まぁ今回はその序章みたいなものですが・・・
とまぁ、これからいろんな過去が明らかになります。それでは、どうぞ!!
「産まれました・・・男の子です!」
「おお、そうか!!」
富豪の父親の元に俺は生まれた。よくは覚えていない。ただ、今思うことはこの時にしか俺に逃げ道があったかもしれないという思いだけだった。最も、それもただの希望論に過ぎないのだが・・・
「良いか?ここは」
物心ついたときから、俺は勉強の日々だった。最初は文字を覚える為に、14時間もの語学学習・・・これが3歳の時から始まり、それが2ヶ月・・・休み無く行われた。しかも午前が日本語、午後が英語という形で・・・しかも・・・
「また、間違えたのか!!」
「ご・・・ゴメンナサイ・・・」
「全く!何故これくらい出来ないんだ!!・・・教育が足りないようだなぁ!!」
「ヤ・・・やめ」
「うるさい!!」
父は俺が間違えを起こすと腕についている腕輪から死なない程度の電流が流れさせ、強制的に覚えさせた。
「グァアアアアアアアアアアァアアアアアッッッッ!やめぇて!!お願い、お願いします!!」
3歳・・・一般的にあらゆる感覚が鋭くなっている年頃であったためこの頃の俺にとっては猛烈な痛みであった。
苦しかった。痛かった。今思い出すほど吐き気がしてくる。だが、俺はこの頃まだ無知であった。学力の面では無い。ただ、世間と言うものを全く知らずにいたのだ。
「たくっ!お前を生むのにどれほど金がかかっているのかしらんくせに!!」
この言葉だ。父が俺に罰を与えているときによく吐いていた言葉・・・これが何の意味を持っているか知らずにいた。
でも、それが分からなくたって関係無い。当時3歳の体で、抵抗できるほど強くは無く心も弱かった。
俺は耐えるしか無かった。この先の見えない地獄を何度も・・・
皮肉にも俺は1ヶ月で語学を全て身につけた。英語だけでは無い、アラビア語、イスラエル語様々な言語を学び俺は様々な言語が話せるようになった。
もちろん、地獄は終わらない。
語学が終わったら次は数学、科学関連のことであった。これも語学を勉強した時と同じように失敗すれば電気の罰だった。この痛みは慣れることが出来ないくらいの痛みだった。間違えれば、死にそうなほど痛みが襲ってくる。だから俺はひたすら勉強した。あんな痛みは二度とごめんだった。だから頑張った。
できる限りこの地獄を速く終わらせたかったから。
そして、2年が経った。流石に理系科目は時間がかかるもんだ。そこに、抜き打ちで語学の復習もするもんだから少々時間がかかった。それでも、努力した。理系の勉強が終われば解放されるとも思っていた・・・だが、そんなことは無かった。
その次が、体作り。今度は勉強7時間、トレーニング7時間だった。トレーニング、ランニングやダンベル、格闘術などをしていた。休みも無く、ただひたすらおのれの体を酷使し続けるのみだった。勉強なんて今度は今までやった復習と地理、経済、法律だった。それを毎日続けた。
いつも、いつも・・・俺に一時の休みなんてものは無かった。
でも、そんな俺にもほんの一瞬だけ安らぎがあった。それが・・・
「お休みなさいませ、葵様」
就寝前、いつもの様に寝る準備をしてくれるメイド。彼女は俺が物心つく前からお世話をしていたらしい。
「今日も・・・頑張りましたね」
寝るときにいつも彼女は頭を撫でてくれる。これが、唯一許された俺の癒やしであった。地獄の鍛錬の日々、この地獄が始まった時からこの暖かさが俺を生かしたのだろう。
「ごめんなさい・・・何も出来なくて」
それが、彼女がよく言っていたことであった。当時の俺は何のことなのか分からなかった。それほど俺は必死で、幼かったのだ。
今思うなら・・・俺はここで言うべきだったかもしれない。そうすれば、解放されるわけでも無いがそれでもあの地獄を経験しなかったもしれない。分かっている・・・過去は変えられない。でも今でも思い続けるのだ・・・
あの言葉を言っていれば、アレも無かったのかもしれない・・・
「逃げたい」と・・・・・
はい、多分ですがそろそろクロスオーバー要素が出てくると思います。正直設定で候補があるのですがどれにするか迷っている。←はよ、決めろ
せっかくですのでどれが正解なのか予想してみて下さい。それでは!!