今日も楽しく安価だ!   作:カニ漁船

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タイトルで誰が出るか分かっちまうなコレ……。


ロコドルの決意

〈トレセン学園生徒ワイのお昼ご飯を安価で決めるpart××〉

 

 

54:イッチ ID:kSktrbRNI

久しぶりのトレセン学園カフェテリアの昼飯安価だオラーーーーーーーーー!

 

 

>>65

 

55:名無しのウマ娘 ID:/8mXetjTG

キターーーーーーーー!

 

56:名無しのウマ娘 ID:uS/HNs5f3

久しぶりじゃないかイッチ!

 

57:名無しのウマ娘 ID:IIuxCs/4e

生姜焼き定食

 

58:名無しのウマ娘 ID:wC95B66BX

くさや定食

 

59:名無しのウマ娘 ID:i7KgxVJ++

くさや定食

 

60:名無しのウマ娘 ID:hPMHUkksD

くさや定食

 

61:名無しのウマ娘 ID:2RaIpO8ZB

唐揚げ定食

 

62:名無しのウマ娘 ID:S+HRs+TlK

葉っぱ

 

63:名無しのウマ娘 ID:z13R55Msy

くさや定食

 

64:名無しのウマ娘 ID:2BxBR4Kdw

くさや定食×20

 

65:名無しのウマ娘 ID:4auOOmPK6

激辛麻婆定食

 

66:名無しのウマ娘 ID:2l8FCxulc

焼肉定食

 

67:名無しのウマ娘 ID:paxy11t4V

にんじんハンバーグ定食

 

68:名無しのウマ娘 ID:N7f8BS5oK

 

69:名無しのウマ娘 ID:wC95B66BX

そろそろか?

 

70:名無しのウマ娘 ID:ouAfrrd3f

頼むぞくさや勢

 

71:名無しのウマ娘 ID:z13R55Msy

 

72:名無しのウマ娘 ID:12JNNFLG/

あ、ふーん

 

73:イッチ ID:kSktrbRNI

ふざけんなマジでよぉ!

 

74:名無しのウマ娘 ID:i7KgxVJ++

ワロスwww

 

75:名無しのウマ娘 ID:/wfGpcZWX

これは芝

 

76:名無しのウマ娘 ID:z13R55Msy

>>62葉っぱってなんだよ…

 

77:名無しのウマ娘 ID:yJX7zBlCe

くさや勢を躱すように激辛麻婆

 

78:名無しのウマ娘 ID:4FD5mmhSG

あなたが食べたいのはくさや?それともくさや?

 

79:名無しのウマ娘 ID:i7KgxVJ++

安価は絶対やぞ。食えイッチ

 

80:名無しのウマ娘 ID:bW7ePBAQ1

選ばれたのは、激辛麻婆でした

 

81:イッチ ID:kSktrbRNI

>>79当たり前だよなぁ!?クソが!

 

82:名無しのウマ娘 ID:wC95B66BX

イッチの涙目助かる

 

83:名無しのウマ娘 ID:ouAfrrd3f

丁度切らしてた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このトレセン学園に新しくトレーナーとして赴任することになりました、ニジンスキーです。よろしくお願いします」

 

 

「同じく、外部コーチとして雇われたセクレタリアトだ!よろしく頼むぜ!」

 

 

 ……このトレセン学園に新しいトレーナーがやってくるという話は聞いてた。けど、さすがにニジンスキーさんみたいな大物だとはみんな思ってなかったみたいで……。

 

 

「ねぇねぇ!まさかまさかって思わない?タルマエ!」

 

 

「リッキーうるさい……まぁ、確かに予想外だったけど」

 

 

 私、ホッコータルマエもその一人だ。……理事長さん達や会長さん達が死んだような目をしてたのはちょっと気になるけど。

 私には夢がある。苫小牧の魅力を世界中に広めること……苫小牧という地域の活性化をすることだ。最近、シャッターを閉めるお店も増えてきちゃって人もどんどんいなくなってるっておじさんやおばさん達が言ってた。だから、私がトゥインクル・シリーズで活躍して、そこで苫小牧をアピールして……苫小牧に昔のような活気を取り戻す!それが私の夢だ。

 だけど……まだデビューどころかトレーナーすら見つけていない私にとっては、苫小牧の地域活性化は夢のまた夢のような話で。

 

 

「~~♪……以上!ホッコータルマエの【おいでよ、とまこまい】でしたー!」

 

 

 時折路上ライブをしては苫小牧のアピールをしている。立ち止まってくれる人もいるけど、熱が入り過ぎちゃって離れていくのもしばしば。

 

 

「やっぱりクイズ大会は受けが悪かったかな……?」

 

 

「まぁ歌ってるとこ聞いてたらいきなりクイズ大会始まったんだから戸惑うのも当たり前じゃない?」

 

 

「うぐっ」

 

 

「苫小牧のアピールは良いけど、ちょっとズレてるというかさ~」

 

 

 実際リッキーの言う通りで。なんというか、苫小牧のアピールが先走り過ぎちゃうのがいけないって言うのは分かってる。けど、こうしてる間にもお店のシャッターは閉まり続けているわけで……。

 

 

(私が、私が頑張らなきゃ!)

 

 

 そう気合が入る。次はどうしよう?苫小牧のために、何ができるだろうか?そう考えていたところ、ふと思った。

 

 

(ニジンスキーさんやセクレタリアトさんは、どうして日本のトレセン学園に来ようと思ったんだろう?)

 

 

 お2人のような大物が日本のトレセン学園に興味を持って、新人トレーナーと外部コーチとして赴任するなんてよっぽどだ。少し興味が湧いてくる。もしかしたら、そこにヒントがあるかもしれない。それに、お2人にも苫小牧をアピールするチャンス!お2人みたいな大物が苫小牧に興味を持ったとなれば、きっと興味を持ってくれる人で溢れかえるはず!

 そうと決まれば善は急げ!

 

 

「早速聞き込みに行くよリッキー!」

 

 

「え?何が……って、引っ張らないでタルマエ!?」

 

 

 リッキーを引き連れて早速聞き込みをすることにした。

 

 

「ニジンスキーさんとセクレタリアトさんが来た理由?う~ん……多分だけど、あの子が関わってるんじゃない?」

 

 

「2人みたいな大物が来るんだったら、そりゃあの子が関わってるでしょ。親しそうにしてるのを見たって子もいるし」

 

 

「……間違いなく彼女が関わっているだろうな。愁苦辛勤、どうしてこんなことに……もう疲れた、お家帰りたい」

 

 

 小一時間程聞き込みを続けた結果……どうやらあるウマ娘が関わっているということが分かった。

 

 

「アンカデキメルゼ……まぁ彼女ぐらいしかいなさそうではあるけど……」

 

 

「アンカちゃん有名だもんね。タルマエも彼女に人気の秘訣を聞きにいこうとしてたぐらいだし」

 

 

 アンカさん。この学園……どころか、最早世界中で知らない人はいないだろう。それぐらい有名な子。

 レースを走れば全戦全勝。無敗のクラシック4冠を達成し今度の菊花賞で5冠目を狙っている。それだけじゃなくて、海外の有名なレースをいくつも制してきた。まさに今をときめくウマ娘……って感じ。

 彼女はファン人気も高い。メディアへの露出は最低限にすませており、私生活のほとんどが明かされていない、ミステリアスな部分が多い。ただ、熱狂的なファンが多く彼女のために会社を作った人もいるぐらいだ。そしてその会社は現在、様々なアンカさんのグッズを作って大好評だという話を聞いている。

 ……よし、決めた!

 

 

「アンカさんに話を聞きに行こう!」

 

 

「お?アンカちゃんに会っちゃう?じゃあ……」

 

 

「ほら!早く行くよリッキー!この時間ならカフェテリアにいるだろうから!」

 

 

「コパァァァァァァァ!?」

 

 

 人気の秘訣を聞くために、アンカさんに会いに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして着いたカフェテリア。目的のアンカちゃんはいた。ただ……

 

 

「ねぇ、リッキー。なんでアンカさん泣きながらご飯食べてるの?」

 

 

 当のアンカさんは泣きながらご飯を食べていた。その姿が私を困惑させた。

 

 

「アンカちゃん辛い物苦手なんだよ。だからじゃない?」

 

 

「……じゃあなんで激辛麻婆定食なんて頼んでるの?」

 

 

 よくぞ聞いてくれました!みたいな感じでリッキーは得意げに語り出す。

 

 

「アンカちゃんはどうやら自分が信じている神々って存在がいるらしくてね!その神様達がもたらす啓示によって行動をしているの!」

 

 

「……まさかのリッキー側の人間なの?」

 

 

「う~ん……どうなんだろう?でも、その神々って存在を信じてるってのは確かだよ!後私は風水だよ!風水は……」

 

 

 神様の啓示で行動している……か。

 

 

「かひゃい……かひゃいよぉ……」

 

 

 ……なんというか、見てていたたまれない気分になってくる。泣きながら食べてるし。

 とりあえず、彼女に話を聞いてみることに。……話聞いてくれるかな?

 

 

「あ、あの~……ちょっといいですか?」

 

 

 私が話しかけると、アンカさんはこっちを数秒見つめた後……凄い勢いで涙を拭いて何でもない風に装って……えぇ……?

 

 

「この僕に何か用かな?」

 

 

 まるで何もありませんでしたよ?って感じで椅子に座っていた。そして……どことなーく漂うポンコツ臭……本当に大丈夫かな?と、とりあえず聞きたいことを聞こう。

 

 

「あの、アンカさんがニジンスキーさんとセクレタリアトさんを日本に招待したっていう噂、本当なんですか?」

 

 

「師匠とコーチをか?……それなら本当のことだが。招待したとかいう話はともかくとして」

 

 

 まぁこの話はどうでもいい。問題は次だ。

 

 

「アンカさんって、凄く有名ですよね?」

 

 

「……そうか?」

 

 

 え?この子無自覚なの?

 

 

「私も、アンカさんみたいに強くなりたいんです!どうすればいいでしょうか?」

 

 

 アンカさんは強い。それも圧倒的だ。そんな圧倒的な強さを誇る彼女なら、強さの秘訣のようなものを知っているんじゃないだろうか?普段の凄い量のトレーニングを抜きにしても、強さの秘訣を知っているのかもしれない。そう思って聞き込みに来た。

 苫小牧をアピールしたい。トゥインクル・シリーズを走る以上一番効率よく苫小牧をアピールするには強くなって有名になること。そう考えた私は、こうしてアンカさんに聞き込むことにした。強さの秘訣を。

 

 

「……ふむ」

 

 

 少し思案した後、アンカさんは答える。

 

 

「生憎と、僕はただ受けた啓示を元に走っているだけだ。それを忠実に実行しているだけ。そして、それは僕が勝てると思っているからこそ神々も啓示を授ける。だからこそ、あなたが望んでいるような回答をもたらすことはできない。それが答えだ」

 

 

「じ、じゃあその啓示って何なんですか!?誰がもたらしてるんですか?神々って、どんな存在なんですか!?」

 

 

「……知らない方が良い。世の闇を凝縮したような存在だからな」

 

 

 アンカさんは食器を片付けようとしている。隣のリッキーは私を心配するように見ている。だけど……ここで諦めるわけにはいかない!

 

 

「お願いします!私、強くなりたいんです!だから……お願いします!アンカさんの強さの秘訣を教えてください!」

 

 

 私は必死にお願いする。アンカさんの表情は……無だ。ただ、私の覚悟を問うように真っ直ぐと見据えている。私も、その目に応えるようにアンカさんを真っ直ぐと見つめる。

 周りに緊張が走るにらみ合い。その沈黙を破ったのは……アンカさんの溜息だった。

 

 

「……強さの秘訣を教えることはできない。だが、僕は現在志を共にする仲間を集めている。僕の道についてくるのであれば拒みはしない。好きにするといい」

 

 

 それだけ告げて、アンカさんは去っていった。……凄く堂々とした佇まいだった。先程の激辛麻婆を食べて泣いていた姿は嘘だったんじゃないかって思うくらいに、堂に入っていた。

 

 

「でも……どういうことなんだろう?」

 

 

 志を共にする仲間?道についてくるなら拒まない?一体どういうことかさっぱり分からない。必死に考えていると、隣のリッキーがポンと手を打った。

 

 

「きっとあれだよ!タルマエ、チームに勧誘されたんじゃないかな!?」

 

 

「……アンカさんのチームに?どういうこと?」

 

 

 頭に疑問符を浮かべている私にリッキーは得意げに語る。

 

 

「アンカちゃんのトレーナーさん、海外遠征前にチームを作ることになったって噂があったでしょ?でもチームメンバーはまだアンカちゃんとタキオンさんしかいない」

 

 

「そうだね。海外遠征してたからしょうがないと思うけど」

 

 

「そしてそして!志を共にする仲間……これはきっとチームのこと!そして道についてくるなら拒まないって言うのは、自分のチームについてくるなら断らないってことじゃないかな?」

 

 

「ッ!」

 

 

 確かに……ッ!そういう解釈もできる!ううん、きっとそうだ!もしかしたら、アンカさんは私を試してたのかな?私の強くなりたいという覚悟が本物なのか、それを試していたのかもしれない!

 アンカさんの所属しているチームだ。きっと、凄くキツい道のりが待っているのかもしれない。アンカさんのトレーニングを考えているのは、きっとアンカさんのトレーナー。だから、地獄のようなトレーニングが待っている可能性だってある。

 だけど、強くなるためだ!強くなって、有名になって……苫小牧に活気を取り戻す!そのためなら

 

 

「決めたよ、リッキー」

 

 

 私は!

 

 

「私はアンカさんのチームに入る!きっと入部試験とか厳しいと思うけど……それでも私、頑張るよ!」

 

 

「タルマエ……うん!応援してるよ!じゃあ早速幸運の気が溜まっている日を……」

 

 

「風水はいいから」

 

 

「え~?」

 

 

 よーし、気合を入れて頑張るぞー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チームに入部したい?うん、いいよ」

 

 

「えぇー!?入部試験とかないんですか!?」

 

 

「まぁ……アンカのトレーニング見たら帰っていく子が多くて……君で丁度5人目だから入部試験は良いかなって」

 

 

 せっかく気合を入れたのに、意外とすんなり入部できた。嬉しいけど、嬉しいけど!

 

 

「なんか釈然としな~い!!」

 

 

「え、えっと……ごめんね?なんか」

 

 

 こうして私は、アンカさんのチームに所属することになった。




さらっと5人メンバーが揃うっていうね。どんなメンバーかは次回に。
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