自爆するし。あいつら許さない。
遊撃士のおじさんは街道近くにある農家、つまり私の家まで案内してくれたあと、すぐに何処かへ行ってしまった。
娘がなんちゃらとか言ってたけど、頭がアーツ一色だった私は正直聞き流してたからうろ覚えだ。
そしてお母さんにはめちゃくちゃ心配されて抱きしめられた。
まあ遊撃士のおじさんが間に合わなかったら死んでただろうから、私も素直に謝ったあと抱きしめられた。
うん。ごめんね。
それからしばらく経って部屋に帰ってから改めて今日の出来事を振り返ってみる。
勿論シャイニングポムに対する恐怖はあるけれど、それ以上にアーツを使ってみたい。
ただのファイアボルトであれだけカッコイイんだ。
最新作のアーツやロストアーツならもっとカッコイイに違いない。
考えれば考えるほどアーツが使いたくなってくる。
いてもたってもいられない。
私は、アーツが、使いたいんだよ!
カレンダーで確認したけど、まだぎりぎり1200年代。
つまりザイファのように携帯機能を兼用した戦術オーブメントはまだないのだ。
それがどういうことかっていうと、子供が戦術オーブメントに簡単に手が出せない。
クオーツに関しては魔獣が落としたり、偶に拾ったりできるけど、戦術オーブメントは中々手に入れる機会もない。当たり前だ。まだ財団だけが技術を持っているのだから。
解決策はいくつか考えられる。
例えば、子供でも戦術オーブメントに触らざるを得ない環境に行ったり。
そう傭兵や猟兵の少年兵、或いは結社なんかも選択肢だろう。
だけどそれをするつもりはない。
まず伝手がないのもそうだが、親に迷惑はかけたくない。私は恩は仇で返したくないのだ。
っていうかそもそもリベールに猟兵ってダメだった気がする。あれ?まだだっけ?
あと考えられるのは、戦術オーブメントを調整、或いは開発する側にまわることかな。
ほら、偶に依頼とかあるでしょ?
このマスタークオーツのテストして、とか。
そういった立場であれば見習いだとしても戦術オーブメントを触ることができるだろう。
もしかしたらテストと称してアーツを使えるかもしれない。
この案ならば親に心配をかけることなく、合法的にアーツを使えるだろう。よし、ここからほど近い町の工房にでも行こう。土下座してでも働かせてもらおう。
工房にとうちゃーく。今回はちゃんと街道を通ってきたから襲われなかった。
前は多分交換クエストサボったやつがいたんだろうね。運がなかった。
ヒゲモジャなおじさんに向かって頭を下げる。
お願いします。雑用からでいいのでここで働かせてください!!
なんでもしますから。
私の思いが通じたのか、住み込みで働けるようになった。やったね。流石は美幼女ぱわー。
ちなみに親には許可は取ってある。中々苦戦したけども、これは絶対譲れなかったからね。
絶対街道ってクオーツが落ちてると思うんです。
だって魔獣があほみたいにクオーツ落とすんだもの。
そんなに1のクオーツいらないよ。
珠ちょうだいよ。