あるボーダー隊員の日常   作:スコルピオン

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第4話 太刀川慶

 A級1位太刀川隊隊長にしてNo.1攻撃手(アタッカー)・個人(ソロ)総合1位であり、全てにおいて1位のボーダー現役隊員最強クラスの実力者。

 太刀川さんのボーダーでの剣術の師匠は本部長の忍田真史である。

 

 そして元々、忍田さんがうちの爺ちゃんに剣術を教えてもらっていて当初は忍田さんから指導を受ける話だったのだが…

 忍田本部長自体なかなか時間も取れない為、忍田さんの弟子である太刀川さんにお鉢が回ってきた。

 

 最初はあんまし乗り気でない様な素振りを見せていた太刀川さんだったけど…

 

「その態勢じゃ無駄が多いぞ〜もっとコンパクトに振り抜け」

「はい!」

 フリーの対戦形式で剣を教わる…まだC級隊員である自分とではポイントをかけた対戦ができないのでポイント無視の対戦となる。

 

「よし今日はここまでだ…今日はこの後、防衛任務があるからな」

「ありがとうございました!」

 最初の頃に比べて熱心に教えてくれる。

 

「あと明日以降、特殊な任務に就くから暫く相手できないからすまないな」

「いえ!とんでもないです!お仕事頑張って下さい!!」

 お辞儀しながら、残念とは思う。

 

 忍田本部長も忙しい人だけど、太刀川さんも忙しい人なので仕方がない…本来自分だけ剣を教えてもらってる為、我儘は言えない。

 

 仮想空間から部屋に戻ると喉が渇いたので部屋を出て自販機に行くと…

 

「佐々木部~頑張ってるか~」

「諏訪先輩!お疲れ様です~」

 B級隊長・諏訪隊の諏訪洸太郎先輩が、自販機の前で休憩していた。

 

「またアイツと部屋に籠っていたのか?」

「あ…はい…」

 アイツとは当然、太刀川先輩の事だろうな~まあ諏訪先輩は仮想戦闘室全体の操作などしてる人だから知ってても不思議ではない。

 

「じゃあ~この前よりは強くなってるんだな~また戦ってみるか?」

 仮想戦闘室で戦ったモールモッドの事だろう…

 

「いえ…B級になって正隊員になったら再び戦いたいです。」

「まあそうだな~シールドも無いし訓練用のトリガーじゃあキツイもんな」

 

「はい!」

「そんじゃあ頑張れよ~少年!」

「ありがとうございました」

 

 さて自販機で飲み物買って再び訓練だ!

 

 

 

【ハウンド】(追尾弾)

 目の前の対戦相手から、光弾が飛んでくる!

 しかしアステロイド(通常弾)と比べると遅い…がこのハウンドはそれでも若干速く感じる。

 

 多分、速さを重視した調整したハウンドだろう。

 

 シールドも無い状態だから本来は強力なトリガーだが…

 速さを重視した場合、誘導力は落ちる為…

 

 寸前で弾を横に躱わす!

 横に躱しながら前進しながら身体を右に回転させて横凪で孤月を振り抜く!

 

 相手はバックステップで避けながら再びハウンドを撃つ為、右手をこちらに向ける。

 

 僕は更に加速して横凪で振り抜いた孤月を下段から上段へ振り上げる!

 

 ザクシュ!

 

 相手の右腕を切り裂くと、右手から放つはずのハウンドが在らぬ方向へ飛んでいく。

 

 一瞬、戸惑う相手の隙に更に脚を踏み出して上段から孤月の刃を振り下ろす!

 

 ズバッ!

 

 肩から袈裟懸けで斬られた相手から黒い煙が大量に放出しながら身体にヒビが入ると…

 

『トリオン漏出過多により戦闘不能 勝者 佐々木部マコト』

 

 ポイント2639

 

 4000までもう少し頑張らないと…

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