午後8時、現在都内の道路で大雅が乗るランエボⅣが組長へのコーヒーの配達を終えて、リコリコへの帰途していた。
大雅の助手席にはたきなが座っており、今回大雅とたきなが一緒に行っていた。
するとたきなが大雅の方を見て言う。
「すいません大雅さん、本来だったら私が行くはずなのに」
「何言ってるんだ。組長さんが急いでコーヒー豆が欲しいがって言って来たから、俺がランエボを使ってるんだ」
大雅はそう言ってたきなと話しており、たきなはそれを聞いてすぐに前を向く。
どうも話した後はその様な感じであり、それには大雅は少しばかり思った。
「(う~ん…たきなはもうちょっと男の俺達にも接する事をお勧めしたいんだが、これは俺がもっと攻めればいいのかな? まあ…じっくりと接すればいいか)」
「あの大雅」
「おうなんだ…………え?」
そう思いる中でたきなが大雅の事をさん付けじゃなく呼んできた事に、思わず振り向く大雅。
「今…さん付けしなかったよな?」
「はい、実はこの前千束に言われたんです、“もう私達はリコリコの仲間なんだからさん付けはしない様に、それと零士と大雅にも”っと…変でしたか?」
たきながその事を言って来るとは思いもよらなかったら驚いた大雅、当然その事に否定はない大雅。
「い、いや!全然! 俺も零士も絶対変じゃないぜ!」
「良かった…、ありがとうございます」
そう言うたきなに大雅は少しばかり戸惑いを隠しきれなかった、なんせ大雅はたきなに若干気になっている様子なのだ。
大雅は内心嬉しそうな感じになりながら、リコリコへと帰投する。
そしてリコリコに帰って来て、大雅は零士のNSXの横に駐車し、たきなと共に出てリコリコに入ろうとした時だった。
「ぐあああああああああああああああああああ!!!」
突如リコリコから大きな悔し声が聞こえて来て、それを聞いた大雅とたきなは思わず目を合わせる。
たきなが慌てて店に入り、その後に大雅が入ると、千束はVRゴーグルを付けてテレビ画面に向けて何かに悔しがっていた。
そしてすぐ近くではクルミがそれを見ていて、零士は厨房の方をで見ながらため息を吐いていた。
大雅は零士の方を見て、カウンターから問いかける。
「零士、千束の奴何に悔しがってんだよ?」
「可愛らしいシューティングゲームでな、何回も負けて悔しがってるんだ」
「何だそれ」
その事に呆れ返る大雅、それに引き換え千束はVRゴーグルを外す。
「ああ~~!悔しい!!」
「ムキになりすぎだろう」
「だって!この人名前がムカ…あ」
すると千束は帰って来たたきなの方に気付いた。
「たきな!良い所に! これやって!これやって!」
たきなの返事を待たずに千束はまずたきなにVRゴーグルを付けさせて、たきなはVRゴーグルの画面を見て思わず口がこぼれる。
今のゲームはかなりリアルな映像を映し出されている。
「お、おぉ~…り、リアルですね…何これ?」
たきなは初めてVRゲームを見て少々戸惑ってしまうが、それを千束はお構いなくガンコントローラーを持たせる。
「はいはいこれ持って~! 仇とってよ!スタート!!」
千束の合図と共にゲームは開始され、たきなは相手プレイヤーにすぐに撃たれてしまう。
撃たれた事に驚いたたきなすぐに反撃し、そして激しくなっていく。
その様子を見ていた零士と大雅は唖然としながらも、零士は大雅に言う。
「大雅、折角だからパフェでも作るか。フルーツパフェの」
「ああ、そうだな」
そう言って零士と大雅は厨房に入り、徐々に動きが激しくなっていくたきなに千束は慌てる。
「ああ!ヤバいヤバい!!ぶつかるーーーッ!!」
千束とクルミは急いでお座敷のちゃぶ台を退けて、たきなのスペースを開けた。
するとたきながバク転をして、相手の攻撃を回避した。
だがその時だった。
たきなのスカートがバク転をした際、千束がたきなのスカートの中を思わず見てしまった。
「…うわああっ!!!」
そしてその事にお構いなく攻撃を続けるたきな、そしてゲームに勝利し、それを見た千束は思わず喜ぶ。
「えっ!勝った!? しゃああああああああ!!」
「喜びすぎでしょう…」
たきなはVRゴーグルを上げながら千束を見て言い、フルーツパフェが出来た零士と大雅はそれに呆れていた。
そして別の場所では…。
「こいつ!!急に別人みたいに戦い方変えやがって…!!」
何処かの広い場所、フキが何故かVRゴーグルを外しながら悔しがり、それを見ていた雄哉達は呆れ返っていた。近くにはエリカとヒバナもその様子を見ていて、エリカは何とも言えない様子で、ヒバナは若干笑っていた。
そしてフキの隣に座っているサクラが立ち上がる。
「次々私っス!」
「あれ?サクラちゃん出来るんすか?」
圭介がサクラにそう言うと、サクラが少し膨れた状態で言う。
「当たり前っスよ!! それにしても先輩、ネットゲームにムキになり過ぎっすよ?」
「無理だなそれは」
雄哉がそう言うと…。
「「だって!/よ! こいつ名前がムカつくんだ!/よ!」」
っと別々の所で千束とフキがシンクロするかのように同時に答え、画面上にはこう書かれてある。
FUKI VS CHISATO
そう…先ほどまで対戦していたのは千束とフキで、この2人がシューティングゲームで対戦し、かなりヒートアップしていたのだ。
それをたきなが勝ち、終わらせたのだ。
正直言って、どうでもいい話なのは此処だけの話…。
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そしてゲームは終了し、零士と大雅が用意したフルーツパフェを食べた千束達、そして千束が何か考え事をしていた。
「……ねえクルミ」
「ん~?」
クルミは先ほど遊んだゲーム機を段ボール箱にしまいながら耳を傾け、そしてこんな事を言いだした。
「たきなのパンツって見た事ある?」
「ある訳ないだろう」
っとクルミの即答な返事に千束は思わず膨れる。
「ちぇ~…何でも知りたいのじゃないのかよ」
何とも馬鹿げた会話に厨房で片付けをしていた零士と大雅はもの凄く呆れていた。
「(何て馬鹿げた話をしているんだ…)」
「(まず俺達が居る事に気を付けろよな…)」
零士と大雅がそう思っていると、クルミが片付けを終えて千束の方を向く。
「ノーパン派か?」
「いやいや!!」
「なら何穿いてようがたきなの自由だろう?」
クルミはそう言いつつも、千束は何か気になっている様子で、思わず立ち上がり更衣室へと向かう。
千束が更衣室に向かうのを零士と大雅が思わず見て、そして更衣室に入って行き、そして暫くすると…。
『…何ですか?』
『何…これ?』
『下着ですよ?』
『違う違う!!そうじゃなくて男物じゃん!!それ!!』
「「ッ~~~!!!???」」
千束のとんでもない発言に驚きを隠せなかった零士と大雅。
『これが指定なのでは?』
『はっ!!? し、指定!?』
その事に千束は思わず更衣室から出て来て、零士と大雅の胸元を掴み怒鳴りかける。
「おいコラ男子共!! たきなに何変な事を吹き込んだ!!?」
「はっ!!?違うわ!!何でそうなる!!?」
「大体俺達はたきなにそんな事はしないし! たきなの相棒であるお前を差し置いてそんな事するか!!」
「じゃあ誰なのよ!? っ………まさか」
すると千束はある人物を思い浮かべ、零士と大雅の胸元を離してある人物を呼ぶのだった。
その人物に零士と大雅は驚きを隠せなかったのは言うまでもなかった…。