「どういう意味だよそれ」
「そのままの意味です」
警察署から出た際、篠原沙保里との待ち合わせ場所を確認した時にたきなの言葉に意味が分からない零士と大雅と千束、評価されると言う事に首を傾げていると、零士のスマホにメールが届いた。
それに零士はそれを見ると、相手は雄哉だった。
零士はそれを確認し、メールを確認すると、目つきが変わる。
その様子に大雅が問う。
「どうした?」
「…千束、たきな。悪いがお前等2人だけで沙保里の元に向かってくれるか? 俺達は雄哉達と会う」
「え? 雄哉君達と?分かった…」
そう言って零士と大雅は千束たちに任せて、雄哉達がいる場所へと向かう。
向かう際に大雅は零士にメールの内容を問う。
「おい零士、一体何が掛かれてたんだ?」
「どうも行方不明の武器に関する情報らしい。行きつけのカフェの駐車場に居るとさ」
零士はそう大雅に言い、すぐに雄哉達の元に向かった。
そして行きつけのカフェの駐車場、雄哉と圭介事、チビ助は零士達の到着を待っていた。
雄哉も大雅と同じ車を持っており、車種はマツダの【RX-8】だ。
すると大雅のランエボがカフェの駐車場に到着し、雄哉とチビ助はその車を見る。
ランエボから零士と大雅が出て来て、雄哉とチビ助の元に行く。
「待たせたな」
「すまない2人共、忙しい時に」
「いいさ。所で行方不明の武器の情報が入ったって本当か?」
大雅がそれを問うと、チビ助がタブレット端末を取り出して、画面を操作して2人に見せる。
零士と大雅がそれを受け取って、その画面を見ると、とあるカップルの画像が出ている。
「それは昨日、SNSに投稿された写真だ、写っている画像の背景の左端っこに奇妙のな者が映っているんだ。それは紛れもなく銃の関連物に間違いない。
既に画像は消されてるが、何とかその画像だけは情報屋から受け取ったんだ。最もSNSで拡散されている以上消しても意味がないが、それと──」
「…お、おい…零士。これって」
「おいおいまさか嘘だろう…」
「「ん?」」
零士と大雅は渡された画像の女性に注目していた。
それはなんとこれから会う予定だった篠原沙保里本人だったのだ。その画像にまさか銃取引の画像が映されていた事に驚きを隠せないでいたのだ。
零士と大雅は予想外の出来事に頭を抱える。
「おいおいマジかよ…、まさかストーカー被害の女性がとんでもない事に巻き込まれているのかよ」
「しかもこの画像…日付の時間帯、時間が3時間前って事は銃はとっくに売り飛ばされていたって事か。となると沙保里さんが危ないぞ」
「え!?」
「何だって…? そいつは不味いな、もう1つの情報があるんだ。複数のテロリスト達がその女性を襲う警戒を立てているらしい」
雄哉とチビ助も2人の話を聞いて頭を抱える。
まさか自分達が手に入れた情報が、零士達が会う人の対象人物に当たるとは思いもしなかったのだ。
しかも雄哉のもう一つの情報を聞いた零士達は一刻の猶予もない。
「情報サンキュー! リコリコで何か奢るぜ!」
「また来いよ!」
そして零士と大雅は車に乗り込もうとする、だがそれを雄哉に止められてしまう。
「待て!」
「何だよ?」
「お前等、今から行くつもりか? ならサイレンサー1つ2つは持ってるよな?」
「あっ!そうっす! 街中でドンパチは不味いっすからね!」
「「ドンパチ? フッ…関係ないね」」
っと2人は懐からサングラスを取り出してかけて、車に乗り込んで急発進していく。
それを唖然としてしまう雄哉とチビ助。
「…行ってしまった」
「相変わらずっすね、先輩たち」
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たきなは考えていた、自分がどうやってDAに戻れるのかを。自分はどうやって評価をあげて、元に居た場所に戻れるかを…。
あの時合理的な考えで、テロリスト達を機銃掃射した結果、リコリコに左遷されられる事になった。
リコリコには千束がいるファーストリコリスが仕切っていたが、どうも彼女の行動はかけ離れている。
たきなは思ってる事を全て話すと、千束はこう言った。
「そう言うの普段は組織は揉み消してる。事件は事故になるし、悲劇は美談になる。今回の事…表向きは別の事になってる」
そう言われて、自分は何をしたか訳が分からなかった。
だが千束は仲間を救ったとたきなにそう言い励ます。その後、沙保里がやって来てストーカー被害の話を聞き、更にスマホの画像も見せる。
その際に銃取引の現場写真が映っていたのだ。
そこで千束とたきなは確信する、沙保里は最悪な状態に立たされていると。
何としても守ると誓う千束、だがたきなは何かを考えていた。
話し合った後、店を出た千束達。
「今日はありがとう、話を聞いてくれて」
「いえいえ、あ、沙保里さん。今日は家に行っても良いですか?」
「え? ええ良いわよ。是非来て頂戴」
「よーし!決まりですね!」
「その前に千束さん」
っとたきなが千束に声を掛け、それに千束は振り向く。
「ん?何たきな」
「ずっと思ってたのですが、零士さんや大雅さんに言わなくてもいいんですか? 私達だけで行うのはちょっと問題がある気がしますが」
「……あっ、すっかり忘れてた」
千束は頭の中では置いてきぼりにしてしまった零士と大雅の事を聞かれて、頭を叩く。
それに沙保里は問う。
「誰?その人たち」
「今日私達と共に沙保里さんと会う予定の人達です。ちょっと用事が出来て参加出来なかったんですけどね」
「それって同い年の子?」
「いいえ、私より一個上です。たきなからすれば二つ上です、そして何より荒事が得意な2人なんで、今回の仕事も絶対頼りになりますよ!」
「え?もしかして…呼ぶの?」
沙保里は今回のお泊りにも呼ぶ事を千束に問うと、千束は満面の笑みで言う。
「はい! あ、でも安心して? 泊まると言ってももう1人の方は車を持ってますから、そこで寝させるつもりです♪」
「さ、流石に可愛そうよ…。空いている部屋が1つだけあるから、そこでならいいわよ」
「分かりました! では私は着替えを取りに行くついでに零士に連絡していきますから。たきなは沙保里さんと一緒に居て? “命大事”だからね?」
「分かりました」
そう言って千束はリコリコに向かい、沙保里はその様子を見てホッとする。
「何だか面白い子ね。なんか怯えていたものが一気になくなちゃった」
「…不安ですね。私は」
安心する沙保里とは別に、たきなは千束の行動や未だに分からない零士と大雅の事で不安でたまらなかった。
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一方沙保里をたきなに任せた千束はリコリコに着替えを取りに向かう際に、零士達に連絡する為、スマホを取り出す。
「あ、零士?もう情報を貰った?」
『千束か?今何処にいる!?』
「え?今リコリコに着替え取りに行ってるんだけど?」
『着替え? 何故着替えがいるんだ? それにたきなはどうした?』
「たきななら沙保里さんの護衛。ちゃんと“命大事”って伝えてあるから」
妙に焦っている声に千束は疑問を持ちつつ答えると、零士は頭を抱える。
『おいおい大丈夫なのか? あいつ来たばかりだって言うのに。只でさえ組事務所の所で銃を抜こうとしたんだぞ? おまけに──』
「大丈夫だって、私が念入りに言ったから」
『本当に大丈夫か~?』
「大丈夫だよ~…………多分」
『多分て何だよ!』
微妙な信頼に思わず言う零士、当然運転している大雅も何とも言えない感じになっている。
『それよりも、雄哉からの情報からだと、テロリスト数名が沙保里さんのスマホ写真を消去しようと躍起になっているんだ! SNSで拡散されているからそれで!』
「ええ!? そうなの!?って言うかやそっちの情報ってSNSの方だったの!? だとすると不味いじゃん!」
『そう言う事だ! 今からお前の所に向かえに行くから、場所を教えろ!』
っと零士は千束そう言って、千束は自分の現在地を教える為、別の場所に向かう。
「あっ、でも着替えを取りに行きたいから、その後でね?」
『ええ~~…』
千束のマイペースに零士は思わず言葉をこぼすのは言うまでもない。