リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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この章が一番好き、なんせライバルと顔合わせがありますからね。


第6章Opposites attract
第27話


場所はリコベルの本部、リコベルの本部は正十郎が経営している雑貨店のすぐ近くにある廃墟ビルの地下、その地下は近代的な造りをしており、リリベルとリコリスの本部とは比べものにならない程の作りである。

そこに正十郎と今回この本部に来た楠木が居て、そこに楠木の助手がやって来る。

 

「失礼します!またリコリスが襲われました!今月に入って4人目です!どの者も単独任務中との事です!!」

 

「……チッ」

 

「む~…何処から情報が漏れたか…、あるいは何者かがわし等の存在に気付いたか…」

 

「あり得ません。その事に関してはラジアータが厳重に管理していますから」

 

「だからこそじゃよ楠木。今回の事に関しては余りにも情報漏れが出過ぎ取る…、上の連中がドジを踏んだか失敗したかじゃな…」

 

正十郎の言葉を聞いた楠木は、目を細めながら正十郎を見る。

 

「高橋司令は上層部が情報を漏洩したとお考えで?」

 

「楠木ももう分かっておるじゃろう。上の連中は秘密主義を優先するあまり、全ての者達を切り捨てる考えに染まっておる。そんな連中が本来なら切り捨てられる筈じゃ…」

 

「お言葉ですが高橋司令、上層部は常に犯罪を撲滅する考えで行っています。貴方のお考えも分かりますが、全ての上層部を切り捨ててもしたら…」

 

「だからこそ…あの武器取引の現場さえも、誤情報を得てしまうんじゃ」

 

「それは…、ラジアータが正常に作動していれば」

 

「それもまた無に等しぞ」

 

楠木がどう言い訳しようにも、正十郎の前では嘘は通用しない。彼はどんな嘘でさえも見抜いてしまう千里眼の様な目をしている。

正十郎の前では無力に等しい。

 

「…じゃが今はリコリスの安全が最優先じゃ、楠木…リコベルの司令官として命令する。リコリス全ての隊員にモードSで警戒態勢に入らせるんじゃ、決して単独で任務をさせるな?いいな!」

 

「分かりました…」

 

そう言って楠木は助手を連れてリコリスの本部へと戻り、正十郎は一度椅子に座り込んでため息を吐く。

 

「はぁ…、…御子ちゃん居るか?」

 

「はい、此処に…」

 

すると陰から何処かしらと現れた20代の女性、眼鏡を掛けてポニーテールをした女性…【影野(かげの) 御子(みこ)】が姿を現す。彼女は江戸時代から続く忍びの一族の当主、DAにではなく正十郎に忠誠を尽くしている。

どんな時でも正十郎の命令に従い、時には自ら犯罪者たちを始末する事もある。

そんな彼女は正十郎の近くに寄る。

 

「お呼びでしょうか?」

 

「リコベルは勿論の事…、わしの所のリリベルやリコリスの周辺を探るんじゃ、犯人は必ずリリベルやリコリスの周辺を調べに来るに違いない。リコベルや零士達の事はわしから伝えて置く」

 

「承知いたしました。ただ零士達の事は既に雄哉達が伝えている筈では…?」

 

「ん?そうじゃったか?」

 

そう首を傾げる正十郎だった。

 

同時刻、零士達は自分達に隠れ家でNSXやランエボⅣ、ハヤブサやNinjaを整備しながら雄哉達からの報告を聞く。

 

「え?リコリスが襲われた?」

 

「ああ、どうもそのリコリス達は単独任務の際に大勢の者達に襲われてしまった様だ」

 

雄哉からの報告に零士は整備中のNSXから目を向き、ランエボⅣから手を止める大雅は頭をかきながら言う。

 

「何だそれ? リコリスを襲ってどうする気だよ?」

 

「それはこっちも分かんないっス。なんせ突然襲われたんでね…」

 

「それに襲われた者達のスマホがないんですよ、なんだか嫌な予感がしますね」

 

圭介と元也がそう言うと、零士と大雅は思わず顔を合わせる。

 

「スマホがない…?」

 

「おいおい、それを聞くとますますヤバくなってくるぞ」

 

「せやろ?こっちも何が起こってるんかサッパリやわ」

 

そう虎次郎が言っている中、零士のスマホが鳴り、それに零士は出てスピーカーにする。

 

「はいもしもし?」

 

『あ、零士? 千束ちゃんだよ~』

 

「どうしたんだよ? まだ迎えの時間じゃないだろう?」

 

『うん…そうなんだけどね、実は今…そっちに向かってるの。たきなと一緒に』

 

その言葉に零士達は思わず顔を合わせ、近くにいる大雅が千束に問う。

 

「おいおいどう言う事だ千束、たきなと一緒にって?」

 

『うん…実はね…」

 

っとそう言ってると、玄関のチャイム音がなり、それに零士達は振り向く。

玄関に向かい、開けるとそこには千束とたきなが居た。しかも荷物を沢山両手に持ちながら、それに零士達は唖然とする。

 

「…へ?」

 

「一応大雅達の事ですから問題はありませんが、同じ()()()()の隊員として24時間共にいます!」

 

たきなは入りながら玄関のフローリングに両手に持っている荷物を置き、零士と大雅に言う。

千束は若干苦笑いしつつ荷物を置いて両手で謝り、そして零士と大雅は思わず顔を合わせた後…。

 

「「…何だって!!?」」

 

衝撃の言葉に驚きを隠せなかったのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

たきなの衝撃発言を聞いた後、たきなが荷物を奥の部屋に持って行く際、虎次郎が零士と大雅に首を絞めていた。

 

「お前等~~~!!なんでお前等の所に女が向かう事があるねん!! 羨ましいやないか~~ッ!!」

 

「や!やめろって!!」

 

「俺達も状況が呑み込めてないんだよ!!」

 

零士と大雅は虎次郎を何とか抑え込み、千束は苦笑いしつつもリビングの方に向かう。その際たきなはリビングを見て呟いた。

 

「…プロの部屋とは思えない所、置物は千束とほぼ変わりませんね」

 

「こらこらたきな!そんな事言わない! ねえ零士~!レコーダーまだある?」

 

「最近新品の奴に変えたから、いつも通り見れるぞ」

 

「やったー!」

 

千束はそう言って荷物から自分の家から持ってきたDVDを取り出す。

しかし零士は少しだけ気になってる事があった。

 

「なあ千束、お前はまだ考え中か? あの件」

 

「え?ああ~…うん、ちょっとね」

 

零士が聞いたあの事。それは1週間前に遡る。

 

 

 

1週間前、リコリコで正十郎が来日し、零士達に大事な事を話し始めた。

 

「ええ~~!!? リコベル!?」

 

「しかもリコリスとリリベルの合同部隊って本当ですか!?」

 

千束とたきなは正十郎の言葉を聞いて驚きながら問い、正十郎は頷きながら言う。

 

「勿論じゃ、主に犯罪者は殺さず、捕えるのが目的の部隊じゃ。じゃが実際の所まだまだ殺しをやってしまうのが痛い所じゃがの…」

 

「高橋さん、それってもしかしてあの地下鉄の事件と関係が?」

 

零士がその事を問いかけ、正十郎はそれに頷きながら言う。

 

「まあな、テロリストを捕えて、何もかも洗いざらいさせるのが目的じゃが、どうしても難しくてな。そこで千束ちゃんにたきなちゃんもその部隊に席を置いて欲しいんじゃ。勿論この事はミカちゃんにも話しておる」

 

「ええ!?先生!!?」

 

「…すまない。だがちゃんと条件としてリコリコをメインとする事を約束してくれているのさ、そうですよね正十郎さん」

 

「そうじゃ、千束ちゃんの不殺の心得はちゃんと理解しておる。犯罪者を殺さず捕える事を目的にしたいんじゃ。どうじゃ?」

 

正十郎の突然の誘いに千束は少しばかり考える。

 

「う~ん…相手を殺さないって言う事なら問題なしなんですけど…、私にはここでやるべき事がありますから、少しだけ保留って事にしておいてください」

 

「いいんですか千束? 私は別に構いませんけど」

 

たきなは正十郎の誘いにOKサインを出していて、それに千束はツッコム。

 

「おいおいたきな、少しはちゃんと考えてよ~。まあたきならしいけど。ねえおじいちゃん、零士も大雅もそこに加わるの?」

 

「勿論じゃ、この2人が入れば確実じゃし、千束が入れば完全に無敵じゃ! …まあ千束ちゃんが保留にして欲しいって言ったら保留にするがのう。無理時はしない」

 

「ありがとうおじいちゃん。でもちゃんと返事をするから待っててね?」

 

っとそう言って一時千束のリコベルの加入は保留となったのだ。

 

 

「まあその辺りは千束が入りたいって言ったら言えば良いよ。俺達も無理時はさせないから」

 

「うん、ありがとう零士」

 

零士と千束がそう言ってる中で、たきながある紙を壁に貼り、それを零士達に見せる。

 

「皆さん! 今後共同生活を送る為、家事分担をして行います!」

 

「…何だこれ?」

 

大雅がその事に呟く、たきなが紙に『料理、掃除、洗濯』などの項目を出して、それを見た千束は思わず言う。

 

「た、たきな…零士達に洗濯はなしで」

 

「え?どう言う事ですか?」

 

たきなは意味分からず、千束に問いかけるも、千束はたきなの耳元で話し、それによりたきなは思わず顔を赤くして、零士と大雅に言う。

 

「…お、お二人は洗濯なしで…」

 

「お、おう…」

 

「この後が大変だな…」

 

零士と大雅はその事に呟きながら自分達のマシンの整備に戻るのであった。

 

 

 

 

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