リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第26話

護衛であった松下の本当の依頼、それは千束にサイレント・ジンを殺して貰う事だった。

偽りだった依頼に千束は戸惑うも、零士と大雅が忠告した後、千束が松下に人殺しはしないといった後、松下が戸惑いながら言っている直後だった。

 

突如何者かの狙撃により、殺されてしまった。

 

後にクリーナーに頼んだ零士達は一度その場を後にし、ジンを連れて誰もいない道に来た。

 

そしてミズキがミカと正十郎を連れて来て、トランクルームにいるジンと会わせる。

 

「ミカ…、彼等はお前の部下か?」

 

「彼女達の方がな…、この少年等はこの方だよ」

 

ミカは零士達は正十郎の部下だと言い、正十郎はジンと面と向かい合う。

 

「…ミカちゃんの知り合いと聞いたわい、中々動きじゃのう」

 

「どうも…、ミカ…良い部下だな」

 

それを聞いたミカは少しばかり胸を張る、それに零士達と千束達は何やら少しばかり呆れる。

 

そしてミカと正十郎とジンは零士達と距離を取って、ジンのバイクの元で話しをしていた。

 

「ジン…お前の依頼人は誰だ?」

 

「3週間前に女が直接俺に会いに来た。現金先払いだ、依頼者のプライバシーは聞かない主義だ」

 

ジンはどうやら相手の事は何も聞いていないらしい、そしてその人物の事もあえて聞かなかったようだ。

 

「20年前…松下の家族を殺したのか?」

 

「その頃はお前と居たろう? ミカ…足はどうした?」

 

「…ちょっとな」

 

「う~ん…ますます謎じゃのう…。それにあの狙撃手…即座に撃った様子じゃったしのう…良い腕じゃ」

 

正十郎はジンの話を聞いて、そして狙撃手の腕前に関心していた。

 

その後ジンはミカと正十郎と別れ、零士達と共に帰路に向かう。

帰路の際にミズキが零士達に報告をする。

 

「さっきクリーナーから連絡があったわ、死んだ松下の指紋から身元が判明…先々週病棟から消えた薬物中毒の末期患者だって、もう自分で動いたり喋ったり出来ないらしいわよ」

 

「何…?」

 

「そんな!今まで皆と喋ってたじゃない!」

 

零士と千束はミズキの報告を聞いて驚き、ランエボに乗っている正十郎もそれを聞いて若干驚き、共に付いて来ているRX-8に乗る雄哉達も驚いていた。

 

『ネット経由で第三者が零士達や千束達と話してたんだよ。ゴーグルのカメラに車椅子はリモート操作で音声はスピーカーだよ』

 

リコリコに居るクルミが松下のトリックを調べた結果、第三者からの操作によって行われていた事が判明、それを聞いた大雅が呟く。

 

「つまり…」

 

「松下さんは存在しない…?」

 

大雅の後にたきながその事を言い、千束は信じられない表情で言う。

 

「じゃあ誰が…?何で私に殺させようとしたの?何の為に? それと松下さんを…いや、その末期患者を殺したのは一体誰!?」

 

千束が言った言葉にミカは若干心当たりがあった、それは恐らく…千束の人工心臓の提供者であるアラン機関…それしか思いつかなかった。

だが後の第四者の事がまだ分からない。

 

皆がそれを考えている中で零士が言う。

 

「その事は後でじっくり考えればいい…」

 

「零士?」

 

千束は零士の声を聴き、零士は自分の手を見ながら握り締め、決意を固める。

 

「問題はその第三者が千束に殺しをさせようとした事だ…。せっかくリコリコで楽しい生活をしているんだ…それを壊そうとする奴を許してはおけないな」

 

「その通りだぜ零士、楽しいリコリコ生活を壊す奴は許してはおけないな…。でも問題は第四者だ…あいつは一体…」

 

大雅がその第四者の事を考える中、正十郎はその第四者に徐々に違和感を感じていた。

 

「(あの位置からの狙撃…、狙いにくい場所からの正確さと身のこなし…。まさかな…)」

 

正十郎の嫌な予感…。それは後に的中させる事になろうとは思いもしなかったろう…。

 

 

 

そして別の場所…、第三者の人物である吉松シンジが姫蒲に命令をしていた。

 

「あの男達を使う計画を…進めてくれ」

 

「かしこまりました」

 

姫蒲がそう言ってその場を去り、シンジは少しばかり考える。

 

「(誰かを助ける仕事をしたい…? 私の様な…? 千束…一体何を考えている…。それよりも突然と現れた謎の人物…一体誰だ?)」

 

シンジはその事を考えるも、情報が全く少なく、その後の事を考える事が出来なかった。

 

 

 

 

そしてまた別の場所…第四者が居る場所で、大画面のモニターで零士と大雅の様子が映し出されている。それは零士と大雅がジンと交戦中の映像だった。

 

「…酷いものだな。実弾ではなくゴム弾を使っているなんて」

 

「あの男に渡したのが失敗だったかな? お陰で我々がアランの馬鹿共を黙らせる必要があった」

 

「何の為にDAに送ったと思ってるの? これでは兵器として何の役にも立たないわ」

 

第四者…その者達は零士と大雅の映像を見ながら、低評価する事ばかりの話をしている。

これは確実に新たな争いの予感を意味するのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして同時刻、あるテロリスト達が何やら旧電波塔近くの手すりで話し合っている様子が描かれていた。

 

「コンテナを4つ隠しておいた」

 

「また指示がある、上手く行けば半分渡す」

 

そう言ってテロリストは現金が入った茶封筒を渡し、その者と別れて夜の街を歩いて行く。

 

だが1人、テロリストの1人を尾行する者が居た。

 

そう…ベージュ色のリコリス。DA所属のサードリコリスだった。

 

彼女がその者を尾行し…、人気のない夜の街に来て、ゆっくりと銃を抜いた瞬間だった。

突如彼女にライトが照らされ、リコリスが振り向いた瞬間。彼女の身体に衝撃の痛みが走ると同時に中に浮いた。

 

そして地面に叩きつけられる。

 

猛スピードで突っ込んできたスポーツカー…、【GT-R R35型】がリコリスに突っ込み、跳ね飛ばしたのだ。

 

そのまま反転しながら停車し、2人組が降りて来た。

 

緑色のアフロ頭に金髪の少年、それはあの地下鉄の銃撃事件の主犯である真島が姿を現し、少年は薄っすら笑みを浮かべていた。

 

「お見事だ…真島」

 

「へヘッ…、まずは1人だ…リコリス」

 

すると大勢のテロリスト達がやって来て、銃を構えてサードリコリスに向けて銃を乱射するのであった…。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

その後リコリコに戻って来た零士達、ミカとミズキは正十郎を送り、雄哉達は任務の報告書を作成の為、リコベルの本部に向かった。

零士と大雅はお座敷で座りながら今回の事を考え、千束は少し残念そうにしていた。

 

「…いっぱい話して、良いガイドだって言ってくれたのに…全部嘘か…」

 

「こればかりは仕方ねえよ、千束…」

 

零士が千束を慰めようとするも、今の千束には効果はなかった。

 

「良いガイドだったのは…、嘘じゃないと思います」

 

「ありがと…」

 

「…やっぱたきなの方が効果ありだな?」

 

「ちぇ~…」

 

たきなが千束を慰め、大雅がその様子を零士に伝えて、それに零士は少しばかり膨れてしまう。

その際たきなが千束の身体を見ていて、そして耳を千束の心臓の方に当てる。

 

それには千束は勿論、零士と大雅も驚く。

 

「「おおっ?」」

 

「ちょ~いちょいちょい! 零士と大雅もいるんだよ?」

 

「…女の子同士なら問題ない筈です」

 

その事を聞いた千束は少し恥ずかしそうになりながらもたきなに身を任せる。そしてたきなは千束の人工心臓の鼓動が本当にない事に呟く。

 

「…本当に鼓動、無いんですね…」

 

それを聞いた千束は微笑みながら言う。

 

「…そうよ、凄いだろう?」

 

「…零士も千束の鼓動を聴いたのですか?」

 

「そんな事をしたら千束のビンタが飛んでくるよ」

 

たきなの言葉に零士は当たり前の事を言い、それには千束は頷く。

若干大雅は笑っていたが、千束が零士の方を見て、たきなに退く様にジェスチャーし、それにたきなは退く。

 

そして千束は起き上がって零士の方を向き、そのまま零士の背中に耳を当ててもたれる。

 

千束の行動に零士は少しばかり驚きながら振り向く。

 

「千束…?」

 

「…暫く聞いてなかった鼓動を聴きたいの。協力してよ…零士」

 

「……分かったよ」

 

「(たくぅ…、本当にお似合いの2人だぜ)」

 

その様子を見ている大雅は呆れつつも、零士と千束の風景を見て微笑み、たきなはその様子を見てただ見つめているのであった…。

 

 

 

 

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