あるボーダー隊員の日常 作:スコルピオン
三門市と呼ばれる人口28万人のものが住むこの土地に
ある日この街に異世界への門が開いた
『近界民《ネイバー》』
異次元からの侵略者が門付近の地域を蹂躙
街は恐怖に包まれた
こちらの世界とは異なる技術を持つ近界民には地球上の兵器は効果が薄く
誰もが都市の壊滅は時間の問題と思い始めた
その時 突如現れた謎の一団が近界民を撃退し こう言った
「こいつらのことは任せてほしい」
「我々はこの日のためにずっと備えてきた」
近界民の技術を独自に研究し「こちら側」の世界を守るため戦う組織
界境防衛機関「ボーダー」
彼らはわずかな期間で巨大な基地を作り上げ、近界民に対する防衛体制を整えた
それから4年
門は依然開いているにも拘らず、三門市を出て行く人間は驚くほど少なく
ボーダーへの信頼に因るものか、多くの住人は、時折届いてくる爆音や閃光に慣れてしまっていた…
僕は当時9歳でこの大規模侵攻と呼ばれる近界民による侵略にあい、辛うじて命を救われた…佐々木部修蔵…僕のお爺ちゃんが亡くなり家族で生き残ったのは父と母と僕だった。
親戚が多かったのだが、この侵攻で全ての親戚の人が亡くなってしまった。
大規模侵攻から2カ月もかからず旧三門市市街にボーダーの基地ができた…
そしてボーダーでは隊員を募集していて、僕もボーダー隊員になりたくて入隊試験を受けたが…もうすぐ10歳になる僕は3回受けてなんとか合格した。
しかし合格はしたが両親に入隊許可を貰ってなかった為、入隊する事はできなかった。
もしこれで入隊してたら初の小学生隊員になっていただろうけど…
だけど僕は諦めなかった~両親とは時には激しい口論になった事もある。
結局、両親との話し合いで中学生になったら入隊しても良い事になった。
両親はその間に諦めてくれると思っていたらしいけど…爺ちゃんから教えてもらった剣術の鍛錬を毎日続けた。
そして時は流れて、三門市立第三中学校に入学して再びボーダー入学試験を受けて5月は不合格…9月の試験でようやく合格した。
晴れてボーダーC級隊員として本部所属となる。
勿論、先生にもクラスや友達にすら隊員になった事は秘密にしていた。
B級隊員になるまでは…と決意して毎日の様に個人ランク戦でポイントを稼いでる。
僕のトリガーは弧月
攻撃力:A 耐久力:A 軽さ:C
鍔の無い日本刀の様な形状をしている。
高いレベルでバランスの取れた攻撃力と耐久力を持つ総合力に優れ扱いやすい傑作トリガー…
昔、忍田本部長が使ってたトリガーを一度だけ見た事があるし、やはり剣術で習っていたから刀と似たこのトリガーにした。
「お~い、佐々木部~すまんな遅くなった」
「太刀川さん、任務ご苦労様です」
僕はお辞儀して太刀川さんに挨拶した。