リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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ようやく零士と大雅の最大のライバルが姿を見せます!


第30話

零士と大雅の隠れ家に賊の襲撃があって翌日、零士と千束はクルミが新たな情報を掴んだとの事でクルミの押し入れにいた。

それはリコベルの作戦時やリコリスの襲撃時の映像だった。

 

「この地下鉄事件とリコリス襲撃犯は例の武器を使っているな」

 

「例の…?」

 

零士の言葉にクルミがある画像をモニターに映す、その映像はあの銃取引の映像だった。

 

「へぇー、そう言う事か」

 

「じゃあDAをハッキングしたのも関係ありって訳?」

 

っと千束が言った瞬間、クルミが思わずドキッ!とし、それに零士と千束は見る。

 

「どうした?」

 

「い、いやぁ~…どうだろうなぁ~…、もう少し調べて見るよ」

 

「そう?」

 

千束はその事に何の気にすることなく言うが、零士だけは違った。何やらクルミの端切れが悪い…そう感じたのだ。

 

「それにしても、どうやってリコリスって識別ってしているんだろう?」

 

「さあな……、その制服がバレているんじゃないか?」

 

クルミは千束が来ている制服を見て言う。

 

「おぉー、なる程!」

 

そう言って千束は手を軽く叩くと同時に、ある準備をしに更衣室へと向かった。

その際に零士はクルミの方を向く。

 

「……クルミ。おまえ何か隠してないか?」

 

「っ!な…何の事だ?」

 

「さっきから妙に焦っているが、一体どう言う事だ?」

 

「うぅ~…………」

 

それ以降クルミがとても言いづらそうにしていて、零士はそれを見てもう追求はしなかった。

 

 

そしてリコリコでの営業終了後に大雅は掃除をしている頃、何やら悩んでいるたきなを見る。

 

それを見た大雅がたきなに問う。

 

「どうしたたきな? そんな深刻そうな顔をして」

 

「…どうしても勝てないんです、ジャイケンが」

 

「ジャイケン? ああ……そう言う事か」

 

たきなの問いに大雅は納得した。それは前に家事分担の際、千束が「つまんない…」と呟き、それにたきなはジャイケンで行おうと提案した。その結果全て千束が勝ち、たきなはその現実に余りにも受け入れがたい衝撃を受けたのだ。

そして零士がホールに来て、たきなの様子を見て、大雅に問う。

 

「どうした?」

 

「たきながな…、千束にジャイケンでなかなか勝てないってさ」

 

「ああ~…そう言う事か」

 

零士達はその事を聞いて頷き、零士達はたきなに言う。

 

「なあたきな…」

 

「“最初はグー”でやってるでしょ」

 

「それでは千束には勝てない」

 

「え?」

 

たきなは突然零士達にジャイケンの事を言われ、思わず零士達の方を見る。

 

「千束が相手の服や筋肉の動きで次の行動を予測するのは知っているだろう?」

 

「グーから始めちゃうと、次の手を変えるかどうか読まれちゃう。変えずにグーを当然パーを出されるし、変えると分かれば千束はチョキを出せば絶対負けないでしょ? つまりあいこに出来る確率は3割」

 

「勝つ確率はゼロだ」

 

「つまりよ? 千束にジャンケンに勝つには“最初はグー”を辞めて、最初のジャンケンで勝つしかない。あいこになったらもう勝てないし、ましてあいこから始めたら一生勝てないよぉ~?」

 

「…それって」

 

「ああ。要するに…あいつは“ズル”をしているんだ」

 

零士の言葉を聞いたたきなは信じられない表情をする。

千束のジャイケンにその様なカラクリがあったなんて、思いもしなかったからだ。

 

そう思っていると、千束がポンチョを着た状態で来た。

 

「組長さん所に配達行くわー……何よ?」

 

「…いいえ別に」

 

たきなは不機嫌そうな表情をしながら返事する。

 

「え~何々?」

 

「良いから、配達行って来な。たきな」

 

「分かりました、すぐに支度をします」

 

大雅の言葉にたきなは不機嫌なまま座敷から立ち上がり、ツインテールの片方を外して支度の準備をする。

だがそれを千束は止める。

 

「ああ、大丈夫。制服がバレてるだろうってクルミが」

 

「…リコリス制服がですか?」

 

「そそ。これなら絶対に分かんなーい♪」

 

千束は今身に着けているポンチョを広げて、零士達に言う。

 

「私服じゃ銃は使えないんだぞ」

 

「警察に捕まっちまえ…」

 

「んなこた分かってるよ、下に着てますぅ。ほらぁ~」

 

そう言って千束はポンチョの下にリコリスの制服を零士達に見せる。

だがそれを見た零士が真剣な表情で千束に言う。

 

「千束、今回はマジで危ない状況なんだ。たきなと一緒に行ってこい、今日の晩飯はお前の好きなハンバーグだ」

 

「えっ!マジ!!今日はハンバーグなんだ~!」

 

「話…聞いてるのか?」

 

「勿論聞いてるよ! 分かったからたきなと一緒に行きます」

 

「じゃあ準備して行きます」

 

そう言ってたきなは更衣室に行き、数分後、たきなが千束とは色違いのポンチョを着て、千束の隣に立つ。

 

「それじゃあ行ってきまーす!」

 

「行って来ます」

 

そう言って千束とたきなは組長の所に向かい、零士と大雅は顔を見合わせる。

 

「千束の奴…大丈夫か?」

 

「まあな、あいつはすぐに調子に乗る所があるからな。まあそこはたきながちゃんと見てくれているから心配はないさ。だろ?おやっさん」

 

「ああ…」

 

零士達の問いにミカは頷き、零士と大雅は片付けをするのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして零士達が一通りの仕事を終えた後、着替えて千束達の迎えに行こうとした時だった。

 

「わああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

突如クルミの叫び声がリコリコ店内にこだまし、お座敷の押し入れからクルミが慌てた様子で来た。

そして零士達にある映像をタブレット端末で見せて来る。

 

「見てくれ!!これは銃取引の時のDAのドローン映像! 殺されたのはこの4人だ!!これが犯人に流出して顔がバレてたんだ!!」

 

クルミが零士達に見せて来た映像、それはあの銃取引時に待機していたあのサードリコリス映っている様子だった。

 

「なんでそんなもんが流出してんのよ!?」

 

「……あの時のハッキングか」

 

「まだ犯人は捕まっていないようだが…」

 

「アンタの仲間じゃないの!? さっさと調べなさいよ!」

 

ミズキがクルミに言うと、クルミが何やら歯切れの悪いような感じになり、その様子を見た零士と大雅は顔を見合わせてクルミに問う。

 

「……おいクルミ」

 

「どうしたんだ?」

 

「……………………………あの時のはボクだ」

 

「ハァッ!!?」

 

「どう言う事だ!!?」

 

クルミの衝撃発言にミカとミズキは驚き、零士と大雅は目を細めながらクルミの発言を聞く。

 

「……依頼を受けてDAをハッキングした。その依頼主に近づくには仕方なかったんだ…!」

 

「ちょっと!まさかアンタが武器をテロリストに渡した張本人って訳!?」

 

「それは違う!指定の時刻にDAのセキュリティを攻撃しただけだ!」

 

「そうですか!おかげで正体不明のテロリストが山ほど銃を抱き締めて、たきなはクビになりました!!」

 

「もういい!!!やめろミズキ!!!」

 

ミカがミズキとクルミが言い争っている様子を止める様に叫び、ミカがクルミに言おうとした時だった。

零士がクルミの身体を持ち上げ、カウンター席の椅子に座らせて、零士と大雅がクルミを少しばかり目を鋭くさせながら言う。

 

「…クルミ、何故押し入れの時言わなかった」

 

「……それは」

 

「俺達が怖かったのか? それとも自分が殺されるのを恐れたのか?」

 

「……すまない」

 

「そう言うのはたきなに言いな。だが今はそれ所じゃない、他にないのか?」

 

零士がその事をクルミに問いかけると、クルミは思い出したかのように言う。

 

「おい千束は何処だ!?」

 

「さっきたきなと一緒に配達に行った。っ!まさか…!」

 

「………全部じゃないんだ」

 

っとクルミは別の画像を零士達に見せる、それは沙保里さんの護衛任務の際に零士達と千束達の映像が映っていて、零士達はサングラスをしていたが千束の方は横顔がバッチリ映っていた。

それを見た零士達は目を開かせる。

 

「いかんな、これは…!」

 

ミカが言うと同時に零士が千束のスマホに連絡を入れ始め、大雅はすぐに雄哉達に連絡を入れる。

 

「千束…、早く出ろ早く出ろ…!!」

 

「…っ!雄哉か!!すぐに虎次郎達とフキ達に招集を掛けてくれ!! 敵の狙いが分かった!!大至急だ!!」

 

大雅は雄哉に連絡が付いた後、零士のスマホに千束の連絡がようやく付く。

 

『もしもし~零士?』

 

「千束気を付けろ!! 敵はお前を狙っている!!」

 

『え……『千束後ろ!!!』えっ、えっあ!ちょいちょいちょいちょいちょいちょーい!!───』

 

 

 

ガシャンアアアアアッ!!!!!

 

 

 

突如何かがぶつかる様な大きな音が鳴り、その後連絡が途絶える。

 

「おい千束!! クソッ!!切れた!!」

 

「何か凄い音したよ!?」

 

ミズキがいつもより慌てた様子で零士を見る、零士と大雅は頷きながらクルミに言う。

 

「クルミ!そっちのドローンで千束とたきなを探すんだ!!」

 

「何としても探せ!!いいな!!?」

 

「分かった!!」

 

クルミはすぐに千束とたきなの捜索を開始し、零士と大雅はパイソンとM696を持って店を出ようとした。

っがその時、ミカが2人を止める。

 

「待て!!零士!!大雅!!」

 

「「っ!!?」」

 

突然ミカに止めれた事に零士と大雅は振り向くと、ミカはある弾薬箱2つを零士と大雅に投げ渡す。

それを受け止める零士と大雅、それを開けると中には実弾の357マグナム弾がスピードローダーと連結した状態で大量に入っていた。

 

零士と大雅はそれを見てミカを見ると、ミカはそれに頷き、2人もそれに頷きながら店を出る。

 

すぐにNSXとランエボⅣに乗り込んで、急発進でリコリコを後にする。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

零士と大雅はスマホで千束とたきなのスマホのGPSを確認して、その場所に向かうと道沿いに2人のポンチョとスマホがあった。

NSXとランエボⅣを止めて降りて、2人のスマホとポンチョを取ってクルミに連絡する。

 

「クルミ!!千束とたきなのポンチョとスマホを発見!!」

 

「後は何もない!! しかし非殺傷弾のカスがある!ここで千束は襲撃犯に撃ってたきなと一緒に逃げたんだ!!」

 

『分かった! 街中のカメラをハッキングする!』

 

そう言って零士と大雅は再びNSXとランエボⅣに乗り込み、千束とたきなを捜索する。

その際にミズキが無線でクルミに問いかける。

 

『DAはまだ犯人の事を見つけられないの!!?』

 

『ああ、犯人を誘き出す為リコリスを囮に使ったが、逆に返り討ちにあったそうだ…』

 

『リコリスを囮に…? 馬鹿な事を…!』

 

『楠木め、あえて報告しなかったな?』

 

「「っ!高橋さん!!」」

 

零士と大雅は無線に正十郎が出た事に驚き、正十郎は零士達に話す。

 

『零士、大雅、それとミカちゃん達も。事情は雄哉達から聞いた!今は一刻も早く千束ちゃんとたきなちゃんを見つける事が最優先じゃ!いいな!!』

 

それを聞いた零士と大雅はアクセルをより踏んで、加速させて千束とたきなを探し出す。

 

そして橋を渡り、零士と大雅は周りを見ながら探していると、零士と大雅は橋の下の公園辺りで何やら車が2台止まっていて、そこで何かがが戦っている様子が見える。

それを見た零士と大雅は無線で言う。

 

「零士!!」

 

「ああ!!行くぞ大雅!!」

 

2人はアクセルを踏み、スピードを上げながらその場所へと向かった。

 

 

 

───────

 

 

その頃千束とたきなは危機的状況にあっていた。突如何者かの襲撃により2人は車に引かれてしまった。

 

幸い受け身を取ってダメージは何とかなったが、その際スマホを落としてしまい、更にポンチョを無くしてしまった。

千束が非殺傷弾で隙を作り、たきなと共にその場から逃げた。

 

「くっそー!!ポンチョ盗られた!!」

 

「今はそんな事言ってる場合じゃありません!!」

 

「クソッ!!追え追え!!!」

 

千束とたきなが公園に逃げ込み、2人は一息をしようとした時だった。

 

 

 

 

バオオオオオオオン!!!

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

もの凄いエキゾースト音が鳴り響き、千束とたきなに【トヨタ スープラ80型】がやって来て、千束とたきなはそれを見て銃を構える。

っがスープラはその場で止まり、運転席からある少年が降りて来る。

 

「…?」

 

その少年に千束とたきなは警戒していたが、その際別のバンが千束とたきなに向かって来る。

 

「がははははは!!」

 

バンに掴まっている者…、真島が【チアッパ・ライノ 200DS】を構えて撃ち、それを千束は難なく躱す。

 

「っ!」

 

それを見た真島は驚き、その際たきながサプレッサー付きの銃でタイヤを撃ち、バンはバランスを崩して倒れる。その際真島も吹き飛ぶ。

 

そして少年はマテバを取り出して千束とたきなに向ける。

少年が千束とたきなに向けているのに気づいた千束とたきなが構えて撃つ、だがその少年はそれを紙一重で躱し、それに千束とたきなは驚く。

 

「ええっ!?」

 

「千束と同じ様に躱した!?」

 

「フッ…」

 

驚く中で少年はマテバを撃ちながら近寄り、千束はそれを同じように躱すも少年が一気に近づいて、千束はその事に驚き、少年は千束の手を掴み、思いっきり地面に叩きつける。

 

「ガハァ!!」

 

「千束!!!」

 

「フッ!」

 

同時に少年はたきなを足払いさせて、体制を崩されたたきなはその少年にお腹に拳を叩きつけられる。

 

「ブハァ!!」

 

それによりたきなは千束の隣に倒れ込み、少年はマテバを構えまま見下ろす。

そして2台のバンが到着し、倒れていた真島が起き上がる。

 

「イッテテ……、たくぅ…手間取らせやがって」

 

真島はライノを構えたまま近寄り、千束の方を見る。すると胸元にフクロウのペンダントを見つける。

 

「へぇ…アランのリコリスか」

 

「グッ…! 何よ?」

 

「テメェの使命は何だ…?」

 

突然真島から使命と聞かされた千束はそれを無視する。

 

「知らない…!そんなの!!」

 

千束はフクロウのペンダントを握り締め、たきなは何とか起き上がりながらもどうするかを考えていた。

 

その時だった

 

突如NSXとランエボⅣが千束達と真島達の近くに現れ、それに千束達と真島達は振り向く。

 

「ッ!!チッ!!!」

 

真島はその場から後退し、少年もその場から後退していく。そしてNSXとランエボⅣが千束とたきなの前で止まり、運転席から零士と大雅が降りて来る。

 

「よう…テロリスト共、楽しい事をしてらっしゃる」

 

「テメェ等…よくもウチの看板娘たちをいたぶってくれたな。たっぷりと礼をしてやるよ!!」

 

零士と大雅はパイソンとM696を構えて、真島達と向かう。

 

「……フフフ、フフフフフフ……!」

 

っがその時、その少年が薄ら笑いをはじめて、それに零士と大雅をはじめとする皆が注目する。

 

「おい…お前」

 

「何がおかしい…?」

 

「相変わらずだな…。零士、大雅」

 

その少年は零士と大雅の名を言った事に2人は驚きを隠せず、千束とたきなも同じ様に隠せずにいた。

 

「俺を知っている…?!」

 

「お前は一体…!?」

 

「忘れたとは言わせないぜ…。この俺をよ!」

 

っとその少年は被っているフードを下ろし、顔を露わにする。

 

その少年は左側が火傷の後がぎっしりと残っており、左目の瞳が薄っすらと白く濁っている。更に口元は傷のような跡が少しあり、年齢は18と零士達とほぼ変わらなかった。

だが年齢は兎も角、零士と大雅はその少年を見て、信じられない程の驚愕の表情をする。

 

「……雷前(らいぜん)!?」

 

「……文弘(ふみひろ)!?」

 

大雅が苗字を言い、最後に零士が少年の名前を言って、その少年…雷前が笑みを浮かばせる。

 

「そうよ…久しぶりだな~零士…大雅!! 元リリベル最強の男!雷前文弘が帰って来たぜ!!!」

 

そうこの男こそ、嘗てリリベルでは最強の座にいて、虎杖派の男だった雷前文弘が零士達の前に姿を現したのだった。

 

 

 

 




本日2回目の更新、これだけは書きたかったんですよ。
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