【銃器なぞ】ワイ、透き通る世界に転生する【使ってんじゃねぇ!】 作:ダンちゃん1号
「ほんっとに…無茶苦茶だ、なぁッ!」
「この程度で値を上げる貴様ではあるまい!」
先生―――「悪魔」と、
戦況としては若干ミカが有利と言ったところだろうか。
「シッテム」の箱のメインOS―――アロナによる防護はとっくに割られている。
それでも「悪魔」がその場所に立っているのは本人が持つ特異な能力―――身も蓋もない言い方をすれば「スキル」というものお陰だった。
「悪魔」のもつ能力は至って単純なもの。それは「一定回数の攻撃を耐える」というもの。正確に言うと攻撃が直撃してもダメージは来るが、仰け反らなくなるものだ。
ただこの「仰け反らない」というのが相対する相手にとって非常に厄介ななのだ。
攻撃がヒットしても仰け反らないということは、「悪魔」の動きを止める術がないという事。
それだけならばいかようにも対処の仕様はある。
だが、これが「悪魔」であると大きく話が違ってくる。
まず本人に攻撃を届かせるためには「シッテムの箱」のメインOSが展開する物理バリアを突破しなければならない。大体の生徒はこれさえはがせはしないだろう。
それでも一部の生徒―――ネルやツルギ、ヒナ―――あるいは特殊兵装を装備したトキであればシッテムの箱のメインOSが展開する防護バリアを突破するのもわけはない。
これでようやく「悪魔」にダメージを入れられるようになる。
しかし、次に待っているのは一定回数分攻撃を当てなければ怯まない強靭な守りだ。しかも続けてその回数分当てなければすぐにその耐久は復活する。
追い打ちを掛けるようにキヴォトスでも最高クラスの戦闘能力を持つ悪魔がそれを持っているのだ。天は「悪魔」にものを与え過ぎと言っても過言ではないだろう。
(…負けはしないけど絶対に勝てない。…少なくとも一対一では、ね。)
攻撃で怯みはしないのだから相打ち覚悟で突っ込んでくる。
当然負けじと射撃すれば待っているのは無慈悲な斧による一撃必殺だ。
最早理不尽という言葉のレベルの遥か上を行っている。
(うーん、このクソゲーっぷり。少なくともナギちゃんならティーカップを地面に叩きつけること間違いなしだねっ…!)
しかもこの状態で「悪魔」を仕留められなければ待っているのは「シッテムの箱」による防護バリアの再展開だ。そうすれば「悪魔」の守りも復活し圧倒的防御力と圧倒的殲滅力を備えた化物が誕生する。
「…
おまけにどれだけ前に意識を向けさせ、背後を取ったとしても反射レベルで喉を掴んで地面に叩きつけられる。当然これも喰らえば気絶は免れないだろう。―――反応が人間のそれと余りにも違いすぎるせいで、色々とおかしい事になっていると言わざるを得ない。
ミカの計画はほとんど完璧だった。事前に先生と手合わせをして先生の実力を把握していたし、実践もアリウスの生徒をぶつけることで確認した。そんなつもりになっていた。
「―――!俺の背後に!立つんじゃ!ねぇぇえぇぇ!」
「ぐべらっ!?」
実際の所は、実践になると別人のように暴れ狂うのだが。
とにかく、ミカにとっての最大のイレギュラーは二つ。
一つは、百合園セイアのヘイローの破壊―――即ち、彼女の死。
もう一つは―――人知を超えた化物の存在。
この二つの要因が重なり、ミカが立てた計画は複雑骨折もかくやというレベルで崩壊していた。
(さて…流れで戦闘に突入してしまったが…どうやってセイアの事を伝えるべきか…。)
―――「悪魔」は百合園セイアが今どうなっているのかを知っている。
百合園セイアに襲撃をかけた人物から事の顛末を聞いたのだ。
「悪魔」はなぜミカがここまでこの「計画」に拘るのかは分からない。―――それでもどこかで「やらなければ」という気持ちがあるから。その気持ちに突き動かされているから。
だから彼女は動いている。それだけは「悪魔」に伝わって来た。
「…愚か者が…ッ!」
ミカの計画はきっと誰も笑顔にできない。
達成したところできっとミカ自身も、笑えない。
―――まあ、この計画の全体図を描いた黒幕はきっとミカの事を嗤うのだろうが。
(…ふむ。そろそろ頃合いか…。)
ミカの放つ銃弾の雨を何とか掻い潜る「悪魔」。
その視線は一体何を見ているのだろうか。
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378:転生バルバトス
いい加減に来いやぁ!あの覚悟礼装!
379:名無しの転生者
そもそもなんでお前がミカと交戦してんだよ!?
しないんじゃなかったのか!?
380:エロい人
き、緊急避難だぁ!
381:名無しの転生者
>>379
明らかにミカが殺しにかかってきてただろ!いい加減にしろ!
382:名無しの転生者
アロナバリアは剝がされるのがデフォなのか…。
383:ヘルライジング転生指揮官
いやーアロナバリア割れたらまずいと思ったんだよ。
なんだよ!
ペ ネ ト レ イ ト 3 0
って!なんだよ!おかしいだろ!
384:名無しの転生者
倒せる気がしねぇ…。
385:名無しの転生者
紳士的に戦っていてもペネトレイトの数は変わらないからな…。
386:名無しの転生者
神秘も相まって強化されてるって!クレイジーコメットとかエクセキューションとか絶対にダメな奴だ!
387:名無しの転生者
クレイジーコメット(りゅうせいぐん)
エクセキューション(世界の破壊者)
388:名無しの転生者
あ、手榴弾…
389:転生バルバトス
…!
ア イ テ ム な ぞ 使 っ て ん じ ゃ ね ぇ !
ふぅ…すっきりした。
390:名無しの転生者
…アリウススクワッドやばくね?
391:名無しの転生者
ヒナちゃん抱えてるからセーフ…。
392:名無しの転生者
でもこいつよりにも寄ってヒナと大乱闘してるんだぜ?
393:名無しの転生者
え!?くっそ濃ゆい顔で
「風 紀 乱 し て ん じ ゃ ね ぇ !」
するヒナちゃんが見られるんですか!?…いやだなぁ。
394:名無しの転生者
そもそもヒナがイッチ並みに強くなってたらそれはもうゲヘナ一強なんよ。
395:名無しの転生者
でも一応ネルとかツルギとかおじさんがいるし…。
なんなら一番親和性が高そうなシロコちゃんいるし…。
396:名無しの転生者
というわけでどうなの?
イッチ、ヒナちゃんに何か教えてたりしない?
397:転生バルバトス
するわきゃないだろう!
それよりも!
まだ!
覚悟礼装は!来ないのか!あのえぐいハイレグはァ!
398:名無しの転生者
サクラコさまこの時はまだハイレグじゃねぇよ!?
399:名無しの転生者
というかオヌシもしやハイレグが好きなのか…?
400:ヘルライジング転生指揮官
ショウジキナイワー
でも遅いな。確かに遅い。シスターフッドには早さが足りないよ、うん。
401:名無しの転生者
それはともかくイッチサクラコ様のことあのエグいハイレグレオタードで認識してるのは笑っちゃうんすよね
402:名無しの転生者
いや…
サクラコ様あの姿で公衆の面前に晒されてたし…。
403:名無しの転生者
草。
そう言えばそうじゃん。駅の電光掲示板で見たわw
404:名無しの転生者
つまりサクラコ様はハイレグだった…?
405:名無しの転生者
嫌だなぁ!
なんか嫌だなぁ!?
406:転生バルバトス
早く来て!
そろそろワールドデストロイヤー撃っちゃうから!
そしたらトリニティがアビドス砂漠になるからぁ!
407:名無しの転生者
??????
408:名無しの転生者
どういう…ことだ…?
409:名無しの転生者
おい…もしかして耐久規定値割りそう?
410:転生バルバトス
戦闘開始時からずっとたまるっぽい。
定期的にワールドデストロイヤー撃たんとあかんわ。
411:名無しの転生者
今までそんなことなかったよなぁ!?
412:転生バルバトス
だって…今まで耐久したことなかったし…。
413:名無しの転生者
おい!最初の風紀委員の時はどうしたんだよ!?
414:転生バルバトス
やばいって思ったらヒナちゃんが停戦を呼び掛けてくれたんですぅ!
415:名無しの転生者
なんで原作にない
しかも一番強化されちゃいけないところが強化されてたよなぁ!?
416:名無しの転生者
…いや、違うぞ。
確かペネトレイトって怯まなくなるだけでダメージ入るぞ。
というかそもそもダメージが30回も入らないんだったらそれはもうただの無敵なんだぞ。
少なくともイッチのペネトレイトはダメージ入るぞ。
417:転生バルバトス
…え゛!?
418:名無しの転生者
草www
419:名無しの転生者
そこは分かっておけよ…。
420:名無しの転生者
じゃあ規定値割ってんじゃねぇか!?
421:名無しの転生者
そう考えるとミカ強いなって…。
422:名無しの転生者
ミカ強いというかなんというか…。
流石追跡者…。
423:名無しの転生者
ミカはB.O.Wだった…?
424:名無しの転生者
>>423
ミカはお姫様だろ!いい加減にしろ!
425:転生バルバトス
そんな事はどうだっていいから―――あっ。
ああああああああ!
ブリュリュリュリュ!
やっちったぜ☆
426:ヘルライジング転生指揮官
…アホーッ!
427:名無しの転生者
シスターフッドの皆様が巻き込まれていないことを切に願います…。
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体育館で起きた大爆発。
それは間違いなくシスターフッドのリーダーである歌住サクラコの耳にも届いてきた。
爆発で空気が震える。
(―――先生?)
それが誰の手によって引き起こされたかなんとなくだが察しを付けていた。
いくらキヴォトスと言えどもこのような人智を超えた威力の爆発を起こせるのは先生しかいない。
―――シスターフッドは色々な所にパイプを持っている。
だから、先生の戦闘データを含め、様々な情報を集めることができた。
―――情報を精査していくうえで一つ気づいたことがある。
先生の戦闘能力は非常に高いが、一つ徹底して守っている事があるという事にだ。
(…先生は今まで強い技を余り生徒に撃ってはいないのです。―――
とにかく、先生は生徒に殺傷性の強い技を使わない。直撃しても精々気絶程度―――相当に威力は高いのだが―――少なくとも死なないで済む。
だが、あの爆発―――確か【ワールドデストロイヤー】だったか。
その技はきっと誰であろうと耐えることはできない。
良くて昏睡、悪ければヘイローの破壊―――死さえあり得る。
(…それだけピンチ…って事なのでしょうね。)
サクラコは生徒にその技を向けるという事について深く考えることはしなかった。
それを生徒に対して撃つという事は、つまり守るべき生徒に殺されかかっているという事。
自分の命を守るための緊急避難にどうして文句をつける事が出来ようか。
「―――急ぎましょう、皆。」
一抹の不安を胸に抱きながらシスターフッドたちは戦場へと向かう。
「悪魔」は確かに存在する。それだけは確かだと、胸に刻んで。
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「シスターフッド…!?」
ミカは予想外の闖入者に驚愕を隠せなかった。
トリニティのシスターフッド。ミカの知る限りでは「中立」を宣言していたはずだ。
それがなぜここにいるのか。
「…よくぞ、ご無事で…!」
「なんとか、な。」
それが答えだった。
最初から先生とシスターフッドは組んでいたのだ。
想えば先生は戦闘中にずっと何かを待っている気がした。
―――興が削がれたとへそを曲げるミカを余所に先生とサクラコは言葉を交わす。
「…それにしても。なにかあったか?―――お前たちが約束を違えるとは思えないのでな。」
「…アリウス生の襲撃を受けておりました。」
先生の何かあったという問いに関して即座に答えるサクラコ。参戦が遅れたのはこちらのミスだ、と言わんばかりにサクラコは頭を下げた。
そうして二人はミカに向き直る。
その目からは「まだやるのか?」という問いかけがなされているようにも思えた。
「まぁいい…。これで、交渉の席についてくれるか?聖園ミカ。」
「…交渉?」
先生はミカの感情をそっちのけにして交渉―――話し合いを提案する。
ミカはそれにどう答えようか逡巡していた。
「そうだ。…一つ言っておく。「百合園セイアは無事だ」。ぴんぴんしている。」
「―――え?」
「ああ。下手人の密告ってやつだ。―――詳しく話を聞きたいなら銃を置いてくれ。その代わりに俺もこの斧を置こう。」
そう言うと先生は地面に自らの斧を置いてその斧から距離を取った。
事を構えるつもりはない。
そこまでされればミカも認めざるを得ない。
「…話を聞くよ。」
ミカも自分の得物を地面へ置く。
―――初めて先生と対等な立ち位置で向かい合う。
ミカはそれが何故かとても嬉しくて。―――初めて誰かに「聖園ミカ」という人物を真正面から見てもらえた。
そんな錯覚さえ覚えていた。
「さて、と―――」
先生はこれ以上の争いを望んでいない。
ならば自分が出せる手札は何か。
ミカはミカなりに考えて、その手札を切ることにする。
「交渉の席についてくれた報酬だ。―――俺が知る限りの全てを話そう。」
「…わーお。」
はじめからその気だったとしか思えない。
だがミカには断る理由もないのでそのまま聞くことにしたのだった。
登場人物紹介
・先生/転生バルバトス
この作品でのペネトレイトはは「怯まない」のと「銃弾をぎりぎりで止める事」だけ。
ツバキのでっけぇのを見ても動じないしスタングレネード喰らってもロケラン喰らってもスーパーノヴァ喰らっても絶対に怯まない。ただし衝撃は来る。
ちなみにアロナバリアを纏った状態から始まるから地獄だぞ!
あ、あと防衛本能で蓄積ダメージが一定値になるとワールドデストロイヤーをぶっ放します。これを防ぐには「発動させる前にアロナバリアとペネトレイトを削り切って先生の頭に銃弾を入れる。」しかない。
・聖園ミカ
多分キヴォトス最強なんじゃないか?
ミカはバルバトス相手によく足掻いた方ではあると思う。
みんな水着のアズサは出たかな?
出た人はみんな仲良くチープエリミネイトだぞッ☆
次回投稿は未定でーす。
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災厄(笑)