リコベル・アクションズ   作:ライダーGX

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第8章Another day, another dollar
第38話


ある場所…アラン機関の日本支部では吉松シンジが出された食事を終え、彼の秘書である姫蒲が彼のワイングラスにワインを入れた。

 

そして吉松シンジは姫蒲の方を向く。

 

「美味かったよ姫蒲君。君は料理の才能がある様だね」

 

「もしコックの道を選んだら、機関は支援しましたか?」

 

姫蒲の言葉に吉松シンジは微笑みながら言う。

 

「いや、機関から支援する才能は神からのギフトだ。選ぶ事など出来ない…生まれながら役割が示されている」

 

「人生の選択を探す必要はありませんね」

 

「そう…幸福な事だ」

 

そう言って彼はワインを飲み、姫蒲は別の戸棚からある衣装と写真を見る。

 

その写真に写っているのは千束であった。

 

「丁重に頼むよ…」

 

「状況によります、約束は出来ません」

 

「いや、君は確実にやってくれるよ、私はそう信じている」

 

そう言ってシンジは椅子を回転させて、夜空の月を見る。

 

「…何時までもあそこでお飯事をさせるつもりも無い。千束はもっと素晴らしい所がある。そうだろう…ミカ?」

 

 

 

そしてまた別の所では、アラン機関とは別の機関…テスタメント機関が零士と大雅の事で話していた。

 

「では諸君。この者達…零士と大雅の処分に付いて検討しよう」

 

「検討するまでもない!! こいつ等あれだけの大金を積み込んだにもかかわらず、DAでは女と遊んで堕落しよって…!」

 

「それだけではない!非殺傷弾とか言う訳の分からない弾を使って殺しをしていない!」

 

「これではどれだけ強化させたと思っているんだ!!」

 

テスタメント機関の言葉…まるで零士と大雅を道具の様な…奴隷の様な感じで言っていて、中には気分が悪そうな感じをしている者達も居る。

 

すると1人の男性ともう1人の女性が手を上げる。

 

「あの…処分するのは分かってはいますが…」

 

「どう処分するおつもりで…? 零士と大雅はテスタメント始まって以来の最高傑作なんですよね?」

 

「んなの分かっておる!!! なので奴等の処分はこの者達に任せるとする!」

 

すると怒鳴った男の後ろに複数のボディアーマーを着込んだ特殊部隊が並んでいて、男はその特殊部隊に言う。

 

「良いな!!必ず零士と大雅を殺せ!! 殺すまでは此処へは帰って来るな!!」

 

その言葉と同時に手に持っているライフルを持ち、すぐに移動し始める。

 

何やら嫌な予感がしてならなかった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして場所は変わり、喫茶リコリコでは昼間の平日は賑わっていた。

 

千束が自身の自慢である【千束スペシャル】を常連客に提供している、更にそれの追加を頼んで来た。

 

「千束ちゃん、千束スペシャルを1つ」

 

「私も~」

 

「あたしも!」

 

「はいはい~!たきな~フキ~、千束スペシャル3つ!」

 

「何が千束スペシャルだ…!」

 

フキはイラつきが止まらず、準備をする中でたきなは何やら不満そうな表情をしていた。

それを見て千束は声を掛ける。

 

「たきな~!千束スペシャルをお願い!」

 

「不味いです…このままじゃあ」

 

「え?」

 

たきなの言葉を聞いて、千束は意味が分からずにいた。

 

そして営業終了後、皆は休憩所でたきながPCでリコリコの経営費のグラフが完全に赤字になっているのが映り、その結果には思わず言葉を無くす。

 

「…赤字だな」

 

「マジかよ」

 

クルミとフキがそう呟く中でたきながその赤字の原因を調べる。

 

「依頼から得たお金を合算してもこれです。銃弾や移動の経費などはどうしてるんですか?」

 

「DAからの支援金があるのよ、千束のリコリス活動費ってのに」

 

ミズキがたきなの問いに答え、その問いには表情をゆがませる。

 

「…完全に足出てますよね? そのお金は一体何処に行ったんです?」

 

「こいつが高い弾をやたら撃つからよ!」

 

っとミズキがビシッと指先を千束の方に向け、それに千束は言葉が出なくなる。

 

「うっ…」

 

「更にあのパフェも結構金取るよな?」

 

「ああ、馬鹿なこいつがやりそうな事だ」

 

クルミとフキが千束のやり方の事を言い、更に言葉が出なくなる千束。

 

「独立していると言いながらお金はDAに頼ってたと…」

 

「うぅ~楠木さんみたいな事を~…」

 

そう言った後、少しばかり困った感じになり、それを見たたきなは決心する。

 

「…分かりました。以後私がリコリコの経理をします!」

 

「え?たきな出来るの?」

 

「お前だけに任せるかよ。私もやる」

 

エリカがそれを聞き、フキも同じ申し出て、経理をする事となった。

するとヒバナがある事に気付く。

 

「…ねえ。そう言えば零士達は?」

 

「そう言えば大雅の奴もいないっスね?」

 

「雄哉君…今日は見てないな」

 

っとサクラとエリカがそう言うと、ミカがそれに答える。

 

「零士達は今日は虎杖の葬式に出ている。一応あいつ等もリリベルだ、ちゃんと葬式は出ておかないとな」

 

 

 

そして零士達は極秘の施設で、虎杖の別れをしていた。

 

零士達は喪服姿で参列し、ただ虎杖の遺体を見る。

そして別の視線を見て見ると、虎杖派のリリベル達は泣きながら悔しがっていた。

 

無理もない、いきなりリリベルの司令官が殺されたなんて、誰も信じられないからだ。しかし目の前に虎杖の遺体がそこにある。

 

その後虎杖の遺体は正十郎の部下によって、火葬されて、最後に零士達は敬礼をしてその場を後にする。

 

火葬場を後にした零士達は少しばかり重苦しい表情となる。

 

「…虎杖のおっさん。本気で雷前を連れ戻す気だったのか」

 

「いくら自分が教えた奴とは言え、あいつはもう昔のあいつじゃない。そこは分かっていた筈」

 

「だが虎杖は雷前を必ず連れ戻すと言っておった。何としてもお前さん等を最強の座から引きずり落としたいんじゃろう」

 

正十郎の言葉を聞いた零士達はその言葉に何とも言えずにいて、零士達は自分達の車に乗り込み、正十郎は大雅のランエボの後部座席に座った。

今回は零士はNSXを持って来ておらず、大雅のランエボで乗って来ている。

 

「高橋さん。虎杖派のリリベルは今後どうなるんですか?」

 

「あ奴等は一度高橋派で預かる、あ奴等が今後どうするか…そこはあ奴等が考えるだけじゃ」

 

それには正十郎はこれ以上追及はせず、零士と大雅は一度目線を合わすも、互いに何も言えずに車を発進させて、正十郎をリコベル本部に送り、零士達はリコリコへと戻るのであった。

 

 

 

 

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