俺は、補助監督の新田明さんが運転する車に揺られている
外の光景は桜はもう完全に散ってしまっていて緑の葉が広がっている
見事な葉桜だ
「いや〜、さっきの電話は凄かったっすね。浮気現場みられたときの修羅場みたいで」
「止めてください…」
急遽、俺は愛知の高校から呪術高専東京校へと転校することになった
そのことについて準備が忙しかったりしたため、まともに葵依に連絡を入れていなかった
そして、今日のホームルームで俺の転校を知った葵依は移動中の俺に授業を抜け出してまで電話を掛けてきたのだ
途中で葵依が先生に連行されていったため事なきを得たがこれでもかってくらいに怒ってた
長期休暇の時はちょっとだけ帰省もできるって言ってたしその時に謝ろう
「あと、もうちょっとで付くんで降りる準備してくださいっす」
「わかりました」
多くの荷物を先に寮に送ってあるから手持ちの荷物は少ないがスムーズに乗り降りできたら新田さんへにも迷惑はかからないだろう…多分
いよいよだ…
呪術は…これまで使い方がよくわからなくてなんとなくで使っていたところがあった
でもここで学べば、もっと多くの人が救える
そのためにも、頑張らないと…
キキッ…っと、少しの揺れとともに車が停まる
「付いたっすよ」
「ここが…」
『東京都立呪術高等専門学校』と大きな看板がかけられた、大きな和風建築の門
一歩内側に足を踏み入れれば、そこは大きな寺の集まりというのが第一の感想だ
「お、キタキタ。こっちこっち〜」
白髪で、目元に包帯を巻かれ全貌が確認できない怪しい男
五条 悟が少し歩くと待ち構えていた
「おはようございます、先生」
「うん、元気があっていいね!!それじゃあ、早速案内を…と言いたいところなんだけど、先に寮に荷物置いてきちゃいなよ」
「わかりました」
「あぁ、あと制服も寮にかけてあるから。似合うようにカスタムしちゃったけどよかったよね?」
「あ、はい。平気です」
そこで一度五条とも、新田さんとも分かれ、寮の自室へと向かう
扉を開けると、ダンボールが積まれている
試しに一つ開けてみると、俺の荷物であることが人目でわかる
俺は、掛けてある白い制服に袖を通す
うん、しっくりくる…
「それじゃ、行こっか」
五条は前を向くとツカツカと歩いていってしまう
俺も見失わないように少しスピードを早める
五条と談笑しながら校舎内を巡ったが、どこも普通の学校には無いような設備ばっかりで驚きの連続だった
流石は、呪術師を育てる専門の学校なだけはあるな
「それで、ここが最後」
そう言われてたどり着いたのは一つの教室
「ここが君の教室、他の奴らに説明しちゃうから、ちょっと待ってて」
「はぁ…」
「そんな辛気臭い顔してたら友達できないよ?今年は3人
3人で『も』を使うのは本来だったらおかしいかもしれない
しかし、呪術師を志す人間はさして多くない
そのため、『も』という表現は間違いでは無いんだろうけど…
ガラガラと五条は扉を開き中へと入っていく
「早速だけど、転校生を紹介しやすッ!!ほらほら、テンション上げて!!」
「「「………」」」
「いや、上げてよ…」
中にいる3人は沈黙を貫き通す
てか、これだけ聞こえるなら俺と五条先生の会話も聞かれてるんじゃないか…?
「みんな恥ずかしがっちゃって〜、仕方ないなぁ…まぁいいや、入っておいで」
その声に応じるように、俺は扉を開ける
そこには先日見た2人少年少女…
そして1匹のパンダ
「えっと…」
み、みんなの視線が痛い
色々考えていたのに全て飛んでしまった…
「
「まぁ、結斗はちょっとした
「「「………」」」
全員その言葉にも反応を示さない
「そっちの3人は反抗期真っ盛りだからボクの方からちゃちゃっと紹介しちゃうね」
「はぁ…」
この3人がこんなに態度悪いのって、五条のこの適当具合のせいなんじゃないか?
みんなのストレスになってそうだなって思いながら3人のほうに視線を向ける
「それじゃ、右から…このクラスの紅一点にして、呪霊を祓える特殊な道具…『呪具』の使い手の禪院 真希ッ!!」
五条が指したのは深い緑色の髪を一つに纏め、メガネを掛けている少女
彼女はこちらを一瞬見るがすぐに視線をそらされてしまう
「次に…」
彼が次に指したのは尖った白髪にネックウォーマーか、制服のカスタムで襟を伸ばしているのかは定かではないが、口の周りを隠された少年
「呪言師の狗巻 棘くんですッ!!語彙はおにぎりの具しか無いから頑張ってね!!」
「…ツナマヨ」
ツナマヨ…
…え? マジで語彙がおにぎりの具だけ?
それって普通に会話の難易度高くないか?
「そして…」
目を向けた方向には…
「パンダだよ」
「パンダだ、よろしく」
「喋った…!?」
そこにいるのは動物園のアイドルもとい中国からやってきた珍獣、パンダだった
しかも、おしゃべり機能付き
「はい、じゃあ一通り紹介も終わったことだし」
一番欲しい説明が無いってどういうことだ…?
俺は、この後もパンダがナニモノなのかという疑問をのこしてもやもやしたまま過ごすのか?
「それじゃあ、授業を始めようかッ!!」
うん、間違いなく五条は俺にとってもストレス源になるだろうな
◇
◆
◇
その日の午後、俺はとある場所へと来ていた
そこはどこにでもある中学校
しかし、最近生徒が何人か失踪してるとの噂が立っている
そういうこともあり、高専に依頼が来たわけだ
「で、なんで私なんだよ」
と、横にいる禪院は教室にいたときよりもどこか不機嫌気味だ
「いやー、結絃の初任務だからね、サポートしてもらいたくて」
「そういうのはパンダのほうが向いてるだろ…」
「なんとなくわかる、アイツ人当たり良さそうだもんね」
「お前はお前でナメてるだろ」
「ソンナコトナイヨ」
俺は目をそらしながら、校舎の方を見る
「はい、オシャベリタイムはおしまいッ!!お仕事の時間だよ!!」
五条は、校門から出ると2本指を立ててなにかを唱える
「闇より出でて闇より黒く…その穢れを禊ぎ祓え…」
その言葉が終わると、空は夜になったように黒くなっていく
それは、こぼれた液体のように垂れ下がっていく
カーテンのように垂れ下がっていくそれは、五条の姿を覆い隠していく
「じゃあ、精々、
「ッ…」
五条は言った
『死ぬな』と
普段と変わらない飄々とした声
しかし、その一言は普段と比べあまりにも重いものだった
「さてと、行くか…」
禪院は自前の薙刀を構えると一言言う
なるほど、呪具は薙刀か…
構造を解析する
脳内に流れ込んでくる情報はその薙刀の設計図
刃の部分は確かに呪具だが、柄の部分はただの木であり、呪具ではなく純粋な武器なのが分かる
よし、覚えた…
俺の
そして、設計図はいつでも引き出せることができ、呪力を込め映し出す
これが、俺の躰に刻まれた生得術式
「お前、経験者なんだろ?じゃあ、教える必要もないだろ」
「あぁ、そうだが…っと…おでましか…」
そこには、狗の顔を持つ人型の呪霊
数は、7つ
一体一体が鈍器を手にしており、アレで殴られたらひとたまりもないだろう
わかりやすい例で言えば、ファンタジー系の漫画に出てくるコボルトのような生き物だ
「ちょうどいい、お前早速やってみろ」
「えぇ…」
禪院は顎で、呪霊の方をくいっと指す
一緒にやらないのか…?
「腕試しだよ、あの程度ならできんだろ?」
「まぁ…」
『グルルルルルルル…』
獣は唸り、こちらを望む
「―――
全身を突き抜ける成功の感覚
俺の左手には、黒い陽剣『干将』、そして右手には、白い陰剣『莫邪』
脚力を呪力で強化し、呪霊の一体に突っ込む
振り回される鈍器を左手に握られた剣で弾き、構えていた『莫邪』で斬り上げる
そうすると、呪霊の上半身が簡単に消し飛ぶ
『バウッ!?バウッ!?』
次の対象に狙いを定め、群れの中へと入り込んでいく
あっという間に4体が斬り捨てられなにも残らず跡形もなく消え去っている
しかし、獣人たちの勢いは止まない
いつのまに、禪院も戦いに混ざり目にも留まらぬ速さで薙刀を振るう
「くっそ、数が多いな…」
「あぁ、まったくもって厄介だ」
それもそのはず、校舎内から次々と湧いて出てくる獣人達
おそらく、中を叩かねば永遠に湧いて出てくるだろう
「禪院、道をひらく…少し耐えろ」
「任せろっ!!」
俺は、瞳を閉じ精神を集中させる
「――
脳内で、作られる設計図
それは、俗に言う片手直剣のような剣
長すぎず短すぎずのリーチを持つその剣はシャルルマーニュ伝説の英雄の一人のモノ
シャルルマーニュがローランへと贈った聖剣
その銘は『
有に20を超える数が投影される
「―――憑依経験、共感終了」
躰と剣の繋がりを保ち、目の前の群衆に視線を向ける
「――――
俺の頭上にとどまる剣
それは、主の指示を待ち、構えられた砲弾のようで
「退け」
「ッ…」
この小さい一言に反応した禪院は呪力強化なしでひとっ飛び
俺の後ろへと下がる
「―――――
放たれる剣
それは、弾丸のように疾く…
否、弾丸よりも疾く空を斬る
所有者からの呪力供給が無くなろうとも決して落ちることのない剣
それは、目の前の獣人共を消し飛ばすには少し過剰すぎるほど
「よし、一気に入り込むぞっ!!」
「おう!!」
昇降口から、校舎へと入り込む
警戒のため、『干将・莫耶』を一応握っておく
「妙に少ないな」
「そうだな…」
先程、出てきた分で全部だったのだろうか
だとしても、生徒の救助または回収を行わなければならない
「なぁ、禪院」
「名字で呼ぶな」
「じゃあ、真希で」
「で?なんだよ」
「屋上付近に大きな反応があるんだが、どうだ?」
「………」
真希は顎に手を当てて考え込むように黙っている
「そうだな、二手に分かれるぞ、私はもう少し校舎内を探す」
「わかった」
俺は、急いで4階まで駆け上がった
◇
◆
◇
階段の上にある梯子に手を掛ける
アニメでは屋上に上がれるところが多いが、現実ではそんなことない
だいたい、こうやって普通では手の届かないところにはしごが設置してあるか、屋上への階段がフェンスで遮られて行けなくなっているとかだろう
それは置いといて、俺は屋上へとたどり着く
え?ドアはどうしたかって?
そんなもん呪力で強化した拳で突き破ってやったよ
そして、屋上へとたどり着いたが…
「………?」
そこにいたのは、和装の男と二人の少女
和装の男は、呪力量がずば抜けて高い
俺が目に行ったのは男の髪型
ハーフアップにお団子ヘア
「いや、バリバリのJKかよ」
いや、分かる…
確かに、呪術師っぽい見た目だけどさ…
この間、葵依も同じ髪型してたんだよ…
「おや、君が新しく呪術高専に入った生徒かい?」
「そうだけど、あんたら…誰?」
「夏油 傑と言ったら分かるかい?」
「………っ」
ピクっと躰が反応する
「知っているようだね」
うん、ごめん…
全然知らないんだが
だって、正式に呪術界入りしたの今日だぞ?
「さて、私はまだやるべきことがある…ミミコ、ナナコ。頼んでいいかな?」
まさか、真希の方に…
だが、夏油にミミコ、ナナコと呼ばれた少女たちもおそらく術師
この二人も油断ならない
真希が巧いこと逃げて五条先生を呼べばなんとか…
この男もどうにかできるだろう
だから俺は…
「全力で、お前ら二人を抑え込む…」
「
俺は、剣を映し出し二人へと向かって駆け抜けた
ヒロインアンケート(この結果が反映されるとは言っていない‼)
-
クールビューティ!!禪院 真希!!
-
ヒロインぽくない!!釘崎 野薔薇‼
-
ザ・オトナな女性!!家入 硝子!!
-
馴染みやすい!!新田 明!!
-
ドリーム魔法少女!!西宮 桃!!
-
クールスナイパー!!禪院真依!!
-
筆者の最推し!!三輪 霞!!
-
可愛い先生!!庵 歌姫!!
-
ブラックホール!!九十九 由基!!
-
呪詛師だけどなんとかします!!ミミナナ
-
うるせぇ!!全員オトせ!!