〈中央でデビューすることになったワイを安価で導くスレpart12〉
351:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
CFオーアステークス安価まとめ
・戦法は先行
・パドックで雷神ポーズ
・レース後に天高く指を差す
491:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
ライトニングステークス安価まとめ
・戦法は追い込み
・パドックでだっちゅ~のポーズ
・レース中にささやき戦術
622:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
フューチュリティステークス安価まとめ
・戦法は破滅逃げ
・2着に5バ身以上差をつける
・最内を走り続ける
あのアンカデキメルゼがオーストラリアに来る。そのニュースは瞬く間にオーストラリアで走るウマ娘達に伝わった。
「世界を舞台に凄まじい戦果を挙げてきたアンカデキメルゼが、ついにこのオーストラリアに来るわけか……」
「上等。世界のいろんなレース場で勝ってきたって言うけど……ここじゃそんなに甘くないってことを教えてあげる!」
「勝つのは私達だ!」
「というか前走が障害レースの未勝利戦ってどういうこと?私達を舐めてるの!?」
そう意気込むオーストラリアのウマ娘達。他の国のウマ娘からは、彼女はとてつもなく厄介な相手だという話を聞いていたが……それでも自分達が勝つのだと。そう決意した。
そして迎えた、アンカデキメルゼのスプリント3連戦の緒戦──コーフィールドレース場、CFオーアステークス。
《最後の直線に入った!最後の直線に入って先頭に立っているのは日本からやってきた
レース後にアンカデキメルゼは、最早彼女の代名詞になりつつある天高く指を差すポーズを取っていた。自らの力を誇示するかのように、自分こそが頂点だと言わんばかりに。このオーストラリアでも……自分こそが最強なのだと証明するように。天高く指を指していた。
「こ、これが……世界で結果を残し続けた怪物……!」
だが、まだ初戦を勝っただけ。次こそは私達オーストラリアのウマ娘が勝つ。そう思い対策を練ってきた。おそらく、次こそは一番得意な逃げで走るだろうと。だからスタートで出遅れるわけにはいかないと。そう思っていた。
オーストラリア、スプリント3連戦の2戦目──フレミントンレース場、ライトニングステークス。アンカデキメルゼは……わずかに出遅れた。その時、他のウマ娘達は勝ちを確信した。
スプリントレースにおいて出遅れはかなり響くということ。そして、後方からの捲りはほぼ成立しないということ。だからこそ──勝てると希望を抱いていた。
しかし、その希望は容易く打ち砕かれることになる。
《ライトニングステークス残り400を切って……!な、なんと!ここで出遅れていたアンカデキメルゼが爆発的な加速を見せている!?圧倒的な速さで瞬く間に他のウマ娘達を置き去りにしている!まさに1人だけ次元の違う速さだアンカデキメルゼ!これが世界で結果を残し続けてきた脚なのか!凄まじい速さだアンカデキメルゼ!他のウマ娘も粘るがしかしアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼの加速には及ばない!1人また1人と抜き去って……!残り100m!ついにアンカデキメルゼが先頭を捉えたぁぁぁぁぁぁ!そのまま駆け抜ける駆け抜ける!そして今!アンカデキメルゼが先頭ゴォォォォォォォォルイン!ライトニングステークスを制したのはアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼです!先週コーフィールドレース場で行われたCFオーアステークスに引き続きアンカデキメルゼがこのライトニングステークスを制した!2着との差は半バ身!》
後方から剛脚一閃。スプリントレースにおいて、出遅れは致命的といってもいい。だが、それでもアンカデキメルゼが勝った。
「うっそでしょ……!?」
「い、異次元すぎる……!トップスピードに至るまでが滅茶苦茶速いし、トップスピードも尋常じゃなく速い……!」
「というか一番後ろの誰もいないところでブツブツ喋ってたけど幽霊でもいたの……?」
オーストラリアのウマ娘達は恐怖する。アンカデキメルゼというウマ娘の実力に。そして、思い出す。他の国……イギリスとアメリカのウマ娘達が、アンカデキメルゼのことを口をそろえて厄介だと言っていたことを。オーストラリアのウマ娘達は、身をもって知ることになった。
オーストラリアのスプリント3連戦もついに最後のレースになった。コーフィールドレース場……フューチュリティステークス。芝の1400m。アンカの調子は、絶好調だ。
《各ウマ娘がゲートに入りました。本レース最注目はやはり!日本からやってきたアンカデキメルゼでしょう!CFオーアステークス、ライトニングステークスからの中0週、3連闘でこのフューチュリティステークスに挑む彼女!しかし全くと言っていいほど疲れている様子を見せていません!果たして彼女はこのレースではどのように走るのか!?それは誰にも予想をすることができない!フューチュリティステークスの1番人気です!》
実況の紹介があり、全てのウマ娘がゲートに入った瞬間。レース場を静寂が支配する。一瞬の間の後──ゲートが開いて各ウマ娘が一斉に飛び出した。先頭を取ったのは、アンカである。そのまま破滅的なペースで逃げ始めた。会場は大盛り上がりである。
「しっかし、一応アイツらもアンカの対策とってるんだろ?なんであぁもいいようにやられてんだ?」
ジャーニーの素朴な疑問。それに答えたのは、ニジンスキーさんだった。
「そうね……一番は、
「対策の取りようがない?どういうこったよ?」
「より正確に言えば、対策を取るのが凄く難しいってことね」
ニジンスキーさんはジャーニーに説明する。
「通常、ウマ娘には得意な戦法というものがあるわ。あなたなら後方からの追い込み……つまりは中団よりも後ろで控える形のレースを得意としている」
「べ、別にスタートが苦手な訳じゃねぇ!」
「そうは言ってないでしょうに。まぁいいわ、話を戻しましょうか。普通のウマ娘だったら必ず得意な戦法を取る。それが一番勝ちやすいから、当たり前ね」
「ま、それはそうだね。好き好んで不得手な戦法を取るウマ娘などいない……
タキオンが言葉をつなぐ。そうしている間にも、アンカは後続を突き放すように先頭を走っていた。すでに7バ身はついているだろうか?
「だが、シルバーラビットは得意な戦法じゃなくても普通に走ってくる。それが、対策する側からすれば非常に厄介だ」
「──加えて、アンカの戦法は、Regularity……規則性がない。つまるところ、読み様がない」
「逃げだろうが、追い込みだろうが。苦手な先行や差しだろうが関係ない。その日の気分……神の啓示によって走る」
「だから、アンカさんの戦法って読み様がないんだよね~」
「……ま、今みんなが言った通りよジャーニー。それがアンカの厄介なところ。どんな対策を取ろうが、その戦法で走らなければ対策はほぼ無意味と化す。これ以上に厄介な相手はいないわね」
「……ちなみに、全部の戦法の対策を取ることってのは?」
ジャーニーはそう言うが、答えなんて分かり切っているのだろう。呆然としているジャーニーに、ニジンスキーさんは答える。
「ほぼ不可能ね。全部の戦法の対策を頭に叩きこんで、なおかつレース中にそれを一瞬で判断する……そんなことができるなら、まぁ対策は取れるんじゃない?」
「……頭パンクするから無理だろ」
「ま、そう言うことよ。どんな対策を取ろうが、そんな相手を笑うようにその対策とは違う戦法を取ってくる……まさしく、【嘲笑う道化】ね」
レースはすでに最終局面。最後の直線に入って、アンカは先頭駆け抜けていた。
《ウマ娘達が最後の直線に入った!最後の直線先頭を走るのはアンカデキメルゼ!最内をついて、後続に9バ身以上の差をつけてアンカデキメルゼが駆け抜けている!凄まじい速さだ!快速自慢が集うスプリントレースでこれだけの差をつけている!だがさすがに徐々に差が縮まってきたか!?だが先頭はアンカデキメルゼ!最早これは覆ることはない!アンカデキメルゼ逃げる逃げる!残り200を切った!アンカデキメルゼが逃げ続ける!他のウマ娘も追いすがる!しかしもう決まった!完全に決まった!アンカデキメルゼが逃げ切ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!3連闘の3連勝!3戦目は鮮やかな逃げ切り勝ち!そして2着に着けた差は6バ身差!凄まじい勝ち方だアンカデキメルゼ!文句なし!》
アンカはスプリント3連戦を制した。
「おめでとーう!アンカー!」
周りからも大歓声が湧き上がっている。アンカの勝利を祝福するように。
「さて、次はドバイね」
「そうですね。ドバイミレニアムが出迎えてくれるそうなので、明日にでも発ちましょう」
「うえぇ~……飛行機ってあんまり好きじゃねぇんだよなぁ……」
「慣れだよジャーニー君」
天高く指を指しているアンカを見ながら今後の予定を立てる。次はドバイターフだ。
アンカデキメルゼ現時点での育成目標・シニア級
モンゴルダービーに出走するメンバーを3人集める 達成!
CFオーアステークスに出走 達成!
ライトニングステークスに出走 達成!
フューチュリティステークスに出走 達成!
ドバイターフに出走
マンノウォーステークスに出走
ゴールドカップに出走
グッドウッドカップに出走
モンゴルダービーに参加
バーデン大賞に出走
次回はドバイですよ。
この後23時に新作を投稿します。架空バ物です。