今日も楽しく安価だ!   作:カニ漁船

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ここまで投稿が遅れてしまったのは私の責任だ。ごめんなさい。


安価ウマ娘とSLRC初戦!

〈中央でデビューすることになったワイを安価で導くスレpart17〉

 

 

911:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w

1月末SLRC安価まとめ

・戦法は逃げ

・パドックでマトリ〇クス

・1ハロン9秒台を計測する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──その日がついにやってきた。

 

 

《空は晴れ模様!ここ新潟レース場の熱気も最高潮に達しようとしています!新潟だけではありません、この月末は東京に京都また他の競馬場もにぎわっております!それもひとえに!このレースを待ち望んでいたからでしょう!》

 

 

 新潟レース場。ここに集まった選ばれしウマ娘達。快速自慢が集った、スプリンター達の舞台。

 

 

《誰もが夢に描いていた!誰もが思った!レースの歴史を彩ってきたウマ娘達、それらが一堂に会したらどうなるのかと!最強はどのウマ娘なのかと!誰もがそう思ったことでしょう!ですが安心してください!その夢は、ついに叶うことになりました!新潟レース場1000m!直線のみのこのコースで!名スプリンター達が集いました!まず最初に入場してきたのは……この2人!この2人が登場だ!》

 

 

 最初に入場してきたのは、サクラシンゲキとサクラバクシンオーの2人である。

 

 

「アタイが逃げて逃げて勝ってやるよ!」

 

 

「さぁみなさん!この学級委員長の胸を借りるつもりで挑んできてください!」

 

 

《サクラシンゲキとサクラバクシンオーの2人だぁぁぁぁ!片や最初から最後まで自滅覚悟の大逃げで賑わせた“日の丸特攻隊”!片やドリームトロフィーリーグ最強の“無敵の驀進王”!初っ端からフルスロットルです!選手たちが続々と入場してきております!》

 

 

「天才少女ニシノフラワーに華麗なる一族ダイイチルビー!1cmの勝者フラワーパーク……!やっぱすげぇよ!」

 

 

「夢じゃねぇんだな……!これは本当に、夢じゃねぇんだな!」

 

 

「元祖怪物は、最初はここに来たのか!新旧怪物対決、こりゃ楽しみだぜ!」

 

 

 ウマ娘達が続々とターフに姿を現す。そしてそのウマ娘が登場した瞬間、会場が湧き上がった。

 

 

《さぁさぁさぁ!やってきました!新世代の最強ウマ娘!バ場不問!距離不問!それどころか平地や障害すら不問!前走はなんと障害レースのオープン戦!彼女に成し遂げられない偉業はあるのでしょうか!?圧倒的強さに魅了される!圧倒的な輝きに誰もが夢を見る!稀代のエンターテイナーにして道化の女王!冷徹な表情で全てを見下ろす絶対王者!アンカデキメルゼだぁぁぁぁぁ!》

 

 

 アンカデキメルゼ。今もまだトゥインクル・シリーズを走っているウマ娘であり、30戦以上走って未だ無敗の怪物。そしてその内訳は国内外問わず、芝ダート問わず、果てには平地や障害問わずと圧倒的な強さを誇っているウマ娘である。

 

 

「ボーっとしてるけど大丈夫でしょうか?アンカさん」

 

 

「──No problemだろう。アンカは、プレッシャーに……」

 

 

「いや、あれは多分緊張で吐きそうになってるね」

 

 

「間違いないです」

 

 

「分からない……!違いが、違いが分からない……!」

 

 

「いけいけー!アンカさーん!」

 

 

 アルナイルのメンバーは当然アンカデキメルゼを応援する。そして最後のウマ娘が入場してきた時、再び会場が湧き上がった。

 

 

《そして!元祖距離不問の怪物はこの短距離戦に登場!かつてはレコードタイムも記録したその脚はいまだ健在か!?元祖怪物!“野武士”タケシバオーの登場です!》

 

 

 タケシバオー。アンカデキメルゼと同じく距離・バ場不問の怪物。こちらは障害レースには出走していないが、芝とダート、さらには短距離から長距離まで勝ち鞍がある。まさに元祖怪物といえる成績を残しているのが、このタケシバオーである。

 

 

「サクラシンゲキってやつは特攻服みたいな勝負服、タケシバオー……さんは武士みてぇな格好してんな」

 

 

「ジャーニーさんタケシバオーさんにはさんづけするんだね」

 

 

「ま、しごかれたしねぇ」

 

 

「う、うるせぇ!」

 

 

 そんなタケシバオーはアンカデキメルゼの元へと足を運び、彼女に話しかけていた。

 

 

「久しいな、アンカよ」

 

 

「……タケシバオーさんか。僕に何の用だ?」

 

 

「何、久しぶりに顔を合わせたわけだからな。少しばかり挨拶を、と思っただけだが……いかんな」

 

 

 タケシバオーは、周りが委縮するほどのオーラを放つ。

 

 

「歓喜に打ち震えている。お前と戦えることが、凄く楽しみだ」

 

 

「……そうか。もっとも、勝つのはこの僕だ」

 

 

「フッ、お互い良い勝負にしよう。願わくば、この先も戦える機会があることを願って……な」

 

 

 タケシバオーはそれだけ告げて去っていく。なお、アンカの内心は。

 

 

(こっっっっわ!?こっっっっわいよ!本当に歓喜に震えているだけ!?他にも僕に恨みとかあったりしない!?)

 

 

 ビビり散らかしていた。余談だがタケシバオーはアンカに対する悪意は一切ない。

 その後もアンカデキメルゼはサクラシンゲキにも絡まれていた。

 

 

「おうおう、ビビらずに来たようだな!」

 

 

「ビビる?誰が」

 

 

「……ハッ!余裕そうな態度じゃねぇか。……アタイとの勝負から逃げんなよ?」

 

 

 サクラシンゲキも去り、今度はサクラバクシンオーがアンカのところへと足を運ぶ。

 

 

「それではアンカさん!良い勝負にしましょう!」

 

 

「随分と余裕そうだな、最強スプリンターさん」

 

 

「ハッハッハ!なんといっても私、学級委員長ですから!では!バクシーン!」

 

 

 そんな一幕もあったが、各ウマ娘がゲートへと入る。アンカデキメルゼの枠番は──真ん中である。

 

 

《各ウマ娘ゲートに収まりました!スーパーレジェンドレーシングカーニバル最初の予選が……始まりました!ゲートが開いて一斉にスタート!1000mの電撃戦!最初の予選を制するのはどのウマ娘か!?》

 

 

 各ウマ娘は出遅れなくスタートする。その中で最も良いスタートを切ったのは──アンカデキメルゼだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よしっ、よしっ!良いスタート切れたぞ!ここで躓いたらマジでヤバかったからね!戦法も逃げだし、本当に都合がいい!こういう時の運は良いね僕!日頃の行いってヤツだな*1

 

 

(このまま引き離して勝ってやる!生憎と、僕のスタートダッシュは速いぜ?)

 

 

「このまま引き離したらぁぁぁぁぁ!」

 

 

 このまま真ん中突っ切って勝ってやる。そう思っていたけどぉぉぉ!?

 

 

「待てやアンカぁぁぁぁ!アタイの前を走ってんじゃねぇぇぞぉぉぉ!」

 

 

 うええぇぇぇ!?サクラシンゲキさんが突っ込んできたぁぁぁ!?僕に併せようと接近してくるし!勘弁してよ!このまま逃げてやる!

 

 

 

 

《好スタートからのリードを保ちますアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼが先頭に立っている!やはりこのウマ娘はスタートも上手ければ加速も凄い!あっという間に引き離しにかかります!しかし加速ならばこのウマ娘も外せないサクラシンゲキ!サクラシンゲキがアンカデキメルゼへと迫っている!追うサクラシンゲキと他のウマ娘達!逃げるアンカデキメルゼ!すでに200mを通過しました!先頭はアンカデキメルゼ2番手サクラシンゲキ!3番手サクラバクシンオー4番手タケシバオー!しかしすさまじい速さだまさに電撃戦!》

 

 

 

 

 

 

「待てやぁぁぁぁ!」

 

 

「こっちくんなぁぁぁ!」

 

 

「お前の弱点は分かってんだよ!このまま併せにいってやる!」

 

 

「やってみろ!できるもんならな!」

 

 

 残念だけど、僕は現在先頭に立っている!この展開に持ち込めた時点で──僕の勝ちは決まったようなもんなんだよ!

 僕がこの千直で勝つために最良な手段はただ1つ……千直の5ハロン全てを10秒台で刻み続ければ理論上勝てるという超脳筋戦術!ついでに安価にあった1ハロン9秒台を計測すればいいって寸法よ!

 

 

(脳筋?なんとでも言え!スタミナと根性には自信あるし、1000mの全力疾走だってできなくもないんだよ!)

 

 

 というか経験あるし*2!だからこのまま逃げ切ってやるってんだよ……ッて言いたいけど!

 

 

「成程!素晴らしいバクシンですアンカさん!学級委員長が花丸をあげましょう!」

 

 

(やっぱり来るか!)

 

 

「ですが私のバクシンも負けていませんよ!シンゲキさんにも劣りません!さぁ、勝利に向かってバクシンです!」

 

 

 残り400!バクシンオーさんもじわじわと迫ってきている!さらには……この気配は!

 

 

「さすがに短いな。しかし……問題はない」

 

 

 タケシバオーさんか!内枠のタケシバオーさんも差を詰めてきてやがる!

 

 

 

 

《残り300を切って先頭はアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼが先頭!しかし1バ身の位置にサクラシンゲキとサクラバクシンオー、内にはタケシバオーもおります!ダイイチルビーにニシノフラワーも上がってきている!しかしかなりのハイペースラップタイムは常に10秒台を記録しています!残り200!この電撃戦を制するのはどのウマ娘か!?》

 

 

 

 

 知らねー!関係ねー!絶対に逃げるんだよ!じゃないと……負けたって知った師匠達になにされるか分かんないだろぉぉぉぉ!

 

 

(読める……読めるぞ!もし負けた場合の僕の未来が!)

 

 

『あんなデカい口叩いといて負けるのか。無様だな我が弟子』

 

 

『あ、あの。違くて』

 

 

『本当ね。デカいのはお尻だけにしてほしいわ』

 

 

「尻は関係ないだろ尻はぁぁぁぁぁ!」

 

 

 ぜってぇ逃げ切ってやるぅぅぅぅ!

 残り100m。そのまま僕は最初から最後まで全力疾走し続けて。バクシンオーさんが僕にクビ差まで追いついてきたけど……!

 

 

「勝ったぞ……バクシンオー!」

 

 

 SLRC初戦を制した。

 

 

 

 

《新潟1000m決着ゥゥゥゥ!激闘のスプリント戦を制したのはアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼが先頭でゴールしました!ほぼ全ての区間で10秒台を刻み続ける超ハイラップの逃げ!特に3ハロン目は9秒台も計測しました!恐ろしい強さだアンカデキメルゼ!これから先彼女はどのレースに出走してくるのか!?次の予選も楽しみです!2着はサクラバクシンオー、3着はタケシバオー!しかしほぼ全てのウマ娘がクビ差ハナ差の大接戦でした!》

 

 

 

 

 や、やべぇ……死ぬほど疲れた……。だ、誰か飲み物「花丸です!アンカさん!」うぇ?バクシンオーさん?

 

 

「最初から最後まで、見事なバクシンでした!模範的な走り、花丸です!」

 

 

「あぁ……そう……」

 

 

 なんでこの人こんな元気なの?

 

 

「しかーし!次こそはこの学級委員長が勝利を収めてみせますとも!次もまた、ともにバクシンしましょう!それでは私はこれで!シュタタタ!」

 

 

 あ、帰っていった……。さ~てゆっくり「中々やるじゃねぇかアンカ!」今度はシンゲキさんかよ!あなたもあなたで元気ですね全く!

 

 

「まさか、バクシンオー以上に速い奴がいるとはな。いや、どちらかといえば……スタートダッシュの差で負けた、って感じか」

 

 

「……フン、分かっているじゃないか」

 

 

「ま、なんにせよ。次はこうはいかねぇ……首を洗って待ってやがれ」

 

 

 ……よし、シンゲキさんも去っていったな。

 

 

「やはり、お前は大多数のウマ娘から目をかけられているな」

 

 

「タケシバオーさん……」

 

 

 タケシバオーさんは僕を睨みつけてっ!?こ、怖い怖い!

 

 

「次も、同じ距離で走れるといいな」

 

 

(僕はごめんです)

 

 

「今回は本領を発揮できなかった……だが、次こそは。本来の俺の走りを見せてやろう」

 

 

 ……え?本領発揮できなくて3着なのこの人?バケモンか?……このレース基本化物しかいなかったわ。

 というわけでSLRC初戦。見事に勝ちましたよイェイイェイ!……めっちゃキツイ。ライブ終わらせて早く帰ろう。

*1
理事長&たづなさん「は?」

*2
皐月賞




個人的に好きな仮面ライダーは仮面ライダービルドです。
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