幻想郷帰りの赤龍帝は過保護です「俺はお父さんじゃねぇぇえ!!」 作:静かなるモアイ
西暦1700代。
ガラスの大地と成り果てた大地で、世界の守護者である三大勢力(笑)の首脳陣の1人であるアザゼルは顔を絶望の2文字に染めて、その場に座り込んだ。彼は世界を守護するために、三大勢力への復讐者と成り果てた1人の男を殺すために内乱中の悪魔を除いた全勢力を投入した。中には三大勢力では無いが、アザゼルと個人的に親交の有った北欧神話やギリシャ神話の軍勢も駆け抜けていた。
「なんでだよ……お前の怨みは何処からくるんだ!?」
だが、その軍勢は全て復讐者の手で破壊された。アザゼルの周囲には三大勢力の恩恵を受けた人間だった肉片、堕天使だった物、天使だった物、そして神々だった物が転がっている。その何れもが激しく亡骸を損傷しており、一見亡骸だとは思えない。
「怨みか……そうだな話してやる」
アザゼルの視線の先に居る男は唯の赤龍帝ではない。本来、赤龍帝の籠手と呼ばれるワンオフの神器を宿した物が行き着く最終形態は禁手と呼ばれる赤龍帝の鎧と呼ばれる鎧を纏うものだ。だが、男のそれは鎧なのだがアザゼルの知る鎧ではなかった。脚部はブーツと成っているが、翼……いや腕翼と言った方がよいだろう。それらの造形が凶悪的で悪魔を想起させている。
「なんで神器を宿しただけで殺されなければならない?」
男はその場に立ち止まり、悲しそうに告げた。
「まあ、神器を宿した人物は危険だからな。味方に率いれるか、殺すか捕えるのは当たり前だろ?」とアザゼルは告げたかったが、言えない。言った瞬間に間違いなく自分は殺されるためだ。
「だんまりか。神器はお前の所の神様が造ったんだろ?身勝手だな」
男は告げ、辺り一面に魔力、光、異能が産み出すエネルギーを喰らう闇の反粒子が飛び交う。
男の能力は既に割れている。未来では幻想郷で過ごした人間や、人外達が宿す異能。それとワンオフ神器であり、神滅具と称される危険な赤龍帝の籠手である。男の異能は振動を自在に操る力、そして三大勢力が守護する世界を怨み続けた為か発現した数多を喰らう反粒子を産み出して操る力。対策は売ってきた、だがアザゼル達はこの様だ……
「続けるぞ。俺や兄、血の繋がらない妹は神器を宿していた。それも3人揃って神滅具だとよ。マジで笑えないな……それに危険な神器を宿していた事を知れば、その家族も殺すか。屑だな」
男は語る。男はかつてはカトリックでありながら、子供を作っちゃった神父の元で産まれた。だが、世界はそれを赦さなかった。男は赤龍帝の籠手、兄は黄昏の聖槍、血の繋がらない妹は白龍皇の光翼を宿していた。それを知った天界は天使の軍勢を差し向け、家であった教会は全焼。暮らしていた子供達の大半は「神は全てをしりたもう」という言葉と共に皆殺し。父は火炙りで処刑された。
「兄は黄昏の聖槍を宿していた。だから天使に連れていかれた。妹と俺は兄とは生き別れ、妹とも生き別れた」
生き残ったのは3人の兄妹のみ。
「それから暫くした。妹は神器の怨念に呑まれた……辺りを壊す化物と成っていたよ。妹は音を操る力を持っていた……俺は妹の頼みを聞き、俺は妹を殺したよ」
『兄さん……私を殺して』
今でも感覚が覚えてる。妹の心臓を握り潰した感覚を。
「俺は妹を埋葬した。だが、それから数年たった頃だ。悪魔は悪魔の駒と呼ばれる物を発明し、妹の亡骸を悪魔に変えて嬲り物にした」
だが、悲劇は此処からだ。悪魔は悪魔の駒と呼ばれる他者を悪魔に変えてしまう道具で、死んだ妹を悪魔に転生。だが、魂が抜けた状態だった為に動く屍だったが……妹は容姿も優れていた為か悪魔は戦闘の兵器と性処理の道具にしたのだ。
「だから……俺は妹を護るために妹だった物を壊した」
男が一本踏み締める。
「それで反粒子を産み出す力を得た。だが、悲劇は此処からだよ」
「俺は兄と再会した。立場は違えど、俺は嬉しかった。だが、俺と兄は神器の壁を突破していた。その為か、兄の身体は聖書の神とやらに侵食されていた」
「だから兄と殺し合いの果てに殺したよ。兄の頼みだったからな……」
だが、その後にエクソシストと成った兄と再会。しかし、兄は神器の中に宿る何かに肉体を侵食されており……手加減無しの殺し合いを演じて兄を殺したのだ。
兄は殺した存在の魂を操る異能を持っていた。全てを喰らう反粒子+振動操作+赤龍帝の籠手VS死を操る異能+最強の神滅具の死闘。勝ったのは弟であり、兄は人として死ぬことが出来たのだ。
「もう……言葉は不要だな。お前も俺と同じく家族を引き裂かれ、自分自身で手をかけなくては成らなくなれば分かるさ」
男はそう告げ、構える。
「天墜せよ、我が守護星」
その詠唱が聞こえた瞬間、反粒子の出力が数倍に引き上げられ……振動操作の作用でアザゼルは音が聞こえなくなる。
「」
言葉すらも出てこない。声は……音は振動で伝わる。つまり、音が無かったらサイレントキリングされるのだ。
だが、男の腕がアザゼルを喰らう前に男は世界から否定され、存在を忘却させられた。神が残したシステムが働き、男の存在は無かった事にされて男に殺された全ての人々は復活した。
「助かった……あれ?俺は誰と戦っていたんだ?」
アザゼルはそう告げて晴れ晴れしい青空を見上げた。
2015年。日本、幻想郷。
そこに男は倒れていた。鎧は解除され、ボロボロの衣類。自分と同じく三大勢力の手で人生を狂わされた人々を出さないために、復讐者に成り果てた男は泥のように眠っている。髪は茶髪であり、肉体は過酷な環境と強くなるために鍛え続けたのかmuscleだった。歳は20代前半だろうか?
「かーちゃん、ルーミア。人が倒れてるよ」
「うげ、本当だ」
「漂流者かしら?その割には死の匂いがこびりつきまくってるわね。どれ程、過酷な日々を過ごしたらこうなるのかしら」
そして、男は幻想郷で居場所を得たのだった。
それから10年後。
地方都市 駒王。最近、行方不明者が出る異変が起きており、土地の値段や家賃が物凄く安くなっているニュータウンである。
「働くって良いことだな!!」
男……ベルザードは赤龍帝の鎧……ではなく!!工事現場の作業着に身を包み、工事現場で働いていた。む?幻想郷はどうしたって?朝起きたら、何故か現代に投げ出されていたのだ。身ぐるみ1つでだ。
「おーい!!ベルさん!!これ、今日の日当だ!!色着けてやったよ!!お嬢ちゃん達に美味しいご飯を食べさせてやりな!!」
「サンキュー親方!!良いもん皆で食べるさ!!」
そんなベルザードことベルさんは幻想郷から投げ出され、今は家賃が安いとの理由で駒王に仲間と共に滞在している。学もなく、平和なこの時代?で生きていくためには働くしかないのだ。
駒王にあるアパート。ワンルームの格安賃貸であるが、ベルザードはそこで3人の少女と共に共同生活を送っている。
「ベルさーん!!私は仕事が見つからなかったぜ!!今時は携帯がないと、雇ってくれないぜ!!空き缶集めじゃお金が貯まらないぜ!!」
先ずはエントリーNo.1!!普通の魔法使い 霧雨魔理沙(15歳)能力は魔法が使える程度の能力。なお、現代の職業は空き缶集めである。
「はー、私は日雇いの工場で働らいたけど、つまらないわよ。コンベアーで回ってくる餡パンにゴマを散らすだけなんだから」
エントリーNo.2!!ベルさんの恩人の娘であり、幻想郷にある博麗神社の巫女 博麗霊夢。能力は『空』を飛ぶ程度の能力。
「私は庭師……今は造園でしたね。そこで雇って貰えましたけど、微々たるものです」
エントリーNo.3!!半人半霊の剣士少女!!魂魄妖夢。なお、元の職業も庭師、今も造園業の職員。
「まさか未来じゃ資本主義に成ってるとはな」
幻想郷から投げ出され、ベルさん達は生きていく為に働くしかないのだ。
なお、本日の収入は4人合わせて52000円である。食費は大丈夫だが、備蓄は増える気配が見えない。何時に成ったら幻想郷に戻れるのだろうか?
「そういや、魔理沙。なによ、そのチラシ?」
「おう駅前で拾ったんだ!!怪しさ満天だろう?」
魔理沙は駅前で変わったチラシを拾ったようであり、そのチラシには「貴方の願い叶えます」と日本語で書かれており、魔方陣まで律儀に書かれている。怪しさしか無いだろう。
「へへ、私達を幻想郷に帰してくれよ!!」
魔理沙が告げた瞬間、魔方陣が怪しく輝いた。
(まさか、本物か!?)
ベルザードは魔理沙からチラシを奪い取り、何時でも反粒子を出せるようにする。悪い悪魔や堕天使が出てきた時に、霊夢達を護って敵を撃退するためだ。しかし、いつまで経っても悪魔や堕天使は現れない。不思議に思ってると、アパートの扉が開かれる。そこにはインターホンを成らさず、1人の17歳程の少年が入ってきた。気配からして間違いない、悪魔だが……人の気配も感じる。
「あの……依頼を受けた悪魔ですが……うひょ!?可愛い女の子が3人も!!」
「ほう、霊夢に色目を使うか……俺のもう1人の妹に手を出すとは良い度胸だ。選べ、楽に死ぬか、塵になるかな」
「なんか、同時にヤヴェー筋肉の化身が居るんですけど!!」
その後、悪魔は兵藤一誠と名乗った。これが、地獄のツッコミ&絶叫ライフの始まりだとは知らずにだ。
次回、muscleと霊夢達……一誠から悪魔の事をざっくり教えて貰う。
おっぱいドラゴン「でも、俺も裏側の事を知ってからほんの少ししか経ってないですけど」
ベルさん「上司呼んでこい」
霊夢「てか、なんで日本が悪魔の土地なのよ。そこ、疑問ね」
悪魔上層部を成敗する時のシチュエーションどうする?
-
muscleによる激おこインパクト
-
博麗一家+αアッセンブル!!
-
チート全員でお・し・お・き
-
ゴールデンドドリアンボム
-
ファルビウム岩