騎士の家に転生したけど海が好きなので船乗りになろうと思います 作:sizuku18
私の名前は黒川海斗。どうやらフォリオ家というこの町を治めている騎士の家に生まれたらしい。
神様にお願いしたおかげで今まであまり不自由のない生活を送ることができ、今日ついに10歳になった。
「ルージュ‼誕生日おめでとう。」
兄と一緒に朝ごはんを食べに、リビングに行くとすでに父のワイアットと母のエラは朝食を食べていた。
「ルージュ、誕生日おめでとう。今日もシイラと町へ出るのか?」
「はい。」
「剣術の練習を終わらせてからだぞ。」
「お父さん、分かってるって。」
「ケガしないようにね。」
私の家族はとてもやさしく充実した生活を送ってた。午前中は父親と剣術の練習、午後は自由に遊ぶ、夕飯を食べた後に読書をし寝る。
この世界のことを何も知らない私からしたら毎日が冒険だった。
「ルージュは眼がいいな。相手の動きをよく見ている。」
「俺のほうが強いけどね。」
「勉強は僕のほうがいいよ」
「それとこれは別!」
いつもの剣術の練習を終え、私たちは町へ出かける準備をする。
早く出かけようと玄関へ走っていくと母が待っていた。
「気をつけていってらっしゃい。夕飯までには帰ってきてね。」
「うん!」
「わかった。ルージュ早く行こう!」
私たちは潮風の靡く町へ走り出した。
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町の市場を抜け、港に着くと鉢巻をした男たちが船に乗り込んでいるのが見えた。
男たちはルージュとシイラを見つけると手招きをしてきた。
「ルー坊、今日も来たのか。」
「うん。今日は漁に出ないの?」
「ああ、昨日の夜に海賊を見たやつがいるんだ。今傭兵が調べてるよ。」
「海に傭兵がいるの?」
「おう、知らないのか?フォリオ家と専属契約している奴だよ」
「知らなかった...会いたいな。」
「親にお願いしたら会えるかもな。」
暇そうに桟橋に腰かけているシイラをよそにルージュの目は輝いていた。
「ルージュって本当に海好きだよね」
「うん。海の向こうに何があるのかなって思うとわくわくする。」
「そっか。僕は逆に馬で旅したいな。」
「馬ってかっこいいよね」
「うん。お父さんの馬、黒くてかっこいい。」
「今度乗せてもらえないか聞こうよ」
「そうしよう」
西日の町に二人、子供が笑いながら帰って行った。
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「お父さん!」
家に帰ると私たちは走って父親のいる書斎へ走っていった。
書斎のドアをたたくと、父親がドアを開けて
「どうした。」
と、笑いながら中に入れてくれた。
「今日港のおじさんから海の傭兵のことを教えてもらったんだ。」
「今度お父さんの馬を乗りたいんだけどいい?」
興奮しながら話すルージュとシイラに微笑みながら答える。
「わかったわかった。一人ずつ話してくれ。」
「今日海の傭兵のことをおじさんに教えてくれたよ」
「そうか。よかったな。ルージュは海が好きだもんなぁ。」
「うん。だから今度海の傭兵に会いたい。」
「そうか。機会があったら会えると思うよ。それでシイラはどうしたんだ?」
「今度お父さんの馬に乗りたいなって思って...」
「そうか。明日のっけてやろうか?」
「うん!」
父子で盛り上がってると、エラが声をかけてきた。
「続きはご飯を食べた後にね。スープが冷めちゃうじゃない。せっかくルージュの好物なのに」
「今すぐ食べたい!」
「手を洗ってからね。」
その後、私は家族にお祝いされ、プレゼントをもらった。幸せな時間の余韻に浸りながら私は寝た。
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誕生日から2日たったある日、私はとある人と会えることになった。
「一昨日の海賊は捕まえたよ。牢に入れてある。」
「そうか。助かったよ。強かったか?」
「チンピラと変わらないレベルだよ。......それで?この子は何?」
「私の息子だよ。海が好きでお前に興味があったんだって」
「そうか。初めまして、今はこの町の海上警備隊をやってるフーガだ。よろしく」
「初めまして。ルージュです。」
「船に乗りたいのか?」
「はい!」
「だとよワイアット。こいつさぁ 俺らが引き取ってもいいか?」
「私は止めないよ。すべて子供たちの選択を応援するさ。」
「やっぱり優しい奴だな。」
「じゃあ将来こいつが船に乗り立っていったら俺らが引き取るから。」
「ルージュに聞け」
この日私は初めて目指したい人ができた。
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5年後
今日、私は成人する。誰もが受ける成人の儀、ほとんどの人がこの日を境になりたい仕事に就き働き始める。
「・・・これから世に出れ活躍するであろう未来ある若者に祝福を」
司祭の祝福の祝詞が終わり、成人の儀は終わった。席を立ち外に出ると家族とフーガが待っていた。
「成人おめでとう。今日から晴れて大人になったな」
「かっこいいわよ」
「司祭の祝詞めっちゃ眠くなったろ。」
家族が駆け寄って祝ってくれる。少し泣きそうだ。
「ありがとう。」
家族に感謝を言い笑いあってると、フーガが近づいてきた。
「成人おめでとう。成人祝いだ。」
そう言い、一つの木箱を渡してきた。
「なにこれ?」
「家に帰ってから開けな。また今度会いに行くからそれまでに俺のところで働くか考えとけ。」
そう言い、○○は立ち去ろうとしていた。
「8年間、あなたを目標に生活してました。あなたのもとで働かせてください!」
そう答えたルージュを見てフーガは笑いながら
「そりゃそうか。よし!そしたら荷物まとけ。明日迎えに行く。」
そして、私は彼のもとで働くことになった。