全知のシュラハトとかいうエグい魔族の兄のような立場に生まれてしまった 作:ポポビッチ磯野
短い
筆が乗った
飽きるまでやる
産業革命
「ーーーーあ、これってもしかして夢じゃないのか?」
さんさんと降り注ぐ日差しを受けながら、腕で影を作った
ジリジリと肌に光が染み込むような感覚と地面からの熱に顔を顰める
思わずそんなことを口に出してしまうのは、やはりあの時、俺はもう助からなくて、意識を失ったと思っているからだ。
あの寝落ちしたような、ふっと意識を持っていかれる感覚はそう何度も味わいたいとは思わない
この太陽から逃れるように木陰に移動し、暑さから喉が渇いたため近くの水の気配を辿れば
そこにはゆったりと流れる川があった、俺は慌てて躓きながらも顔を突っ込むと喉の乾きを癒すために夢中で飲んだ
「っは、うま…」
水面をみると顔に波打っている状態だったが、よく考えたら自分の顔を見た事なかったのを思い出した。
顔にふれてしまうの髪を耳にかけて、恐る恐る川に映る自分の姿みた。
うん、美青年だな。(脳死)
肩に着くかつかないくらいの長さの髪は美容室のあとかってくらいサラサラで細く。
少しだけツリ目ではあるが、試しに微笑んで見せればその近寄り難い雰囲気も和らいで一気に可愛らしく映る
しかし額から生えた角がこの姿が人間ではないことを示していた。
すこし触れてみれば手首くらいはあるしヒンヤリしている、視界の邪魔にはならないだろうけどうつ伏せで寝れないし、前転とか後転もできないなあ
ま!美しければオールオッケーやろ!自愛のカリスマ目指すか!
「おわっ!?」
「……」
そろそろ移動するかと立ち上がると、自分よりも身長が倍大きい角の生えた人がたっていた。
ローブを纏っていて、胸元の目のマークがめっちゃいいセンスしてた。というか、
(なんか見たことある、かも?)
思い出そうと悩ませていると、腹に衝撃を受けて尻もちをつく。なんとか手を着いたことで頭からいくことは免れた。
しかしその体勢が真実をさらけ出した。
(え?)
そこにあったはずの物がなくなり、まるで抉られたようにぽっかりと穴が空いていた。
「は、なんだよ、これ」
痛みはなくジリジリと血が流れる、それをやったであろう男はその目に何も感情を滲ませず俺を見ていた。
「実体はあるようだな、何故同じ魔力を有している?」
「ハァッ、何の話だよ……!」
「ーーーーーだが、ここに呼んだのは貴様だと思うが?」
さも自分は悪くないですみたいな顔しやがってふざけてんのかコイツ、顔がめっちゃ綺麗だからってお前コラァやんのかコラァ
やられとんのはお前じゃ!!!と心のノブが…!!!
「ああ、確かめる為とはいえ強く打ちすぎたようだな」
「は、はッ……」
こいつドジっ子かよ、いやドジで人殺すなよするなら肩燃やすだけにしてくれる??頼んますわ。
視界がぼやけもう目を開いてるのか閉じてるのかもわかりはしない
闇が迫っていた、けれど声だけが俺に届いた
「なあ、“あに”とはなんなんだ?」
「ーーーーお、」
お前、あの時の子どもかよ。
空に解けたモノを掴むことができないと知っているがそれを目で追いながら思う
「ーーー聞きそびれてしまったな」
“あに”とはなにか、そして“おとうと”とは何なのだろう。
また未来が揺らいだ場所を探そう、きっとそこに“あに”がいる
あの時に掴み損なってからたったの数年、次はどこに現れるのだろうか
今度は実体があるか確かめなくてもよさそうだ
昔は私と同じ角であったのに、今回は一角だったな
ただ魔力は同じだった、覚えておけばすぐだ
さぁ、はやく 聞かせてくれ
《今回兄とすら名乗れなかったモノ》
生まれてすぐ確かめられてお腹に穴あけられてしんだ。
こんなことってある?これが魔族のすることかよォ!!!(そうです)
今回は兄とも名乗れず、兄とも呼ばれず散っていた小さな魔族です
マジで当たり屋、かわいそぉ〜!(泣き泣き)
転生スパンは彼にとっては短く、仮眠するか〜って寝て起きてくらいの速さ
アレマジで一瞬過ぎて引くよね。
次回SAN値チェック
《おとうと、すら名乗らなかったシュラハトさん》
魔族の成長速度わからんちんだから捏造だけど、魔力多くて人間とか食べたり経験積んだらボワッと大きくなりそうなイメージです。
あとは本人の意思で姿くらい変えれそうじゃない?アッそですか
未来視が歪んでびっくりしちゃって爆速で飛んできて、こいつホンマにあの“あに”か?って思わず打っちゃった。てへ。
なんだか煮詰まってきてる、興味津々、だってあれは未来を揺らし、ニンゲンのような言動をするから。
次回は食事回
《あとがき》
今回も暇つぶしに見てくださると嬉しいです。