リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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プロローグを除く以外、メタルギア・リコイルをばかり更新させてましたので、こっちの更新はかなり久しぶりですね。


第14話

零士は途中で大雅と合流し、立ち去って行ったたきなを追いかけていて、リコリス本部を回った。

 

だがあまり行かない所には行かない零士と大雅は辺りをうろうろしていて、リコリスの寮の噴水広場辺りに来ていた。

 

「どこ行ったんだよ全く…」

 

「おっ? おいあれ」

 

大雅の言葉に零士はある方を見ると、噴水の近くに千束とたきなを見つける。

どうやら此処にいた様だ。

 

零士と大雅はそこに向かい、千束は零士と大雅が来た事に振り向く。

 

「あっ、零士に大雅…」

 

「ようやく見つけた…」

 

「こんな所にいたのか…たきな」

 

「うん、リコリスの皆は本当にこの場所が好きだよね~」

 

千束は噴水を見ながらそう言う、零士はその事を聞いて少しだけ思い出す。

確かリコリスの皆、捨てられながらもDAに拾われ、此処は安息の地だと思うようになった。

 

そしてこの噴水こそ、癒しの光景として皆に気に入られていると零士は思い出す。

 

するとたきなが言葉をこぼす。

 

「リコリスは皆…、DAに拾われ…此処を目的として目指して来ました…。私もそれを目指して来た…でも…でも!」

 

たきなは今まで見せた事がない表情をし、拳を握り締めてながら言う。

 

「私はその居場所を奪われた!! どうして…こんな!」

 

「…たきな。過ぎてしまった事を何時までも悔やんでも仕方ない。だがお前は仲間を救い…それを証明した。それとお前を必要とする場所は他にもある」

 

「現にその結果がこれですよ!?それに千束はDAに必要とされている!! 私は…私は…!」

 

大雅の言う言葉に反論するたきな、その事に零士と千束はただ顔を見合わせながらたきなを見る。

そしてたきな何時もの様に落ち着きを取り戻す。

 

「すいません…全て私の責任です」

 

「…たきな。大雅の言う通りたきなは仲間を救った。それは凄い事なんだよ、それとこれはさっき聞いた話なんだけどね。たきな…あの時通信障害が起きたでしょ?」

 

「え?ええ…、勿論知っていますが、それが?」

 

「ハッキングだそうだ」

 

大雅の言葉にたきな驚き、零士はそれを言う。

 

「DAが誇る最強の管理AIがハッキングされて、通信障害が起きた…あのAIがハッキングされるなんてとんでもない事「っ!!」ちょ!おい!」

 

突如たきなは走り出して行き、それを千束は慌てて止める。

 

「ちょいちょいちょい!!たきな何処に行くの!?」

 

「抗議しに行きます!!納得できません!!」

 

「止めとけたきな。楠木に言った所であいつははぐらかして誤魔化すだけだ。あいつは組織の一部、組織を守る為ならどんな手段でも使う奴だよ」

 

「ああ、あの女はそう言う奴だ。ずっと前から知っている俺達はあいつが嫌いだからな」

 

零士と大雅は楠木の事を思い出しながら言うが、たきなはそれにまだ納得が行かない様子。

 

「じゃあどうしろって言うんですか!?」

 

「たきな…」

 

すると千束がたきなを抱きしめ、それによりたきなは驚きを隠せないでいた。

勿論その光景は零士と大雅は少しばかり唖然とする。

 

「たきな…。失ってからでも得られる物もあるよ。今のたきなには私や先生、ミズキやクルミが居る。そして何より零士と大雅も居るじゃない、ねえ?」

 

千束は零士と大雅の方を見て、それに零士と大雅は口角を上げて言う。

 

「ああ、千束の言う通りだ」

 

「俺達が居るし、何よりたきなの居場所を作っている。それは間違いない」

 

その言葉にたきなは言葉を失いつつも、零士と大雅に千束の方を見ながら唖然とする。

すると零士のスマホに着信が入り、それに零士は出る。

 

「俺だ、おう雄哉か…どうした? …え?今からリリベルとリコリスの模擬戦が始まるって?それは知っているが…はっ?!あの野郎が出るって言うのか!? …分かった、こっちもそっちに向かう、じゃあな」

 

零士の対応に千束とたきなは顔を見合い、大雅は零士に問う。

 

「どうした?」

 

「雄哉からの連絡で今からあのキザ野郎とリリベル、そしてリコリス達の模擬戦が始まるそうだ…。まさかあいつが模擬戦に出るとは思わなかったな」

 

「キザ野郎…、マジかよ。これはリコリス達が痛い目に合うのは間違いないな…」

 

「でもそんなの…」

 

「ああ」

 

零士と大雅は内側ポケットからサングラスを取り出して掛けて、顔を合わせながら言う。

 

 

「「そんな事させないのが俺達って事だ」」

 

 

そう言って零士と大雅は千束とたきなを置いて、ある場所へと向かった。

 

置いてきぼりにされた千束とたきなはそれを見て、たきな千束に問う。

 

「何ですかあれ?」

 

「あははは…、零士と大雅の戦闘モードって奴かな? でもまあちょっと面白い事になると思うから、一緒に行こう」

 

「あ、ちょっと…!」

 

千束はたきなの手を引っ張って、模擬戦の訓練施設へと向かう。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてリコリスとリリベルの模擬戦、天井の管制室では虎杖と楠木、楠木の助手が居て、リリベルとリコリスが準備を整えていた。

同時に廊下側でその様子を見守る雄哉達とエリカにヒバナが居て、フキとサクラの所に千束とたきなが来る。

 

「おっ?間に合った?」

 

「来たのかよ」

 

フキは嫌味な感じに言いながらも、千束はそれを気にしないまま見る。

たきなもその様子を見ながら、じっと見つめている。

 

虎杖がマイクを持って合図をする。

 

「それではこれよりリリベルとリコリスの模擬戦闘を開始する」

 

虎杖の合図と同時に開始のブザーが鳴り、リリベルとリコリスが一斉に飛び出す。

 

まずリコリスが二方向に別れ、壁に寄りながら進み、警戒していると、壁の方から爆発がして、それに吹き飛ばされるリコリス達。

 

「うわああっ!!!」

 

「発見!!」

 

リリベルの数名がリコリスを包囲し、マシンガンを構え撃つ、何発も貰ったリコリスの身体にはペイント弾が付着する。

これで終わりかと思いきや、リリベルの皆は空マガジンをリロードし、新しいマガジンを装填し、更に追い打ちをかける。

 

しかもこれは先ほどのペイント弾とは違った。

 

 

 

ババババババババババババババババ!!!!!

 

 

 

「ぐああああああああああああああ!!!」

 

何とリリベルの皆が撃っているのはゴム弾だった。

ペイント弾の他にリリベルの皆はゴム弾を持っている、通常の模擬戦ならばペイント弾以外の弾は違反だったが、リリベルの皆はそれをお構いなしと来た。

 

それを見た楠木の助手が声を上げる。

 

「なっ!虎杖司令!これは模擬戦の筈では!?」

 

「そうだ。何か問題があるか?」

 

「何故ペイント弾ではなく別の弾を!? これはでは訓練にはなりません!!」

 

「フッ、これぐらいで根を上げる様じゃリコリスも大した事無いな」

 

そう切り捨てる虎杖に楠木の助手は口を大きく開けたまま唖然とし、楠木は思わず歯を噛みしめる。

 

同時に見ていた千束達は驚きを隠せないでいた。

 

「ちょいちょいちょい!!何よあいつ等!!」

 

「チッ、結局虎杖派の連中は正々堂々とやらねぇつもりだ」

 

「最初からリコリスの皆を傷みつけるのが目的だな」

 

フキと雄哉はその様子を見て目を細める。虎次郎は頭に血が上りながらイライラし、圭介はあわあわと焦っていて、元也は気に入らない表情をする。

 

エリカは顔を青ざめながら口元を押さえ、ヒバナは歯を噛みしめてフキに言う。

 

「どうすんのよフキ! これじゃあ虎杖派の奴等、うちのリコリコを殺しちゃうよ!?」

 

「…どうするもここからじゃ何もできない。ただ見る以外に方法はない」

 

フキはそう言っている中で、模擬戦の中では追い撃ちされているリコリスの加勢に来た別のリコリスが来る。

 

「止めろ!!!」

 

リコリスが撃とうとすると、背後に回った別のリリベルがリコリスの背後を撃つ。

 

背後から撃たれるリコリスは背中に強烈な痛みが走る。

別のリリベルの者達が撃った弾もまたゴム弾だ、此処に移動する際にペイント弾からゴム弾に切り替えたのだ。

 

背後を撃たれたリコリスは床に倒れ、赤服のエリート少年は他のリリベルに命令をする。

 

「よし、止めだ。全員実弾に切り替えろ」

 

『『『了解』』』

 

その言葉と同時にリリベルの皆は弾をゴム弾から実弾に切り替えて、リコリスに向ける。

銃口を向けられるリコリスは思わず覚悟を決めようとした時だった。

 

 

 

ブーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!

 

 

 

ドアの開閉音が鳴り響き、それにリリベルの皆は扉の方を見る、すると大きな扉が開き、そこからサングラスを掛けて入って来る零士と大雅。

零士と大雅が入って来たのを見たフキ達と雄哉達は思わず見る。

 

「零士…大雅?」

 

「あいつ等!一体何する気や?!」

 

「…千束、何か知っているな?」

 

フキと虎次郎が驚く中で雄哉は千束に事情を聞くと、千束は満更でもない表情をする。

 

「まあ~そんな大した事じゃないけど、零士と大雅ならこう出ると思ったよ」

 

「そうなのですか?」

 

たきなは千束の言葉を聞いて訓練所の方に視線を戻し、零士と大雅を見る。

 

零士と大雅の登場に赤服のエリート少年は睨みつける。

 

「貴様等…!!」

 

「ようキザ野郎…相変わらず、やる事がずる賢いな?」

 

「しかもそれ実弾だろう? 目ざわりの奴を消す為にワザと虎杖のおっさんが用意したっとなれば、納得する話だな~…でも」

 

零士と大雅はコルトパイソンとM696を構え、口角を上げながら言う。

 

「そんな事はさせないぜ…」

 

「俺達が来たからにはな…」

 

そう言って零士と大雅はリリベル達に向けて構えて言う。

 

 

 

「「it's show time‼」」

 

 

 

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