セイギノミカタ   作:らて丸

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Episode.3:乙骨(ヒダネ)

「転校生?」

 

「そ、新しく来るらしいよ」

 

「ふーん、どんな?」

 

俺は、珈琲を淹れながら話を聞く

 

俺が、呪術高専に来てからまだ2週間ほどだが、みんなの分まで珈琲を入れるのが俺の日課になりつつあった

 

「なんでもロッカーに詰めたらしい」

 

「朝からそんな重い話すんなよ… ほい、真希はブラックで、パンダはミルクと砂糖多め、棘はミルクだけ」

 

「だいぶ手慣れてきたな」

 

「お前らが、毎日飲むからだろうが」

 

まったく、誰のせいでこうなったんだか…

 

朝のルーティーンを終えた俺たちは、制服へと着替え、寮を出て教室へと向かう

 

ちなみに、俺たちの席順は右からパンダ→真希→俺(ユイト)→棘の順番になってる

 

今では、すっかり馴染んでいる…と思う

 

「転校生を紹介しやす!!テンション上げてみんなッ!!」

 

「「「「………」」」」

 

この言葉に俺たちは誰一人として反応しない

 

「…上げてよ」

 

「随分尖った奴らしいじゃん、そんなやつのために空気作りなんてゴメンだね」

 

「しゃけ」

 

「………」

 

「え〜」

 

五条は、子供のように頬を膨らませている

 

「ユイトは?同じ転校生でしょ〜?」

 

「いや、たしかに助けにはなりたいとは思うけど、あまり乗り気にはなれないかな〜」

 

「ま、いっか。入っておいで〜」

 

そうすると、数箔置いて扉が開かれる

 

その瞬間ゾゾゾゾゾゾ…と全身が総毛立つ

 

入ってきた少年の内側から感じるどす黒い気配

 

『あ"?』

 

真希は大刀を取り出し、パンダは拳を痛めないためのサック、そして棘はネックウォーマーに手をかける

 

全員、臨戦態勢

 

かくいう、俺も両手に『干将・莫耶』を構え、後ろには5本ほどの不毀の極聖(デュランダル)を待機させている

 

真希の薙刀が少年の顔をかすめ、黒板へと突き刺さる

 

「これ、なんかの試験か?」

 

そこに居たのは、これまでにない巨大な呪いの気配

 

「おい、お前呪われてるぞ」

 

「ココは呪われてるやつが来るんじゃなくて、呪いを払うやつが来るところだ」

 

五条は、俺達の動きに対してハァ…とため息を付きこっちを見る

 

「血気盛んなのはいいけどさ、離れたほうがいいと思うよ?」

 

「「「「?」」」」

 

そのときだった、黒板からズズズ…と巨大な腕が生える

 

さっきの気配の正体はコレか!?

 

『憂"太"を"…い"じめ"る”な”ァ”ァア”アァァアア”ァァ”!!』

 

俺たちは、次の瞬間身体に強い衝撃を覚え、そのまま吹き飛ばされた

 

 

 

◇

◆

◇

 

 

 

「と、いうわけで大好きな里香ちゃんに呪われた乙骨憂太くんでーす!!」

 

「そういうの早く言えよ、クソ五条」

 

「ユイト、真希に影響されて口悪くなった?」

 

知るかボケ

 

俺が転校してきたときと似たような説明がされ、乙骨はパンダの紹介のときに顔をしかめた

 

うん、一番欲しい説明だもんな

 

「じゃあ、2対2対1になって、任務に行こうか」

 

1になった人可哀想〜

 

俺は棘あたりと組もうk…「あ、ちなみにパンダと棘に依頼任務来てるからそれ行ってきてね」

 

「ん?」

 

じゃ、じゃあ乙骨と組むか…?

 

「真希、憂太のコトよろしくね」

 

一人での任務が確定してしまった…

 

「ごめんね、ユイトにしか頼めない任務らしくてね」

 

「それはどんな任務なんですか…?」

 

「大きめの呪霊が現れたらしくてね、ユイトに頼みたいのは森の中の呪霊の殲滅だ」

 

なるほど、俺の術式は1対多のときに光る術式

 

「わかりました、やるだけやってきます」

 

「あと、そこの近くで呪詛師による一般市民の鏖殺があったって『窓』からの報告があった、気をつけて」

 

「まぁ、ぼちぼちがんばります」

 

 

 

◇

◆

◇

 

 

 

「ここが、例の呪霊のいる場所ッス」

 

「今度は、樹海かぁ…」

 

「最近、ユイトくん頑張ってますもんね、帰ってこれたらアイスかなんか奢るっス」

 

「たい焼きがいいです、『銀のあん』の美味しいやつ」

 

「いきなり具体的になったスね」

 

だってアレ美味しいじゃん

 

「じゃあ、やるか…」

 

「いってらっしゃ~い」

 

そういいながら、新田さんは手を振りながら帳の闇へと消えていく

 

樹海は同じような風景が続いており方向感覚を失いそうになる

 

「広ぉ…」

 

とりあえず、呪霊を倒すまでは帰れない

 

剣を構え、歩き出したが…

 

呪霊がいない

 

あまりにも少なすぎる

 

何体かは出てきたのだがどれも呪力の弱い3級程度の呪霊だ

 

「呪詛師がもう殺ったのか…?」

 

だが、呪詛師がそんな意味のないことをするだろうか

 

呪霊を集めるとかするのならともかく

 

ピクっと呪力感知に引っかかる反応が一つ

 

呪力量からしてこの生得領域の主で間違えなさそうだ

 

木々を掻き分けると廃村が広がっていた

 

「こんなところに村があったなんてな」

 

少し見回ってみると呪力感知に引っかかった対象を見つける

 

振り乱した髪に大きな牙を2本生やし、腕はぼつぼつと膿疱が無数に現れているような見た目

 

「何だコイツ…」

 

相手は、こちらを視認すると同時に、ズゾゾゾゾゾと領域が広がっていく

 

「領域展開か!?」

 

周りには墓石が散りばめられており、そのモチーフは墓地なことが分かる

 

ガコンッ!!となにかに閉じ込められる

 

このサイズ…この質感…

 

「棺桶か」

 

『墓[墓]…』

 

ドシンッ!!となにかに押しつぶされ恐らく地中に埋められている

 

「土葬と言ったところか…」

 

『参[参]…弐[弐]…』

 

3カウントが終わる前に投影された刀で墓石を突き破り地上へと飛び出る

 

『煉獄』…神殺しの力を備えた長い漆黒の刀身を持つ刀

 

今回、ぶっつけ本番だったが投影に成功してよかった

 

見た目からして恐らくこれは土地神レベルの『疱瘡神』だろう

 

恐らく3カウントが終了した瞬間、天然痘を患い即死するだろう

 

「厄介だな…」

 

再び、俺は棺桶に囚われる

 

『墓[墓]…』

 

煉獄を背負うように閉じ込められている

 

「投影、破棄(トレース、アウト)」

 

そして、先程の感覚が失われないうちにもう一振りの『煉獄』

 

「投影、開始(トレース、オン)」

 

『参[参]…』

 

「面倒な」

 

一突きで『疱瘡神』の頭を貫く

 

もう一撃を与えようとしたところ、三度目の拘束

 

『墓[墓]…』

 

「クソが…」

 

『参[参]…弐[弐]…』

 

無銘の大剣で岩を叩き割り地上へと這い出る

 

これ以上は、呪力が持たない

 

高専保有の呪具の設計図をインストールしたとはいえ、『神秘』が宿った武器をなんども投影するのは呪力への影響が大きい

 

次の攻撃で終わらせなければ…

 

三度(ミタビ)の絶剱の投影

 

居合のようにその長い刀身を構える

 

相手も、こちらに術式が効かないに気がついたのか、拳をこちらへと突き出す

 

居合の要領で抜刀

 

腕を裂き、背後に回って再びその漆黒の刃が構えられる

 

日も月をも超える光

 

この狭い領域の一切を虚空へと還すその一閃

 

まさに無窮の斬撃である

 

「……――――――絶剱・無窮一閃」

 

領域すらをも斬り裂き、呪霊の後ろにあった家屋も大地すらも叩き斬られている

 

呪霊は弱点から逸れたのかまだ息がある

 

俺から逃げようとしているのか、欠損した身体を使い這いずりながら前に進もうとするが躰をうまく使えずに進めていない

 

少しずつ再生をしようとしているものの、治りは悪そうだ

 

「まだ生きてるのか、流石は術式を持つ特急呪霊か…」

 

もっとも、その術式も領域展開の解除直後のため術式が焼き切れて使えなくなっているが

 

ピクピクっ…と未だ動く『疱瘡神』

 

しかし、何処からか短剣のような呪具が飛んできて『疱瘡神』を貫く

 

「なっ!?」

 

飛んできた方向を見ると、筋骨隆々の男

 

『疱瘡神』を貫いた短剣は網のような形になりそのまま男が手にぶら下げている檻へと吸い込まれていく

 

「あら?傑ちゃんからのお使いでココに来たけど…」

 

男はハートのニプレス身につけており上半身にはそれ以外は頭にヘアバンドをしてるくらいだ

 

春先とは言え、寒くないのか…?

 

「いい男ね♡ 傑ちゃんの次くらいに♡」

 

「なにもんだよ、お前…」




ラルゥの本編活躍って無いよね

結構いいキャラだと思うけど…

あとお気に入りが100超えました

やったぜ

ヒロインアンケート(この結果が反映されるとは言っていない‼)

  • クールビューティ!!禪院 真希!!
  • ヒロインぽくない!!釘崎 野薔薇‼
  • ザ・オトナな女性!!家入 硝子!!
  • 馴染みやすい!!新田 明!!
  • ドリーム魔法少女!!西宮 桃!!
  • クールスナイパー!!禪院真依!!
  • 筆者の最推し!!三輪 霞!!
  • 可愛い先生!!庵 歌姫!!
  • ブラックホール!!九十九 由基!!
  • 呪詛師だけどなんとかします!!ミミナナ
  • うるせぇ!!全員オトせ!!
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