あるボーダー隊員の日常 作:スコルピオン
「お疲れ~佐々木部君」
「お疲れさん、工藤真鈴さん」
部屋を出ると観覧席で落ち合う…
さっき対戦していた女子隊員で工藤真鈴(マリン)さんだ…
同期で同い年、違う中学校だが何故か親しくなった~どうやら近接武器使いで倒せなかったのが僕だけらしく以来、声をかけられてランク戦やランク外対戦などを重ねてる。
「最近どんどん当たらない気がするわ」
工藤真鈴さん…見た目は身長160cmぐらいで黒髪セミロングで小さいポニーテイルしている。
対して自分も中学生なので164cmで身体的にはちょっと背が勝っているがお互いに成長期なのか会う度に背の話で競い合っている。
「癖だよな〜工藤さんの片目瞑りはね」
「え?!また瞑っていたの?」
「瞑っていたよ…直さないと当たらないよ」
どうやら気が付いて無いようなので指摘する。
工藤さんは癖なのか、片目を瞑りながら銃の標準をターゲットに合わせる為に無意識にやっている。
慌てると最初は両目なのに接近すると片目になって銃で狙う癖になる。
その為、視界が狭まりさっきも自分の動きに付いていけなかったようだ。
「弓場先輩みたいに腰溜めから撃てるようにならないとね」
B級弓場隊隊長・弓場琢磨先輩は腰辺りで撃って当ててるからガンナーとしてはあれが理想かなとは自分は思う。
「ぐう…昨日もスコピ使いの小柄な白髪の人に瞬殺されたから多分片目を瞑ってたのね〜頑張ろ!」
悔しそうにつぶやく…
「あ〜その人、うちの中学の先輩だと思う…空閑先輩強いから…」
「え?佐々木部君のところの先輩なの?」
「僕も昨日知ったんだけどね〜一昨日入隊したみたいだよ」
「そう言えば入隊した新人達が滅茶苦茶凄いのばかり入ったって有名だから…その空閑先輩もその1人か…」
「有名?」
「入隊日に…何でも練習用の大型トリオン兵を倒すのに1秒切ったとか?
スナイパーで入った女の子が壁破って大騒ぎになったとか?」
「あの大型トリオン兵は自分は30秒切ったけど…流石だな〜空閑先輩!
しかし壁を破ったって…凄いなあ〜あの分厚い壁を…」
「あとB級になったばかりの人がA級隊員の風間隊長と引き分けたとか?」
「風間隊長が?引き分けた?凄いな…」
風間蒼也…ボーダー本部所属・A級3位・風間隊の隊長
アタッカーランクも2位の実力者で小柄な身体ながら強者のイメージが常に漂っている。
「しかしB級になったばかりで引き分けるってどんな人だ?」
「確か玉狛支部のメガネかけた人らしいよ」
「え?!もしかして三雲先輩か?」
玉狛支部でB級隊員になったばかりだと他にいない…
「スゲーなあ…三雲先輩」
ますます会うのが楽しみだな…