【本編完結済みと言ったな、あれは嘘だ 本編改稿中】 混沌怪奇譚 夢幻に生きる者たちよ 作:ラットマンΣ
「それで、クレア。何か案はあるんですか?」
シズハが私に問う。
「んなもん決まってんだろ!何も考えてねぇ!」
そう、啖呵を切ったはいいが全くもって何にも考えてねぇ!
何せシズハ自身で止められない時間逆行とか軽く詰んでるし……
「言い切りやがりましたね?!どうするんですか!」
シズハが声を荒げる。
無理もない、あんな啖呵切っといて何も考えてませんでした!なんて言われたらアタシだったらぶん殴る。
「今から考えんだよ!!!シズハ、大体どれくらい逆行した?」
とりあえず、一旦冷静になって状況理解から始める。
今の状況がわからなければどうしようもない。
「ざっくり400年ほどですかね……」
400年、400年かぁ……滅茶苦茶まずいなぁ。
「あぁ、マジか……マジかぁ!どうしたもんかなぁ……」
何がまずいって400年の逆行が済んでるのもそうだが、外部からの助けがほぼ100%期待できないのがまずい!
つうか400年も経過してるのかよ!
時間逆行早すぎるだろ!
アタシとかとっくに生まれてないわ!
ん?
じゃあ何でアタシはここに居るんだ?
「そう言えば何でアタシ達は逆行してねぇんだ?」
シズハにふと浮かんだ疑問を投げかける。
「それは……最初の段階で逆行の対象外に設定を……」
対象外に設定?
静葉の時間逆行はある程度自由が効くのか?
なら!可能性はある!
「それだ!シズハ!アタシの時間の一部だけを逆行できるか?!」
アタシはシズハに提案する。
アタシの一部だけ、ありし日の奇蹟使いとしての時間に戻せれば突破口が見えてくる!
「それは、やってみない事には……それに失敗する可能性もあります!そしたらクレアは……」
シズハはそう言って震えていた。
けど、アタシはシズハを信じる。
それに、今は選んでる余裕なんてない!
「なぁに安心しろ!アタシはシズハを信じてる!だからお前はドンと構えてやりゃあいい!頼むぜ
心からの言葉をシズハに伝える。
アタシはもう間違わない。
「……わかりました!任せてください!……無限光よ、遡れ!ありし日の奇蹟の使い手を呼び覚ませ!」
シズハが言葉を紡ぎ、無限の光がアタシを包む。
同時に身体の内側から力が溢れてくる。
この感覚は忘れはしない、ありし日の奇蹟の感覚!
「……どうやら上手くいったみたいだな。この感覚、久々だ。さて後はあそこの
そう言って、アタシはシズハの手を引いて七大罪の魔王達の元へ向かった。
「やあやあクレア!ちょっと助けてくれないかい?そろそろ僕も痛いんだ!」
そう言って他の魔王共に殴る蹴るの暴行を加えられてるのは哀れなサタンだった。
「黙れアホのサタン、それよか他の魔王共!ちょっとした契約をしねぇか?」
サタンは無視して他の魔王共にちょっとした契約を持ちかける。
後はこいつらが乗るかどうかだ。
「ハハハ!クレア!テメェ奇蹟が戻ったのか!あぁ、いいぜ!存分に殺し合おうじゃねぇか!」
『
「……ククク、ハハハ!最高だ!ちゃんと戻ってやがる!さぁ!さぁ!」
『
「少し大人しくしてろ『
「だからどうした!殺し合いなんざ身体一つあればできる!」
再び『
そう言えばこいつも結構な戦闘馬鹿だった。
だが、
「やっぱ当たらねぇかなら
「止めるのです!」
そう言って『
「クレアはお話ししようとしてるのです!ちゃんと話を聞かない子は母、嫌いです!」
「クソ、痛えじゃねぇか『
「いい加減にしてください!今は争ってる暇じゃないでしょう!」
シズハが魔王共に対して叫ぶ。
「元凶がほざくな!」
『
「ったく、お前ら一回はアタシと戦ったんだから分かるだろ?全部無駄だぜ?とりあえず非常に不服だがお前たちの力が必要なんだよ!お前達からしても世界のやり直しは困るだろ?少なくともそこの
「……まぁ、確かに」
『
「つってもよぉ、このめんどくせぇ状況をどうするんだよ?そもそも俺らの権能はそっちのイカれた聖女様に持ってかれてるんだぜ?」
『
「だからこその契約だ!お前らとアタシで一時的な共闘契約を結ぶ。その後、シズハの方からお前らの権能を返却、後はアタシ達に従ってもらう。そんでもって全部終わって元に戻ったら契約解除……後は殺し合いなり何なり好きにしろ。全力で付き合ってやる」
アタシは魔王共を睨みつけ、そう語った。
「ハハハ!面白え!その話乗った!魔王『
『
アタシの中で『
「ふむ、碌な食事もなくただ終わりを待つのもつまらぬ。故に魔王『
『
再びアタシの中で新たな
「選択肢他になさそうだし私も乗るかぁ、魔王『
『
「母は子が困ったら助けるものです!魔王『
『
「不快だが、良かろう。終わり次第殺すが魔王『
『
五つ目の
意識が飛びそうになるが舌を噛み切って耐える。
「めんどくせぇ……さっさと
最後に『
魔王六人との契約……想定以上にキツイがまだ何とか……
「『
その一声と青い極光でアタシの体が癒される。
「クレア、辛いならちゃんと言ってください!次は怒りますからね!」
そうだった。
また間違えるところだった。
アタシには最高の
「悪い、シズハ。次からは遠慮なく頼むから覚悟しとけよ!」
「誰に物言ってるんですか?こちとら世界壊しかけてる大罪人ですよ?覚悟なんざとっくに決まってますよ!」
そう言ってシズハと軽く拳をぶつける。
後はアタシ達の力が足りるかどうかだ!
「よぉし!後は僕だね!もちろん助力するとも!」
サタンが意気揚々と契約しようとするが……
「サタンはいらねぇ!」
コイツだけは絶対信用しない。
あわよくばアタシを乗っ取ってやろうとか考えてるに違いない。
それに、コイツに権能を返すのはあまりにも危険だ。
「そんなぁ、ひどいなぁ、少しくらい信用してくれてもいいじゃないか!」
「原因作った奴が何をほざきやがる!とにかくテメェはダメだ!そこで大人しくしてろ!」
「ちぇ〜、ま、いいやみんな頑張ってねぇ」
「……クレア、やっぱりサタンだけ先に処理しませんか?」
「そうしたいが、最悪の場合の予備として置いとくしかないんだよ……すげぇ不服だけど」
そんな事をシズハと話す、アタシ達は覚悟を決める。
「さぁて!今世紀最大の罪の精算だ!やることは簡単!シズハは時間逆行の逆をやれ全力でだ!そんでもってアタシと魔王共はそのサポートだ!権能擦り切れるまでやるぞ!」
その号令の元、全てが始まる。
「『
シズハの姿が元に戻り無限の光を放つ。
しかしそれだけじゃ足りない!
だから、アタシがサポートする!
「創世の理よ!星をあるべき姿へと戻せ!『
全力で創世の権能を振るう。
だけど足りない。
善性だけで世界は作れない……だから!
「頼んだぜ魔王共!」
「なるほどなぁ、そりゃ人の世は善だけじゃ創れねぇもんなぁ!」
『
認めたくないがそうだ。
人の世には悪徳も必要なのだ。
故に魔王は生まれた。
善と悪は共にあらなければならないからだ!
「「「「「「悪徳の先『七つの大罪』が『六つ』!その理を持って星に悪を与えん!!!」」」」」」
「よし!シズハ!仕上げだ!行くぜ
「任せてください!『
シズハが『
後はアタシの番だ!
「『
お互いに矛盾する権能を展開する。
即ち聖と邪の矛盾。
するとどうなるか?
互いに互いを食い合い対消滅を起こす!
そしてシズハが時間逆行を行った際には起きなかった、それは一人で全てをコントロールしたからだ!
なら、二人でやればどうなるかは明白だ!
「「
空は蒼く、街は人の活気にあふれ、相変わらず教会には人が来ない。
いや、今は魔王共が来てるか。
立たなきゃいけないのに力が入らねぇ……
それよりシズハは大丈夫だろうか、権能の暴走による強制消滅。
アタシが思いついた唯一の時間逆行を止める手段。
流石にむちゃくちゃがすぎた……
シズハに謝らなきゃいけない……のに……