1月4日
今日から俺(翔)の店は営業開始だ。
午前中から龍介も手伝いに来てくれた。
少し顔がふっくらしたかな?久しぶりに実家に帰ってのんびりしてこれたみたいだ。
「冬休みの宿題は終わったか?」
「は?当たり前でしょ。それより、先生は元気だった?」
「あぁ!つわりも落ち着いて、順調だってさ。元気そうで安心した。きっと生まれてくる子も俺たちに似て可愛い…」
「ノロケ話はいらないんで!」
相変わらず、ツレナイないやつww
最初の客は駿と真琴だった。もうすぐアメリカに戻るという真琴は、行ったら当分は帰って来ないつもりみたいだ。
「次帰ってくる時は、いい報告を持って帰ってくるから!」
「あぁ、すぐ帰ってこいよww」
「何かあったらいつでも連絡してきてよ」
しばらく談笑してから、思い出して聞いてみた。
「そういえば、旅行どうだった?」
真琴、駿、龍介の顔に意味深な笑いが浮かんだ。
「楽しかったよ」
「食いものが美味かった!」
「温泉もよかったですよねww」
「あー、温泉ね!」
「翔は知ってたの?」
「何が?」
「キャンプの時、2人が付き合ってるって」
「何となくだけどな。温泉の件は、玲音の様子が途中でおかしかったから気付いたww
で、今回はどうしたんだ?」
「真琴が2人で貸し切り風呂へ行けって言ったww」
「2人で?!玲音困って無かったか?」
「たぶん、Jの方が困ってたかなww」
「詳しく聞きたかったけど、はぐらかされて聞けてないですね」
「あのさー、何か陸樹の様子、おかしくなかった?元気無かったっていうか。翌日は普通に戻ってたけど」
「夜、3人で散歩してたみたいですよね」
「え、まさかの三角関係とか無いよな?」
3人が翔を見る。
「どうなの?!」
「さぁー?陸樹はJの事を大事に思ってると思うけど、それが友情だけなのかは知らん」
「え?それ、友情だけじゃ無かったらムズくない?」
「Jさんは親友だと思ってますよね。玲音さんには初めから好意を寄せてるみたいだったけど」
「お前、よく見てんな?」
「まぁ。陸樹さんはJさんの事しか見てないなとは思ってましたけど、割り切ってるのかなと思ってました」
「そうだとしたら、複雑だな」
「玲音はどう思ってるんだろうな?」
「それこそ、複雑だろう!」
翔が大声を出す。
「どっちにしても!当人達にしかわからない事だろ?俺たちが口出す事じゃない。あいつらが幸せならいいんじゃね?」
「そうだな。幸せであって欲しいな!」
「じゃあ、真琴の成功と3人の恋の行方が幸せである事を願って、乾杯しよう!」
その頃、仕事中だった3人は同時にくしゃみをしていた…
夜、純と玲音が店に来た。
「明けましておめでとう!奥さん、元気だった?」
「あぁ、おかげ様でな!旅行どうだった?」
「え?楽しかったよ?なぁ、純?」
「純?!」
翔と龍介が声を上げた。
「いつの間に…」龍介が何かブツブツ言った。
「そんなに反応しなくていいだろ?!」
「あー、まぁ、幸せそうでよかったよ」
翔がニヤニヤすると、純が赤面した。
そこへ陸樹もやって来た。
一瞬、玲音と陸樹の間にピンっと糸が張ったように見えたが、気のせいだったみたいだ。いつもの砕けた空気になった。
「翔、明けましておめでとう!」
「あ!陸樹!久しぶりだな、そんな事もないかww
この前、何か急に帰ったけど、元気か?」
「あぁ、J、久しぶり。問題ない。何か顔、赤いぞ?」
「陸樹さん、明けましておめでとうございます。今、玲音さんがJさんを純って呼んだから、僕達が大げさに驚いてたところです」
龍介がご丁寧に説明してくれて、玲音が居心地悪そうにしているww
「あ?なんだって?玲音!彼氏気取りか?」
「お前にとやかく言われる事じゃないだろ!ってか、何だよ、彼氏気取りって?!」
「俺はJの一番の親友だから文句を言う筋合いがあるんだ!!」
「何だ、その開き直りは?!意味不明だろっ!」
いつも通りの陸樹と純のやり取りに玲音が吹き出す。
つられて、みんな笑い出した。
あの3人の三角関係は相変わらず複雑みたいだけど、何か吹っ切れたのかもな…
仲間達それぞれが自分の幸せを見つけて欲しいと願う翔だった。
完
"純と玲音の新婚?生活"へつづく