でさえも。

 これもまた、いつもの光景(こうけい)なのだろう。

 

 そして、(いわ)(すな)でできている海岸(かいがん)には複数(ふくすう)深海浮輪(しんかいうきわ)……いや失礼(しつれい)、“(いかだ)のような(ふね)”だ。それが(なら)んでいる。

 

 (そら)は、(さき)ほどよりもずっと(あか)るくなっている。だとすれば、そろそろ……

 

「れーだーニ(カン)! 至近(シキン)!! 」

 

 いきなり深海棲艦(しんかいせいかん)たちがいる浜辺(はまべ)のすぐ(ちか)くにレーダーの反応(はんのう)(しょう)じた。

 

「ウロタエルナ! 怪物鳥(カイブツドリ)ガコノ(シマ)カラ()()ッタカラ、(チカ)クデ反応(ハンノウ)ガアッタダケダ!! 」

 

 状況(じょうきょう)()()ったリコリス棲姫(せいき)が、(あわ)てている深海棲艦(しんかいせいかん)たちを一喝(いっかつ)した。つまりは怪物鳥(かいぶつどり)()()ったことで、(しま)との区別(くべつ)がつくようになったと()いたいのだろう。

 

航空部隊(コウクウブタイ)発進(ハッシン)用意(ヨウイ)!! 」

 

 リコリス棲姫(せいき)間髪(かんぱつ)()れずに(つぎ)命令(めいれい)(はっ)し、(みずか)らも爆弾(ばくだん)搭載(とうさい)する攻撃機(こうげきき)戦闘機(せんとうき)発進準備(はっしんじゅんび)(いそ)がせる。

 

 戦闘機(せんとうき)は、艦娘(かんむすめ)たちの(あやつ)航空機(こうくうき)()()としたり、()(はら)うのが本来(ほんらい)任務(にんむ)だ。それよりも巨大(きょだい)怪物鳥(かいぶつどり)相手(あいて)では、(きず)(あた)えることすら(むずか)しいかも()れない。

 とは()え、たくさんの戦闘機(せんとうき)(あつ)まって攻撃(こうげき)すれば、怪物鳥(かいぶつどり)をひるませることができるかも()れない。そうすれば、戦闘機(せんとうき)がいない場合(ばあい)よりも攻撃機(こうげきき)爆弾(ばくだん)命中(めいちゅう)するかも()れない。

 

 出撃(しゅつげき)させないよりも、させたほうがいいはずだ。

 

目標(モクヒョウ)(オナ)ジトコロヲ旋回中(センカイチュウ)

「イタゾ! アソコダ! 」

 

 レーダーを装備(そうび)する(もの)(こえ)と、目視(もくし)する(もの)(こえ)交錯(こうさく)する。大勢(おおぜい)注視(ちゅうし)する(そら)一角(いっかく)()怪物鳥(かいぶつどり)姿(すがた)は、(ちい)さなシミのようにしか()えない。

 

航空部隊(コウクウブタイ)発進(ハッシン)! 我々(ワレワレ)真上(マウエ)集合(シュウゴウ)セヨ!! 」

 

 リコリス棲姫(せいき)命令(めいれい)で、航空機(こうくうき)搭載(とうさい)した空母(くうぼ)鬼級(おにきゅう)姫級(ひめきゅう)から続々(ぞくぞく)戦闘機(せんとうき)攻撃機(こうげきき)発進(はっしん)する。

 

 怪物鳥(かいぶつどり)はいっそう(たか)()()がると、深海棲艦(しんかいせいかん)たちの周囲(しゅうい)をゆっくりと()(はじ)めた。

 

(オソ)イカカッテクルツモリカ? 」

「ドウヤラソウラシイナ」

 

 どこからともなく(はな)(ごえ)()こえてくる。(たが)いが(たが)いの様子(ようす)をうかがいながら時間(じかん)()ぎる。

 

 やがて、

 

()タゾ!! 」

 

 と、(さけ)ぶのとほぼ同時(どうじ)怪物鳥(かいぶつどり)深海棲艦(しんかいせいかん)たち()がけて()()んで()た。

 

航空部隊(コウクウブタイ)攻撃(コウゲキ)!! 」

 

 リコリス棲姫(せいき)命令(めいれい)とともに、戦闘機(せんとうき)攻撃機(こうげきき)一斉(いっせい)怪物鳥(かいぶつどり)(おそ)いかかる。

 

全艦(ゼンカン)砲撃(ホウゲキ)開始(カイシ)!! 」

 

 リコリス棲姫(せいき)航空攻撃(こうくうこうげき)最中(さいちゅう)(つぎ)命令(めいれい)(はっ)した。航空攻撃(こうくうこうげき)砲撃(ほうげき)相乗効果(そうじょうこうか)(ねら)ったのだ。

 

 戦闘機(せんとうき)機銃(きじゅう)()ち、攻撃機(こうげきき)(かか)えていた爆弾(ばくだん)(とう)てきする。その後方(こうほう)(かま)えていた深海棲艦(しんかいせいかん)が、(すべ)ての(ほう)(もち)いて攻撃(こうげき)する。

 怪物鳥(かいぶつどり)体全体(からだぜんたい)(ほのお)(つつ)まれた。

 

 だが、怪物鳥(かいぶつどり)()まらない。(からだ)表面(ひょうめん)(ほのお)(おお)いはしたが、それで爆発(ばくはつ)するわけでも、(いきお)いを(げん)じたわけでもない。

 進路(しんろ)()えることなく、深海棲艦(しんかいせいかん)()しのけるようにして水辺(みずべ)()りてきた。

 

 - - - ( ゚ Д ゚ )

 

 異変(いへん)出現(しゅつげん)したと(おも)われる()()(たい)してであっても、深海棲艦(しんかいせいかん)相手(あいて)にした作戦(さくせん)であっても、鎮守府(ちんじゅふ)がとれる対応(たいおう)にそれほどの(ちが)いがあるわけではない。迎撃(げいげき)防御(ぼうぎょ)避難(ひなん)支援要請(しえんようせい)──こういったところだ。

 

 降伏(こうふく)選択肢(せんたくし)(ひと)つではあるが、今回(こんかい)(えら)べない。と、()うよりも、(えら)びようがない。

 鎮守府側(ちんじゅふがわ)からの()びかけに一切(いっさい)(おう)じず、砲弾(ほうだん)のような(かたまり)発射(はっしゃ)してくる以外(いがい)反応(はんのう)をしてこないのだから、意思(いし)疎通(そつう)ができないのだ。

 

 もしかしたら、怪奇小説(かいきしょうせつ)空想物(くうそうもの)登場(とうじょう)する自動(じどう)(うご)(つづ)ける機械(きかい)なのではないのだろうか、とすら(おも)いたくもなる。

 

 もっとも、こういった推測(すいそく)(べつ)機会(きかい)(だれ)かに(まか)せるとして、この鎮守府(ちんじゅふ)ではこの鎮守府(ちんじゅふ)独自(どくじ)対応(たいおう)()っていた。

 

 作戦室(さくせんしつ)()(はら)われ、(べつ)場所(ばしょ)周囲(しゅうい)景色(けしき)()()色柄(いろがら)天幕(てんまく)()られ、そこに機器類(ききるい)(はこ)ばれた。天幕(てんまく)(した)情報(じょうほう)収集(しゅうしゅう)分析(ぶんせき)発信(はっしん)(おこな)う、臨時(りんじ)作戦所(さくせんじょ)となっている。

 

 そして(はこ)べるだけの物資(ぶっし)が、鎮守府内(ちんじゅふない)各所(かくしょ)分散(ぶんさん)して(かく)された。この事態(じたい)解決(かいけつ)するまで(しま)調査(ちょうさ)延期(えんき)するしかないので、調査(ちょうさ)のための道具類(どうぐるい)(いま)はしまっておくことになった。

 

 この作業(さぎょう)合間(あいま)に、隼鷹(じゅんよう)(はじ)めとする数名(すうめい)鎮守府(ちんじゅふ)一角(いっかく)(なに)かをしていたようだが、休憩中(きゅうけいちゅう)私事(しじ)()艦娘(かんむすめ)たちも様々(さまざま)であるため、この時点(じてん)では(とく)目立(めだ)ってはいなかった。

 (なに)をしていたかは、隼鷹(じゅんよう)加古(かこ)ポーラ(Pola)、あきつ(まる)神州丸(しんしゅうまる)山汐丸(やましおまる)という面々(めんめん)名前(なまえ)(さっ)していただきたい。

 

 それが()むと艦娘(かんむすめ)たちの編成(へんせい)変更(へんこう)された。

 

 戦艦(せんかん)巡洋艦(じゅんようかん)駆逐艦(くちくかん)分類(ぶんるい)される艦娘(かんむすめ)たちは、迎撃(げいげき)艦隊(かんたい)防衛(ぼうえい)艦隊(かんたい)(ふた)つに()かれた。

 

 迎撃(げいげき)(にな)艦隊(かんたい)は、金剛(こんごう)リシュリュー(Richelieu)青葉(あおば)加古(かこ)デ・ロイテル(De・Ruyter)那珂(なか)由良(ゆら)白露(しらつゆ)時雨(しぐれ)村雨(むらさめ)夕立(ゆうだち)(けい)十一人(じゅういちにん)()(のぼ)らないうちに鎮守府(ちんじゅふ)出発(しゅっぱつ)した。

 

 防衛(ぼうえい)艦隊(かんたい)のうち、大淀(おおよど)タシュケント(Тошкент)睦月(むつき)望月(もちづき)吹雪(ふぶき)ヴェールヌイ(Верный)雪風(ゆきかぜ)時津風(ときつかぜ)、そして朝雲(あさぐも)山雲(やまぐも)十人(じゅうにん)は、提督(ていとく)とともに臨時(りんじ)作戦所(さくせんじょ)移動(いどう)した。()艦隊(かんたい)との連絡(れんらく)は、あきつ(まる)神州丸(しんしゅうまる)(おこな)っている。

 

 防衛(ぼうえい)艦隊(かんたい)ガングート(Гангут)霧島(きりしま)陸奥(むつ)ポーラ(Pola)鬼怒(きぬ)は、()()がやって()方角(ほうがく)反対側(はんたいがわ)移動(いどう)した。そこには(すで)占守(しむしゅ)佐渡(さど)福江(ふかえ)日振(ひぶり)大東(だいとう)。さらに神威(かもい)宗谷(そうや)山汐丸(やましおまる)、まるゆらが鎮守府(ちんじゅふ)所属(しょぞく)する(ひと)たちや物資(ぶっし)()せた(ふね)長官艇(ちょうかんてい)大発動艇(だいはつどうてい)零式水偵(れいしきすいてい)とともに(あつ)まっていて、()()(うご)次第(しだい)行動(こうどう)()めることになっている。

 

 赤城(あかぎ)加賀(かが)隼鷹(じゅんよう)鳳翔(ほうしょう)千歳(ちとせ)秋津洲(あきつしま)は、そこからさらに東側(ひがしがわ)待機(たいき)している。()()(うご)次第(しだい)行動(こうどう)()める(てん)()わらない。

 

 明石(あかし)だけがまだ鎮守府内(ちんじゅふない)(のこ)っている。

 

「もう(すこ)しやることがありますので」

 

 と、いうのが本人(ほんにん)(べん)だ。

 

 こうした(さく)数々(かずかず)が、「鎮守府(ちんじゅふ)破壊(はかい)されることを前提(ぜんてい)とした大胆(だいたん)作戦(さくせん)」だと()えば()こえはいいのだが、(こわ)れたら本国(ほんごく)請求(せいきゅう)うんぬんが本音(ほんね)であるのを(かく)しきれてないあたりが評価(ひょうか)(むずか)しいところではある。

 

 艦娘(かんむすめ)たちは、任務(にんむ)範囲内(はんいない)については(おお)きな不平不満(ふへいふまん)をあげていない。しかし、任務(にんむ)以外(いがい)については(べつ)だった。

()()名称(めいしょう)をどうするかという話題(わだい)から、予想(よそう)もしていかなかった(さわ)ぎが()()こったのである。

 




「ああるみこおと」の元ネタは「透明マント」や「光学迷彩スーツ」などですが、「原理がどうこうと言う以前に、そもそも役に立っているかどうかさえわからない道具」というのを出したくなってそうしました。

そのせいで「雪だるまなのか西洋のオバケなのかメジェド様なのかよくわからない姿で水上を移動する艦娘」というさらによくわからないものができてしまいました。
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