今日も楽しく安価だ!   作:カニ漁船

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スプリント初挑戦となるアンちゃんの結果はいかに。後香港での登録名色々と案はあったんですけど、最終的にこの形に落ち着きました。


安価ウマ娘と香港スプリント!

〈中央でデビューすることになったワイを安価で導くスレpart11〉

 

 

71:名無しのウマ娘 ID:vVuRrY85w

香港スプリント安価まとめ

・戦法は逃げ(大逃げ・破滅逃げも可)

・ワールドレコード樹立

・パドックで考える人のポーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャティンレース場。香港国際レースが開催されるその場所で、香港スプリントに出走する子達が続々と入場してきていた。みんなやる気十分といった様子である。

 

 

「『やーやー、クレイジーラビットのトレーナーさん』」

 

 

 そんな中、香港ヴァーズの出走を終えたインディジェナスとボルジアが帰ってきた。

 

 

「『お疲れ様。インディジェナスは残念だったね……ボルジアはおめでとう』」

 

 

「『ありがとうございます。しかし、危うい勝負でした。あわや差し切られるというところまできていましたので』」

 

 

 ボルジアは謙遜しながら答え。

 

 

「『アハハ、もうちょっとだったんだけどね。地元の子達に情けない姿を見せちゃったかな?』」

 

 

 インディジェナスはバツが悪そうに答えた。インディジェナスはそう言うけど、俺は違うと思う。

 

 

「『何言ってるんですか。インディジェナスはあの前が塞がれていた絶望的な状況からボルジアのハナ差まで追い詰めたじゃないですか。それに、一生懸命走って強さを証明したあなたを笑う人達なんていませんよ』」

 

 

「『そうです、インディジェナス。全霊を尽くして闘ったあなたの姿を笑う者等いないでしょう。あなたを応援する子達ならば、なおさらです』」

 

 

 ボルジアもインディジェナスを讃える。そんな時、その声に賛同するように割り込んでくる子達がいた。

 

 

「『そうですよ!インディジェナスさんは頑張りました!』」

 

 

「『すっげぇカッコよかった!次こそは勝ってください、インディジェナス先輩!』」

 

 

「「「『そうだそうだ!』」」」

 

 

 おそらく、インディジェナスを慕っている後輩達だろう。口々にインディジェナスを褒め称えている。インディジェナスは呆けた表情をした後、照れくさそうに笑った。

 

 

「……『うん、ありがとね。次こそは勝ってみせるからさ、応援よろしく!』」

 

 

 その後は和やかなムードが続き……大歓声が湧き上がる。

 

 

《そして今!アンカデキメルゼが入場してきました!短距離での出走はジュニア級の時のみながらも本レースダントツの1番人気!彼女の人気の高さが伺えますね!》

 

 

《登録名は【銀色兎】。彼女の異名の1つでもあるシルバーラビットから付けられていますね》

 

 

《ある時は勇者!またある時は女王!いくつもの顔を持つ彼女はこの香港スプリントでどのようなレースを見せてくれるのか!?そして、この香港スプリントを制することができれば全距離でのG1制覇を達成します!》

 

 

 アンカが入場してきた。今回のアンカは大外枠。どんな風に走るかは聞いているし、普通であれば不利なんだけど……他のウマ娘がいない分、アンカからすれば絶好の枠番だ。

 順調に枠入りが進んでいる。アンカもすんなりとゲートに入った。

 

 

《各ウマ娘、ゲートに入りました。香港スプリント芝1200m、バ場の状態は良バ場と発表されています!果たして日本の絶対女王は全距離G1制覇*1を成し遂げることができるのか!?注目の一戦が今……始まりました!ゲートが開いて各ウマ娘が一斉に飛び出します!まず飛び出したのはアンカデキメルゼ!日本の【銀色兎】が鮮やかな好スタートを決めた!そしてやはりトップスピードに至るまでが速い!アンカデキメルゼが外から先頭に躍り出た!しかし他のウマ娘も精鋭揃い、そこまで距離は離れていないぞ!》

 

 

 アンカは好スタートを決めて飛び出した。香港スプリントが今始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 う~ん、やっぱりというかなんというか。

 

 

(思ったより引き剝がせないな。さすがはスピード自慢が集うスプリントレース。一筋縄じゃいかないね)

 

 

 展開も速い。もう第3コーナーを越えて第4コーナーに入ろうとしている。

 

 

 

 

《各ウマ娘は第3コーナーを越えて第4コーナーへと入ります!現在先頭はアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼが先頭!見事なコーナリングで最短経路を進みます!そこから2バ身程離れて11番がつける形!11番が集団を引っ張っております!》

 

 

 

 

 今回の安価はレコード決着。できるだけ早めに決着をつけることが望まれてる。だったら、早いけどさらにスピードを上げちゃいますか!

 

 

「ッフ!」

 

 

 6を示すハロン棒が見えたタイミングで、僕はスパートを掛けた。それにつられるように、他の子達もスピードを上げ始める!ペースを落としたらやられる、だったら……落とさずこのペースでぶっ飛ばせば僕の勝ちだ!

 

 

「生憎と持久戦や消耗戦といった類は得意でね……勝たせてもらうよ!」

 

 

「『逃がさないぞクレイジーラビット!絶対に!』」

 

 

「『インディジェナスさんのために!アンタに勝つ、クレイジーラビット!』」

 

 

 ちょっと待て!僕の名前クレイジーラビットで浸透してるのかよ!?ふざけんなおい!

 

 

 

 

《最後の直線に入って先頭はアンカデキメルゼ!第4コーナーからスパートを掛けたアンカデキメルゼがさらに伸びていく!先頭で走りながらもバッチリと余力は残していたようだアンカデキメルゼ!しかし他のウマ娘もただ見ているだけでは終わらない!香港に集った快速自慢達が続々と最後の直線になだれ込んできている!アンカデキメルゼと2番手以下との差は2バ身あるかないか!ここから引き離すことができるかアンカデキメルゼ!》

 

 

 

 

 くっそー!絶対に逃げ切ってやる!というか、本当に引き離せねぇなおい!?さすがは電撃戦とも言われているスプリントレース!勝つのは一筋縄じゃいかないね!

 逃げる、逃げる。とにかく逃げる!後ろが追いついてこれないようにひたすらにペースを上げて逃げ続ける!

 

 

「『クソ……!負けら、れるかぁ!』」

 

 

「『先頭走ってたくせに、どんだけスタミナあんだよ!?さすがはクレイジーラビットぉ!』」

 

 

 だから止めろその異名!

 

 

「『だけど、あたし達だって負けられない理由がある!どけぇぇぇぇぇぇぇぇ!』」

 

 

 ……あぁそうかい!でもなぁ、こっちだって!

 

 

「負けるわけにはいかないんだよッ!」

 

 

 じゃなきゃ安価達成できないだろうが!安価が達成できない、それすなわちギルティ!後……個人的に負けるのすっげぇ嫌なんだよ!安価達成できないのも嫌だけど、それと同じくらい負けるのは嫌なんだよ!僕こんな負けず嫌いだっけ!?どうでもいいや!負けるのだけはゴメンだ!

 

 

 

 

《アンカデキメルゼが逃げる逃げる!他の13人のウマ娘は必死にアンカデキメルゼを追う!しかし差は縮まらない!差は無情にも縮まらない!アンカデキメルゼの逃亡劇がまたも決まろうとしている!残り100を切りました!アンカデキメルゼの脚色は衰えない!これはもう決まった!決まったでしょう!》

 

 

 

 

 逃げる僕と追う彼女達。ガス欠寸前だけど最後まで持つ分は残っていた僕と、スタミナはあっても僕が落ちてこないからどうしようもない彼女達。最後までその図式は崩れることはなく。僕は、香港スプリントを制した。

 

 

《そして今!アンカデキメルゼがゴォォォォォォォォルイン!香港スプリントを制したのはアンカデキメルゼ!アンカデキメルゼが最初から最後まで先頭で鮮やかに駆け抜けました!これでアンカデキメルゼは全距離でのG1を制したことになります!凄まじい偉業を打ち立てましたアンカデキメルゼ!2着は3バ身差でフェアリーキングプローン!》

 

 

 きっっっっつい……。スプリントレースは、本当にあっという間に終わるな。というか、タイムはどうだったんだろう?掲示板を見ると。

 

 

《そしてなんと!この香港スプリントのタイムは1:05:21!1分5秒21で駆け抜けましたアンカデキメルゼ!芝の1200mのワールドレコードを更新!恐ろしい強さだ!?なんとスプリントレースのG1初挑戦でワールドレコードを更新しましたアンカデキメルゼ!》

 

 

《彼女のポテンシャルには驚くばかりですね……まさしく、絶対女王の走りでしょう》

 

 

 よっしゃ!これで安価達成!心の中でガッツポーズしてると。

 

 

「『あぁ~!負けた~!ぢぐじょ~!次は負けないかんな!?クレイジーラビットぉ!』」

 

 

「だからクレイジーラビットは止めろ!?」

 

 

 あんまり好きじゃないんだよソレ!せめてシルバーラビットとかにしてよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンカは無事に香港スプリントを勝つことができた。ホッとしていると、隣にいるインディジェナスとボルジアが呆けたような表情をしてて。

 

 

「『あはは~、なんで短距離G1初挑戦でワールドレコードを更新してるんだろうね?あの子』」

 

 

 驚嘆しているインディジェナスと。

 

 

「『最早彼女のことが分からなくなってきましたわね……理解したらドツボにハマりそう』」

 

 

 ある種の真理に到達してそうなボルジア。ボルジアの言葉には心の中で同意しておく。

 

 

「それじゃあヴィッパー。俺はウィナーズサークルに行ってくるよ。『インディジェナスとボルジアも、ヴィッパーをお願いして良いかな?』」

 

 

「分かったです。ここで待っておくです」

 

 

「『あぁ、任せて。しっかりとポジションをキープしておくよ』」

 

 

「『任されました』」

 

 

 俺は観客席を後にしてウィナーズサークルに向かう。ウィナーズサークルで合流したアンカは……機嫌が悪そうだった。

 

 

「クレイジーラビットはヤメロォ……ヤメロォ……」

 

 

 ゴメン、アンカ。クレイジーラビットに関しては否定できないと俺は思うよ。口に出すと拗ねるから心の中に閉まっておくけど。

 その後はインタビューの受け答えを済ませて、香港カップに出走するアドマイヤベガのレースを観戦していた。

 

 

「いけー!そこだー!アヤベさーん!」

 

 

「頑張れでーす!」

 

 

 アンカとヴィッパーも応援している。そして迎えた最後の直線。アドマイヤベガのプレッシャーが、跳ね上がった。

 

 

《残り200mを切りました!先頭はジムアンドトニック!ジムアンドトニック先頭ですが後方からアドマイヤベガが凄まじい末脚を見せる!その走りはまさしく流星のごとく!シャティンレース場に流星が舞い降りました!アドマイヤベガがみるみる内に差を詰めてついにジムアンドトニックを捉えた!ジムアンドトニックに並んで、並ばない並ばない!?アドマイヤベガがジムアンドトニックを置き去りにする!そのままアドマイヤベガが他のウマ娘を置き去りにして今ゴールイン!後方からの追い込みは素晴らしいの一言!日本のアドマイヤベガが香港カップを制した!》

 

 

 俺達は勝ったアドマイヤベガに賞賛の拍手を送る。

 

 

「お疲れ様ー!アヤベさーん!」

 

 

「おめでとうでーす!」

 

 

 アドマイヤベガはいつものようにクールな姿を見せていた。ただ、小さくではあるが客席に手を振っている。何となく微笑ましく思いながらも、香港国際レースは幕を閉じた。日本から遠征したウマ娘の結果は、アンカとアドマイヤベガの2勝。かなりの結果を残すことができたのかな?

 年内のレースも残るは日本の東京大賞典。負けないようにしっかりと調整しておかないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンカデキメルゼ現時点での育成目標

 

 

メイクデビューに出走 達成!

 

フェニックス賞に出走 達成!

 

新潟ジュニアステークスに出走 達成!

 

京王杯ジュニアステークスに出走 達成!

 

全日本ジュニア優駿に出走 達成!

 

桜花賞で1着 達成!

 

皐月賞で1着 達成!

 

NHKマイルカップに出走 達成!

 

オークスで1着 達成!

 

日本ダービーで1着 達成!

 

エクリプスステークスに出走 達成!

 

キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走 達成!

 

セクレタリアトステークスで1着 達成!

 

セントレジャーステークスに出走 達成!

 

凱旋門賞で1着 達成!

 

チャンピオンステークスに出走 達成!

 

菊花賞で1着 達成!

 

BCクラシックに出走 達成!

 

エリザベス女王杯に出走 達成!

 

ジャパンカップに出走 達成!

 

香港スプリントに出走 達成!

 

東京大賞典に出走

*1
ちなみに99年当時は香港スプリントの創設年であり、G1競争ではなかったりする。




ちなみにアヤベさんは【織女星】とか【双子星】とか色々と考えてたりしてました。
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