今日も楽しく安価だ!   作:カニ漁船

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4th.STAGEの決着。


安価ウマ娘と4th.STAGE!

 4th.STAGE突入から20日が経過しましたねぇ。そんな中僕はというと。

 

 

「もうゴールのカンザスシティは目と鼻の先……残り5kmもないってとこですかね?」

 

 

 後続はどうもついてきていないっぽい。まぁここんところずっと雨だったので。そのせいもあるんですかね?雨で走らないとかではなく、雨でアクシデントに見舞われたみたいです。うまく交代要員のウマ娘と交代できなかったーとか、仕方ないからウマ娘が続投で走ってたーとかを配信で知りましたよっと。そのせいで行程に大分遅れが生じているみたいです。

 

 

「ま、その遅れも微々たるものですけどね。この調子なら、僕がゴールした1時間後にはゴールするだろうし」

 

 

 なんにしてもこのSTAGEでの僕の勝ちは揺るがないわけですよ!ハーッハッハッハ!調子乗るのはここまでにしておこ。調子乗ったら痛い目見るし。

 とりあえず明日のルートはもう決まってるし、後は動画を消化しながらご飯を食べましょうそうしましょう!むふふ、今日は肉と野菜のスープですよ!なんだかんだ3rd.STAGEで食べて以来の野菜ですよ!

 

 

「やっぱエナジーバーだけじゃ人は生きていけないんですよ!こうやってたまの贅沢をしないと!」

 

 

 食料そんなに持っていけないし、全然足りないんですよ!エナジーバーが結構腹持ち良いから気にしてこなかったけど!

 スープを作りながらも調味料は忘れずに。調味料忘れるとただの肉と野菜の煮込みを食うことになりますからね。ほぼ味がしないスープを食う羽目になります。

 

 

「そんなのはゴメンですよ~っと。お、そろそろ良いかな?味見してみよう」

 

 

 味見をして、丁度いい感じになったので食べ始めることにした。どうやって食べるのかって?そりゃ決まってんでしょ。

 

 

「いただきまーす!」

 

 

 鍋から直食いですよ!お茶碗?持ってきてるわけないでしょ、荷物の邪魔です。それにこういうワイルドな食べ方憧れてましたからね!

 

 

「あ~うまうま。我ながら良い出来です!」

 

 

 ちなみになんで贅沢しているかというと。明日にはカンザスシティに着くからです。カンザスシティに着いたら少し休憩がてら町で食料を買い足す予定ですので。なので今のうちに食料をできるだけ減らして置こうって魂胆です。さっきも言った通り、持っていける食料には限りがありますからね。

 さてさて、このままご飯を食べて栄養補給ですよっと。しっかりと食べて明日に備えないといけませんからね。

 

 

「そういえば秋の天皇賞の映像って転がってるかな?オペラオーどんなもんだったんだろ?」

 

 

 ネットなら転がってるでしょ。さ~て、秋の天皇賞で検索検索~……あ、見つけた見つけた。早速見てみますかね。

 

 

《体勢整って……スタートしました!》

 

 

「ほほう。綺麗なスタートですね」

 

 

 思えばこの1年日本のレースに出てないな。最後に出たの東京大賞典だし……間違っても東京大笑点じゃない。断じて東京大笑点じゃない!

 そのまま見ていくけど、うん。

 

 

「オペラオーのレース運びが凄いな。完全にレースを掌握しているよ」

 

 

 まさに世紀末覇王って感じ。なんて言うんだろうね、こう、最後には絶対に勝つんだろうなって気がしてくる。

 

 

《400を切ってメイショウドトウが先頭だ!メイショウドトウが先頭だ!しかし外からテイエムオペラオー!テイエムオペラオーが並びかける!まだ年間無敗を誇るテイエムオペラオー!この秋の天皇賞でも勝つことができるかどうか!?ナリタトップロードも上がってくる!真ん中からナリタだ!この3人の争いになるか!?残り200!200を切ってテイエムオペラオーが抜けた抜けた!テイエムオペラオーが抜け出した!強い強い!圧巻の走りだテイエムオペラオー!後続を突き放し、圧巻の強さを見せつけて今テイエムオペラオーがゴールイン!これでテイエムオペラオーは8戦8勝の天皇賞春秋制覇!このまま秋シニアの3冠も手にするのか!?次のジャパンカップが非常に楽しみです!》

 

 

「へ~8戦8勝か~凄いな~」

 

 

 今年に入ってから負けなしってのも凄いですね……僕もそうだったわ。何なら僕も今年に入ってから9戦9勝だし、何なら今のところ無敗で駆け抜けてたわ。僕がいったらただの嫌味でしかなかった。というか僕天皇賞出たことないんだよな……安価でスナイプされなかったってのもあるんだけど。

 

 

「あんまり出るレースにはこだわりないんだよね~。出れればそれでいいっていうか」

 

 

 ま、これからも出るレースは安価で決めるし、よっぽどの事情がなければ例外はない。これから先もそれは変わらないね。

 おっと、いつの間にかスープを飲み干してましたね。では片付けて、明日に備えて寝ましょうか。テントに戻って。

 

 

「おやすみ~」

 

 

 さっさと寝ますよっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4th.STAGE開始から21日目。朝の安価を終わらせてカンザスシティめがけて走り出す。とはいっても後続はいないも同然。つまるところ。

 

 

《今シルバーラビットがゴォォォォルイン!シルバーラビット、アンカデキメルゼがこの4th.STAGEでも区間トップで駆け抜けた!シルバーラビットは本当に単独で出走しているのか!?本当は分裂していたりしないだろうな!?シルバーラビットは本当は複数人いたって言われても驚かないような所業だぞ!》

 

 

 まぁトップ通過だよねって。後分裂って。さすがにそんなことできるわけないでしょ。

 

 

「さて、ちょいと休憩して5th.STAGEに備えますかね。後は食料なんかも買い足しておきましょうそうしましょう」

 

 

 当初の予定通り、僕はこのカンザスシティで少しだけ休憩を取る。ここを出るのは……午後からでもいいか。あと1時間ぐらいで正午になるし。後続もそれぐらいに来るだろうから丁度いいでしょ。

 

 

「まずは水の補給でしょ~?後は干し肉とかも買い足して、野菜は……まぁいいか。日持ちしないし、腐ったら困るし」

 

 

 後は制汗スプレーなんかも買っておこう。やはり臭いってのは気になるからね。

 それから諸々買い足して、今のうちに腹に入れておこうということで何か食べよう。そう思っていたんだけど……。

 

 

《ここで後続も続々とゴールしてきたぁ!シルバーラビットのゴールから()()3()0()()()()()()()!後続のウマ娘達も続々とゴールしてきたぞぉ!だがまだ元気いっぱいといった様子だ!だが、ここからの行程もなかなか大変だからな!それが分かっているのか、このカンザスシティで少しばかり休憩を取るようだ!そして例年通りであればすでにリタイア者が出ていてもおかしくないのだが!なんといまだにリタイアは0!しかもこの区間では全員それなりに過酷なルートを通っているにも関わらずだ!全員気合が入ってるな!その調子で頑張れよ!だが怪我だけはしないようにな!》

 

 

 あ~……マジか。もう来ちゃったのか。

 

 

()()()()()()()()……これも煽りのおかげか?)

 

 

 向こうさんが僕に気づいた。そして睨みつけて……や、ヤバい!?失礼な口しかきいてないから報復されてもおかしくないぞ!?どうかお許しください!

 

 

「……『やっぱり、もうゴールしてたのね』」

 

 

「『まぁな。にしても、驚いたぞ?随分早かったじゃないか』」

 

 

「『なにそれ?嫌味のつもり?』」

 

 

 いや、マジで心から思ってることなんですけど。

 

 

「『そんなわけがないだろう。1st.STAGEや2nd.STAGEの行程から、僕のゴールから1時間以上はかかると思っていた。だが結果は30分遅れ……随分早くゴールしたものだ』」

 

 

「……『フン。他の子達が無茶なルートを通るもんだから苦労したわ。あなたのせいでね』」

 

 

 そっぽ向いて機嫌悪そうにしてるよ……!ど、どうしようどうしよう?

 

 

「『怪我をしたら元も子もないってのに、全員無茶なルートを通ろうとするんだもの。結局は元のルートをペースを上げて走ることで妥協してもらったわ』」

 

 

「『こっちもそうよ』」

 

 

 ふ、増えた!?まままままずいですよ!多勢に無勢、僕が圧倒的に不利です!

 

 

「『本当、あんたがこのレースに来てから狂いっぱなしよ。私達は完走できればそれでよかったのに……あんたのせいで全部台無し』」

 

 

「『本当よ。勘弁してほしいわ。メンバーの気持ちを尊重してあげる立場ってのを分かってないのかしら?』」

 

 

「『宥めるこっちの立場になってほしいものね』」

 

 

 う、う~ん……そうは言いますけども。いや、確かに僕のせいってのはそうなんだけども。

 

 

「『だが、そういう割には妥協案を提示したり、はやる気持ちを尊重したりと……随分と優しいんだな?』」

 

 

「『それが私達の役割だもの……こんな役割さえなければ』」

 

 

「『役割さえなければ?なんだ?』」

 

 

「……『なんでもないわよ』」

 

 

 あ、踵を返して去ろうとしている!よ、よし!一難去りましたね!あ、でも最後に一言。

 

 

「『最後にひとつだけ、良いか?』」

 

 

「……『なによ?』」

 

 

 あ、みんな立ち止まってくれた。意外と優しい。

 

 

「『ここからのSTAGE……楽しみにしているぞ。今のお前達からはかすかにだが……勝とうという気概を感じる』」

 

 

「「「……」」」

 

 

「『だが、まだかすかに、だ。その気概がどんどん膨れ上がることを……期待しているぞ』」

 

 

「……『そういうわけにもいかないのよ』」

 

 

「『それができたら、苦労しない……っ!』」

 

 

「『ばかばかしい』」

 

 

 今度こそ去っていって、各々自分達のチームに戻っていきましたね。それにしても……。

 

 

(闘志が膨れ上がっていた。1st.STAGEの時よりも、闘志が湧き上がっているのかもしれませんね)

 

 

 おそらくですけど、これから先は苦戦を強いられそうですね。ですが……!

 

 

「その方が燃え上がるってもんでしょ……ッ!」

 

 

 こうしちゃいられませんね!さっさと5th.STAGEをスタートしましょう!それにこの調子なら、きっと最後にどでかいことが待ってますよ!僕の作戦含めて、ね!




徐々に徐々に燃え上がる火種。果たしてアンちゃんの思惑通りになるか?
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