リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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昨日に続き、今日も更新です。


第37話

零士達はあの後ミカから何故か謝罪を受けた。

 

「すまない皆…、本当に」

 

「おやっさん、何であんたが謝るんだよ?」

 

「そうだよ先生。先生が謝る必要はないんだって」

 

「それが約束だからだ、シンジとの」

 

ミカは吉松との約束を守る為、千束には吉松との事を教えない様にしていた。アラン機関との関係を明かさない為であった。

しかしそれも千束だけでなく、零士達にも知られた為、もう必要はない。

 

「全く…それにしても千束を欺くとは。流石だ…」

 

「本当だよ!この千束様を欺くなんて!」

 

「…すまない」

 

「良いって! 気にすんなよ~!」

 

落ち込むミカを元気よく励ます千束、その様子を零士と大雅は笑みを浮かばせるのだった。

しかしその一方で…。

 

「あり得ないあり得ないあり得ないあり得ない…」

 

何故かフキはうなだれながらブツブツと呟き、その様子を雄哉達は見ていて、サクラに問う。

 

「こいつ…一体どうした?」

 

「なんかミカさんの事でショック受けたらしいっすよ。全く困った感じっすよね~」

 

 

ドガッ!!

 

 

「イッタッ!!!」

 

するとフキがサクラの足に蹴りを入れ、それに痛がるサクラ。

その様子に圭介は呟く。

 

「落ち込んでいても、ちゃんと聞いてるんすね…」

 

「こんな奴でもファーストリコリスだ。当然だろう」

 

雄哉は真っすぐな機械ファーストのフキを見ながら圭介に言う。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして翌日、千束から迎えを頼まれた零士は今回バイク…ハヤブサで向かう事にした。

 

たまにハヤブサで行こうと思い、ハヤブサで千束の居るマンションまで向かった。

 

「おーい千束! 迎えに来たぞ~」

 

「はいはーい!」

 

千束はマンションから駆け下りて、零士のハヤブサに乗り、ヘルメットを被ったのを見た零士は発進させる。

 

そして零士と千束は喫茶リコリコに到着し、千束は颯爽と降りて、喫茶リコリコに入る。

 

「千束が来まし………あれ?」

 

すると千束の勢いが収まり、その様子に零士は首を傾げながら見ていて、千束の方に行く。

 

「どうした千束?」

 

「零士…何これ?」

 

千束の指さす方を見る零士、すると店内には大雅達リコリコスタッフと、雄哉達とフキ達の者達しか居らず、お客が誰一人も居なかった。

 

そしてカウンター席には正十郎ともう1人謎の人物がいた。

その人物はコートを着ていて、帽子にサングラス、更にはマスクを被った怪しい人物。

 

零士はそれを見て、大雅に問う。

 

「おい、これは一体なんだ?」

 

「実は俺もさっぱりなんだ…」

 

「ちゃんと話す。まずは扉を閉めて欲しい、千束」

 

ミカからその事を言われ、零士と千束は思わず顔を合わせて扉を閉じた後、謎の人物はようやく口を開く。

 

「大丈夫そうですね…」

 

っと言ってコートとサングラスとマスク、そして防止を外すと楠木が姿を現した。

それには千束は大きく驚いた。

 

「ええ~~~!?楠木さん!?」

 

「司令!!?」

 

「何で司令が此処に!?」

 

当然驚いたのは千束だけではなく、たきなとフキも驚きを隠せないでいた。

 

「おいおい…」

 

「これはビックリだなおい…」

 

零士と大雅もそれに驚き、雄哉達も静かに驚いていた。

 

「さて…楠木、お前が此処に来るなんて一体何があったんだ?」

 

「そうじゃのう、お主が此処に来るのは必ず訳がある筈じゃ」

 

「…はい、では報告します。実は昨夜…リコリスの本部が襲撃を受けました」

 

っとその言葉を聞いた途端、千束は勿論の事、たきな達は驚きを隠せないでいた。当然この事は零士と大雅、雄哉達は思わず顔を見合わせる。

 

ミカと正十郎は目を細めながら楠木の話を聞く。

 

「昨晩…私達の本部は突如の襲撃を受け、施設は勿論の事、本部は壊滅状態に陥りました。そこで施設の放棄を兼ねて、ラジアータは破壊…各リコリスを退去する様すぐに命じました」

 

「そんな!あそこは私達の帰る場所では!」

 

「はき違えるな…フキ」

 

フキが声を荒げた瞬間、楠木がそれを止めて、フキの言葉は止まる。

 

「居場所なんて時間と金があればどうにでもなる。大事なのは組織の存在を外に漏れるのを防ぐ為だ…、それが本部がどうなろうと…」

 

「司令…」

 

その言葉にフキは何とも言えない感じになってしまった。

 

「…それだけか?」

 

「はい、退去したリコリス達はDAの域が掛かったホテルや建物にいます。ですがラジアータなしではとてもじゃないですが治安維持に影響が出ます」

 

「それについては心配ない。わし等リコベルがある程度受け持つ、こちらもラジアータに近い情報収集システムがある。それでいいじゃろう?」

 

「…はい、ありがとうございます」

 

正十郎の気遣いに楠木は頭を下げる。

すると正十郎のスマホが鳴り、それに正十郎は取って出る。

 

「わしじゃ…おお御子ちゃんか、どうした…? ………何じゃと?!」

 

電話に出た正十郎が驚いた表情になり、それに零士達は正十郎を見る。

 

「どうしたんですか?」

 

「…さっき御子ちゃんから緊急の知らせが来た。……リリベルの司令、虎杖の死体が上がったとの事じゃ」

 

「「「「「「っ!!?」」」」」」

 

正十郎の言葉に零士達は驚いた表情をし、当然千束達も勿論の事、ミカもそれに驚いた様子になる。

 

「既に遺体はこちらで回収したとの事じゃ。…虎杖め、本気で雷前を連れ戻す気だったな?」

 

「雷前を!?」

 

またしてもその言葉と共に零士達は驚きを隠せないでいた。

 

「そうじゃ、あ奴は最後まで雷前を信じておった…、じゃがその願い…恐らく雷前にいとも簡単に折られた様じゃのう…」

 

っとその言葉を聞いた零士達の頭にあの言葉が思い浮かんだ。

 

 

 

『これから起きる一大イベントの始まりって事は言えるな?』

 

 

 

「(一大イベント…、クソッ!あいつめ…こう言う事だって言うのか!? リコリスの本部を襲い、挙句は虎杖のおっさんを殺した事が…!!)」

 

「(これは…不味い事になって来たぞ…)」

 

零士と大雅は雷前が言った言葉の意味がようやく理解し、思わず拳を握り締めるのだった。

 

 

そして徐々に雷前達の陰謀が着々と動き出している事に、零士達は後に知る事となる。

 

 

 

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