〈中央でデビューすることになったワイを安価で導くスレpart5〉
402:名無しのウマ娘 ID:ac4ZhXH+n
なぁ…本当に大丈夫かな?
403:名無しのウマ娘 ID:2KFPrIJOV
まさかこんな安価になるとは
404:名無しのウマ娘 ID:VFpSJ2DA+
地獄すぎて芝も枯れた
405:名無しのウマ娘 ID:D289XA7xR
アンちゃん滅茶苦茶疲れてなかったか?……冗談抜きにヤバくね?
406:名無しのウマ娘 ID:94Bg859Fo
で、でも夢見たかったし…
407:名無しのウマ娘 ID:ac4ZhXH+n
アンちゃん…無事でいてくれ…!
408:名無しのウマ娘 ID:sB8HVTLAM
アンちゃん!もう安価通りにしなくてもいいから!頼むから無事に完走してくれ!
409:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
安価を達成することが望まれない唯一のスレ
410:名無しのウマ娘 ID:esYKSX27g
安価通りにやらなくても良いっていうスレなんてここぐらいだろ
411:名無しのウマ娘 ID:Qc/bqWl6u
でも俺らのせいなんだよなぁ……
412:名無しのウマ娘 ID:G7xk3IVxZ
>>407俺らのせいやぞ。なに良い人ぶってんだ
413:名無しのウマ娘 ID:O0RhB2/GO
ぐうの音も出ない正論
414:名無しのウマ娘 ID:D289XA7xR
>>412心配の声に対してそういうお前も程度が知れてるぞ
415:名無しのウマ娘 ID:ac4ZhXH+n
>>414あぁ?やんのかテメェ?
416:名無しのウマ娘 ID:0SLJaA2YA
このスレも荒れてきたな。こんな荒れ方するとは思わなかったが
417:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
もちつけお前ら。まだ大事になると決まったわけじゃない
418:名無しのウマ娘 ID:ac4ZhXH+n
いやいや、むりだってこんなん
419:名無しのウマ娘 ID:2KFPrIJOV
アンちゃん……!
420:名無しのウマ娘 ID:VFpSJ2DA+
喧嘩すんなおまいら。アンちゃんだって望んでないだろ俺らが喧嘩するの
421:アンちゃん ID:kSktrbRNI
おーおースレ民共がほざいておるわ。黙ってみてろテメーら。ワイが……夢をみせてやるからよ
東京レース場には、異例とも呼べるほどのファンが詰め寄っていた。どこもかしこも人、人、人。推定20万人程が東京レース場に集まっている。
これだけの人数が集まった要因はただ1つ。東京レース場のメインレースである日本ダービー……それを見るためにファンは集まった。
「楽しみだな~誰が勝つと思うよ?」
「俺はアドマイヤベガ!やっぱ外せないっしょ!」
「皐月賞の走りを見てるとテイエムオペラオーやナリタトップロードにも注目するよな~」
「俺は……アンカデキメルゼだけど……」
「あぁ~……さすがに厳しくねぇか?オークスのアンカデキメルゼ見ただろ?」
「それでもさ……やっぱり、なんかしてくれるんじゃないかって。私は思っちゃうんだよね」
「そうだね。アンカデキメルゼなら何かしてくれる。そんな気がする……」
アンカデキメルゼ。クラシック5大レースを制することを目標に掲げているウマ娘であり、現在彼女は桜花賞・皐月賞・オークスの3つの冠を手にしている。この日本ダービーは4つ目だった。だが、ファンは彼女が勝てるとは思っていない。
それもそのはず。何故ならオークスを走り終わったアンカデキメルゼの身体はボロボロだったからだ。連闘に次ぐ連闘、彼女の体力はなくなっている。それがファンの間での……共通認識だった。
ただ完走してくれればそれでいい。怪我だけはしないでほしい。
ファンはアンカデキメルゼに対して、そう願うばかりだった。
(……アンカさんはまだ入場してきてないのね)
東京レース場。日本ダービーに出走する私はウォーミングアップをしながら葦毛の彼女を探す。ただ、目的の人物……アンカさんはまだ見えなかった。
「アヤベさん」
私に声を掛けてきたのはトップロードさん。皐月賞では3着だった彼女だ。
「私に何か用かしら?トップロードさん」
「……アンカちゃんは、やっぱり出走してくるでしょうか?」
「愚問ね。あの子は絶対に出走してくるわ」
不安そうに呟くトップロードさんの言葉に、私は間髪入れずに答える。むしろ、あの子が出走しない選択肢がない。だって、そういう子だから。
「なんで……なんでアンカちゃんはあんなにボロボロになってまで……!」
「……さぁ?そんなに神の啓示とやらが大事なんじゃないかしら?」
なんかあの子は皐月賞でアンカとか言ってたけど……神様の名前かしら?自分と同じ名前の神様を信仰している?……ないわね。忘れましょう。
「私ッ!許せません!だからこの日本ダービー……絶対に勝ちます!」
「気合入ってるわね。もっとも……私も負け「ハーッハッハッハッハ!勝つのはこのボク、テイエムオペラオーさ!」……うるさいのが来たわね」
呆れつつも視線を向けると、やはりというかオペラオーがいた。その顔は自信に満ち溢れている。……どうやら、相当なトレーニングを積んできたようね。
「皐月賞では負けてしまった。それも完敗だったよ。だが……もう負けないさ!世紀末覇王伝説第2幕の始まりだ!」
「そう。……ま、あなた達がどう思っていようと関係ないわ。勝つのは私だもの」
それだけ告げてさっさと退散する。その時、最後のウマ娘が入場してきた。……きっと、あの子ね。
《そして今、最後のウマ娘……アンカデキメルゼが入場してきました。オークスも制した彼女、中0週での連闘となります。加えてNHKマイルにも出走していました。果たして彼女を止めるウマ娘は現れるのか?本レースダントツの1番人気です!》
《しかし……彼女は本当に大丈夫でしょうか?連闘に次ぐ連闘果たして彼女は無事に完走することができるのでしょうか?》
アンカさんが入場してきた。いつものような無表情。ただ、少しばかり疲労の色が見えたような気がした。
「アンカさん」
思わず声を掛けてしまった。少し遅れて、アンカさんは反応する。
「……あぁ。アヤベさんか。今日はよろしく」
「随分疲れているみたいね」
1つ揺さぶりをかけてみる。だけど、アンカさんはこともなげに答えた。
「……まぁね。僕にも疲労というものはある。オークスからの連闘だ、さすがに疲れているよ」
「なら、休んでてもいいのよ?今からでも出走を取り消して、ね」
「つまらない冗談だ。地獄の餓鬼の方がまだ面白い……僕は、退く気はないよ」
アンカさんは決意の籠った目で答える。……ま、この子が退くような子じゃないってのは分かっていたけどね。
「今回は勝たせてもらうわ、アンカさん。例えあなたの体調が万全でなかったとしても……私は、手を抜かない」
「……望むところ。勝つのは……この僕だ」
アンカさんはそのままウォーミングアップに入った……と思いきや、何故かタップダンスを披露していた。疲労のせいか、とてもぎこちのないタップダンスだったけれど。
「アンカデキメルゼ……大丈夫かよ?」
「余計に体力消耗してるんじゃないかしら?」
「さすがにアレじゃ……無理だろ」
「あぁ……。頑張ってる姿が余計に痛々しいよ……」
そんなアンカさんの様子を見て、周りの子達も心配そうな声を上げている。ただ……オペラオーはアンカさんに近づいていった。
「やぁやぁアンカ君!……疲れは取れたかい?」
「……オペラオーか。お陰様で、ピンピンしているよ」
あなた私の時は疲労なんて取れてないって言ってたでしょ。嘘おっしゃい。
「そうか!どう見ても疲れているようにみえるが……まぁ本当に無理ならばそもそも出走してこない。なのにこうしてこの場にいるということは……走る分には問題ないということだ。そうだろう?アンカ君」
オペラオーの不敵な笑みに、アンカさんは答える。こちらは無表情だが。
「そう言うことだオペラオー。察しが良いじゃないか」
「なら!ボクは君の気持ちに全力で応えよう!君に勝利してボクは凱歌を轟かせる!その時を楽しみにしているんだね!ハーッハッハッハッハ!」
オペラオーはそれだけ言って去っていった。そのやり取りを見ていたトップロードさんは、決意を固めたように呟く。
「……アンカちゃん。あなたは、私が止めてみせます!」
そう言いながらトップロードさんもゲートの方へと向かった。そろそろ枠入りの時間ね。私も、ゲートに向かうとしましょう。
《各ウマ娘がゲートに入っていきます。枠入りは順調に進んでいっております。東京レース場メインレース日本ダービー。芝2400m、天候は晴れ、バ場の状態は良と発表されています。まずは3番人気の紹介から入りましょう。3番人気は1枠2番アドマイヤベガ!》
《皐月賞は6着に敗れましたがポテンシャルは十分。この日本ダービーの舞台では実力を発揮してほしいですね》
《続いて2番人気。2番人気は6枠11番ナリタトップロード!前走の皐月賞は3着。この日本ダービーでは雪辱を晴らしたいところ!》
《良い仕上がりですね。好走が期待できそうです》
《そして……本レースの1番人気!8枠18番アンカデキメルゼ!異次元のローテーションで3冠を手にした彼女。この勢いのまま日本ダービーを制することができるのか?》
《若干ですが疲労の色が見えています。できる限り回復はしてきたでしょうが……完走さえしてくれればいい。そう願うばかりです》
ここで疑問になってくるのは、アンカさんがどのような戦法で来るかだ。
(皐月賞と同じように追い込みかしら?でも、オークスのように先行気味に立ち回る可能性もある。……本当に、変幻自在ね)
ただ、この大一番なら彼女は一番得意な追い込みで走るだろう……と、他の人達なら思うでしょうね。でも、そういう時こそ彼女は奇想天外な策をぶつけてくる。だからこそ、用心しておかなくちゃ。どういう戦法で来ても対処できるように。心構えだけはしておく。
ゲートが開くその瞬間を待つ。そして……ゲートが、開いた。
「ッ!」
瞬間、私達は一斉に駆け出した。日本ダービーが始まる……それと同時。
《最後のウマ娘がゲートに入りました。そして今日本ダービーが……スタートしました!20万人を超える大観衆に見つめられて、選ばれし18人の優駿達が一斉に駆け出します!果たしてダービーの栄光を掴み取るのはどのウマ娘か!?まず最初に抜け出したのは……えぇっ!?》
この場にいる全員……というか、このレースを見ている全員が、驚いた声を上げた。
「……はぁっ!?」
かく言う私も……レースが始まったというのに、素っ頓狂な声を上げてしまった。
東京レース場に詰め寄った20万人を超えるファンは、あまりの光景に目を疑った。
そして、それはトレーナー陣も同様である。
「はぁっ!?」
スピカの沖野トレーナー。
「う、嘘でしょ!?」
リギルの東条トレーナー。
「まさか……!」
シリウスのトレーナー。トレセン学園のトップチームを牽引する彼らもまた、ファンの人達と同じように驚きの声を上げる。
「おいおい嘘だろ!?」
ファンの人達は理解できないとばかりに声を上げる。それほどまでに……異質な光景だった。
「……いけると思う?ヴィッパー」
「まぁアンちゃんなら大丈夫です。ヴィッパーはなんも心配してないです。……トレーナーさんは、どうです?」
「奇遇だね。俺もそんなに心配してないかな」
そんな声を上げるのは、アンカデキメルゼのトレーナーと、アンカデキメルゼの幼馴染兼友人であるスミニンヴィッパーのみだった。
《え、え?え?ちょ、ま……えぇ!?し、信じられません!?ま、まさか……まさか!》
《い、一体何を考えているんでしょうか……ッ!》
実況と解説も、困惑していた。彼ら彼女らの目に映ったのは……
400:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w
日本ダービー安価まとめ
・戦法は破滅逃げ
・芝2400mの世界記録更新
・レース前にタップダンス
《な、何と!勢いよく飛び出してハナを取ったのはアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼが先頭だ!8枠18番大外枠のアンカデキメルゼが先頭に立った!そのまま他のウマ娘との差をグングンつけていく!アンカデキメルゼが加速する!4バ身!5バ身とまだまだ開く!これは……アンカデキメルゼの大逃げだぁぁぁぁぁぁぁ!!!》
すでに疲労で完走すら危ういんじゃないかと言われていたウマ娘……変則3冠ウマ娘のアンカデキメルゼが、大逃げしている姿だった。
選ばれたのは、逃げは逃げでもターボ師匠の破滅逃げでした。
いつも誤字報告してくださっている方本当にありがとうございます。私自身も確認はしていますがやはりどうしても抜けがあるみたいで……!いつも本当に助かっています!