リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第31話

千束とたきなを襲撃した真島達、千束とたきなが絶体絶命のピンチに零士と大雅が駆け付け、真島達と対立した。

だがその際、零士達の前に雷前文弘が零士達の前に姿を現した事に、零士達は衝撃を隠せないでいた。

 

「…雷前」

 

「なんで…お前がそこに?」

 

「フハハハハハ!! いいぞ…その顔だ、俺はその顔が見たかったんだ!「おい…」あ?」

 

雷前は真島に声を掛けられ、横を向くとライノを雷前に向けている様子が見えた。

それに雷前は平然とした様子で真島を見る。

 

「…何だよ?」

 

「てめぇ…、あっち側の人間だったのか? 何で今まで言わなかった?」

 

「話すタイミングじゃねえんだよ。ってか今はそれ所じゃないんだ…、ちょっくら遊ぼうぜ零士!大雅!!」

 

雷前はそう言ってマテバオートリボルバーを零士と大雅に向けて撃つ。それに零士と大雅は難なく躱し、仕返しと言わんばかりにパイソンとM696を構えて撃つ。

パイソンとM696から放たれるのは非殺傷弾ではなく、ミカから貰ったあの357マグナム弾だ。

 

雷前はそれを難なく躱してマテバオートリボルバーを撃ち返す。真島は舌打ちしながらもライノを零士と大雅に向けて撃つ。

 

零士と大雅は真島も攻撃して来たのを見て、冷静に対応しながら躱し、大雅が真島に向けてM696を撃ち返す。

 

雷前には零士、真島には大雅。彼等が銃を撃ちながら躱して、零士達の銃が弾切れになった事に気が付き、零士達はシリンダーを下ろす。

そしてロッドを使って薬莢を排出して、スピードローダーを使って新しい弾を装填する。

 

っがその際に千束が零士と大雅が非殺傷弾じゃなく、357マグナム弾である事を見て声を上げる。

 

「ああ!!零士!!大雅!! それ実弾!!」

 

「今はそんなの事に気にする場合じゃない!」

 

「そうだ!特にこの状況じゃな!」

 

零士と大雅はそう言ってパイソンとM696を撃ちまくる、雷前と真島もマテバとライノの弾を装填し終え、零士と大雅に向けて撃つ。

 

雷前達が撃って来たのを見て、零士と大雅はそれを見て、飛んで躱す。零士は空中でバク転、大雅は空中で側転するように躱し、着地した後銃を構える。

 

だがその時だった、雷前はこれを狙っていた。零士と大雅が千束とたきなの側を離れた際、零士達から千束とたきなに向けてマテバを構える。

それに千束とたきなが驚いた瞬間、雷前は躊躇なく引き金を引き、千束とたきなに向けて2発撃つ。

 

しかしそれを零士と大雅は見過ごさなかった。

 

零士と大雅は別の懐からベレッタとUSPマッチを取り出し、9㎜弾をマテバの弾に向けて撃つ。

それにより弾はマテバから放たれた弾に直撃し、それにより弾は砕け散る。

 

「チッ!」

 

雷前は舌打ちをし、零士と大雅を睨みつけ、真島はそれを見て笑みを浮かばせる。

 

「マジかよ…! 弾を撃ち落とせるのか!」

 

「あいつ等なら可能なんだよ…」

 

雷前は真島に言いながら零士と大雅にマテバを構え、零士と大雅は雷前を睨みながら言う。

 

「…そのやり方、相変わらずだなお前」

 

「倒れている奴に容赦なく撃つ所は昔からだな」

 

「ハッ!これが俺のやり方だってお前等も知っているだろうが!!」

 

零士と大雅にそう言う雷前がマテバの引き金を引こうとした時だった。別方向からRX-8とインプレッサが走って来て、零士達の近くに止まる。

そして雄哉達とフキ達が降りて来て、銃を取り出し真島達に撃ち始める。

 

それに真島達はすぐに隠れ、雷前は軽く躱しながら後退する。

 

雷前達が後退したのを見た雄哉は零士達に言う。

 

「零士!大雅!今のうちに撤退だ!!」

 

「よし!!行くぞ!!」

 

そう言って零士と大雅は千束とたきなを連れて自分達の車に戻る、千束は零士のNSXに、たきなは大雅のランエボに乗せて車を発進させる。

 

「くそ!!逃がさねぇぞ!!アランリコリス!!」

 

真島が追いかけようとしたが、相手は車であり追いつく事は不可能。零士達がその場を去ろうとしたが、零士達の視界に別のライトが照らされ、それに零士達は思わず目を細めて見ると、別の軽自動車が零士達に突っ込んでくる。

よく見ると運転席には人が乗っておらず、完全な無人の車だった。

 

それを操作しているのは別の場所にいるロボ太であった。

 

「ここまで来て逃がすかよ!!!」

 

ロボ太は部屋でコントローラーを使って無人の車を操作していたのだ。

 

無人の車が零士達に向かって突進してくるのを見た零士達は、窓を開けてパイソンとM696を同時に撃つ。

零士と大雅の撃った弾が両方のフロントタイヤに直撃し、勢いよく空気が抜けて、更に前方に倒れ込む様に後ろが起き上がって、そのまま前方に倒れ込む。

 

倒れた車を避ける零士達、そしてその零士達を逃がさないと真島の部下達が銃を乱射する中で、排水管の様な物…【RPG-7 ロケットランチャー】を持ってくる者が居た。

それを上で監視しているクルミがそれを知らせる。

 

『零士、大雅。ヤバいのに狙われているぞ?』

 

「ん? ゲッ…ロケランかよ!? 零士!!」

 

「仕方ないな…、千束…命までは奪わないから──」

 

「分かったから!!早く何とかして!!」

 

焦る千束を見て、零士はすぐにパイソンの弾を1発だけ装填する。そしてNSXを正面に向かせ、零士がパイソンを構えて撃つ。

 

パイソンから飛び出る357マグナム弾がテロリストの足に直撃し、テロリストは悲鳴を上げながら倒れこむと同時にRPG-7の引き金を引いてしまい、ロケット弾が飛び出して、近くの木に直撃して燃え広がる。

 

その隙に零士達は撤退していく。それを見た真島は舌打ちをし、部下達に撤退に指示を出す。

 

それを聞いた部下達はすぐに撤退を始め、雷前の元に行く。

 

「おい…さっさと戻るぞ。後でじっくり聞かせろよ?」

 

「勿論だ。しかしまあ…あいつ等め、随分と腕を上げたもんだな」

 

雷前はそう言ってスープラに乗り、エンジンに火を入れて、その場から去った。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてリコリコに戻って来た零士達、まず千束とたきなは真島達から受けて傷を治療しいる中、クルミは何故かその場で正座してうずくまっていた。

同時に雄哉と虎次郎はフキとサクラを抑え込み、フキがクルミに銃を向けようとしているのを見て圭介に取られていた。

 

「離せお前等!!! こいつがDAのセキュリティを攻撃した張本人だって言うなら殺さなきゃダメだろうが!!!」

 

「そうっすよ!!それがうち等DAの使命じゃないんすか!!?」

 

「だとしてもお前等は今DAやリコリスじゃないんだ。俺達はリコベル…殺すのは規則に反する」

 

「関係あるか!!!司令に報告して「フキ…」っ!!?」

 

フキは冷たい声で話すミカに思わず震えて見ると、鋭い眼光でフキを見るミカ。

 

「クルミを殺した時は…どうなるか分かってるな?」

 

「っ! は…はい!」

 

その言葉で大人しくなるフキ、その様子を見てサクラは唖然とし、雄哉と虎次郎はフキとサクラを放す。

 

そして零士と大雅はカウンター席の椅子に座りながらクルミを見ていた。

治療を受けている千束はその事情を知った事でクルミを見る。

 

「痛つつつつ…、なる程?」

 

「つまり、全部こいつが原因って事」

 

ミズキは全ての原因はクルミである事を宣言する。クルミがDAのセキュリティにハッキングし、武器取引の行き先も分からず、仕舞いにはたきなを左遷してしまったのもクルミの責任っとミズキはこう言いたかったのだ。

それを聞いたクルミは思わず反論する。

 

「何だよ助けてやっただろう!?」

 

「それとこれは別だ」

 

「やってしまった事の重大にしっかり自覚を持つ事だな」

 

零士と大雅がそう言い、ミズキはたきなの方を向く。

 

「てことでたきな~あんたは被害者なんだから、言ったれ言ったれ!」

 

たきなはクルミの前にやって来て、クルミを見下ろす。

 

「どーすんのぉ、たきな?やっちまうか?」

 

「ち、千束ぉ…」

 

「お前まで煽るな」

 

「話がややこしくなる」

 

千束が若干からかう感じに言って来る様子に戸惑うクルミ、それを零士と大雅は叱る。

クルミは見下ろしてくるたきなに圧が耐えられず、頭を下げる。

 

「ごめん、たきな!」

 

必死に頭を下げ、謝罪の言葉を絞り出すクルミ、その沈黙をたきなが破る。

 

「…あれは私の行動の結果で、クルミのせいじゃありません」

 

それを聞いた零士と大雅は笑みを浮かばせて拳をぶつけ、千束とミカは顔を見合せて笑い合う。ミズキは面白くなさそうな表情をしながら酒盛りビールを飲む。

雄哉達もそれを聞いて笑みを浮かばせていたが、フキはその様子を見て愚痴を言う。

 

「たくぅ、自覚のない奴等め」

 

「黙ってろフキ。それでやる事は決まってるな?たきな」

 

「はい、あの連中を捕まえます。最後まで協力して貰いますよ」

 

「勿論だ!早速だがあの緑髪の男に名が分かったぞ!」

 

そう言ってタブレット端末出して、零士達に見せる。その映像には部下達が「真島さーん!」と呼んでいる音声が聞こえる。

クルミは笑みを浮かべながら言う。

 

「真島さーん♪」

 

「真島…か」

 

カランカラン♪

 

零士達が呟いていると、玄関が開いて皆が振り向く。玄関から入って来たのは正十郎だった。

 

「どうやら無事千束ちゃんとたきなちゃんを助け出せた様じゃの…」

 

「高橋さん」

 

「正十郎さん」

 

入って来た正十郎を見て、零士と大雅は顔を見合わせて頷き、零士と大雅はミカと正十郎を見て言う。

 

「おやっさん、高橋さん」

 

「話があるんだ…」

 

「ん?どうした零士、大雅?」

 

「改まってどうしたんじゃ?」

 

ミカと正十郎は改まる零士と大雅を見て、零士と大雅は重い口を開かせる。

 

「最悪な事が起きな…」

 

「…あいつ。……雷前が生きていた」

 

「「なっ!!!??」」

 

その言葉を聞いてミカと正十郎は驚きを隠せずにいた。当然それを聞いた雄哉達も驚き、リコリスのファーストであるフキも驚きを隠せずにいた。

千束はあの場で聞いて驚いていたからそれほど反応がない分、唯一知らないリコリスのセカンド達は首を傾げながら問う。

 

「あ、あの…その雷前って誰ですか?」

 

「…雷前文弘、リリベルのファーストで、嘗て最強のリリベルと呼ばれた男。僅か5歳でリリベルの赤服に上り詰めたんじゃ」

 

「虎杖の気に入りだった奴で、それを使ってリリベルの存在を強めようとした、だが零士と大雅の登場で奴は最強の座から下ろされ、虎杖の目論見はついえた。だが…奴は」

 

「おやっさん、言わなくても分かってるよ」

 

零士はその事に少しばかり黙り込み、大雅は頭をかきながらだんまりする。

それを見たたきなミカに問う。

 

「どうしたんですか?」

 

「あの男は嘗て…、零士と大雅が()()()()()()()なんだ」

 

「「えっ!?」」

 

その事に千束とたきなは驚いた表情で零士と大雅を見る。それを聞いて零士と大雅は口を開かせる。

 

「…あれは10年前の事だった。旧電波塔事件と被った時だよ…雷前が俺達を裏切り、市民の大量虐殺を行った」

 

「それだけじゃない…俺達と同い年のリコリスを襲い、私欲の為に快楽を求めようとしたのを目撃したんだ」

 

「うそっ!!?」

 

「あいつ…そんな事をしたのか!?」

 

千束とフキがその事を聞いて驚きを隠せずにいた。

 

「ああそうだ。俺達はそれを阻止する為雷前と戦い、奴を至近距離で38口径のリボルバーを数発撃ち込んだ」

 

「その際あいつは死んだと思っていた…。でもあいつは何故生きていたのかが分からない」

 

「…雷前はああ見えて準備がとても良いからな、何処かしらに防弾繊維の服を着込んでいたか。奇跡的に助かったかのどちらかだな…」

 

「あの人はリリベル時代でもかなり乱暴でしたからね…、後輩の俺にも殺す勢いで暴力を振っていましたから」

 

零士と大雅が話し、雄哉と圭介は雷前の準備の良さと運、過去の悪行の事を思い出しながら言う。

 

「あいつはそれだけ危険な男なんだ…。あいつが生きていて、しかも真島と共に行動しているとなるとかなり厄介だ」

 

「ああ、あいつの動きは以前よりかなり良くなっている上、弾の躱す事は問題ないからな。手ごわくなるぞ…」

 

そう呟きなら零士と大雅は脅威となった雷前の事を思うのだった。

 

 

 

 

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