リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第7章Time will tell
第33話


リコベル本部では、正十郎が大画面モニターでリコリスの楠木とリリベルの虎杖に別モニターで雷前の話をしていた。

 

「雷前文弘、元リリベルのファースト。10年前当時零士と大雅によって倒され死んだと思われていた奴だったが…」

 

『一連のリコリス襲撃事件の主犯である真島と共に行動している…、そして奴もあの2000丁の銃に関与している…。って事になりますね』

 

『文弘…』

 

楠木が楠木の助手から資料を貰い、その資料とモニターを見て言い、虎杖は死んだと思っていた筈の雷前を見て、目を細めた。

 

「そうじゃ…。零士と大雅から聞かされた時は驚いたわ…、まさか奴があの銃取引の件にも関わっていたとはのう」

 

『そうですね…、奴が絡んでいるとなるととても厄介です。あいつの実力はあの零士と大雅の次に高い上に、戦略が余りにも卑劣です。奴を見つけ次第すぐに──』

 

『待て、その前にやるべき事がある』

 

楠木が言おうとした際、正十郎と楠木は虎杖を見て、正十郎は虎杖の問いの意味を聞く。

 

「虎杖…、やるべき事とはなんじゃ…?」

 

『高橋司令…、私は彼を…文弘を連れ戻す任務を実行したいと思います』

 

「何じゃと…?」

 

その事にモニターで見ていた楠木の助手は驚きを隠せず、正十郎と楠木は目を細めながら虎杖を見る。

 

「虎杖…お前頭の中が毒に犯されたか? 何を血迷った事を言う…」

 

『虎杖司令…、その任務…私は断固反対です。奴はテロリスト…即行殺す必要がある奴です』

 

『お前の意見など必要ない楠木。高橋司令、私はあ奴を最後まで信じます…。私のリリベルの部隊が奴の捜索に出しますので、これで…』

 

そう言って虎杖は自分の意見を言った後、モニター画面を切って楠木のみなった。

正十郎は思わずため息が出る。

 

「…はぁ~、あの馬鹿は幼い頃かの~…あ奴を見て、成長がある見越した上で育てて来たからな。その結果…雷前は手に負えない暴走者となった」

 

『はい…、虎杖司令は彼をかなり気に入っておられましたからね…。高橋司令…今後どうするおつもりで?』

 

楠木から問いかけられた正十郎は、目を瞑って少しだけ考えた後、目を見開いて楠木に言う。

 

「……楠木、今リコリスの部隊はどの位いる?」

 

『…約半数以上が各リコリス支部の所に、そして私がいる総本部にはその半分です。それが何か?』

 

「雷前の事じゃ…、もしわしの考えが正しかったら。奴は10年前と同じ様な行動を起こす筈じゃ」

 

『…リコリスを。あいつはまたあのような?』

 

楠木は雷前の考えをすぐに理解し、正十郎は頷きながら言う。

 

「そうじゃ…、奴は市民を殺すだけじゃ飽き足らず…、リコリスを襲い、また快楽の為に彼女等の純潔を奪うじゃろう」

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして別の場所、テロリストグループが根城にしている輸送タンカーの中で、雷前と真島は壁にプロジェクター画面を映し、零士達と千束達の動きを見ていた。

同時にロボ太が通信越しでその映像を解析していた。

 

『ほら出たぞ、このリリベル2人組だが…途轍もないぞ?! このリコリスの少女以上の動体視力や反射神経をも上回る程だ! よくこんな怪物を相手に出来たな!?』

 

「まあ~俺もリリベル時代は頂点に君臨して、結構楽しい事していたからな。だがこいつ等が現れて以来俺の地位はどん底に落ちたよ…」

 

「へぇー、お前でも地に落ちたって感じにもなるんだな?」

 

「当たり前だ…。あいつ等は突然現れては《同じ仲間を卑劣な事をするな!》ってバカな事を言って来てよ。仕方ねえから模擬戦で軽く締めようと考えていたが、逆にこっちが完膚なきまでに叩き潰された…!」

 

雷前は持っているLサイズの紙コップのジュースを握り潰し、中身が完全に溢れ出てしまった。

その事にもお構いなく、雷前は不気味な笑みで潰した紙コップを見る。

 

「今でも思い出すぜ…!あいつ等が平然と弾を躱して、俺に何発の弾を身体中にぶち込んだ事を…! 同時に俺を殺す際にこの左目を…この目を!!」

 

「へっ…、もういい…聞くだけで気持ち悪くなる」

 

真島は雷前の愚痴にうんざりしていて、それを聞いた雷前は「チッ」と舌打ちをしながらも、モニター画面を見る。

 

「まあいい…、あの時の借りは必ず返す…。だがいきなり襲っても全く面白味がない…ついでだからちっと挨拶だけもしてくるかね~…」

 

そう言って雷前は立ち上がり、その部屋を後にする。

真島はその様子をただジッと見つめていただけであった。

 

 

 

数日が経ち、喫茶リコリコでは平日に関わらず常連客で溢れかえっていた。

 

「千束~。抹茶アイスの出来上がり」

 

「はーい♪、持っていくね?」

 

「たきな、三色団子が出来たぞ」

 

「はい」

 

昼間は依頼が無ければリコリスの営業をしている為、かなり忙しい零士達、すると零士のスマホに着信が入り、それに零士は見る。

その着信は知らない番号であり、それを見た零士は首を傾げつつも、その着信に出る為休憩所に入り、その着信に出る。

 

「はい、もしもし……」

 

零士がその着信に出た途端、零士の目が大きく開く。そして少しだけその相手の内容を聞き、返事もなしに電話が切られる。

同時に休憩所に入って来た大雅が零士の表情を見て問う。

 

「ん…? どうした?」

 

「…大雅、すぐに出かける支度だ、それと雄哉達にも連絡を、リコリコにはフキ達を呼んで手伝ってくれ」

 

「え?何で…?」

 

零士の言葉に理解が追いつかない大雅、そして零士が事を少しだけ説明し、大雅は目を大きく開くのだった。

 

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

とある港、そのコンテナ付近の所で、スープラにボンネットに座る雷前がカップ麵を食べていた。

 

「はむはむはむ……、へぇ~最近のカップ麵も美味くなったんだな。これは馬鹿に出来ねぇわ」

 

っとそう言っていると、エキゾースト音が徐々に近づいて来て、雷前はそのエキゾースト音がなる方を見ると、NSXを始めランエボとRX-8にインプレッサがやって来て近くに止まる。

その中から零士達が出て来て、雷前を睨む様に見ていた。

 

それを見た雷前は笑みを浮かばせながら、空になったカップ麵を捨てて、零士達と向き合う。

 

「よう。あの時以来の再会だな…」

 

「雷前…どう言うつもりだ。俺達と顔を合わせたいって」

 

「お前の事だ、卑劣な事を考えるに違いねぇ」

 

「へっ!まあな…!俺は何時でも卑劣だよ…。だが安心しな、俺は今回そんな事はしねぇよ」

 

雷前の言葉に「なんか信用出来へんわ」とボソッと呟く虎次郎、この手の場合雷前は何時も卑怯な事を考える。罠が無い時は見えない所に罠を仕掛けていて、毒のないジュースを零士達に渡した時は毒入りのジュースだった事もあった。

とにかく雷前の何もしない言葉は信用出来ない、そう思っていた時に雄哉が零士と大雅に言う。

 

「零士、大雅。周りを見回したが怪しい所が何もない。どうやら奴の言った事は今回本当の様だ」

 

「…え?」

 

「マジかよ?」

 

「へへへ…だから言ったろう。今回は挨拶だけにしようっと思ってな」

 

雷前はそう言って懐からある物を取り出す、それは葉巻だった。雷前が葉巻を取り出したのを見て、零士と大雅は顔を合わせつつも雷前に問いかける。

 

「雷前、何でお前生きてるんだよ?」

 

「俺達が殺したはずだよな?それも胴体に何発も」

 

「へへへ…、あの時身体にチタン製の板を身体に入れていてな、奇跡的にも助かったんだよ俺…。まあそれでもかなりの激痛だった事には変わりはねぇ」

 

「それが生きていた理由…」

 

「相変わらず用意周到ですね…」

 

零士と大雅が生きていた理由を問い、雷前がそれに答えた後に圭介と元也がボソッと答える。

 

雷前が生きていた理由を知り、零士と大雅は少しばかり睨みを効かせながら言う。

 

「雷前…、お前が生きていた理由はどうでも良い」

 

「またあの様な事件を起こす様なら俺達は全力でお前を潰す…」

 

「おお~いいね…! その目と威圧感…あの事より遥に上回ってやがる。良いぞ…!それならもっと楽しめそうだ!」

 

雷前は零士と大雅の威圧感を諸共せず、逆に笑みを浮かばせながら舌なめずりをする。

その様子に圭介は思わず唾を飲み込む。

 

「さてと…、俺はそろそろお暇しますかね~」

 

雷前は用が済んだと言って、自分のスープラの方に向かい、それに零士と大雅が問う。

 

「おい、雷前、お前…真島と組んで一体何をするつもりだ?」

 

「あの野郎と組んで。お前に得があるのか?」

 

「あっ、あのバランス野郎とか?特にないがまあそうだな~…。これから起きる()()()()()()の始まりって事は言えるな?」

 

っと雷前の言葉に零士と大雅は目を開かせる。

 

「何…?」

 

「どういう事だ!」

 

「おっと…ヒントは此処までだ。後は自分の力で解いてみろ、じゃあな」

 

そう言って雷前はスープラに乗り、港を後にするのであった。

零士達はそれをただ茫然とするしかなかった。

 

 

雷前の言った言葉…、それが後に起こりえる事件である事に、零士達は知るのであった。

 

 

 

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