〈個性派ウマ娘アンカデキメルゼを応援するスレpart3〉
22:名無しのウマ娘 ID:6BMTCyzR0
【速報】アンカデキメルゼ、新潟ジュニアステークス勝利
23:名無しのウマ娘 ID:N6XuDDDtT
やったぜ
24:名無しのウマ娘 ID:TXYMcx2Jy
やったぜ
25:名無しのウマ娘 ID:y00kuAcP5
アンちゃん強すぎぃ!
26:名無しのウマ娘 ID:Ay9Kwh4Bs
こーれは今後も期待できますねぇ
27:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
アンカデキメルゼここ2戦の安価
フェニックス賞
・戦法は差し
・ゲートに入るまで逆立ち
・パドックで鼻歌を歌う
新潟ジュニアステークス
・戦法は差し
・ゲートインまでの間後方腕組み彼氏面待機
・ささやき戦術
28:名無しのウマ娘 ID:p5Px4/NtA
つえぇなアンちゃん
29:名無しのウマ娘 ID:t27Lo4/43
次走どうなるんだろ?また安価で決めるのかな?
30:名無しのウマ娘 ID:rNj29DSz7
名は体を表す
31:名無しのウマ娘 ID:VFpSJ2DA+
>>27いつもまとめてくれる人サンクス
32:名無しのウマ娘 ID:qAG/XbU2l
にしてもアンカデキメルゼって落ち着きねぇよな
33:名無しのウマ娘 ID:D289XA7xR
アンカデキメルゼの走りが俺を狂わせる……
34:名無しのウマ娘 ID:VFpSJ2DA+
>>32あー分かるわ。あの子囲まれてる時なんつーかずっとキョロキョロしてるよな
35:名無しのウマ娘 ID:ntkvq365Z
勝ててるからまま、エアロ
36:名無しのウマ娘 ID:rNj29DSz7
おかげで危うい勝利って感じだったもんな
37:名無しのウマ娘 ID:DCnnnrdUo
>>33コイツ頭大丈夫か……?
38:名無しのウマ娘 ID:CYPOOyuCg
勝てば官軍ってそれ一
39:名無しのウマ娘 ID:xnucwJHyY
コイツクラシック5大レースを目標にさせられたらしいwwwキツ過ぎだろwww
40:名無しのウマ娘 ID:+A3HB7cZR
心配になるよなー
41:名無しのウマ娘 ID:VFpSJ2DA+
>>37いつもの発作だほっとけ
「というわけで……この2ヶ月、メイクデビューを含めて3回走って分かったことがある」
メイクデビューから2ヶ月経った9月。トレーナー室でアンカと話し合っている。
「ほう?珍しく神妙な顔つきをしているじゃないか。それほどまでのものとは……一体何かな?トレーナー君」
「そうだね……平たく言うなら君の弱点が分かった、って言うべきかな?」
「アンちゃんの弱点です?それはパワー不足じゃなかったです?」
「う~ん……それはちょっと違うかな?それも弱点であることには違いないけど、今から言う弱点はもっと致命的だ」
俺の言葉にアンカとヴィッパーは気を引き締めた表情をする。致命的な弱点、そう言われて聞き逃すわけにはいかないと思ってるからだろう。
「……して、トレーナー君。その弱点とはなんだ?僕の致命的な弱点とは」
「そうだね……ここまでの3つのレースはいずれも先行・差し・差しで走っただろう?」
「そうだな。そして、そのどれもで勝利を収めてきた」
アンカは得意げにしている。だが、本題はここからだ。
「まずその弱点を言おうか。アンカ……君はバ群に飲まれるとソラを使う癖があるね」
「……」
心当たりがあるのか、アンカは思いっきりを目を逸らした。
「君は先行や差しで決して走れないわけじゃない。むしろ、適性が全くないウマ娘よりも全然走れる。でも……君の力があればもっと差をつけれたはずなんだ。……ヴィッパー、アンカの3つのレースでの着差はどうだった?」
「メイクデビュー4バ身、フェニックス賞クビ差、新潟ジュニアステークス1バ身差です」
「そうだね。でもアンカ、君の地力があれば……それこそ追い込みならもっと差をつけれたはずなんだ。君の現時点での実力はそれぐらい高い。にも関わらず、ギリギリの勝負を繰り広げている」
「……その理由が、僕の弱点にあると?」
俺は頷く。
「君はバ群に飲まれる……というよりは、周りに他の子がいると不思議なくらいに集中力が乱れるんだ。選抜レースで見た君の走りだと、走ることだけに集中できていた。出遅れもあってか、周りに他の子がいなかったからだろうね。でも……周りに他のウマ娘がいるだけで、君の集中力は途端に切れる」
「うぐっ」
「これまでのレースを勝てたのは、偶然……本当に偶然進路を見つけることができたからだ。集中力が乱れた状態で進路を見つけて、君は迷わずその進路を取った……。確かにジュニア級ならそれでも通用するだろう」
「でも、これがクラシックやジュニア級の後半……それこそ朝日杯だと厳しくなるです。トレーナーさんは、そう言いたいです?」
「そういうこと。特にアンカ、君は神の啓示によってクラシック5大レースに挑もうとしている。神の啓示で君の作戦が決まる以上……今のままだと厳しいと言わざるを得ないだろう」
この弱点を抱えたままだとアンカの目標は達成できない。目標が達成できないのは、アンカだって嫌だろう。
「……なら、僕に神託に頼るのを止めろと?勝ちたいのなら、目標を達成したいのなら大人しく追い込みで走れと。そう言いたいのか、君は?」
アンカは俺を睨みつけるが……俺は首を横に振る。
「そうじゃない。そうならないためにも、今から少しでも弱点を克服するために頑張ろう。今日はそのためのミーティングだ」
アンカは一瞬呆けたような表情をした後……俺に頭を下げた。
「……すまない、早とちりをしてしまったようだ。キツい物言いをしてしまった」
「構わないよ。それに……俺だって君が神の啓示を大切にしているのは分かっている。だからそれにとやかく言う気はない」
「フッ、そう言ってくれて嬉しい限りだ」
というわけで、アンカの弱点を克服するためにまずはどうしてソラを使うのかを考えていく。
「アンカ、君はどうして周りにウマ娘がいると集中できないんだ?」
「僕は元来より1人を好む。いつも1人でトレーニングをしていたし、いたとしてもヴィッパーぐらいしか僕の周りにはいなかった」
「そうか……だとすれば、単純にウマ込みに慣れてないってだけかな?でもそれだと併走や模擬レースで何回か走ってるはずだけど……」
「どうせコミュ障拗らせて周りに他の子がいるのが怖いって思ってるだけです」
「しーっ!ヴィッパーは黙ってて!」
う~ん……なぜ彼女はウマ込みが苦手なのだろうか?もしかして、神が関係している?……あり得なくもないな。
アンカが神託を受けている神とやらは、ヴィッパー曰くろくでもない神々だと言っていた。現に、アンカもそれによって苦しめられているといっても過言ではない。ヴィッパーはアンカのことをコミュ障だと言っていたが……理由はきっとそれだけじゃないだろう。もしかしたら、神々の啓示が周りの子にも被害を及ぼすものだったとしたら……彼女ならば。
(危害を及ぼさないためにも1人になることを好むようになる……そうする可能性が高い)
だとすれば……ますます気になるな。彼女の信じる神とやらの存在が。だが、聞いたところで教えてはくれないだろう。ならば……俺にできることは。
(彼女を1人にさせないこと……彼女の理解者になってあげることだ)
今と何ら変わらない。彼女のために誠心誠意尽くす。それだけだ。
「トレーナーさん、多分的外れな考えしてるです。でも……これも愉悦!面白いのです!もっともっとヴィッパーに愉悦をもたらすです!」
ヴィッパーが小声で何か言っているが聞き取れなかった。それよりも、アンカの弱点を克服するためにもあれこれ試行錯誤しよう。
「とりあえず、これからも先行や差しで走る可能性がある以上この弱点は克服しておくにこしたことはない。じゃあ、どうやって克服するかを考えていこうか」
「……分かった」
凄く嫌そうだねアンカ。そ、そんなに嫌なのかい?ウマ込み。とは言っても、あくまで考えるだけ。基本的な練習は彼女の神託を軸に考えていくことになるのだが……1つ分かったことがある。
「アンカ、今日の神の啓示は?」
「そうだな……今回はアンクルを装着したうえでの階段ダッシュだ」
「なら、それまでの間にまたいつものノルマをこなしていこうか」
「了承した。今日はどのようなノルマだ?」
「ウォーミングアップとしてそうだね……ダンストレーニングを1時間ほどやっていこうか」
アンカは頷く。どうやらやってもらえるみたいだ。
アンカの言う神々は時間までは指定してこないらしい。なので、時間を指定しない時はこうやってウォーミングアップと称して色々なトレーニングを積ませている。基本的には、彼女に不足しているパワーを鍛えられるようなトレーニングを中心に組んでいる。また、時間を指定する時も大抵陽が沈むまでとか、夕暮れになるまでとか終わる時間しか指定してこない。なので、その前の時間にトレーニングする分には彼女も反対してこないのだ。
(俺も、ちょっとは理解を深めることができたのかな?)
だが、油断はできないだろう。正体を掴めていないのもそうだし、トレーニングの量も相当なものなのだから。……まぁ、アンカはそれを平気な顔をしてこなしてるんだけど。
「いつも思うんだけど……アンカって本当に顔色変えずに練習をこなすよね。それなりにキツいはずなんだけど」
少なくとも、陽が沈むまでペース走なんて普通はできない。それも、ほぼノンストップで。
「幼き頃から神の啓示に耐えるためのトレーニングを積んでいた。いついかなる時でも、どのような神託であろうともこなせるように……な」
そう言って彼女は遠い眼をしていた……。凄い覚悟だな。ただどことなく哀愁が漂っているのは気のせいだろうか?……きっと気のせいだろう。
「さて、今日も一日練習頑張ろうか!」
「あぁ。今日も一日、よろしく頼むよ」
「頑張れです、アンちゃん」
こうして今日もまた練習が始まる。
……あぁ~今日も練習頑張りました~!お風呂にも入り終わって、僕は適当に過ごしていますよ。
「それにしてもアンちゃん。まーたアンちゃんの親御さんにレースの事教えなかったです?」
「教えなかったけど……それが何さ?」
ヴィッパーは溜息を吐いた。……ということはまさか。
「まーたヴィッパーに連絡がきたです。ついでに、アンちゃんの次走を教えてくれとも言われたです」
「……なんて答えたのさ」
「分からないとだけ答えたです。実際分からないです。なので答えようがないです」
ま、そうだよね~。
「にしても……僕が教えないからってヴィッパーに聞きに来たか……あの両親め……!」
「ヴィッパーからしたらいい迷惑です……まぁ、アンちゃんの気持ち、分からなくもないです」
「そうだろ!?だって、僕の両親が応援になんて来てみろ!絶対控室にも乗り込んでくるって!」
「……ないとも言い切れないのが悔しいです」
あの2人僕を可愛がり過ぎなんだって!一日にメールは10通はよこせだの、必ず朝・昼・晩の3回は電話をよこせだの、ヴィッパーを通して僕の私生活を聞いているだの!過保護すぎるんだよ!……まぁヴィッパーが上手いこと誤魔化してるから安価のことは知らないけどね。僕の両親。ちなみにもう電話は終わった。あっちは長く話したいそうだが僕は面倒くさいので1分程度で終わらせている。
「それにしても……トレーナーさんは僕のことを理解してくれて助かるよ~。本当に大助かりだ!」
だからこそ、トレーナーさんの期待に応えるために勝たなきゃね!
「ヴィッパーも応援してるです……ヴィッパーの愉悦のために2人とも頑張ってほしいです」
「うん!ありがとうヴィッパー!僕頑張るよ!」
明日も一日頑張るぞー!
アンちゃんは別に両親のことは嫌ってません。ただ両親がアンちゃんのことを可愛がり過ぎて鬱陶しいと思ってるだけです。