リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第9話

テロリスト達から建物内に退避する事となった零士達、零士と大雅、千束は物陰に隠れながらテロリスト達の様子を探り、たきなは通信機でミカに連絡を取っている。

ウォールナットは零士と大雅を見て言う。

 

『さっきは挨拶は出来なかったが、ようやく会えたなリリベル』

 

「へぇ、俺達の事を知ってるか」

 

「流石天才ハッカーって所か?」

 

『そうだ、ウォールナットだ』

 

簡単な挨拶をするウォールナット、それには零士と大雅は名乗られた以上、名をかたらない訳には行かない。

 

「俺は零士だ」

 

「大雅だ、以後お見知りおきを」

 

零士と大雅も簡単な挨拶だけを済まし、敵が来るのを見張る。

 

「さて…零士、弾は後どれくらい残ってる?」

 

「パイソンの弾はまだある、ショットガンの弾は25発。大雅は?」

 

「アサルトのマグが6個、S&Wはお前と同じ、撃ちまくれる」

 

「よーし…これなら行ける。…っと言いたいが、肝心のお一人様がね…」

 

零士と大雅は目線を千束の方に向けると、千束は腕を×の形をして、頭を横に振る。

完全に実弾禁止との合図、これには肩をくすねる零士と大雅。

 

それを見たウォールナットは問う。

 

『何故実弾の使用を拒む。その2人なら問題ないだろう』

 

「アサルトは分からなくもないんです! ただショットガンです!散弾だから当たったら止血が大変だもん!」

 

「当てはしないって、千束だって知っているだろう?こういう時の場合は」

 

「そうそう、ちょっとは信じてくれって」

 

千束はちょっと頬を膨らませながら顔をそらす。

やはり千束には拳銃程度の弾とライフルの弾なら許せるが、実弾で火力の大きいショットガンの方はどうしてもお許しは出ない様子。

 

非殺傷弾のショットガンを持ってくれば良かったと、この時思う零士。

 

「いつまでも喋るのはやめてください。すぐに安全な場所に移動しないと」

 

「分かったよ。俺が先頭に立つ、大雅、後方の方を」

 

「OK」

 

零士達はすぐに移動する事にし、その場を動いた瞬間、テロリスト達が姿を現し、それに気付いた大雅とたきなが振り向く。

 

テロリスト達がアサルトライフルを撃ち、大雅はそれに隠れたが、たきなはスーツケースを盾にして隠れる。

銃声を聞いた零士と千束は横から回り込み、零士はコルトパイソンを構えて撃ち、千束は棚をよじ登って飛び、零士と同じタイミングで撃つ。

 

それにテロリストの1人が倒れ、もう1人が慌てて仲間を連れ戻す。

 

ウォールナットは頭を抑えながら、自分のスーツケースを探す。

 

『ちょ!待て! 盾に使うのはなしだ!!』

 

「何だって?!」

 

その事に零士は問い直す。

 

『大事な物なんだ!!大切に扱えーーー!!!』

 

「ちょっとたきな!何かそれダメらしいよ!!」

 

ウォールナットの言葉に千束がたきなに警告し、たきなはマガジンチェンジを行いながら言う。

 

「無理言わないでください!!」

 

「たきな!」

 

大雅の声にたきなは大雅の方を見る。

 

「行け!!援護する!!」

 

その言葉にたきなは動き、大雅はスーツケースを蹴り飛ばして、G36Cをテロリストに向けて撃つ。

G36Cの弾幕にテロリストは少し後退し、大雅はそのまま横に移動する。

 

っとその際にウォールナットが言う。

 

『待て待て!!今蹴り飛ばしたろう!! 大事に扱えと言っただろう!!』

 

「贅沢言うな!!」

 

大雅はその事を聞いて来たウォールナットに怒鳴り、辺りを警戒する。

 

そして零士は通路の陰に隠れ、テロリストの1人と対峙していた。

テロリストはアサルトライフルを撃ちまくり、零士に反撃の隙を与えないようにしていた、だがその際に零士はモスバークを取り出して、フォアエンドを引く。

 

銃撃が止んだ際に構えて、テロリスト近くの壁を狙う。

 

近くの壁に大きな穴が出来て、それにテロリストは驚いた。

 

そして隙が出来た時、零士が飛び出して、飛び蹴りを食らわし、それによりテロリストは倒れる。

 

零士がモスバークのフォアエンドを引いて、空のショットシェルを排出させる。

プラスチック音が床に鳴り響き、それを聞いた千束が駆け寄る。

 

「ちょいちょいちょい!当ててないよね!?」

 

「当ててないって! 少しは信用してくれよ!」

 

「だって~!」

 

零士と千束が痴話げんかの様な感じをしていると、大雅とたきながウォールナットを連れてくると、テロリストの2人が零士と千束を狙っている様子が伺える。

たきなが助けに入ろうとした際に、大雅が止める。

 

「なっ!どうして止めるんですか!?」

 

「まあ見てなって」

 

大雅がそう言うと、テロリストの2人がアサルトライフルのトリガーを引いて、撃ちまくる。

だがそれを零士と千束は軽く動きながらその弾を避ける。

 

「(あっ…!)」

 

「(当たらねぇ…!!)」

 

そう思いながらも連射をし続けるテロリスト2人、零士はパイソンを構えて2発撃つ。

 

その2発はテロリストの頭に当たり、気絶する。

 

たきなはその光景に唖然としていて、大雅は薄っすら笑みを浮かべる。

零士はシリンダーを下ろし、新しい弾を装填した時に、横に向けて撃つ。

 

負傷したテロリストが膝をつき、もう戦闘の意思がないように見える。

 

傷を見た零士は千束に言う。

 

「千束、頼む」

 

「オッケー」

 

千束はすぐに応急処置を行い、その様子をたきなは言う。

 

「千束さん、すぐに脱出しましょう。囲まれますよ!」

 

「死んじゃうでしょう!」

 

それにはたきなは言葉を止めてしまう、どうしてテロリストを救うのかが分からないたきな。

そしてウォールナットはタブレットで脱出ルートを確認する。

 

『脱出ルートはまだ敵にマークされていない。今なら行ける』

 

「分かった、零士。俺とたきなは脱出ルートを確保する。すぐに追いついて来いよ?」

 

「ああ分かった」

 

そう言って大雅とたきなはウォールナットを連れて、脱出ルートに向かう。

その際にテロリストの1人が問う。

 

「何故…助ける?」

 

「あ? 俺等は仕事でやってるだけだ。後は何も聞くな、いいな」

 

「……」

 

そして治療が終えると、千束は零士に言う。

 

「行こう、零士」

 

「よし、お前等…もうこんなバカな事するんじゃないぞ?」

 

っとそう言って零士と千束は大雅とたきなを追いかけた。

大雅は脱出ルートの扉の近くに来た際にたきなに警戒するよう言う。

 

「たきな、警戒してくれ」

 

「はい」

 

それと同時にウォールナットが自らドアの方に向かい、それにたきなが見て止める。

 

「ちょ!待ってください!」

 

「っ!」

 

その言葉に大雅が振り向くと同時に、零士と千束が追いついて来て。ウォールナットが出たと同時に…。

 

 

バァーーーン!!

 

 

銃声が鳴り響き、弾がタブレットを貫いてウォールナットの胸の中心部に直撃し、血を流す。

同時に無数の弾がウォールナットの身体に浴びせられた。

 

それを見た零士達は思わず目を見開く。

 

ウォールナットはそのまま倒れてしまい、事が切れてしまった。

 

「ウォールナット!」

 

「クソッ、おやっさん!ウォールナットがやられた…!」

 

『すぐに緊急車両が到着する、遺体と荷物を回収して、現場を離脱しろ』

 

「分かった…」

 

大雅が連絡をして、千束が倒れたウォールナットの元に近づく。

その様子を零士が近づいて見つめる。

 

「千束…」

 

「ごめん、今は何も言わないでくれる?」

 

っとその時に千束が零士に振り向いて、彼の胸に頭を埋める。

それを零士は何も言わずに、ただ彼女を受け止めるのだった。

 

 




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