カンパーイ!!!
久しぶりに仲間7人全員が揃った宴会の席
玲音と純は、引越しを手伝ってもらったお礼に、駿と翔にご馳走をする予定だったが、真琴が一時帰国する事になり、みんなで、お帰りなさい会&忘年会をする事になったのだ。
駿と陸樹と翔の食べっぷりを考えて、焼き肉の食べ放題の店へ行く事にした。
久しぶりに7人が揃った忘年会は大盛り上がりで、半個室にしてもらって正解だった。
話の中心は、真琴のアメリカでの生活ぶりや彼女との事や今後の予定などについてだったが、
ひとしきり盛り上がった所で、真琴が切り出した。
「ところで、玲音とJが結婚したって龍介から聞いたんだけど、本当?」
ブッ
と、玲音と純が吹き出しかけた。
駿は「龍介、何バカな事言ってんだ?」と呆れ顔で言ったが、
龍介は「結婚を前提に同棲したんですよね?」と真顔で聞いてきた。
真琴は興味津々な顔で
「駿と龍介の言ってる事が全然違くて、よくわかんないんだけど、2人って付き合ってるの?いったい、いつからそんな関係になった?俺がアメリカに行ってからまだ3ヶ月くらいしかたってないんだけど?浦島の気分だよwww」と言った。
翔は笑うのを必死に堪えてヒクヒクしてるし、陸樹は遠い目をしてる…
純が、な、何て答えたらいいんだ?
と真っ赤になってアワアワしていると、
玲音が同じく真っ赤な顔をしながらも、静かに口を開いた。
「付き合ってるのは、本当だよ。真琴がアメリカへ行ってすぐくらいから。最初は、あんまり自覚無かったけど。ちゃんと自覚するようになったのは、最近の話。
でも、一緒に住む事にしたのは龍介が言うような同棲の意味じゃなくて、共同生活に近い。」
真剣に答えた玲音に、真琴は満足そうに笑って、
「そっかー。2人は全然違うようで、どっか似たとこあるし、お似合いだと思うよ。幸せにね。」
と言った。
駿は、え?え?と当惑してキョロキョロし、
龍介は、ほわっとした顔でうんうんと頷いていた。
翔は意気消沈している陸樹の背中をポンポンと叩いて慰めていた。
純は、赤くなった玲音の横顔を見ながら、
やっぱり玲音は玲音だな、と妙に感動していた。
「じゃあ、2人の新しい門出に、もう一回乾杯しようぜ!!」と真琴が言ってくれて、みんなで乾杯した。
まだあまり納得していない駿は、
「え?Jって女の子だったの?どういう事?」と不思議がっていたが、真琴が相手をしてくれた。
陸樹は恨めしげな顔で玲音に
「とにかく、Jを困らせたり、悲しませるような事すんなよ!何かあったら殴り込みに行くからな!」
と絡んできた。
玲音は、わかってるよ、と応じたが、
純に、何でお前にそんな事言われなきゃいけないんだ?!と怒られて、しょげてしまった。
酔った翔が自分の奥さんのノロケ話を始めて、さっきまで上機嫌だった龍介が一気に不機嫌になって、みんなでなだめたりと、
いつも通りの7人の楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。
真琴は駿の家に泊まり、龍介は翔の家に泊まる事になっていた。翔の奥さんは実家帰省中なのだ。
終電を逃した陸樹が純のマンションに泊まると駄々をこねたが、純が全力で拒否したので、結局、龍介と一緒に翔の家に泊めてもらう事になった。
みんなと別れた帰り道、玲音が純に言った。
「駿と真琴にちゃんと言えて良かったよ。龍介の変な誤解も解けたはずだし」
「わかってもらえて良かったね」
「駿はわかってくれたか自信ないけどね」
これで仲間全員に2人は付き合ってると宣言した形になって、ちょっと気恥ずかしい気持ちだったが、なんだか嬉しい気持ちもあった。
純は玲音が誤魔化さずに真琴に言ってくれた事に、いつもながらに深い信頼と愛情を感じた。
「玲音はいつも真っ直ぐだよな。そういうところが好きだよ。」
玲音が照れながら嬉しそうに笑った顔を見て、
お前はやっぱり太陽だな、と思う。
一緒に並んで歩きながら同じ家に帰る喜びを噛み締めた。
END