あるボーダー隊員の日常   作:スコルピオン

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第5話 嵐山隊、現着!

 話は三雲先輩が中学校で戦った後に戻る…

 

「これは…もう終わってる…!?どうなっているんだ…!?」

「本部!嵐山隊、現着しました!」

 そこにA級5位の嵐山隊が到着した…

 嵐山隊長と時枝先輩と木虎先輩の3人が中学校にやってきた。

 

「嵐山隊だ…!」

「A級隊員だ!」

 生徒達が嵐山隊の到着で騒ぎ始めた。

 

「到着が遅れて申し訳ない!負傷者は!?」

 嵐山隊でも有名な嵐山准先輩だ…TVやボーダー公式動画の顔だからよく見る。

 

「今、確認できました!全員無事です!」

 先生達が報告する。

 

「よかった…!」

 今、気が付いたが嵐山先輩は普段見てる表情と違って焦っていた様子だった…今はホッとしている顔になってる。

 

 

「きみか…?」

 嵐山先輩はメガネの三雲先輩に声をかける。

 

「C級隊員の三雲 修です。他の隊員を待っていたら間に合わないと思ったので…自分の判断でやりました」

 三雲 修…先輩…緊張した趣で顔が強張っていた…確かに自分もあの場で同じ立場だったらと思うと…

 

「C級隊員…!?」

 嵐山隊の面々が驚いた顔で呟く。

 

 三雲先輩は顔を伏せて…多分怒られると思っているんだろう事は自分でも分かる。

 

 しかし…

「そうだったのか!よくやってくれた!!」

 嵐山隊長は三雲先輩の肩に手を置いて嬉しそうに感謝している。

 

 やはり三雲先輩の…この行動が正しいのか?

 僕はますます自分が情けなくて下を向いてしまう…

 

 嵐山隊長は身内?弟さんと妹さんらしき子達を見つけて「心配したぞ」と抱き締めていた…

 そうかさっきの焦った顔は身内がこの学校にいたからなんだ…

 

 僕も三雲先輩のように行動するべきだったのか?

 でもモールモッド相手に…

 しかも2体…

 

 僕の実力ではとても真似出来ない!

 こんなC級隊員がいたんだな…

 

「…処罰されるべきです!」

 

「え?」

 

 ボーダーA級隊員・木虎藍先輩の声に僕は驚く…

 

 嵐山隊長は褒めていたのに…隊員の木虎先輩は逆の事を言い出した。

 

 確かにC級隊員は訓練以外でトリガーの使用は禁止されてるし隊務規定違反であることは確かだ…

 だから僕もそれがあるからトリガーの使用に躊躇したんだ。

 

 しかしもし三雲先輩が行動しなかったら怪我だけで無く誰か死んでてもおかしくない…

 うちの爺ちゃんみたいに切り裂かれて殺されていたかもしれないのに…

 

 少しずつ、だんだんと腹が立ってきた!

 

 本来、こんな場所に近界民が出てくる筈はない!

 その為にボーダーには誘導装置があるから…

 

 大体遅れてきたのに…

 もし死んでいたら木虎先輩はどんな言い訳をするんだ!

 

 僕は前に出てその事を訴えようとした時!

 

「お前、遅れてきたのに何でそんなに偉そうなの?」

 三雲先輩の隣の白い髪の小柄な上級生が言い出した。

「誰あなた?」

「オサムに助けられた人間だよ」

 険悪な雰囲気が醸し出されていく…

 

「日本だと人を助けるのにも誰かの許可がいるのか?」

 小柄な先輩が木虎先輩へ静かに問いかける。

 

 しかしまるで何を馬鹿な事、聞いてくるのと言わんばかりに答える

「それは勿論、個人の自由よ…ただしトリガーを使わないのならの話だけど…トリガーを使うのならボーダーの許可が必要よ〜当然でしょ?

 …トリガーはボーダーの物なんだから…」

 

「何言ってんだ?トリガーは元々、近界民のもんだろう?

 お前らはいちいち近界民に許可取ってトリガー使ってんのか?」

 小柄な先輩のその言葉に何故か説得力を感じていた…

 

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