俺たちは、走っている
どうしてこんなことになったのか?
それは、俺にもわからない
ただ、友人の誘いに乗り最近”出る”と噂の廃病院へとやってきた
そこを…
「クソッタレぇ!!」
真後ろには、廊下の幅と高さがギリギリの巨体を持つ怪物
それは、朽ちた床を駆け、病院全体を揺らすような足音を鳴らしている
『オッ、オダダイ、ジニニニィ?』
「お前が、興味本位で廃病院行こうなんて言わなければこんなことになることはなかったんだからな!?」
「なによ!!私が誘ったとき二つ返事で承諾したくせに!!」
「死んだら、お前の枕元に出てやるからな!?」
「無理ね、なぜならアンタが死んだらここで私も殺されるだろうからね!!」
「クソがぁああぁああぁぁぁあぁ!!」
どうにかして、こいつだけでも生き残る方法は…
そこで階段を見つけた…
よし…
「なっ…!!」
「お前は逃げろ、逃げて助けを呼んできてくれ」
俺は目の前にいる友人、葵依を突き飛ばす
葵依は階段を転げ落ちていく
天井に向かって、
そこを起点に、天井は一瞬でひび割れていき崩れ落ちて階段を塞ぐ
「さてと…」
こちらを覗き込むように見てくる怪物に視線を向ける
足元に散らばっていたラックの中身を怪物へとぶつける
「こっち来いよ、化け物!!」
『オッ、オクス、オクスリィ!!』
これまで、追いかけていた獲物の片方を見失ったからなのか、『グルルルル』と唸っている
「鬼ごっこしようか、お前鬼な」
俺は再び広い病院内を駆け回る
◇
◆
◇
どれくらい走り回っただろうか…
10分はもう走りっぱなしだ
「ハァ…ハァ…」
窓から外の様子を伺う
そこには、スマホを片手にライトを頼りに伸び切った草をかき分けて敷地の外へと出ていこうとする葵依の姿が見えた
よく逃げ切ってくれた…
よしこれなら目撃者はいなくなる…
これなら遠慮せずに暴れまわれる…!!
「―――
その言葉とともに、
液体を血管に通す感覚
血液を押しのけ、突き抜ける感覚
それと同時に、一対の剣が映し出され顕現する
その剣の銘は干将・莫耶―――
『捜神記』など中国の伝承に登場する二振りの剣。名前は作成者である刀鍛冶の夫婦に由来する。
黒い陽剣「干将」と白い陰剣「莫耶」で構成されており、お互いが引き合う性質を持つ。
その両方に亀甲状にラインが入った剣
これは投影の際に負担が少なく消費呪力を押さえられる…
また、魔除けの文句が刻まれており、原典の干将・莫耶は破魔の剣としての側面を持つ
それによって、呪霊にとっては手痛い弱点となる
相手に視線を向ける
『オッ?オグッ!!オオ、オグズリリリリリッ』
剣を出したせいか、こちらをようやく獲物ではなく、やっと敵として認識してくれたようだ
「来いよ、斬り刻んでやるよ」
その言葉に腹をたてたのか青筋を立て、迫ってくる呪霊
それに対して俺は…
飛び上がる
天井ギリギリまで躰を浮かせ、呪霊に刃を突き立てる
「ふッ…ぜやァッ!!」
ギャリギャリと、回転して長い躰に赤い線を描きながら切り込みを入れる
『オ、オオ?』
俺は手元の剣を水色の光の粒子に変え、消し去る
ブシャアッ!!
俺の後ろで盛大な音をたて、爆散する肉体
血液が飛び散り、所々に黒いシミがある白い壁に、新たに赤いシミを作る
「さて、葵依の事追いかけるか…」
ゾクッ
唐突に、背筋が凍る
冷や汗が、身体を撫でる
後ろにナニカがいる…
恐る恐る振り返ると
『アハッ!!』
「嘘だろ…」
呪胎を宿してたのかよ…
しかも、とんでもないやつ…
そこにいたのは人型のナース服を纏う、人形のような姿だった
『アヒッ!!』
◇
◆
◇
それは、正に圧倒的という言葉が似つかわしいものだった
「
再び剣を呼び出すものの…
『アギャギャギャ!!』
細い足からは考えられないような威力の蹴りが放たれ、剣を盾にして防ごうとするものの、双剣は簡単に砕け散る
すでに27振りの剣が壊されている
呪力消費が押さえられているとは言え、ここまでやられるときつい
なんとか耐えられてはいるが結局、このままじゃジリ貧だ
呪霊は、こちらに向かって、一気に駆け出す
そのまま、槍のように伸びた蹴りは、俺の腹に突き刺さる
「ぐッ…」
『アヒャヒャヒャッ!!』
ニンマリと、笑みを浮かべている
ヤツを倒せるのは…
「――
一対の剣を映し出す…
左右同時に鉄塊を打ち砕くほどに呪力を込め投擲する
「―――
弾けた一対目を目視で確認した後に先に凍結解除で二対目を瞬時に投影
「――――
戻ってきた一対目の陽剣「干将」を呪霊の背後から…
そして、二対目の陰剣「莫耶」を呪霊の正面から挟み込むように斬り込む
しかしそれは、呪霊には届かない
「―――――
先程と同様に、戻ってくる一対目の「莫耶」と握られた二対目の「干将」で再び挟み込む
『アギ…!!』
連撃に怯む呪霊
このまま、押し斬るッ!!
「――――――
最後に三対目を映し出す
三対目は刃が伸び、刃は尖り
それは海の荒波のようであり、鋼鉄の結晶のようでもある
呪霊の鮮血が俺の視界を埋め尽くす
「やったか…?」
しかし、その攻撃を受けてもなお動く呪霊
鋭い蹴りは再び俺の腹を穿つ
「これ喰らっても生きてんのかよ…」
打つ手なしか…
あぁ、くそみてぇな最期だな…
思い出すのは逃した葵依のこと
アイツは俺が死んだら自分のせいだって攻めるんだろうな…
だったら…
そんな事あったらいけない
俺はまだ、こんなところで終わるわけにはいかないんだッ!!
「うおぉぉおおぉぉぉおおぉぉおぉぉおおぉッ!!」
喉を突き抜ける咆哮
いくら
いくら
決して
バァアァアァアアァアァァンッ!!
突如、横の壁が弾け飛ぶ
それに、呪霊も俺も驚きのあまり動きを止める
「あれ、キミ、見ない顔だね」
それが、俺の運命が動き出したときだった
◇
◆
◇
「あ、アンタは…」
「五条悟、呪術高専で教師をやってる」
「は、はぁ…」
俺の目の前にいる、白髪の何処かいけ好かない男
少年少女が3人
いや、一匹パンダが混ざってる…
それはさておき、この五条という男が、教師ならば、彼らは生徒だろう
「それにしても、これをキミが…」
「おいッ!!後ろッ!!」
男の後ろには、先程の人型の呪霊
伸ばされる手刀
しかし、それは男に届く前にナニカに阻まれるように停止する
『グギ…!!』
「いま、ボクはこの子と話してるんだ…」
ガシッと、逃すまいと五条は呪霊の腕を掴む
「邪魔するなよ」
ゾクッ!!
先ほど感じたプレッシャーとは比べ物にならない圧力
五条は呪霊の腹に3発拳を打ち込む
先程の俺との戦闘で、疲弊していた呪霊には、その一撃一撃はより重く突き刺さる
す、すげぇ、蹂躙とは正にこのこと
「すごいな、まだ倒れないか」
呪霊もしぶとく、耐え続けている
「それじゃ、少し事前授業ってことで…」
五条は人差し指を突き立てる
その指先には赫い星
「術式反転…『赫』」
その瞬間、一撃で吹き飛んだ
廃病院も半壊し、瓦礫は崩れ落ちていく
「ハハ…」
こうなったら笑うしかねぇ
完全に気配が消えたのを察してか、五条と呼ばれた男はこっちへと近づいてくる
「さて、邪魔者は消えたことだしお話しよう…といいたいところだけど、少し時間もないことだしね、一緒に来てもらおうか」
「何処に…?」
「そりゃあもちろん、呪術の学び舎『呪術高専』にね」
UBW見たら、書きたくなった
ヒロインアンケート(この結果が反映されるとは言っていない‼)
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クールビューティ!!禪院 真希!!
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ヒロインぽくない!!釘崎 野薔薇‼
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ザ・オトナな女性!!家入 硝子!!
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馴染みやすい!!新田 明!!
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ドリーム魔法少女!!西宮 桃!!
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クールスナイパー!!禪院真依!!
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筆者の最推し!!三輪 霞!!
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可愛い先生!!庵 歌姫!!
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ブラックホール!!九十九 由基!!
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呪詛師だけどなんとかします!!ミミナナ
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うるせぇ!!全員オトせ!!