【銃器なぞ】ワイ、透き通る世界に転生する【使ってんじゃねぇ!】 作:ダンちゃん1号
おのれユウカ…許せん!
「死ねぇ!」
ツルギは暴言と共に弾を打ち出す。
いつもは突っ込む彼女だが、今回は大人しく周囲のユスティナ聖徒の鎮圧に当たっていた。
主だった理由としては、足を痛めていつも通りの起動ができない事と、近くに先生がいると緊張して戦えなくなってしまうからである。
ツルギの内面は意外と乙女で、今でも先生に話しかけられると声が裏返りそうになる位には緊張してしまう。
だが、何よりも。
自分より負傷の度合いの低いヒナと、「最凶」たる先生を何とかしてアリウススクワッドの下にたどり着かせる方がこの騒動の鎮圧を早く行えると判断した。
言ってしまえばそれだけの理由だ。
暴言は戦闘中に出てしまう物なので、もはやだれも気にすることは無い。
正直なところ先生に聞いてほしくはないが、それも止む無しだ。
「…ケヒャヒャ…次はァ…どいつだァァ!?」
そんな大暴れするツルギの援護を行うのはツルギと同じく黒一色の制服に身を纏った正義実現委員会副委員長の羽川ハスミである。
彼女も最初はこの「エデン条約」に反対していた。
何故ならハスミもゲヘナ学園の事が大嫌いだからである。
「…数が…多い…!」
だが今は自身のエゴだけで差し伸べられた手を払うわけにはいかないことも分かっていた。
嫌い―――というかハスミはゲヘナの事を憎んでいるといっても差し支えない。
だが、こんな状況で、少しでも手を止めれば誰かの命が失われるかもしれない状況で、手を組む相手をどうこう言うほどハスミも落ちぶれてはいない。
それだけ自分の「正義実現委員会」という肩書に誇りを持っているのだから。
(私達の出来るのは…これ位ですが…ッ!)
だから今の自分にやれる精一杯を。
これが、ハスミの覚悟と誇りだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「げほっ…。」
(何が、何が起きた…?)
ゲヘナの風紀委員会副委員長、天雨アコは叩きつけられた爆風と、それに伴う衝撃で吹き飛ばされていた。生きてこそいるが体中のあちこちが痛む。
幸い…というべきかなんというべきか。
骨折などは見受けられなかった。
(皆はっ…!?)
しかし爆風と同時に巻き起こった砂煙によって周囲の状況が把握できない。
―――これは天雨アコという少女にとって余りにも致命的な事だった。
アコは優れた情報判断能力と作戦作成能力でゲヘナの風紀委員会という有力組織の副委員長を行っている。
だからこそというべきなのだろうか。
彼女はほんの少しだけ「予想外の出来事」を目にすると思考が止まる―――とまではいかないが、それなりに混乱する。
だが。
今の彼女は極めて冷静に状況を判断しようとしていた。
大切な仲間の為か、あるいは大義の為か。
そんな事を考えているような余裕はなかったし、そもそも追い詰められたお陰で一周回って冷静になったのかもしれない。
(状況は―――…見回さなくても分かります。…先生が戦っていますね、これ…。)
冷静になったおかげで先生が戦っているであろう戦闘音を聞くことができた。
あの先生が戦うという事はつまり、相手の殲滅と同義である。
共に戦闘しているヒナの負傷具合にもよるが、まず間違いなく負けることは無いだろう。
「取り敢えず、連絡だけでも…!」
だが先生が戦う=勝利とならないのが戦闘の難しいところだ。
まずもって先生は確かに相対するものを殲滅することはたやすいがそれはあくまで戦闘している相手だけ。目の前に居る相手以外は察知のしようもない。
次に、もし先生を斃せるような奥の手を相手が隠していた場合。
これはもう純粋に運が無かったとしか言いようがないだろう。先生が勝てないのならどんな手段を使っても勝てるわけが無い。
そして一番最悪なのが、相手が単騎で先生を圧倒できる場合。
こうなれば、「シッテムの箱」も、「大人のカード」も破壊された上で先生の身柄そのものを自分達への盾とされる。
(…流石にそれは無いでしょうけど…。)
それでも嫌な予感はどうしたってアコの内から消えてくれなかった。
そんな時にアコのモモトークに一通の連絡が届く。
「これは―――。」
それはアコの中に巣食う嫌な予感を増長させるには十分なものであった。
そして、それだけヒナと―――あの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
102:転生バルバトス
ミメシスは根切りぞ。
それはそれとしてヒナは庇うゾ
103:ヘルライジング転生指揮官
ならばヒナヒナのシナになるのはコラテラルダメージとでもいうのか!?
ぜってぇに許さねぇ!
104:学院のアストラル
でもヒナ庇わなかったらヒナが死ぬんだよなぁ…。
105:名無しの転生者
それはダメだ。
ヒナが死んだらバッドエンド√に真っ逆さまだぞ!
106:名無しの転生者
どうあがいてもシナシナのヒナになるんだ。
ならばそこまでを少しでも早くして復帰を早めてあげたいだろう?
107:名無しの転生者
痛いのは我慢しないとなぁ…。
108:名無しの転生者
心が痛いぜ…。
109:転生バルバトス
なんでみんな撃たれる俺の心配してくれないの…(´・ω・`)
110:ヘルライジング転生指揮官
だってバルバトスだし…。
111:学院のアストラル
だって君をぶち殺すRPG主人公だし…。
112:エロい人
だって透き通る世界観を一瞬で君に朝日を拝ませない世界観に変えたし…
何よりもヒフナギ変えたし…
113:超次元蹴球指揮官
草。
114:名無しの転生者
イッチはいろんな意味で死ぬ心配はないからねぇ…。
115:転生バルバトス
でも当たり所が悪かったら死ぬでしょ?
116:名無しの転生者
それはそう。
そも人は銃で撃たれたら死ぬんじゃ。
それを「当たり所が悪ければ」で済まそうとするなたわけが。
117:転生バルバトス
でもさ、俺運勢糞悪いんだよ。
具体的には友人とやったTRPGで100ファンを四回出した。
118:ヘルライジング転生指揮官
>>117
もうそれTRPGやめたほうが良いよ…。
119:名無しの転生者
というかここでダイスの
120:名無しの転生者
言い方ぁ!
クソビッチなのは認めるけど言い方ァ!
121:転生バルバトス
了解しました!
1から5をクリティカル、96から100をファンブルにするぜ!
行くぜ、運命のダイスロール!
俺は過去を乗り越える―――!
【1D100:100】
【1D100:96】
【1D100:99】
【1D100:100】
122:名無しの転生者
あっ…。
123:名無しの転生者
これ冗談抜きで死ぬかも…。
124:名無しの転生者
あかん。
このタイミングでこれはアカン。
125:名無しの転生者
えーと…?なんで100ファン二回してるんです?
126:名無しの転生者
オイオイオイ死んだわイッチ
127:ヘルライジング転生指揮官
…ヤバくない?
128:転生バルバトス
…どうしてだよォォォォ!
これ絶対死ぬ奴じゃんんんんん!
俺まだ生徒といちゃついてないのォ!
イズナやおじさんやヒナちゃんや皆とイチャイチャしたいのぉ!
129:名無しの転生者
最早これは笑えねーぞ…。
それはそれとしてお前死にたいんだってな?
130:名無しの転生者
一体これでどうしろっていうんだ!?
それはそれとしてさてはロリコンだなオメー?
131:ヘルライジング転生指揮官
純粋に運の悪さには脱帽する。
それはそれとしてドーモ、バルバトス=サン。ロリコンスレイヤーです。
132:転生バルバトス
俺はロリコンじゃねぇ!好みがイズナとおじさんとヒナちゃんだけだっただけだ!
133:学院のアストラル
じゃあ先生怒らないから他のコンテンツでの推しを言ってみなさい。
134:転生バルバトス
えーと…
アズレン:ニュージャージー、樫野
FGO:ドラコ―、キャストリア
ゼノブレ:マシロ、セオリ、ミクマリ、メリアちゃん
シンフォギア:クリスちゃん
バトスピ:ジャンヌ・ドラニエス
遊戯王:セラの蟲惑魔
デュエマ:テスタ・ロッサ
モンハン:ヒノエ、ミノト
ぱっと上げるとこんな感じぃ…ですかねぇ。
135:名無しの転生者
お前ロリコンかロリコンじゃないかはっきりしろよぉ!?
セラはアカンと思うけど!全てがえちち
136:名無しの転生者
女の子の名前がつらつらと書き連ねてある中で燦然と輝く
テ ス タ ・ ロ ッ サ
嫌いじゃないわ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(数が多い…!)
バルバトスはヒナの方へミメシスが行かない様に気を使って戦っていた。彼女はあのアリウス生と一対一で戦って欲しかったからだ。
負傷しているとはいえそうそう負けるはずはないと信じて。
だが、無情にも先生のその考えは打ち砕かれることになる。
「
それはつまり、もうこちら側に自分を引き付けておく必要がないという事。
急いでヒナの下に駆け付けたとき、それは瀕死のヒナに最期の一発が叩き込まれる―――その寸前であった。
流石に不味いと感じた悪魔は即座に倒れ伏すヒナの下に駆け寄り彼女に声を掛けた。
だが、ヒナが途切れ途切れに口にしたのは
「せん、せい…。にげ、て…。てき、は…ひとりじゃない…!」
「…何?」
ヒナがそう告げると同時に瀕死のヒナに向かって飛んでくる飛翔物。
悪魔はヒナを庇うようにして光線を発射。そのまま撃墜した。
それを見たサオリは「やはり単発では効果がないか」と呟く。これで諦めてくれればベストなのだが、どうにもそういう訳にはいかないらしい。
「…次だ。」
その言葉と共に悪魔の死角からヒナへと弾丸が放たれる。
しかしながら先生はヒナをその身を盾にすることで守ることに成功した。
「ぬぅ…ッ!」
「…強力な一撃でも「一撃は一撃」…か。まるで堪えている様子がない…。だが、貴方にとって生徒は―――ちょうどいい足枷になるのだな。」
それからもサオリたちは一向に悪魔を狙わゥ、執拗なほどにヒナを狙った。
もしここでヒナを始末できれば先生という存在そのものが貶められる。
ヒナを守って先生が斃れれば後はいかようにもできよう。
―――サオリたちにとっては先生ではなくヒナを狙った方が得られる恩恵が大きいのだ。
だからヒナを狙う。ただそれだけだった。
一方の悪魔はこの状況はある程度予測していた。
その上で一体どうすればいいか。
既に怪我に関する手は打ってある。ここで自分がどうなろうと少なくともヒナを救う事が出来るはずだ。
「―――先生!」
「…来た、か…!案外早いものだな…!」
―――悪魔がシッテムの箱のAIにお願いして呼び出したのは氷室セナ。ゲヘナの看護担当である。
彼女は救急医学部の学生であり、ゲヘナにおける治療技術は有数の物であるのだ。
(…これでヒナの怪我はなんとかなる…が、ここからどう引かせるかだな。)
「ぬうぅぅん!」
悪魔は爆走してくるセナの装甲車に直撃させないよう、細心の注意を払いながら「
だが、そもそも目的は目くらましだ。
「―――だがいいのか?それをするということは―――」
「覚悟の上だ。そも大人が餓鬼に手をあげる事なんざ本来はあってはならない事なのだがなぁ…。」
しかし、目くらましは悪魔自身の目を潰す事にもつながる。
―――それは、サオリにゼロ距離まで接近されるという事。
いくら背後で気配を感じようと、そもそも視界が閉ざされているのでは意味がない。
「もう少しあなたと早く出会っていたら―――いや、これは余計な感傷だな。」
(…後は、頼んだぞ、セナ…!)
甲高い音が鳴り響き、遂に悪魔の腹に銃弾が叩き込まれる。
せりあがってきそうになる血をこらえつつ、痛みに耐えようとする。
しかし、一発では倒れないという事をサオリも知っていたのだろう。
二発、三発と悪魔はその腹に銃弾を叩き込まれて、ゆっくりと地面に倒れ伏す。
どこかで、自分を呼ぶ声が聞こえたような気がした。
登場人物紹介
・先生/転生バルバトス
優しいことが徒となった。
生きてはいるが重傷である。
ちなみにベアおばはこれで「生徒を人質に取れば弱くせざるを得ない」とか考えるだろう。
・サオリ
先生の逆鱗に触れなくてよかったね。
道を少し踏み外すのは子供の特権だから許されている感はある。
・ヒヨリ、ミサキ
泣いていい。
・ヒナ
先生が撃たれるところを目の前で見ていたわけなので…
ちなみに推しの下りの所は虚実半々です。
でもデュエマで一番好きなクリーチャーがテスタなのは本気です。
次回もお楽しみに!
個別√が見たいのは?
-
メインヒロイン
-
お姫様
-
ポンコツ社長
-
アリウススクワッド隊長
-
うさぎさん
-
苦労人さん
-
勇者
-
災厄(笑)