あるボーダー隊員の日常   作:スコルピオン

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第11話 先読み(仮)のサイドエフェクト

 バンバンバンバン!!!

 

 C級隊員が使う銃型トリガーから発射されるアステロイドはチューニングがされてない事が多いので弾速は速い内に入るが至極避けやすい。

 

 何故なら銃口の向きが分かれば何処を狙ってるか分かるし、慣れないうちは常に頭と胸のトリオン供給器官ばかり狙うから避けやすい。

 

 上手いガンナーは相手を誘導して当てやすい状況を,作ったり広い胴体部や手、足を狙って武器を掴めなくしたり機動性を落とす事を考えたりする。

 

 しかしC級にはサブトリガーが無いからシールドが無い!

 1発でも当たれば致命傷にはなるのは普通の銃と変わらない…とは思う…

 

 だから飛び道具との戦いは避けるか障害物で防ぐかしか方法は無い。

 

「もう!何で当たらないのよ!?」

 対戦者はガンナーのC級女子隊員

 

 右に左に避けつつ接近してくる僕に対して当たらない弾丸

 

 バンバンバンバンバン!

「当たらない?!何で?」

 連続で撃つが悉く避ける…

 

 空閑先輩に指摘されたサイドエフェクト…

 あの後、ボーダー内の医務室に行って検査を受けたところ、サイドエフェクトの兆候が確認された。

 

 しかし詳しいサイドエフェクトの効果は分からず、空閑先輩の言う未来視とは検出されなかった。

 引き続き検査するらしいけど空閑先輩からは相棒が検査すれば分かるかもと…

 

 また後日、玉狛支部に伺う時に調べてくれるとの事…とりあえず自分なりに考えた先読み(仮)のサイドエフェクトの力を具体的に調べてみた。

 

 常に先読みのサイドエフェクトが発動する訳では無くて、自分が能動的に動いてる時に数秒前の映像が出てくる。だからその短い間に判断して回避、防御、カウンターを決める。

 

 ちなみに実際に目の前で見えてる光景と違い、もう一つの意識が先読みとして見えてるので混合する事は無いが…

 ただ空閑先輩との模擬戦で分かったが、スピードが上がると目の前で見えてる光景と先読みの光景が近付いてきて、それを判断する頭脳と動く身体が付いていく事が困難になり最後は光景が重なって見えなくなるようだ。

 だから連続攻撃や自分の意識外からの攻撃には弱い…あくまでも目の前の光景のみ…だと思う。

 

 近付く僕を、バックステップで回避しようとするけど…それはもう見えてる!

 

 その彼女の回避を超えるスピードで背後を一気に抜けながら、彼女が振り向く前に右脚を軸にしてターンしながら背中越しにトリオン器官を突きで貫く!!

 

 デュクシー!

 

【トリオン供給器官破損・戦闘体活動限界・勝者・佐々木部マコト】

 

 とりあえず分かる事はこれだけ…いままで具体的に調べようとしなかったから分らなかったが、分かれば逆に便利な能力だと言う事だ…後は処理以外の弱点を探さないとな~

 

 にしても…慣れたな~今迄、トリオン体とは言え女子隊員との対戦で斬るのを何処か躊躇ってしまう所があったが…慣れって凄いな…

 

 

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