リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第2話

機銃掃射から翌日が経ち、東京の街は至って平和だった。

DAによる情報操作や隠蔽工作によって、今の日本は偽りの平和を保っているのだ。

 

そして東京の街中に小さな喫茶店があった。

 

その喫茶店の名は【喫茶リコリコ】

 

そこは和洋折衷のとしたカフェではあるが、そこはDAの支部の1つである。

喫茶リコリコの店内で白い作業着を着込んだ零士と大雅がいる。

 

彼らは普段この喫茶リコリコの従業員として働いていて、世間に身を隠している。

 

そんな彼らにミカからある報告を聞く。

 

「え?リコリスが此処に派遣される?」

 

「マジかよおやっさん」

 

「ああ、マジだ。昨日の機銃掃射の一件で本部から飛ばされた様だ、その子が千束の相棒になる」

 

ミカの話を聞いた零士と大雅はそれについて納得する。

今まで千束は相棒が居なかったため、零士と大雅と3人で行動する事が多かった。

 

だが今回で千束に念願の相棒が出来る事に少しばかり安心する零士と大雅、っがそんな2人も少しばかり気になる事がある。

 

「ここに派遣ね~…、それ、楠木が言い出したんじゃないだろうな」

 

「あのババアなら言いかねないけどな」

 

「そう言うな、お前さん達も知っているだろう。楠木はリコリス全体を指揮する立場だ、立場上それなりの処分も考えなくてはならないんだ、だがそれはあいつの気遣いと言う物だ」

 

ミカの言う通り、命令違反したリコリスは処分されるのがDAの基本、それを回避するためにもあえてここを選んだろう。

それは楠木のそれなりの気遣いなのだ。表向きは組織に忠実で冷酷な判断する女性だが、リコリスの事を考えての事だ。

 

ただ派遣と言うより左遷と言う形で来ると言うのが正解だが。

 

それについては零士と大雅は何も言えず、ただ手を上げるしかない。

 

「まあ、あんた達が言った所で何も変わらないじゃない」

 

っとカウンターの席で酒を飲んでいる緑色の和服姿のメガネ女性が零士と大雅に言う。

 

それに呆れる目線を送る零士と大雅。

 

「いや、お前が言ってもなミズキ」

 

「ああ、飲んだくれの奴が言ってもな」

 

「お前等喧嘩売っとんのか!!」

 

彼女の名は『中原ミズキ』、元DAの情報部員である彼女。見た目通りただの飲んだくれある。

 

「ハックシュン!!! 今誰か変な事を言った!?」

 

「何言ってんだミズキ?」

 

「酔って可笑しくなったか?」

 

「可笑しくなってないわ!!」

 

そう言うと同時に店の扉から誰かが入って来て。それに零士たちは振り向く。

扉から紺色の制服を着たリコリスが入ってくる、だが資料での写真とは違い、左頬にガーゼが貼られてあった。

 

そのリコリスはそれに気にすることなくやって来て、零士達に挨拶してきた。

 

「失礼します。本日配属する事になりました、井ノ上たきなです」

 

「(この子か…、昨日の機銃掃射を行った奴って)」

 

「(見た目とは裏腹に、かなり強引な感じなんだな…)」

 

たきなを見て、零士と大雅は2人だけのそれぞれ個人的な感想を述べる。だがその際に大雅はたきなの容姿を見て、何か惹かれた感じがした。

 

「(でもなんだろう…あのたきなって事、凄い気になるって感じがするよ)」

 

大雅もその気持ちに何故か気になっていて、少々分からずにいた。

それに零士は何か気付き、大雅に問う。

 

「(おい、どうしたんだよ?)」

 

「(ん?ムフフ…内緒だ)」

 

「(おい)」

 

はぐらかす大雅に少し苛立つ零士、ミカはたきなが来たことに歓迎する。

 

「来たかたきな」

 

「…ああ~、DAをクビになったリコリスか「クビじゃない」

 

っと即答で否定するたきな、だがDAに属している以上独断行動は事実上クビと言うのがそうだと思う零士と大雅。

そんな事を思っているのを知らないたきな。

 

「あなたか学べ、っと命令です。千束さん」

 

「ぷはっ!この飲んだくれが千束だってよ!」

 

「違う違う! そいつは千束じゃない。そいつは中原ミズキって奴だ。絶対あり得ない奴♪」

 

「やかましいわ!!このボンクレコンビ!!」

 

雑な説明に苛立ちを隠せないミズキは愚痴を言い、零士と大雅はミズキからミカに切り替えて言う。

 

「んで今立っている人がこの店の店長のミカ、元リコリスの訓練教官の先生をやってた人だ、俺等はおやっさんと呼んでる」

 

「因みにミズキも元DA、情報部の」

 

「…元?」

 

たきなはその事を聞いた際一度訪ねた、同じDAなのになぜ元が付くのか。

 

「嫌気が差したのよ、あんたら孤児を集めて殺し屋を作ってるキモい組織に」

 

「(まっ、その事は分からなくもないが、一応孤児である事を拾ってくれた事は感謝するけどな)」

 

「(殺し以外の所は…だが)」

 

ミズキの言葉に言葉を出さず、内側で思う零士と大雅。

確かに彼女の言う通り、孤児を集めて暗殺者を作っている組織はガタが外れているとしか言いようがない。

 

だがあのまま寂しく死んでいく事を考えると、DAの一部に感謝すると思う。

 

「んで、俺はこの従業員である新藤 零士、DAだ」

 

「同じく神谷 大雅。同じくDAだ」

 

零士と大雅がたきなに挨拶したと同時に外から声が聞こえて来て、ミズキがニヤケながら言う。

 

「ほ~ら、騒がしいのが帰って来たわよ」

 

っと同時に扉から千束が買い物袋を両手に持って帰って来た。

千束がミカにある報告をしながら喜んでいる様子が伺える。

 

「先生大変!食べモグでこの店のホールスタッフの子が可愛いって! これ私の事だよね!」

 

「アタシの事だよ!」

 

「「「冗談は顔だけにしろよ、酔っ払い」」」

 

「いや3人同時に言わんでいいわ!!」

 

ミズキが零士達が同時に愚痴った事に苛立って言い、それに大笑いする零士と大雅、千束も同じように笑おうとした際にたきなを見て呟く。

 

「あら…リコリス、って言うかどしたのその顔?」

 

千束はたきなの左頬のガーゼが貼られている事に問うと、たきなが言う前に零士達が話す。

 

「今日から配属なったリコリス、って言うかおやっさんから聞いたろう?千束」

 

「んで、今日からお前の新しい相棒って訳」

 

「「えっ!この子が~!/え?この人が?」」

 

たきなは表情を変えないつつも驚いた感じであったが、千束は念願の相棒が来たことに興奮とテンションが上がっていた。

 

「よろしく相棒~!千束で~す!!」

 

「井ノ上たきなです「たきな!はじめましてよね!」は、はい…去年京都から転属になったばかりで──」

 

「おお~!転属組!優秀なのね!歳は!?」

 

「えっと、16歳です…」

 

「おお!私が1つお姉ちゃんか! でもさんはいらないからね?ち・さ・とでオッケー! でもようやく妹ポジションから外されるよ!」

 

「は、はぁ……妹?」

 

あまりにのテンションに零士と大雅は互いに見合って苦笑いしつつ、ミズキは笑みを浮かべながら見ている。

そしてたきなは呆れつつも千束の最後辺りの言葉を聞いて首を傾げる。

 

「あっ、実はこの2人は私より年上なのよ。歳は18歳なんだ! だからいつの間にか妹ポジションにされるから困るのよ!」

 

「妹にした覚えはさらさら無いんだけど」

 

「むしろうるさい同業者としか見てない」

 

「こら!うるさいと何だ!」

 

零士と大雅の言葉に怒り出す千束、手を振って落ち着けポーズを取りつつ、千束はすぐにたきなの方を見てマシンガンを撃つポーズを取る。

 

「あれ凄ったかね~!零士達と一緒に見てたけど、それ顔は名誉の負傷って奴?」

 

「ああ~そう言えば俺も気になっていた。一体どうしたんだよそれ?」

 

「負傷にしては随分と少ない傷だが…」

 

零士達がそれを問うと、目線をそらしながら黙り込んでしまう。

それには零士達は首を傾げていて、そしてたきなが話すとそれをはもう驚く事であった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

「殴らなくたっていいしょーよ!」

 

千束が店の奥で受話器を取りながら同僚のフキに連絡を取って抗議を言っていた。

 

たきなの左頬の傷は名誉の傷ではなく、フキによって殴られたものだった。命令無視した事で人質にになっていたリコリスを機銃掃射で殺してしまう所をフキがキレて殴られたらしい。

彼女らしい行動に零士と大雅は何とも言えない感じになっていた、何故ならフキは命令に忠実ながら男勝りな上に短気な所がある。

 

フキらしい感じつつ、零士はたきなにミカが入れたコーヒーを差し出し、ミカが声を掛ける。

 

「想像と違ったか?」

 

「いえ、そんな事は…」

 

「まあ最初は無理ないな、俺達もそんな感じだったから」

 

「ああ、あいつはかなりのテンションには参ったよ」

 

大雅が畳の上に座りながら、千束の行動性とテンションを思い出しながら言う。

それには零士も同じようにカウンターの椅子に座りながら頷く。

 

そして千束が受話器を叩きつけるかのよな感じで切る。

 

「うっせぇアホ!!」

 

「いや切ってから言うなよ」

 

「そこん所はフキと一緒だな」

 

2人が思った感想を言いつつ、千束が気を取り直してたきなの方を向く。

 

「よし!それじゃあ早速仕事に行こうたきな!」

 

「はい!」

 

「あ、先生のコーヒー飲んでから良いからね?先生のコーヒー美味しいから!私は着替えてくるからごゆっくり~」

 

千束はそう言いつつ奥に行き、たきなは立ち上がったが再び座り直す。

っが千束がまた奥から出て来た。

 

「たきな!」

 

「はい!」

 

「リコリコにようこそ~!にひひ!」

 

そう言ってまた奥へと入って行く千束、その様子にただだんまりとなるたきな。

 

零士と大雅は呆れつつ立ち上がる。

 

「さて、俺らも仕事に行くか」

 

「ああ」

 

「あぁその事だか」

 

するとミカが零士と大雅を呼び止め、それに零士と大雅はミカの方を見る。

 

「どうしたんだおやっさん?」

 

「今日はたきなの派遣先での仕事だ。今回は4人で行動を共にして欲しい、特に大雅、お前の車なら4人は乗れるだろ?」

 

「なるどね、分かったよおやっさん。今回はチームで行動を共にするよ」

 

そう言って零士と大雅は男子更衣室へと向かい、自分達の制服へと着替え、準備する。

そして着替えが終えると、千束が既に出ていて、ミカからある程度説明を聞いて、零士達に向けて言う。

 

「よーし!それじゃあ早速出発ー!」

 

千束がそう言って店を出て、たきなも後を追うように店を出る。

最後に零士達が出て、大雅がランエボⅣを取りに行き、ランエボⅣに乗って零士達を拾い、仕事に回ったのであった。

 

 

 

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