【銃器なぞ】ワイ、透き通る世界に転生する【使ってんじゃねぇ!】 作:ダンちゃん1号
「悪魔」はエデン条約の調印式に出席していた。「シャーレ」の先生として、そしてゲヘナ、トリニティの双方から「キヴォトス最強格」として、調印式の護衛を正式に依頼されたからである。
最初は、ホシノやネルといった各学園の最強格へシャーレから依頼するようにお願いされたのだが、それは「大人のカード」の力で何とかすることにして、直接先生が護衛することとなった。その方がコストも安上がりだし、何よりも先生の目的とも合致するからだ。
「かつて、トリニティ総合学園が生まれたとき、三つの分派の元となった学校に加えてもう一つ――アリウスと呼ばれつ学校があった。しかしそのアリウスはトリニティの誕生に最後まで反対、結果、歴史の表舞台から姿を消すことになった―――か。」
「悪魔」はその式に出席するにあたり、アリウス生が襲撃を仕掛けてくるのではないかと予測していた。理由としては簡単で、こんな大きい式典を潰されたのならば、トリニティの面目は丸つぶれだからだ。
もっともアリウスが「それだけ」を目的にして襲撃をかけて来るとは考えにくいのだが。考えるのが少し苦手なミカでこそあったがアリウスは見事に一人の人間を利用して見せた。それだけの狡猾さがあって、ただ面目を潰すという事だけに全力を注ぐのだろうか。
「…しかし、いくら読み解いてもアリウスに触れられた文献は出てこないのだな…。」
いくら資料を読み解こうと、肝心のアリウスに関する資料はほとんど出てこなかった。どれだけ文献をあさっても出てくるのは「トリニティに粛清された」という事くらい。
後はシスターフッドの前身がユスティナ聖徒会というえぐいハイレグレオタードのシスター集団だったという事くらいにしか特筆するべき点は無かった。
「…考えるだけ無駄なのか…。」
アリウスの今はどうなっているのか、それを知りたい。それを知れれば先生の目的のほんの少しは果たされる。
―――彼女は確かにそう思っていた。「そうなればいい」と確かな希望を抱いていた。
それを利用されて滅茶苦茶にされたのだから、彼女の無念は推しはかるべきところもあるだろう。
「アリウスとトリニティの和解…か。」
それを本当に為すことができれば、少しはミカの評価も改められるかもしれない。
―――彼女はまだ子供だ。自分が計画したこと―――セイアに「痛い目」を見せた原因こそ彼女であるが、本当はあそこまでやりたかったわけでは無い。
あちらとしては「トリニティ潰すチャンスが来たー!」という感じではあったのだろうが。
それでも、ほんの少しでも和解できる可能性があるのならば、先生はそうしたいと考えている。
そうすれば少しはミカも、アズサも―――そしてアリウスの生徒も。救われてくれるだろうと考えていたからだ。そして、運命の時は訪れ、先生はアリウスの実態を垣間見ることになる。
「―――!?」
―――激しい衝撃と身を焦がすような熱が先生のその屈強な体に叩きつけられた。
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【ミサイルは】エデン条約調印式【叩き切るもの】
1:転生バルバトス
詳しくは前スレを見てくれや。
今は何か熱くて体中が少し痛い。
多分ミサイルが飛んできたから襲撃開始ィィィ!なんだろ
2:ヘルライジング転生指揮官
少し痛い…少し痛い!?
ミサイル直撃で!?おかしいって!?
3:名無しの転生者
圧 倒 的 存 在 感
4:名無しの転生者
死 ぬ が よ い
5:学院のアストラル
ま…まるで意味が分からんぞ!?
どうなっているのだ!?分かるように説明しろ…!?
6:エロい人
アロナバリアの高性能っぷりをいま改めて実感している。…クソゲーも甚だしいじゃねぇかこれぇ!
7:名無しの転生者
まさかミサイルさえ防いでしまうほどとは…。
8:転生バルバトス
あっれぇ…?何かミサイル第二陣がこっちに向かってくるように見えるぞ―?
なるほど、叩き切れというわけだな!
9:名無しの転生者
もう駄目だコイツ…早く何とかしないと…。
10:名無しの転生者
でも叩き切るってどうやって…?
11:転生バルバトス
>>10
ジェノサイドブレイバーを気合で撃ち続けながらこう、ガーっと。
いけるやろ!
12:エロい人
つまりジェノサイドブレイバーで殺・魔神剣を撃つ…ってコト!?
13:名無しの転生者
オイオイオイ…いや、オイオイオイ…
冗談だよね?
14:転生バルバトス
やってみるしか…ないよね!
15:ヘルライジング転生指揮官
やる?やっちゃう?
理不尽オブ理不尽をサオリちゃんに見せつけちゃう?
16:学院のアストラル
ヒナちゃんもハスミもツルギもナギサ様もアコもイオリもドン引きするってそれぇ…。
17:名無しの転生者
アストラルニキ、勝てば官軍や。
というわけでイッチ、やろう!
18:エロい人
そうだ、もっと(相手の絶望した顔写真)をよこせ(見せろ)バルバトス…!
19:名無しの転生者
草
20:超次元蹴球指揮官
エロい人や。
曇らせを起こさせようとするやつは許さねぇ!そんな大人修正してやる!
21:エロい人
俺は曇らせが好きなんじゃない!
…でもさ、一個人の圧倒的武力に絶望する顔ってなんかよくない?
そう、いってしまえば俺はそこから立ち上がる展開が欲しいのSA☆
22:名無しの転生者
だめだコイツ救えねぇ…ッ!
23:名無しの転生者
くっそ性質悪いぞこいつ!?
24:名無しの転生者
こんなのが最強だなんて…!
このスレ最強だなんて…ッ!
25:名無しの転生者
まあ、HENTAIは放っておくとして…やれるか?
26:転生バルバトス
遮蔽物ヨシ!
足場ヨシ!
得物ヨシ!
シッテムの箱ヨシ!
物理バリアナシ!
システムオールグリーン!
みんなそろそろ見たいよなぁ、爆発!
27:名無しの転生者
おう!
28:名無しの転生者
もっとよこせバルバトス!
29:名無しの転生者
もっとだ!
30:名無しの転生者
全然足りねぇんだよ!
31:名無しの転生者
これから毎日ミサイル斬ろうぜ?
32:転生バルバトス
そうかぁ!
33:ヘルライジング転生指揮官
周囲に敵影ナシ!
目標補足!
34:超次元蹴球指揮官
目標数およそ15!
全て巡航ミサイルです!
距離およそ1000!
35:学院のアストラル
巡航ミサイルは全てイッチを捕捉!
衝突はおよそ30秒後!
衝突した場合の被害想定―――不可能!
ここで堕とせ、イッチ!
36:エロい人
視界ヨシ!
照準ヨシ!
砲身ヨシ!
装填ヨシ!
イッチ!いつでも撃てるぜ!
37:転生バルバトス
>>33
>>34
>>35
>>36
感謝!
それでは改めて…お前らァ!爆発が足りねぇかぁ!?
38:ヘルライジング転生指揮官
おうともさ!
39:エロい人
さあ魅せてくれよイッチ…!
40:転生バルバトス
それでは御唱和ください!
せーの!ファイヤー!
41:ヘルライジング転生指揮官
ファイヤー!
42:超次元蹴球指揮官
ファイヤー!
43:エロい人
ファイヤー!
44:学院のアストラル
芸術は爆発だァ!
45:名無しの転生者
ヒャッハー!
新鮮な爆発だァ!
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目の前で繰り広げられた常軌を逸する光景に絶句する少女が一人。黒キャップを被りガスマスクをつけることで顔を隠し、引き締まった体をしたその少女―――錠前サオリは余りの想定外の出来事に目をこすって見間違いかどうかを確認していた。
「な…はぁ…?」
その口からは呆けた声が漏れるばかりだ。そこにはいつもの彼女の冷徹さは存在していない。或のはただ驚愕と畏怖だけ。目の前の光景の意味を脳が理解するにつれて信じたくないという逃避の念が湧いてくる。
それだけ、異常な光景だったのだ。―――ただの男がその身一つで15発の巡航ミサイルを一撃の下に爆散させてしまったのだから。
そもそもサオリはここにシャーレの先生が来ると確信していたわけでは無い。だから20発の巡航ミサイルを用意し、最初の5発で確実に来ている各校の「最強格」の戦力を潰し、その上で残りの15発で「シャーレ」の先生を処理する。その上でETO(エデン条約機構)を乗っ取る―――もし先生がいなければ向かってくるであろう先生に対してミサイルを放つというのが作戦であった。
―――そう、この時までは。
「ぶるるるぅぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁああぁ!」
シャーレの先生はなんと、光線を得物の斧から発射。そのまま横に薙いで、振り下ろす事で全ての巡航ミサイルを撃墜してしまった。
おかげで「シッテムの箱」の機能が生きているのかさえ判別することができない。
「これが…「最凶」…か。」
今からあれと対峙することになると思うと背筋が凍り付く。
来ているスーツの上からでも見て取れる陰影のはっきりした筋肉。そこから放たれる一撃は容赦なく自分達の
「ヘイローを破壊する爆弾」よりも明らかに全てが上なこの男に対して自分の命に危機が迫っている―――否、命の危機を自ら招き寄せる痴態を晒してしまった。
―――だが、まだ取り返すことができる範囲内のミスだ。
「…ここから巻き返す…!」
這い這いの体で逃げ出した部隊の隊長曰く「背後には回るな、手榴弾やスタングレネードを使おうとするな」らしい。何でも一瞬の隙を突いて、とんでもない打撃を与えて来るらしい。
今更、何も言うことはない。既にETOの乗っ取りは完了している。焦らなくてもいい、ここでシャーレの「悪魔」を落とすことが出来れば戦況は大きく傾く。
だから、ここでアリウススクワッドの力を結集させる。
「……貴様らアリウスか。…こんな大逸れた真似をするとは、この俺の目をもってしても見抜けぬわ、このたわけども。」
「…そうか。」
サオリは一つ息を吐くと先生にその銃口を向ける。
「…させない…!」
―――予想はしていた。
少なくとも風紀委員会か、正義実現委員会のどちらかにはこの場で戦意を失わず、気を失っていない化物が居ると。
「…よりにも寄ってお前か、空崎ヒナ。」
「あなた達の真の目的は…「エデン条約」の裏にある何かの奪取?…わざわざ確認する必要もないか…先生、手早く片付けよう。」
だが、一番厄介な空崎ヒナが真っ先に宣戦に復帰したというのが痛い。彼女は、左腕を抑え額から血を流す満身創痍の状態で獲物である機関銃を片手で持ち、いつでも銃撃ができるようになっている。
その状況だけで、―――ヒナの負傷を含めたうえで―――アリウススクワッドの勝ち目が大幅に減ったといっても過言ではないだろう。何故ならあそこに居るのは一騎当千の猛者たちだ。それが二人、事実上の数的不利はサオリ側にあるといっても過言ではない。
そう、普通なら、キヴォトスの「最凶」と「最強格」の名を冠するものが出てきた時点で、自分達の勝ち目はない。それはスクワッドの他の面々も重々承知している事だ。
「その何か…とは。
だから、サオリはまず相手の「数的有利」を潰すことにした。
ETOに従う懲罰機関―――ユスティナ聖徒会の「
「…人ではない…か。なるほど…。」
碧い炎のような何かにガスマスクをつけたような「何か」。
それを見たシャーレの先生の顔は「悪魔」といっても差し支えないような険しいものに変わる。
それはまるで「全力を出してもいい相手」を見つけたときのような、「壊れてもいい玩具」を見つけたときのような、獰猛で、殺意を全開にしたような顔であった。
「―――ぶち殺す!」
―――「負傷、あるいは弱体化」させて、「数的有利」で先生を封殺する。
サオリが、そして、彼女の上司である「マダム」はそれで何とかなると考えていた。
事実、もしこの「数的有利」がヘイローを持ち、自身の意志で先生に銃を向けた生徒だったのであれば彼も多少は躊躇った事だろう。
だが、彼女たちは「複製」を使った。―――使ってしまったのだ。
「人」でなければ、あるいは守るべき「生徒」でなければ「悪魔」は容赦なくその牙を剥く。
「貴様らの死に場所は―――ここだぁぁぁぁ!」
そうして「悪魔」は斧を振り下ろし―――、たった今召喚された「複製」たちは白い光の中に溶けて消滅していった。残数は0。
「…。」
サオリは無言で「複製」たちを召喚し続ける。
悪魔はその召喚された複製を片っ端から切り捨てる。
「複製」が生まれた数秒後には複製の頭は胴と分かたれている。
この目で見る「先生」の本気。
それはサオリにとってはあまりにも「想定外」のものだった。
「…かかりきりになるのならそれでいい。」
だが、逆に言えばユスティナ聖徒の「複製」に悪魔が釘付けになっているのもまた事実。
少々予定は変わったが、計画には何一つ問題はない。
サオリはヒナに銃を向ける。
―――戦いはまだ始まったばかりだ。
登場人物紹介
・転生バルバトス
ミサイルは叩き切るもの。
相手が守るべき生徒でなく、かつ本気を出せば最強中の最強である。
・サオリ
多分後々書くと思うけど表面上冷静を装っているが内心エネル顔になっている。
巡航ミサイルを叩き落されユスティナの首が飛べば、まあそうなる。
・ヒナ
先生が居るので実はちょっとだけ負傷の度合いを上げている。
ここから原作をなぞる形でオリジナルな展開が増えると思います。
あと、今回からアンケートを取ります。
内容は個別√欲しい?くらいなので特に本編には関わりません。
では、次回をお楽しみに!
個別√が見たいのは?
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メインヒロイン
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お姫様
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ポンコツ社長
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アリウススクワッド隊長
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うさぎさん
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苦労人さん
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勇者
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災厄(笑)