今日も楽しく安価だ!   作:カニ漁船

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今日は本当に時間が取れなかったので飛行機雲の次話と感想返しは明日以降になります。申し訳ございません。


安価ウマ娘と山脈越え!

 3rd.STAGEの行程も順調に進んでいるな、よしよし。この調子なら後2日もかければゴールできますね。2nd.STAGEで物資の補給をしませんでしたし、4th.STAGEではちゃんとしておきたいところさん。にしても。

 

 

「配信を見る限り結構近づいてきてんだよな~。まぁ僕は休みながら走ってるから当たり前なんだけど」

 

 

 向こうさん、どうやら大分休憩時間を削って走ってきているみたいだ。なので僕もできる限り時間を削ってはいるのだが……それにも限界があるわけで。

 

 

「この区間の最後辺りでバチバチにやり合うことになるかな?」

 

 

 それでも勝つ算段はあるのだけど。とりあえずまぁ、明日に備えてもう寝ますかね。

 

 

「明日の安価はどうなるかな~?グフフ」

 

 

 お休みすやぷぅ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして迎えた次の日でござい。今日も元気に走りますかね。

 ちなみにこの山岳地帯だが。崖を上るなんてことはしない。より正確にいえば、ロッククライミングみたいに上るなんてことはしない。あくまで走れる場所を探して走っている。その理由はまぁ単純で。

 

 

(ロッククライミングの場合、逆に遅くなるからね~。さすがにこんな大荷物背負っていたらさすがに無理だよ)

 

 

 こんな荷物を背負ったままロッククライミングを敢行しても、逆に遅くなるだけだ。なのでロッククライミングをする理由はない。

 朝の安価を済ませてできる限りの最短ルートを走りながら進む。この調子なら今日の夜頃には目的の村に着くだろう。ちなみに朝の安価は大声で歌うことだった。なのでアルプス一万尺でも歌っておいたよ。ここロッキーだけど。

 ただひたすらに走る。たま~に休憩を取ってまた走る。というかここ最後の区間以外は基本上りだから体力の消耗が半端じゃない。

 

 

(ぶっちゃけ余裕はあるし、砂漠に比べれば涼しいからいいけどさ。やっぱり上りだけってのは大分きついもんだね)

 

 

 そんなこと思いながら走って。4日目の午後に村に着いた。

 

 

「『おぉ!ようこそおいでくださいましたシルバーラビット様!』」

 

 

「『わ~!本物のシルバーラビットだ!』」

 

 

「『ねぇねぇ!握手して~!』」

 

 

「『構わん』」

 

 

 村に着いたのでちょっぴり休憩だ。最低限の補給を済ませたらすぐに旅立つ。にしても……村人からチヤホヤされてる!ふふ~ん!悪い気分じゃありませんね!もっと褒めてくれていいんですよ!

 さてさて、干し肉の補充に……お、野菜もあるのか。たまには野菜も食べたいし買っちゃお。水もあるから今夜は豪勢にいけるな!久々にスープを作って飲もう!

 

 

「『ねぇ、シルバーラビット』」

 

 

「……『どうした?』」

 

 

 後ろを振り向くと小さい子が不安そうな表情で立っていた。一体どうしたんですかね?なんかあったのでしょうか?

 

 

「『シルバーラビットは、スティール・ボール・ラン勝てるよね?』」

 

 

「『無論勝つつもりだが……どうかしたのか?そんなに不安げな表情を浮かべて』」

 

 

「『だ、だって。他はチームなのにシルバーラビットだけ1人だから……チームメンバー集まらなかったの?』」

 

 

「『断じて違う!』」

 

 

 人をボッチみたいに言うんじゃありません!僕だって誘おうと思えば1人や2人ぐらい……いや、こんな過酷なレースに参加させたくないな。結局1人で走ることになりそうだ。もしくはスズカさんやデイラミさん辺りが参加してくれそう。

 

 

「『そうなの?でも1人で走ってるし……』」

 

 

「『別に僕がボッチだからじゃない!元々1人で出走する予定だったからだ!いいか?僕はボッチじゃない!断じてな!』」

 

 

「う、『うん』」

 

 

 凄みを聞かせて言うと少女は納得してくれましたね。いや~分かってくれて何よりです!

 

 

「『それで?どうしてそんなに不安げな表情を浮かべていたんだ?他にもあるんだろう?』」

 

 

「そ、『その……シルバーラビットは、勝てるよね?』」

 

 

 ぽつぽつと。少女は話し始めました。

 

 

「『シルバーラビットはすっごく不利だってみんなが言うから。勝てるって思ってるけど、でもみんな不安がってて……』」

 

 

 成程ねぇ。気持ちは分からんでもないですよ。

 

 

「『今まではトップで通過したけど、徐々に疲れが溜まって、最終的にリタイアするんじゃないかって……そう考えたら、わたし……っ』」

 

 

 今にも泣きそうな少女。そんな少女の頭に、ポンと手を置く。

 

 

「『シルバーラビット?』」

 

 

「『安心しろ』」

 

 

 少女の頭を撫でながら、微笑む。

 

 

「『僕はリタイアなんかしない。絶対にこのスティール・ボール・ランを完走して見せる。だから……安心してみておけ。僕がスティール・ボール・ランを駆け抜ける姿をな』」

 

 

「『シルバーラビット……』」

 

 

 ふふん。きざったらしいとは思いますけど、これで少女の不安も。

 

 

「『なんでそんなに顔を歪めてるの?やっぱり無理してる?』」

 

 

 うるせーよ!これでも笑顔のつもりなんですよこちとら!

 

 

「……『無理はしていない。だから安心してこの僕に夢を見ろ』」

 

 

「『うん!頑張ってね、シルバーラビット!』」

 

 

 よし、少女は笑顔になりましたね。……それにしても僕の笑顔ってそんなにアレなの?クラシック期の頃から全く進歩してないの?嘘でしょ?

 その後も必要な物資を買い足して村を発つ。このまま行けば今日中に下りの区間には行けるかな?そこまでいけば……もうゴールも見えてくるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3rd.STAGE4日目の夜。配信では現在の状況が確認できる。

 

 

《さぁてお待ちかね!出走者達の現在地の確認だ!おっと、どうせシルバーラビットの独走状態だと思っているんだろ?チッチッチ、他の出走者達もそんなに甘くはないぜ?これが!現在の位置だ!》

 

 

 それと同時に配信の画面に映し出される出走者達の現在位置。トップがアンカデキメルゼなのは変わりないが、他の出走者達は──()()()()()()()()()()1()k()m()()()()()()()()()()()()()

 

 

《どうやらこのロッキー山脈で大分巻き返してきたみたいだな!他の出走者達もアンカデキメルゼとの差を詰めてきているぜ!これはシルバーラビットも危うしか?だが!もう残りの距離は7kmもない!明日にはキャノン・シティに着くだろう!》

 

 

 

 

トップチャット

・結構差が詰まってんな

・アンカデキメルゼ抑え気味に走ってたっぽいししゃーない

・おいおい大丈夫か?

・他の出走者達もようやってる

・さすがに疲れてんでしょ。この区間のトップは取れないと予想

・明日にはここの勝敗が決まるのか

・明日が楽しみ過ぎて夜しか眠れない

・どうなるか楽しみ

・アンカデキメルゼが勝つな

・冷静に考えて単独で張り合えてるのがヤバすぎる

 

 

 コメント欄も盛り上がりを見せている。この3rd.STAGEの勝者は誰になるか?その予想で盛り上がりを見せていた。

 

 

《この3rd.STAGEの勝敗は明日決まるぜ!それじゃあ、また明日も決まった時間に会おうぜお前ら!最近寒くなってきたからな、あったかくして寝ろよ?風邪を引かないような!》

 

 

 そして配信は終わる。その後は今までと同じように区間ごとのハイライト映像が流れ始めて……その映像を見ていたスティール・ボール・ランに参加しているウマ娘の1人が笑いを抑えきれないといった様子でいる。

 

 

「フッフッフ……なんだかんだ言われてたけど、ついに追いついたわ!」

 

 

「そうだね。交代のペースを速めることで、シルバーラビットとの差を詰められたね!」

 

 

「もしかしてもしかして~?この区間勝てるんじゃない!?」

 

 

「そうなったら、アイツの全区間トップの目標も未達成ってことになるね。別に喜ばしいことじゃないけど」

 

 

出走するウマ娘達は笑いながら話し合う。3rd.STAGE決着の時は近い。




他の出走者達も頑張っとる。
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