リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第20話

たきなのパンツを購入し、カフェでスイーツとアイスコーヒーを頂いた零士達はとある場所に来た、それは魚や熱帯魚が居る場所、水族館。

 

初めて来た水族館を見るたきなは周りを見渡した後、千束に問う。

 

「ここが良い所ですか?」

 

「そうよ、私好き~♪」

 

「皆…よく来るんですか?」

 

たきなが問いかけると、零士と大雅に千束は年間パスカードを見せてくる。

 

「年パス~♪ 気に入ったらたきなもどうぞ~♪」

 

「俺達はついでたけどな」

 

「毎回付き合わされる身も大変だけどな」

 

そう言って零士達は水族館の中を見て回る、今までリコリスと活動していたたきなにとってはこの水族館は初めて、それを見ている零士と大雅は少しだけ微笑みながら呟く。

 

「こうしていると…本当に普通の女の子だな」

 

「これが当たり前だとは言え、DAは殺し屋組織…。リリベルとリコリスにとっては違う世界だ」

 

っと零士と大雅はその事を呟きながら千束達の後を追いかける。

するとたきながある魚に目が行き、その魚に零士達は問う。

 

「どうしたたきな?」

 

「これ魚なんですって」

 

たきなが目にしたのはタツノオトシゴ、それを見た千束が目を細める。

 

「…マジか、ウオだったのかこいつ」

 

「この姿になった合理的理由があるんでしょうか?」

 

「ご、合理? え、理由?えぇ~…」

 

「何かあるでしょう」

 

たきなの通常運転の発言力に、千束は勿論の事、零士と大雅も少々呆れていた。

 

そしてチンアナゴの水槽に来て、たきなはスマホで調べる。

 

「これも魚ですか…」

 

「チンアナゴって奴だ」

 

「俺最初こいつの事を海モグラかと思ったよ…ん?」

 

零士が言った後、横の方を見ると、千束がが何やら両手を海藻類の様にうなっている様子が見えた。

その様子を見て、零士達が問う。

 

「…何してるんですか?」

 

「え?チンアナゴだけど?」

 

「何でお前がやってんだよ」

 

零士が思わずツッコミを入れる。普段から仲の良い2人だが、時々千束の訳の分からない行動には理解出来ずにいる。

 

「人が見てますよ? 目立つ行動は…」

 

「なんで?」

 

「なんでって、私達はリコリスですよ?」

 

「制服を着てない時はリコリスじゃありませ~ん!」

 

「「変人としてはあってるな」」

 

「ふんッ!!」

 

 

ゲシュ!!

 

 

零士と大雅の言葉に怒った千束は零士と大雅の足を蹴る、それに零士と大雅は思わず痛がる。

 

「イッテ!!?」

 

「おいおいマジで蹴るなよ!?」

 

普段どんな攻撃にも、銃撃にも躱す2人なのだが、千束の怒った攻撃には躱す事は出来ない。いや、躱してはいけない事になっている。

これはある意味お約束である。

 

「それじゃあ零士、大雅。ジュースを買って来てね?」

 

そう言って千束はたきなを連れて次の場所へと向かった。零士と大雅はそれを見て、思わず苦笑いをする。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

「全く千束の行動は理解が出来ない所があるな…」

 

零士はジュースを頼みながら呟き、大雅がそれを言う。

 

「今に始まった事じゃないだろう。…それよりも零士、もうすぐだよな? あの日から…」

 

「あの日? ああ~…もうそんな時期か」

 

零士は大雅からその事を聞いて、思い出す表情をする。それは約10年ほどの前だ。彼らがある日を境にリリベルからリコリコへと向かう切っ掛けとなった時、それは零士と大雅にとってはとても辛く、悲しい出来事…、それを今でも胸が痛くなるほどだ。

そして零士はジュースを受け取りながら、大雅の方を見る。

 

「あの事件は俺達のターニングポイントだって言うのもそうだけど、それを今に思い出すのもなんか縁起が悪いな…」

 

「そう言うなって…、あの事件が切っ掛けで俺達はリコリコに行く事になったんだ」

 

「それは高橋さんのお陰だけどな」

 

零士と大雅はそう言いながらジュースを持って、千束とたきなの所に戻る。

すると千束とたきなの所にはナンパする人物が2人いて、千束とたきなを誘っている。

 

「よう彼女!君達今暇してる? 俺達と一緒に何処かに行かない?」

 

「一緒に楽しい事しようぜ!」

 

「ええ~、遠慮します~」

 

「結構です」

 

その様子を見た零士と大雅は顔を見合わせて頷き、千束とたきなの所に行き、零士は千束の肩を、大雅はたきなの肩を掴んで寄せる。

 

「悪いな、俺の彼女なんだ」

 

「ナンパなら他所でやってくれ」

 

そう言い残し零士と大雅は千束とたきなを連れて何処かに行き、それを見たナンパ男2人は唖然としてしまう。

 

「な、何だよ…彼氏持ちかよ」

 

「チッ!詰まんねえ…」

 

 

 

 

 

ナンパ男2人から千束とたきなを引き離した零士と大雅、もう安全と見て2人の肩から手を離す。

 

「すまない、とっさの事でこの様なことして」

 

「悪いたきな、平気だったか?」

 

「ううん!平気平気! いや~あいつ等しつこくってさ~」

 

「…い、いえ…。何ともありません」

 

たきなは先ほどの行動で少し戸惑いがあるものの、後の方は問題なかった。

そして零士と大雅は買って来たジュースを千束とたきなに渡し、そしてたきなは思い出したかの様に零士と大雅に問う。

 

「そう言えば零士と大雅は何時から千束と同じ弾を使ってるんです?」

 

「え?」

 

「千束の弾?」

 

「はい、先ほど千束から聞いたんです。その弾を何時から使ったのかと、その事から零士と大雅も何時から使っているか聞きたくて」

 

どうやらたきなは零士と大雅の弾が千束と同じ非殺傷弾を何時頃から使用して来たのか聞きたく、それを零士と大雅に問いかけて来たらしい。

 

それを聞いた零士と大雅は一度目を合わせ、たきなの方を向く。

 

「俺達がそいつを使い始めたのは丁度リコリコに来た時かな? 最初千束の方針だっておやっさんが言ってたから、俺等はそれに従っただけ」

 

「そうそう、後はいつも通り」

 

「え?それだけですか…? あとの事は?」

 

「何にも考えてない」

 

「俺達がそれを考える頭だと思うか? 」

 

その言葉を聞いたたきなは少しばかり唖然とし、考えるのをやめた。

今考えれば零士と大雅はそんな風に考える者達とは思えず、それには少しばかり期待外れだった。

 

だがたきなにはもう1つ聞いておきたい事もあった。

 

「では次に、零士と大雅はDAを出たのは? 千束と同じ何ですか?」

 

「…まあそんな所だろうが、ちょっと違う所もある」

 

「残念だが後の所は聞かないで欲しい、こっちにも言えない事もある」

 

「…そう言う事だよたきな」

 

千束にその事を言われ、たきなは少しばかり黙り込む、それを見た零士と大雅が顔を合わせて頷き、たきなに言う。

 

「まあ、そんなに深く落ち込むなって。俺等の過去の事はあんま大した事じゃない」

 

「そうそう、そんな事よりもよ。千束…もう10年経つけど進展ないな」

 

大雅の言葉に千束は頷き、たきながそれを聞いて言う。

 

「進展がないって…もしかして千束が探している人の事ですか?」

 

「え?なんでたきなが知ってるんだ?」

 

「先ほど千束から聞きました」

 

零士がそれを聞くとたきなはそれに答え、意外そうな感じで千束を見る零士と大雅。

それに千束は面倒そうな表情をしながら言う。

 

「だってたきなってしつこく言うんだも~ん、だから話すしかなくて」

 

「ああ~なる程。何でも話をそらそうとする千束だからしつこくしたんだな?」

 

「はい」

 

「ちょいちょいちょい! なんでそうなるの!」

 

「現にそうだろう?」

 

零士がたきなにそう言う事に千束が立ち上がって否定するも大雅がそれを否定しながら言う。

 

千束はそれに悔しそうにするも、たきなはそれを聞いて再び千束に問う。

 

「それで10年も探しても見つからないんですか? その人」

 

「え?…うん、まあ…。もう見つからないかもね」

 

「…それで諦めないのがお前だろう」

 

零士の言葉に千束は振り向き、零士は千束の方を向いて言う。

 

「千束、お前の良い所は諦めない所だ。それはこの10年間見て来た俺達が言うから間違いない」

 

「そうそう、千束…諦めてどうするよ?」

 

っとその言葉に千束はそれに微笑み、それを見たたきなは突如立ち上がり。

 

「さ、さかなー!」

 

突然たきなが恥ずかしながらも魚のポーズを取り始め、それには零士と大雅は気を取られてしまう。

 

「おお~!お魚か!よぉぉぉし……チンアナゴォ~!!」

 

千束もたきなに負けじとチンアナゴのポーズを取り始める。

周りの人達は千束とたきなが何をしているか分からずだった、そして千束は零士と大雅の方を向く。

 

「よーし!!零士!大雅! 2人も………あれ?」

 

千束が零士と大雅の方を見ると、そこには零士と大雅の姿が無かった。

それをみた千束は大声で叫ぶ。

 

「何処に行った~~~~~!!零士!!大雅!!」

 

怒鳴り声が聞こえる中で、零士と大雅は隠れながらあの場から逃げていた。

 

「ふふふ…見たか千束。これぞ俺達の1つの技…『そこ逃げダッシュ』だ…」

 

「あいつの馬鹿な所には付き合ってられん…、なんせ俺等」

 

零士と大雅はサングラスを掛けながら言う。

 

 

「「クールな大人になり切らなきゃならんからな♪」」

 

 

「いたあああああああああ!!!」

 

突如千束の怒鳴り声が聞こえ、それに零士と大雅は振り向くと、千束が息を切らした顔をしながら見ていて、その後にたきなが付いて来た。

 

「本当にいましたね」

 

「どこかに行くんじゃないわよ!! さあ~て!今度はペンギン島に行くぞ~!」

 

「ペンギン…!」

 

千束が零士を、たきなが大雅を引っ張り、それに零士と大雅は慌てる。

 

「「おいおいおいおい!!!待て待て待て待て~~~~~~!!!!」」

 

零士と大雅はそのまま2人に連れ去られるのだった。

 

 

 

 




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