「本当にいい男だわ、それにしてもシェロにそっくりね〜」
「あ?」
誰だそいつ、俺にそんな知り合いはいねぇぞ…?
とりあえずコイツを倒して口を割らせるしかないか
「お使いも済んだことだし、お暇させてもらおうかしら」
「逃さねぇよ!!」
「
3節の詠唱を省略している上、同時に36の投影したのだ
鼻からは鮮血が垂れ、呪力量の底も見えてきている
「無茶するオトコノコも嫌いじゃないけど…」
両手の『干将・莫耶』にも呪力を篭め、その刀身は荒波のように大きくなる
『干将・莫耶オーバーエッジ』…
篭められた呪力量がとある値を超えると、刃が肥大化し威力が通常時とは比べ物にならないくらいに威力も上がる
『干将・莫耶』の権能、陽剣と陰剣が互いに引き合う…破魔の剣…に続く3つ目の権能
「うおぉおぉおおおぉおぉ!!」
「ちょっと、遅いわ」
空気を揺るがす衝撃
なにか強い衝撃が走ったと思ったら、
そいつを起点に地面も砕け、その石礫は俺の身体を狙うように打ちつけられ切り傷が無数にできる
「アガっ…」
折れないはずの剣をへし折るその力はまさに圧倒的
俺はどうあがいてもヤツには勝てない
ビタビタビタと、口からも血が垂れ膝は折れてしまって立ち上がれない
『
「アナタの動きには迷いがあるわ、それが呪力を拡散させて安定してない」
「っ…」
そうだ…本来、
シャルルマーニュ十二勇士の最強であり筆頭の彼の剣をこうして使っているのだ
なぜ折れないはずの剣が折れる?
彼の姿を
呪力を
全身の呪力がその右手に集中する
血管を呪力を通す回路へと変換し、爪先から脳天までの毛細血管すらも回路へと変えろ
血流が速くなる、呪力をノせた血液が全身に駆け巡り肉体を強化
神経を逆撫で、脈拍は上がり、忘れていた全身の痛みが再び躰に重く伸し掛かる
「そんなの…カンケェねェよなァ!!」
目は血走り、視界は紅くなりつつある
その不快感すらも呪力へと変換し指先へと集結させる
英雄への
いつもの詠唱
しかし、その詠唱に篭められたモノはいつもの比ではない
数にモノを言わせる連撃ではなく、一点を突き詰めた究極の一撃
「―――
そして、編み出された剣
その銘は
シャルルマーニュ伝説に登場する英雄、ローラン
シャルルマーニュ十二勇士の最強であり筆頭である、ローランへ贈られた
シャルルマールが天使より授かった聖剣
蒼き刀身に白銀の刃、そして黄金の柄には聖遺物が埋め込まれ、煌めいている
彼が、見たこともない英雄の剣を扱えるのは、足りない部分を
英雄は、英霊へと昇華し、新たなる影の
心拍数も跳ね上がる、血涙が白い頬を紅く染め上げる
全身の呪力強化に
全身全霊の刺突
少年の呪力によって顕現した剣に、さらに呪力が篭められる
剣は金色に輝き、少年の呪力は赫黒く煌めく
「……―――――
その瞬間、幻想が爆ぜた
◇
◆
◇
あのあと結局、ヤツを倒す前に逃げられてしまった
まぁ、片腕を奪ったのだ、それでも儲けものだろう
最後の一撃で俺の右腕はイカれている
骨は砕けてるだろうし、剣の破片が突き刺さり裂傷になっている
帳は消え失せているものの、このまま寝っ転がっている場合でも無いだろう
重い躰を無理やり叩き起こし、あの男を追いかけようとする
『そうそう、私達のことは他の人には言っちゃだめよ?』
投げキッスをするような動きをしながらこちらを視た後、ヤツは立ち去った
逃げる算段は最初からあったんだろう
広い範囲に呪力感知を適用するが、まったく感知できない
それにしても、最後の呪力が黒く爆ぜた刺突
あのときから、自分の呪力の廻りがよくなっている気がする
なにかを掴んだような感覚
その時だった
「あ……?」
ぐにゃりと、視界が歪む
まだ、倒れるわけには行かないとボロボロの両手で身体を支えようとするもうまく力が入らず突っ伏してしまう
さらに睡魔から襲われ、朦朧とする意識を叩き起こしながら震える左手でスマホを取り出す
あぁ、くっそ…
体、動かねぇ…
せめて新田さんに連絡をしないと…
俺はスマホで新田さんに電話を掛けるだけ掛けてその場で眠りについた
◇
◆
◇
「ん…?」
目を覚ましたら見知らぬ天井で、腕からチューブが何本も伸び点滴と輸血が行われていたことが分かる
「よ、目、覚ましたか?」
「おぉ、真希」
真希も患者衣を身に着けており、この病院に入院していることが分かる
「こっぴどくやられたみたいだな」
「相手が『特定疾病呪霊』で、術式も持ってたから多分特級だった」
「まじか、よく生きてたな」
「なんとかな…」
とは言え、身体はあのオカマに殴られたせいでボロボロだし、呪力の方は『煉獄』とかいう神殺しの大太刀を3回も投影してるからカツカツ
そのせいで全身カッタルイし
「まぁ、これでお前も変に無理しなくなるだろ」
「そうだな、しばらく任務は無理だし。それに…」
「それに…?」
「体術とかもっと頑張っておきたいなって思ってな」
真希は一瞬、ぽかんとした顔をしたあとにクシャっと笑い
「そんときは私の出番だな!!」
「……そうだな」
俺は、果物ナイフでカゴに入ってた林檎を剥き、真希と分け合って食べた
まぁ、一個剥いたら真希に強奪されたんだけどな
「ジャイアニズムってよくないと思うんだよね」
「知るか、取られる方が悪い」
◇
◆
◇
「そんなのカンケェねェよなァ!!」
少年のその言葉にアタシは耳を疑った
彼の様子は、美々子や菜々子、そして彼を監視している
落ち着いていて、大切なものを守るだけでなく敵である呪詛師たちの命をも決して見捨てない
そんな彼がこんな顔をして、こんな荒々しい言葉を吐くなんて思えないから
ブツブツとなにかを唱えているようだ
彼の集中力は凄まじくこちらを深紅に染め上げた双眸で捉えている
「ゾクゾク来るわァ…♡」
「―――
その言葉とともに現れた剣は見た限りなにも変わりは無いが彼の気配から懇親の一振りということがわかる
彼の一太刀を、アタシの全身全霊で受けたくなった
その力の有用性を示せれば、傑ちゃんはますます彼を欲しがるだろう
かつての彼と同じ思想をもつこの少年を
落ち着いた様子を見せながら放たれる闘気と殺意
呪詛師に堕ちるとしては申し分ない
舌舐めずりをし彼の方を再び見r………あら?
気がついた頃には少年は目の前にいて、アタシの突き出した左手には赫黒く迸る呪力をまとった直剣が既に深々と突き刺さっている
「こ、黒閃…ッ!?」
少年は、アタシの戸惑うような声を聞くと、ニッっと広角を釣り上げこう呟いた
「……―――――
その瞬間、左手が…いや、正確には左腕を貫くこの剣が爆散する
呪力の詰まった呪具を爆弾として相手にぶつける技
これにより、呪具は本来の威力を大幅に超えた一撃を喰らわせる
しかし、単一とされる呪具もこの世界には多く存在する
つまり、『わずかしか持たない切り札の破壊』と同義であり、失われた呪具は基本的に修復はできない
そのため本来であればまず使われることのない技
だが、彼の場合その切り札の設計図を脳内に大量に貯蔵しているため、呪力さえあれば限りなく
黒閃をキメた今の彼ならもっともっと、強くなれる
「楽しみね♡」
反転術式によって欠損していた腕を治療したアタシの言葉は暗い闇の中へと消えた
おまたせしました
次には夏油一派御一行様が本格登場です
原作0巻が終了次第、主人公の設定を公開していきたいと思っていますので乞うご期待!!
ヒロインアンケート(この結果が反映されるとは言っていない‼)
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クールビューティ!!禪院 真希!!
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ヒロインぽくない!!釘崎 野薔薇‼
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ザ・オトナな女性!!家入 硝子!!
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馴染みやすい!!新田 明!!
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ドリーム魔法少女!!西宮 桃!!
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クールスナイパー!!禪院真依!!
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筆者の最推し!!三輪 霞!!
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可愛い先生!!庵 歌姫!!
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ブラックホール!!九十九 由基!!
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呪詛師だけどなんとかします!!ミミナナ
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うるせぇ!!全員オトせ!!