今日も楽しく安価だ!   作:カニ漁船

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大変長らくお待たせいたしました。(土下座)


安価ウマ娘と緊急参戦!

 

 

「それじゃ、マイルで注意すべき相手についておさらいしておこうか」

 

 

「そうだな。頼んだぞ」

 

 

 来るべきマイル戦に向けて作戦会議ですよ作戦会議!え?お前安価で作戦決めるから会議もなにもねぇだろって?はは()。

 

 

「まずはなんといってもリギルのタイキシャトル。最強マイラーは伊達じゃないよ」

 

 

「マイル戦に出ていたのは【マイルの皇帝】ニホンピロウイナーに【マイルの帝王】ニッポーテイオー、それに同じリギルのマルゼンスキーもいた。だが勝ったのは」

 

 

「そう、タイキシャトルが先行の位置から抜け出してそのまま勝った。まさしく最強の名にふさわしい勝ち方だって評価だね」

 

 

 ちなみに2着はニホンピロウイナーさん、3着にマルゼンスキーさんだったらしい。とは言っても、マルゼンスキーさんは微妙に不調気味だったとか。だから前回のマイル戦のレースはあてにならないってことだ。

 

 

「後はノースフライト。サクラバクシンオーがマイルG1を勝てなかった障害ともいえる相手だね」

 

 

「うぇ!?あのバクシンオーさんが!?」

 

 

「確か、スワンステークスでは敗北したものの本番となるマイルチャンピオンシップでは逆にねじ伏せたマイルの女王……なんて触れ込みだったねぇ」

 

 

 タキオンが補足するように付け足したけど……マジか。あのバクシンオーさんが勝てなかったのか。

 

 

(……いや、勝ち鞍がスプリントに集中しているから不思議ではないのか?)

 

 

 その辺の事情は分からんですね。適当に流しておきましょう。

 

 

「当たり前だけど、マイルも猛者揃いというかどこ行っても猛者揃いということは置いといて。楽な勝負じゃないね。ただ最優先で警戒すべきは……」

 

 

「リギルの2人、か」

 

 

 トレーナーさんは頷く。ま~ニホンピロウイナーさんもニッポーテイオーさんも気をつけるべきといえば気をつけるべきでしょう。だけど……タイキシャトルさんとマルゼンスキーさんの2人はこの中でも特に警戒すべきなのは変わらず。そこから差はなく、次点でニホンピロウイナーさんってとこかな?

 

 

(どこもかしこも楽じゃありませんね~*1

 

 

 ま、だからこそ燃えるんですけど。

 さて、最優先で警戒に当たるべきだと判断した2人。これはまぁ単純な理屈。

 

 

「タイキシャトルは純粋に強い。王道であるがゆえに隙が無いし、どんな展開になっても必ず上位に食い込んでくる」

 

 

「マルゼンスキーさんはスペックの暴力。圧倒的な強さで上からねじ伏せる……だったな」

 

 

「そしてそのハイブリッドがニホンピロウイナー。マイル路線を開拓した皇帝は伊達ではないということさ」

 

 

 ……じゃあ3人じゃねぇか!警戒すべきなの!いや、全員警戒すべきではあるんだけども!

 

 

「まぁスペックの暴力という点では……」

 

 

「?なんで僕を見るんだ?」

 

 

「そうだねぇ。スペックの暴力といえば……」

 

 

「タキオンもか。なんで2人して僕を見る?なにか言いたいことがあれば言え」

 

 

 なんだなんだ2人して僕を見て!なんか言いたいことでもあんのかよ!

 

 

「というか、タキオンはトレーニングは良いのか?弥生賞があるだろう?」

 

 

「その点は問題ないさアンカ君。すでに方程式は完成しているとも」

 

 

「……いや、トレーニングの方だが?」

 

 

「問題ないと言っているだろう?弥生賞の準備は抜かりなく進んでいる、後は万が一が起こらないように細心の注意を払うだけさ」

 

 

 う、う~ん。まぁ本人が良いというならいいんでしょうね。

 

 

「ところでトレーナー君、頼んでおいた物は?」

 

 

「あぁそうだったね。はい、弥生賞の対戦相手のデータ」

 

 

「助かるよ……ふぅン、最優先で警戒に当たる相手はいないねぇ」

 

 

 ちょっと横から覗き見。……あれ?

 

 

「君の同期のマンハッタンカフェがいるが。彼女は警戒対象にならないのか?」

 

 

 僕の言葉にタキオンはなんとも言えない表情を浮かべる。なんだその表情。

 

 

「カフェはステイヤーだからねぇ。能力値的には確かに警戒に当たるべきではあるのだが……現時点で私が負ける要素はほぼ0に近い」

 

 

「そこまで言い切るか」

 

 

「まぁね。ただ、ほぼ0に近いというだけで100%ではない。その0.数パーセントの確率で負けることがある点は考慮しなければならないだろう」

 

 

「ま、頑張れ。皐月賞に向けて弾みをつけるんだな」

 

 

「言われなくともそうするさ。ここをしっかりと勝つ、それは変わりないのだからね」

 

 

 タキオンは不敵に笑う。ま、これなら大丈夫でしょう。

 

 

「それじゃ、早速トレーニングに行こうか」

 

 

「「あぁ」」

 

 

 今日もトレーニングしますかね!今日は……河川敷でランニングか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして河川敷でのランニングなのだが。

 

 

「──シーザリオ、大丈夫か?」

 

 

「だ、大丈夫です……!まだついていけます!」

 

 

「無茶は、するな。キツい時は、hesitate……遠慮はいらない」

 

 

「分かりました……!」

 

 

 なにかの流れでクリスさんとシーザリオちゃんの2人と一緒に河川敷ランニングをすることになった。ま~話の流れ的にシーザリオちゃんが

 

 

「ぼくも一緒にトレーニングしてもよろしいですか!?」

 

 

 といってきて、それにクリスさんが便乗する形で。

 

 

「──ならば、私も走ろう。アンカとのランニングは、とてもためになる」

 

 

 と。これが事の経緯だ。それにしても、僕とのランニングためになるねぇ。

 

 

(沢山距離を走るから、という意味だろうか?)

 

 

 確かにトレーニングにはなるけど、言うほどかな?その辺は良く分からんね。

 

 

「言っておくが、僕は待つなどということはしない。ついてきたければついてこい」

 

 

「──of course。もとよりそのつもりだ」

 

 

「か、カッコいい……!はい!絶対に食らいついていきます!」

 

 

 で、でもちょっと抑えめに走った方がいいかな?しっかりと着いてきて欲しいし……。うん、ちょっと抑え気味に走ろう。

 

 

「──アンカは、shy、恥ずかしがり屋。口ではああ言うが、我々のペースに合わせてくれている」

 

 

「へ?……あ、本当だ。さっきよりもちょっとペース落ちてますッ!」

 

 

「きっと、シーザリオが心配なのだろう。だから、安心してtrainingに励め」

 

 

「は、はい!……あぁ、アンカ先輩。なんてお優しい……!」

 

 

 なんか後ろから尊敬の念を感じる気がするけど……まぁ気のせいだな。

 さてさて、次のマイル戦どう対策をすればいいのやら。

 

 

(そもそも、スプリント戦もそうだけど対策のしようがないんだよね)

 

 

 SLRCに出走してくるウマ娘ってのは大体隙が無い。王道だからこそ強い、スペックが突出しすぎているからこそ強い、弱点が少ないからこそ強い……出走してくるウマ娘なんてま~そんな人達ばかりな訳で。対策をしようにもじゃあこっちもスペックの暴力で殴り倒すんだよ!しかできない。小細工なんてもんが通用しないのだ。

 

 

(一応、揺さぶりが効かないわけじゃないけど。それも上位陣にはほとんど効かないだろうし)

 

 

 特に松さん。松さんなんてルドルフ会長が終始プレッシャーをかけていたのに全くといっていいほど効かなかったらしい。だから会長も仕掛けが遅れて松さんに敗北したのだとか。

 う~んどうしたものか「prrrr!」おん?電話だ。誰からだろう。

 

 

「すまない、電話だ。しばらく休憩にしよう」

 

 

「──了解した」

 

 

「ハァ……ハァ……は、ハヒィ……っ」

 

 

 さてさて、電話の相手は……お!ミレちゃんだ!

 

 

「どうした?ミレちゃん?」

 

 

《おぉ、息災か?アンちゃんよ》

 

 

「あぁ。日本のスプリント戦を制するぐらいにはな。ミレちゃんも、無事に欧州の方で勝ったようだな」

 

 

《造作もないこと。ま、少しばかり骨が折れたがな》

 

 

 やはりミレちゃんでも苦戦するレベルか。それにしても、何の用なんだろう?

 

 

「それで?一体なんの要件だ?世間話も悪くないが、何か用があったんじゃないか?」

 

 

《おぉそうだ。早めに報せておこうと思うてな。こうしてアンちゃんに電話をした次第だ》

 

 

 早めに報せる?……何を?

 

 

「何をだ?なにかサプライズでも企画しているのか?」

 

 

《なぁに。他愛もないことよ。今度のスーパーレジェンドレーシングカーニバル──余は日本のマイルで出ることにした。それを報せておこうと思うてな》

 

 

 ……ホワッツ!?

 

 

《アンちゃんはどの部門に出走する予定だ?差支えがなければ余に教えてくれ》

 

 

「……日本のマイル」

 

 

《これはこれは……愉快、まこと愉快ぞ!まさか、日本のマイルに出走しようと思うたらアンちゃんと戦うことになろうとはな!》

 

 

 ちょっと待て。待ってくれ!マジでミレちゃんくんの!?欧州に行くんじゃないの!?

 

 

《ククク、たまには気まぐれで動くというのも悪くない。こうしてアンちゃんと戦う機会に恵まれたわけだからのう》

 

 

「マジでくんの?ミレちゃん」

 

 

《このようなことで嘘は言わぬ。もう少し時が経てば、余が日本のマイル戦に出走する報せが世界中に飛ぶだろうな》

 

 

 えぇ~……嘘やん。マジでいってんの?さらにヤバいことになったじゃん……。

 

 

《此度の電話はこれだけだ。それではアンちゃん……マイル戦、楽しみにしておるぞ》

 

 

「え、ちょ!?……切れちゃった」

 

 

 え~?……どうしよ本当に。

 

 

「──どうした?アンカ。放心、しているが」

 

 

「アンカ先輩、どうかしたんですか?」

 

 

 心配そうに近寄ってきたクリスさんとシーザリオちゃんの呼びかけで意識を取り戻す。とりあえず……。

 

 

「……日本のマイル戦にミレちゃんが、ドバイミレニアムが出走してくる」

 

 

 淡々と事実だけ。そう告げた。

 トレーニングから帰ってきた後、ミレちゃんの言う通りになった。

 

 

《続いては、スーパーレジェンドレーシングカーニバルに関する続報です。【ドバイの至宝】ドバイミレニアムが日本のマイル戦に出走予定であるということが本日明かされました。関係者によるととあるウマ娘との対戦を心待ちにしているとの情報が入っており……》

 

 

 ミレちゃんが日本のマイル戦に参戦するというニュースは瞬く間に広がった。誰も彼もが驚いており、どこも対策に四苦八苦しているとのことらしい。

 

 

「まさか、ドバイミレニアムがこっちに来るなんてね」

 

 

「欧州の方で走ると思ってたのに……!なんでだ!?」

 

 

「ジャパンカップで、日本の芝にも十分対応できると思ったんだろうねぇ。なんにせよ、これで警戒相手が増えたということだ」

 

 

「おー、頑張れよ~ケツデカ葦毛」

 

 

「はー!苦心してるアンちゃん愉悦です!ご飯が進むです!」

 

 

 どこかで走ると思ってたけどさー!いくらなんでも近すぎんだろ!

*1
他参加者「お前が言うな」




アンカデキメルゼVSタイキシャトルVSマルゼンスキーVSニホンピロウイナーVSマイルのやべーやつら諸々VSドバイミレニアムVSダークライ
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