〈中央でデビューすることになったワイを安価で導くスレpart22〉
121:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
SLRCアメリカダート短距離安価まとめ
・戦法は逃げ
・パドックで邪気眼ポーズ
・歌いながら入場
・逃げて差す
ついに迎えたSLRCアメリカダートの予選。初っ端から波乱の展開だった。
《SLRCダート2000m!激戦を制したのは
《仕方ないさ、なんせ相手はアメリカのレジェンド達だぜ?しかも、今までの相手があのビッグ・レッドだからな!》
《あ~……まぁそのビッグ・レッドなんだが》
歯切れが悪い実況と解説の人。いや、その理由は分かりますけどね?だって師匠……。
「『なんっで!いねぇんだよアイツはぁぁぁぁぁ!?ウチらのリベンジの機会返せやあのものぐさビッグ・レッドぉぉぉぉぉ!』」
今回中距離部門にいないし。いや、今まで出走してたのに何でいないのさ。どこに出走してんのあの人?なお、師匠がいないことでシアさんがターフの上で絶叫している。そりゃあめっちゃ気合入ってたし当然と言えば当然だよね。肝心の相手はいないんだけど。
「『おぉ、シアたそ魂の咆哮だねぇ。ワロワロ』」
「『笑ってんじゃねぇよスペ!シバきあげんぞ!』」
「『ダーッハッハッハ!意中の相手に振られたみたいになってんなぁシア!どんな気持ちだ?おい!』」
「『ブチ〇すぞサンデー!ウチに負けた癖に!』」
「『あ゛ぁ゛!?1回勝ったぐらいで調子乗ってんじゃねぇぞ!今ここでドンパチやるかテメェ!』」
怖ッ!?すっごい殺気立ってるじゃん!ひ、ひえぇ……近寄らんとこ。てかそろそろ僕の出番か、控室行こ。
そんなわけでパドックで邪気眼ポーズを披露した後、うまぴょい伝説を熱唱しながら入場してきたわけなんだけど。
「おいおい、相変わらず面白れぇことやってんなぁ我が弟子」
ホワイ?なして師匠がこんなところにいるんですか?もう中距離は終わりましたよ。今から走るの短距離ですよ?まさか短距離走るなんて言いませんよね?嘘だと言ってよバー〇ィ!
いやいや待て、もしかしたら僕の気のせいかもしれない。師匠は国民的英雄だし、開会のあいさつ的なサムシングかもしれない!そうに決まってる!まさか師匠がダートの短距離部門に出走するからこんなところにいるわけないよね~!焦った~!でも一応聞いておかないとね?万が一ってことがあるし。
「な、なんで師匠がこんなところに?」
「なんでって……そりゃお前、ダートの短距離に出走するからに決まってんだろ」
「し、師匠も冗談が上手いですね~。これが本場のアメリカンジョークってヤツですか?」
「嘘でも冗談でもなく本当のことだ。現実を直視しろ我が弟子」
う、嘘だぁぁぁぁぁ!え、マジで師匠と戦うの!?この短距離戦で!?勘弁してよマジで!こっちこないで!いつか戦うとは思ってたけどここじゃないでしょ!
《ダートの短距離部門はなんと!ビッグ・レッドが参戦だぁぁぁぁ!アメリカの英雄はこちらに出走、弟子であるシルバーラビットとの直接対決!くぅ~、こんな対決が見られることがマジで最高だ!》
《それだけじゃねぇぞ?アメリカレース界のスピードキング、ドクターファーガーもいるんだからな!ダマスカスにレディーズシークレット……相変わらずとんでもねぇ面子だ!流石はSLRC!》
観客は盛り上がってるけどこっちはそれどころじゃねぇんだよ!なんでぇ!?なんでこっちにいるのぉ!?
「HAHAHA!最高の盛り上がりじゃねぇか我が弟子!……俺はこの時をずっと待っていた」
「はへっ?」
師匠は僕のところに歩いてきて……あれ?なんで腕を掴むんです?僕の腕を掴んで何をするつもりでぇぇぇぇ!?
「ほわぁぁぁぁぁ!?」
「なぁ、分かるか?俺の胸の鼓動が。お前と戦えることに、ドキドキしている……!俺の心臓の音が分かるか、我が弟子!」
デッッッ!柔ッッッ!僕の手とか完全に胸で隠れてるんですけど!?でも確かに師匠の心臓の鼓動が凄いな……滅茶苦茶楽しみにしてるってのが何となく感じる。
《おぉっとこれはぁ!師匠と弟子の熱い触れ合いだぁ!もうこの光景だけでプレミアもんだろ!》
何盛り上がってんだ実況!見せもんじゃねぇぞ!
「『おいおい妬けちゃうねぇセっちゃん。シルバーラビットと随分お熱いことで』」
おや?また違う誰かが来ましたね。この声は……ドクターさんだ!手を叩きながら悠々とこちらに近づいてきてる。口笛も吹いてら。
「『ハ、当然だろドクター。我が弟子との対決……高鳴らないはずがねぇ』」
「『にしても、わざわざ得意でもない短距離に来るなんてねぇ。よっぽど戦いたかったのかい?』」
「『決まっている。戦いたかったさ……我が弟子とな』」
師匠の獰猛な笑顔。僕と戦いたいってのはよく分かった。嬉しいような嬉しくないような……まぁ7:3ぐらいで嬉しいけども。でもな~、師匠に勝ったことねぇんだよな~!?
……おや?師匠の他にもすさまじい圧がッ!?
「『んじゃ、アレか?おれ達には勝てると踏んで短距離に来たのかい?わざわざ得意でもない、なによりおれがいるこの領分に突っ込んできたわけだ。セっちゃんは知ってるだろ?』」
「……『さぁ?どうだろうなぁ?』」
ちょいちょい、ドクターさんも凄い圧出してるし……って、なんでドクターさんも僕の腕を掴むんです?師匠が掴んでない方の僕の腕をどうするつもりだ!?
「『でも、おれとしても楽しみだったぜ?シルバーラビット』」
なんでドクターさんも自分の胸に僕の手を持っていくんだよ!あ、こっちもドキドキしてる……それどころじゃない!僕の姿が凄いことになってる!右手は師匠の胸に、左手はドクターさんの胸に持ってかれてる!この姿どっかで見たことあるな……。
「『前のデートはおれの不意打ちだったからな。今回は、ちゃんと戦える……楽しもうじゃねぇか、ウサギちゃん?』」
「……『何の真似だ?ドクター』」
「『おいおいどうした?セっちゃん。おれはただシルバーラビットをお誘いしているだけさ。楽しみにしていたのはセっちゃんだけじゃないんだぜ?』」
「『ハ!テメェもその口ってことかいドクター。随分と魅了されたもんだなぁ?』」
「『セっちゃんほどじゃないさ。いやはや、こんな楽しみなことが他にあるか?いや、ないね!』」
……思い出した!今の僕のポーズ、アレだ!捕獲された宇宙人だ!なまじ師匠は身長が2mだしドクターさんも190近くあるから余計にそう見える!僕の身長と比べると……ぐぬぬ!なんで好き嫌いなく食べてるはずなのにこんだけ差があるんだよ!僕の栄養isどこ行った!?
《ビッグ・レッドとスピードキングによるシルバーラビットの熱い取り合いだぁぁぁ!ヒューヒュー!》
《これはベストショット間違いなしだな!》
うるせぇよ!こんなもんベストショットにするな!
「『セクレタリアト様、ドクター。少々お戯れが過ぎるかと』」
あ、気づいたらレディさんもこっちに来てた。レディさんは、特に何もしないな!ヨシッ!
レディさんの言葉で掴まれていた僕の腕が自由になる。や、やっと自由になった……2人とも力が半端じゃないから振りほどけもしないんだよな。
「『悪い悪い。俺の本能が止められなかった。勿論、お前と走るのも楽しみだぜ?レディ』」
「『身に余る光栄。ですが、勝利は譲りません。たとえ誰が相手であっても……勝つのは私です』」
「『そうでなくちゃなレディ!おれも、最高に高鳴っているよ!これだけの相手と戦えるこの舞台、まさに最高のお祭りだ!』」
すっげぇバチバチしてら。他人事みたいになってるけど、僕が今から戦う相手達なんだよなぁ……。
(キツくね?あの人達相手に逃げ差しするの)
僕の安価は逃げて差す!どんな安価でもヤバいくらいにキツいけどさぁ!勘弁してくれませんかねぇ!?スピードキングと二代目ビッグ・レッド相手に逃げて差さなきゃいけないの!?そんなの……そんなの……。
(ゾクゾクする……違うだろ!)
なんか思考が変な方向行く前に準備運動だ準備運動!師匠達に絡まれてろくにできなかったし!
というわけで準備運動も終わりゲートへ。それにしても……ヤバいな、うん。
(毎回毎回圧がすげぇんだよなぁ……)
おまけにアメリカのウマ娘さん達体格が滅茶苦茶良いから余計に凄い。レディさんは僕と変わらないけど、ほとんどが180を超えてるとかそんな人達ばっかりだ。そんな中で一際異彩を放っているのが……僕の師匠でもあるセクレタリアト。
(発している圧がとんでもないよ本当*1。オーラが凄い)
練習では一度たりとも勝てたことがない。だけど、今回こそは勝ーつ!……がんばろ。
ゲートへと入り、出走の時を待つ。幸いにも師匠はゲートが苦手、なんとかは……ならねぇんだろうなぁ。苦手だろうが何だろうが、加速が半端じゃない。すぐさま先頭に追い付く。おまけにドクターもドクターで厄介だし。あぁ、もう!なんとかなれー!
《今、ビッグレッドがゲートに入って全員の態勢が整ったぁ!シルバーラビットに二代目ビッグ・レッドの師弟対決!そこに加わるスピードキング・ドクターファーガーにアイアン・レディと呼ばれたレディーズシークレット!まさしく夢の対決が、今ここで始まろうとしている!》
《中距離も盛り上がるが、こっちの盛り上がりも最高潮だ!まだまだ盛り上がって行けよお前らぁ!》
《瞬き厳禁の電撃戦!特にスピードキングがいるからな!早期決着は当たり前!SLRCダート短距離部門、今──》
……ッ!開いた!このまま飛び出す!好調なスタートを切ったけど……!
「『さぁ!最高に熱い勝負をしようか……アンカデキメルゼぇ!』」
すぐにドクターが競り合ってきたよ!やっぱ来ると思ってた!何より、ドクターだけじゃない!
「『お前を逃がしたら洒落にならん。潰してくれる!』」
「『逃しません。勝利は我が手に』」
他の人達も続々と来てやがる!等速ストライドで優位に立ててるけど……ッ!
(とんでもない圧……来るッ!)
大外から、ぶっ飛んでくる!
「『ちょーっとばっかし出遅れたが、関係ねぇ!さぁ……俺を楽しませろよ!』」
やっぱ来やがったか師匠!来るとは思ってたけど!
《決戦の火ぶたが切られたぁ!まず飛び出したのはシルバーラビット、アンカデキメルゼとスピードキング、ドクターファーガーの2人!追従するようにダマスカスにレディーズシークレット、他6人のウマ娘が上がって行くぅ!セクレタリアトはスタートダッシュ失敗!だが関係ねぇ!俺達のビッグ・レッドは先頭こそが指定席!ガンガン前に上がって行くぜぇ!》
SLRC、ダート短距離部門が始まった!絶対に勝ってやらぁ!
これもう切腹案件では?