バンッ!!
「さあ先生!聞かせて貰いましょうか!」
たきなのパンツが男性物、トランクスだと知った千束は手始めに零士と大雅に攻めたが、2人じゃない事を知り、すぐにミカを呼んだ。
「“店の服は支給するから下着だけ持参して来い”っと…、そう言ったんだ」
「どうしたらいいか分からなかったので、店長に相談を…」
「たきな、相談する相手を間違えてるぞ」
「ああ、おやっさんに問いかけてどうするよ? それにその話は千束やミズキ、後クルミに相談しろ。男にその話はNGだ」
「え?そうなんですか?」
たきなは意外そうな表情をしながら零士と大雅の方を見る、本来女性が男性にその事を問うのは駄目であり、女性に嫌われるナンバー1なのだ。
だがそれも仕方のない事。たきなは勿論、DAの皆は孤児であり、全員男女別々で過ごしている事から、そう言う概念はかなり薄い。
「そうだよたきな! だからって何でトランクスなの~?」
「いえ、店長が…」
「好みを聞かれてな…」
「「はっ…??」」
「アホかッ!!」
何とたきなとミカの発言に零士と大雅は思わず首を傾げ、千束は呆れながら怒鳴る。
こればかりは完全にミカの問題である。
しかしここにまともな人間と言えば、零士と大雅、千束にミズキ位な物。
いや、千束とミズキは怪しい所でもある。
「これ穿いて見ると、結構解放的で…」
「そうじゃない!! たきな!明日12時駅に集合ね!」
「仕事ですか?」
入り口に向かう千束にたきながその事に理由を聞くと、千束は大声で言う。
「ちゃうわ!!パーンーツ!!買いに行くの! あっ、制服着てくんなよ?私服ね私服♪」
そう言って千束は店から出て行き、その中でたきなが零士達の方を見て問う。
「指定の私服ってあります?」
「「ある訳ないだろう」」
「……」
即答で答える零士と大雅に対し、ミカは何とも言えない様子で見ている。
ガチャッ!
「そうそう言い忘れてた!」
千束が再び舞い戻って来て、零士達は千束の方を向く。
「零士、大雅、2人も明日付き合ってね?」
「え?俺達も?」
「そうそう♪大丈夫、パンツの方は私がするから、荷物係ね? それと零士、車で出来てるんなら送って欲しいな~。出来る?」
その事に零士は一度ミカの方を見る。ミカは呆れる様な感じで見ながらも、零士の方を見て頷く。
「分かった、すぐに行くから待ってろ。大雅、お前は先に帰っていいぞ」
「いや、この後たきなを送る予定だから」
「そうか?ならこっちは一応買い物してから帰るわ」
零士はそう言って準備をし、外で待っている千束の所に向かい、千束が零士のNSXの元に行く。
そして零士はNSXの運転席に座り、千束は助手席に座って、千束のアパートへと向かう。
千束は少しため息を吐きながら言う。
「はぁ~たきなも困ったな~」
「パンツね…。何で千束に相談とかしなかったんだろうな」
「まだまだたきなも馴染んでない所もあるけど、せめて女の子同士で話してくれたら良かったのに」
「まあそこは千束に任せる。そこに俺達が加わったら大変だって事はもう分かってるし」
零士はそう言いながら千束のアパートに向かい、千束を送り届ける。
そして大雅もたきなを送り届ける為、ランエボⅣを走らせる。
「すいません、また乗せて貰って」
「構わないさ。それよりもたきな…、まさか本当に私服とか持ってないのか?」
「はい」
「マジか…」
たきなの言葉に大雅は思わず言葉を無くす。まさか制服以外の物は持ってない事は少しばかり問題がある。
いくらリコリスとは言え、制服以外の服装は持っている筈だからだ。
「まあ明日は千束がお前の為に気合入れて選ぶんだ。その辺は期待していいぞ」
「はぁ…」
たきなは少しばかり不安しか残らなかったのは言うまでもなかった。
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そして翌日の12時、駅近くで零士と大雅に千束が待っていた。
「お待たせしました」
零士達が振り向くと、ラフな服装をしたたきながサッチェルバックを持ってやって来た。
「お、おお~…こりゃあ新鮮だな~」
「問題ないですか?」
「ああ、問題はない。ただ…」
零士達はたきなが背負っているサッチェルバックを見て言う。
「…銃持ってきたな? 貴様」
「ダメですか?」
「当たり前だろう…(ただ…)」
「抜いたら大変な事なる(俺達もなんだよな~…)」
実は零士と大雅もこっそりだが銃を持って来ている、彼等は腰にヒップホルスターを付けていて、横向きに取れるようにしていて、あえて丈が長い服を着込んでいる。
「千束に零士に大雅、その衣装は自分で?」
「「「衣装じゃねえよ…」」」
たきなが合流して、目的の店に向かう際に千束がたきなに問う。
「1枚も持ってないの?スカート」
「制服だけですね…普通そうでしょう」
「まあ~リコリスはね…」
「いやあり得ないだろう。トレーニングする際も別の服がある筈だ」
「それが無いんですよ」
っとたきなは零士の言葉にそう言うと、零士は少しばかり驚きながら唖然とする。
「(うわ~…マジか、リコリスはもうちょっと自由に進める事をお勧めしたいよ)」
「ねえ買おうよ~! たきななら絶対に合うって!」
「買うと言っても私にはよく分からないので、千束が選んでくれたら…」
たきなの言葉に千束は思わず驚く。
「え!?いいの! やったー!テンション上がるわ~!」
嬉しがる千束の様子に分からずにいるたきな、一方で零士と大雅はその様子を呆れながらも笑みを浮かばせながら後を追いかけるのだった。
そしてリコリコの方では…。
「武器相場に変化なし…か」
クルミが風呂場でPCを見ながら武器相場を見ていた、するとそこにミズキが風呂場のドアを開けて来る。
「何してんだてめぇ…」
「見て分からんか? 風呂だ」
ミズキの問いに平然と答えるクルミ。
「アホかーーー!!営業中だぞ!!」
怒鳴り散らしながらクルミを風呂場から出すミズキ、そして身体を拭き、扇風機で当たって身体の火照りを癒す。
壁にもたれるミズキがクルミのさっきのやり取りを問う。
「武器相場に変化なしってどうなのよ?」
「闇市場に撒かれてないって事だよ。このルートじゃ追えないな…おっと!」
後ろを振り向きながらミズキに答えるクルミは思わず後ろに倒れる。
「2000丁も銃拝めてどうすんだ? 腕は2本しかないのよ?」
「500人か1000人の兵隊がいるんじゃないか?」
「軍隊か!? そんなもんDAが見つけられない訳ないっしょ」
クルミの問いにミズキは少しばかりあり得ない考えである事を言うと…。
「おーい、君達~」
店からミカの声がして来て、それにミズキが返事する。
「あー、はいはーい。ほら、あんたも着替えて手伝いなさい。4人は夕方まで帰って来ないんだから…。それに今回助っ人の風谷君達も連絡が付かないんだから」
「はいよー…」
そう言ってクルミは身体を起こし、服を着替え始める。
近くのちゃぶ台にクルミのPCがあり、そこには例の武器取引が行われている画像が映し出されていたのだった。
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