リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第15話

リリベルとリコリスの模擬戦で、リリベルが荒っぽく卑怯なやり方で攻め、実弾を使おうとした際に零士と大雅が姿を現した。

 

そして零士と大雅の掛け声と同時に2人のコルトパイソンとM696が火を噴き、2つのゴム弾がリリベル2人の頭に直撃して倒れる。

 

「っ!散れ!」

 

エリート少年は残りのリリベル全隊員に叫び、それによりリリベルは散る。

零士と大雅は戸惑う事無く辺りを見渡し、リコリスに近づいて様子を見る、見る限りゴム弾でかなり体力が消耗しているが、命に問題はなさそうだ。

 

その様子を管制室で見ている楠木と虎杖、当然虎杖は歯を噛みしめながら睨む。

 

「あの者達め…」

 

「(まさか自ら出るとは…)」

 

『司令、あの2人をどうしましょう』

 

エリート少年は虎杖に指示を聞き、それに虎杖はマイクを使って指示する。

 

「良い機会だ…。あの2人始末しろ!」

 

『了解!』

 

その命令を聞いた楠木は目線を虎杖に向け、そして再びモニター画面を見る。

 

エリート少年は虎杖からの指示を貰った後に残りのリリベル隊員に指示する。

 

「全隊員!あの2人を殺せ! 確実にだ!!」

 

『『『了解!!!』』』

 

虎杖派のリリベル隊員はすぐに零士と大雅を殺そうと動き始め、各自散り散りになって動いた。

 

数名のリリベルが零士と大雅の近くまで来て、零士と大雅がそれに気付き、コルトパイソンとM696を構えて撃つ。

先に動こうとしたリリベルが銃を構えた瞬間、頭を撃たれて倒れ込み気絶する。

 

そして零士と大雅の背後に回り込んだリリベルが零士と大雅を撃とうとする。

 

カチャ!

 

銃の金属音が聞こえ、零士と大雅が振り向いた瞬間、リリベルの数名が零士に向かって撃つ。

 

 

 

ババババババババババババババババ!!!!

 

 

 

複数の銃弾が零士と大雅に向かって行く、だが零士と大雅はそれを少ない動きで躱し、更に少し腕と足を動かすだけで、当たる筈の銃弾を躱し、そのまま進みながらコルトパイソンとM696を撃つ。

 

彼等のゴム弾がリリベル達の頭に直撃して倒れて、弾切れになったコルトパイソンとM696のシリンダーを開き、薬莢を排出して、新しい弾を装填する。

空薬莢の金属音が鳴る中、シリンダーを戻してコルトパイソンとM696を構え戻す零士と大雅。

 

その様子をたきなは再び唖然とするしかなかった。

 

クルミの護衛任務の際にも見たが、零士が千束と共に銃弾を当たらずに近寄る戦法…余りにも自殺行為だと持ったが、まさか大雅も同じことが出来るとは思わなかっただろう。

 

そして雄哉達は笑みを浮かべ、虎次郎は口笛を行きながら興奮していた。

一方でフキと一緒に見ているサクラは驚愕していた。

 

「な!!何すかあいつ等!!? 弾避けてますよ!? あんなの出来るんすか!?」

 

「出来るっすよ。零士先輩と大雅先輩は凄いんすから」

 

驚くサクラに圭介は言って、たきなは千束に問う。

 

「この前の任務もそうですが、零士さんは千束だけじゃなく、大雅さんも出来るんですか?」

 

「うん、そうだよ。凄いんだあの2人」

 

そして管制室で虎杖は次々とリリベルを無力化していく零士と大雅を見て、歯を嚙みしめる。

 

「あいつ等め…」

 

「…やはり力の差は歴然だな。あの2人は」

 

楠木は最初から分かっていたかのように言い、楠木の助手は呆然としながらも楠木に問う。

 

「…司令、あの2人は一体何者ですか? リリベルである事は知っていますが」

 

「…あの2人は──」

 

 

 

 

「零士と大雅は目にした相手の映像と行動パターンを自分の物にし、それを極める事が出来る天才2人組じゃ」

 

 

 

 

楠木が言おうと際、別の人物が零士と大雅の事を説明し、楠木と虎杖は後ろを振り返ると、そこには正十郎が居たのだ。

 

「高橋前司令…」

 

「何故貴方がここに居る!? もうDAでもないあんたが!?」

 

「虎杖…、元上司であるわしをそんな風に言う必要ないじゃろう」

 

そう言って正十郎は歩み寄って来て、モニター画面を見て説明の続きをする。

 

「元々奴等は訓練すると同時にその能力が開花し始め、格闘訓練や爆破訓練、更に射撃訓練もトップの成績を残した。同時に模擬戦では相手の射撃を悉く躱していき、もう誰も手に負えない程の腕前となった」

 

「だがそれは結果論だ!そのせいで貴方の適当な指導方針が仇となり不真面目な連中が続出している! 私の様に指導していれば!」

 

「その結果…リリベルは2つの派閥に別れ、組織の奴隷となった虎杖派。そして自由を求めるこのわし…高橋派が誕生した」

 

それを聞いた楠木は目を細め、楠木の助手は初めて知った表情をし、正十郎は虎杖の方を見る。

 

「虎杖…お前さんは10年前、あの事件が切っ掛けで最悪の結果を生んだ。そのせいで虎杖派は行動を制限され、わしの高橋派のリリベルとリコリスが主導権を動く結果になったんじゃ。それを忘れた訳があるまいな?」

 

「知らん。そんなのは存在しない」

 

「やれやれ…、そんなんじゃから何時まで経っても成長しないんじゃ」

 

正十郎は呆れた様子で虎杖からモニター画面に切り替え、零士と大雅は既に大半のリリベルが倒れていて、残っているのはエリート少年ただ1人だった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

「くっ!!」

 

エリート少年は今とても焦っていた。

 

仲間のリリベルが次々とやられ、残ったのは自分1人、残った弾は実弾入りマガジンが2つ、エリート少年は物陰から除くと零士と大雅がゆっくりと歩み寄って来る。

全く慌てる素振りもない零士と大雅に、エリート少年は怒りを爆発させて物陰から出て来る。

 

「この!!化け物があああああああああああああああ!!!!」

 

アサルトライフルを連射し、零士と大雅に襲いかかるが、零士と大雅は全く怯むことなく弾幕の雨の中を進み、コルトパイソンとM696を構えて撃ちまくる。

 

「ぐぅ!ぐあぁ!ブワァ!!」

 

零士と大雅はシリンダー内の全弾を撃ちまくって、エリート少年はそれに耐えきれずに倒れてしまって、気絶してしまう。

2人は一度近づいて、エリート少年が気絶しているのを確認すると、コルトパイソンとM696をホルスターに収める。

 

「ふぅ~」

 

「良い運動になった」

 

その様子を見ていた千束達と雄哉達、千束は何となく結果が分かっていた感じの表情だった。

 

「いや~凄いね零士達。まあ分かってたけどね~」

 

「え?分かってた…?」

 

「ああ、いくらあいつでも零士と大雅に戦いを挑もうなんて馬鹿な話だよ。勝つ事なんて不可能なのにな」

 

そして管制室で見ている虎杖は怒りが込み上がりながらも抑え込み、管制室を出る。

虎杖が出て行く様子を正十郎と楠木は振り向かずに画面を見ていた。

 

「カッカッカ!相変わらずじゃの~!」

 

「やはりでしたね…。あいつ等は千束の動きや特徴も自分の物にしていますからね」

 

「え?千束もってどう言う事です?」

 

助手は楠木の言った言葉が理解出来ず、楠木はそれを説明する。

 

「…千束は相手の服の動きや筋肉の微細な動きで相手の射撃タイミングと射線を瞬時に見抜く天才なんだ。それをあいつ等はいつの間にか見て自分の物にしている。だから千束でもあいつ等には敵わない」

 

「まあ規格外の怪物じゃからな。それ以外なら…零士と大雅は」

 

正十郎は薄ら笑みを浮かべ、同じように楠木も笑みを浮かばせながら言う。

 

「…生意気なエロガキ共だ」

 

 

 

そして数分後、リリベルとリコリスの模擬戦終了後、次はリコリス同士の模擬戦。

 

「ぐっ!!」

 

フキはたきなからペイント弾を貰って、その場に膝をついてしまう。

 

あの後千束とたきな、フキとサクラの4人で模擬戦をする事になった。先ほどの零士と大雅の模擬戦を見たせいか、たきなは何故かアドレナリンが出ていて、途中でフキを殴り飛ばしたのだ。

本来ならNGの筈だが、それは全く問題ないらしい。

 

その隙を付いてたきながフキにペイント弾を撃ち込み、その後千束がサクラを圧勝して模擬戦は終了した。

終わった際、フキはたきなを見て言う。

 

「くっ!やっぱりお前は気に入らない奴だ!!」

 

そう言ってフキはサクラを連れて立ち去って行き、それに千束とたきなは顔を合わせ、零士と大雅がやって来る。

 

「お疲れさん」

 

「やるじゃんか」

 

「ニシシ~♪ ほらたきな!もっと喜ばないと!」

 

「…そうですね」

 

っとたきなは少しだけ笑みを浮かばせる。

その様子に大雅は意外そうな顔をして、零士と千束はそれを見て笑みを浮かばせる。

 

そして帰りの際に零士達が車で帰ろうとした際、千束が慌てて止める。

 

「ちょいちょいちょい!待て待て待て!!」

 

「どうした?」

 

零士達は千束の方を見て、千束は笑みを浮かばせて言う。

 

「この際だから乗せて行って! 電車で帰るのだるいし~」

 

「そうですね、お願いします」

 

するとたきなもそんな事を言い出して来て、それに零士と大雅は思わず顔を合わせる。

今までそんな事を言わなかったたきながそんな事を言い出すなんて、余程スカッとしたんだろう。

 

それを聞いた零士と大雅は頷きながら千束とたきなを見る。

 

「おう、早く乗りな」

 

「今日は飛ばして帰るぞ!」

 

「よっしゃー!」

 

「失礼します」

 

千束とたきなはそう言って大雅のランエボⅣの後部座席に乗り込み、零士と大雅も乗り込もうとした際に雄哉達が零士達に話しかけて来る。

 

「零士、大雅。俺達はこの後何もないからリコリコの方でコーヒーを貰うぞ?」

 

「せや!あっちのコーヒーめちゃ美味いんや!」

 

「それ虎次郎さんだけだから」

 

「そうっすね」

 

「なんやと!!?」

 

その事に虎次郎が少しばかりキレて、圭介の首を絞める。それに慌ててタップする圭介にこっそりと回避した元也。

 

何とも言えない風景に零士と大雅は呆れ返っていると、千束がドア窓を開けて零士達に話しかけて来た。

 

「ねえ!さっきクルミからLINEが来てさ、ボトゲ大会延長するんだって! 早く帰ってやろう!」

 

「おっ!いいね~。なら即行帰って参加だ。雄哉達も参加するか?」

 

「ああ、勿論いいぞ」

 

「おっしゃ!久々にやったるで~!」

 

そう言って零士達は車に乗り込んで、ランエボⅣ、RX-8、インプレッサの順でリコリコの帰路に向かうのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてリコリスの本部、司令室で楠木は来客である正十郎を招いた。

 

「あの後虎杖司令はリリベルを連れて帰りましたが、貴方は一体何をしに?」

 

「ホッホッホ、まあちょっくら用事があってのう…楠木、これはすでにミカちゃんにも話しておるんじゃ」

 

「ミカに…?」

 

その言葉を聞いた楠木は目を開き、正十郎はこう言った。

 

「実はのう…、わしがリリベルをやめた後、ようやく政府に掛け合って、前から考えていたある部隊の設立が決まったんじゃ」

 

「ある部隊…?」

 

「うむ、その部隊はリコリスとリリベルの合同作戦で、日夜共に活動する独立部隊じゃ…その名も」

 

正十郎は楠木を見ながらこう言った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「合同独立部隊…【リコベル】じゃ」

 

 

 

 

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